2023年1月16日月曜日

新年のホップ便り。「虹之麦酒」が届きました。

 大変うれしいご報告とともに、最高のクラフトビールが届きました。

広島県三原市の秦農場さんの畑で、100%無農薬でお育てになられている小麦とホップでできた
クラフトビール「虹之麦酒」です。

瀬戸内の希少な在来種のもち麦と紫小麦、そして数年前にこちらから嫁いでいった数本のアロマホップ3種カスケード、センテニアル、そしてチヌークを大切にお育て、株分されて、ホップ畑を拡張なさり、麦、小麦、そしてホップすべて100%自家製の原料でお造りになられた瓶内発酵のクラフトビールです。

 


さっそく、うれしく頂いてみると、まずびっくりしたのは爽快なホップの香りの強さです。100%国産ホップのクラフトビールで、ここまでホップのシトラス芳香が強烈なクラフトビールと出会ったことがありません。はじめて収穫されたホップでできたビールを贈っていただいた2018年よりもアロマと旨みが段違いで進化しています。 

100%国産のホップを使用して、ここまで香りが高いクラフトビールは、他にはないと断言できます。ホップがほのかに香る・・・などのレベルではなく「ゲップがホップ」のレベルです。すばらしいですねぇ、いいですねぇ。

そして希少在来種のもち麦をメインに使っていらっしゃるだけあって甘味が強くマロやかですが、かといってホップのアロマとビターが効いているのでキレがよく、重くなく、とても飲みやすいです。しかし「ビールが苦手な人でも飲みやすいビールです。」とは、決して言いたくありません。むしろ「ビールが苦手な人にはモッタイナイ! 私が飲んであげる! 」って感じです。

秦農場さんが100%無農薬栽培でお育てになった麦とホップでできた「虹之麦酒」は、昨今の輸入原料の不足と値上がり問題を解決できる答えではないでしょうか? 雨が少ない瀬戸内では、夏場の水やりが最大の勝負どころだそうですが、見事なホップをお育てになり、熱意が常識をくつがえしました。


そうです! 熱意は常識をくつがえす、ことを信じて、ネイティブプランツを代表するプロテアの室内栽培はつづいています。


室内栽培に切り替えてから展開した葉っぱが、どの株も1.5倍〜2倍くらい大きくなっています。


ちなみにプロテアやバラをはじめとした観賞用の花き栽培は、屋外で栽培されていた苗を購入して育てはじめることがほとんどだと思いますが、外にあった苗を室内栽培にすると手に負えないほど病害虫が繁殖することが多々あります。

野菜やハーブなど収穫を目的とした栽培の場合は、屋外で育てていた苗を絶対につかわないことが室内栽培の鉄則のひとつですが、観賞用の植物であれば、残留農薬を心配しなくてもよいので、オルトランなど培養土に混ぜこむ農薬を適量まいてから室内に入れることがベストです。ちなみに、幅広く病害虫の駆除効果が高いオルトランは、益虫であるミツバチなどの蜂類にも強い毒性があるので、私は屋外のバラには使わないようにしています。



私がバラやハーブを無農薬で育てなくてはならない理由はもうひとつ・・・
キャットニップです。



コヤツらにとってみたらキャットニップは、私がクラフトビールを楽しみにする気持ちとおなじ。小さなご褒美を農薬フリーで与えたいと思うからです。




つい先日、落下して口元にケガをしてしまいましたが、キャットニップで少し気分転換できたようです。やっとスリスリしてくれました。



ほぼほぼ家庭内ノラネコの次男も、めずらしく逃げ去りませんでした。



雑草が枯れて、すっかり見通しがよくなった緑地に集うキジバトやシジュウカラに熱い視線を注ぐ二人の背中。暖かい日差しが降りそそぐ春が待ち遠しいです。











2023年1月6日金曜日

2023 新年 明けまして おめでとうございます

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中は多大なご愛顧を賜り 心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

本年度も何卒よろしくお願い申し上げます。




ということで、うれしくたのしく、
新年のはじまりにピッタシなこの曲で、フレッシュスタートです!






2022年12月21日水曜日

プロテア苗木たちの室内栽培

 植物に必要なすべての肥料を水に溶かした培養液で育てるハイドロポニック栽培を とくにグロウランプを使って、家庭でおこなうホビーハイドロポニック栽培の基本的なルールは、半年から一年以内に収穫でき、栽培を終えられる短期栽培がよい、ということです。

その最も大きな理由は、収穫率も高いがコストもかかるホビーハイドロポニックスで、バラやブドウなど年単位の長期栽培をしてしまうと、病害虫のリスクもコストも高くなるうえ、広いお庭が確保しにくい都市のベッドタウンでは一定の居住スペースが占領されてしまうので、デメリットがメリットを上回ってしまうからです。

とはいえ、「この希少な植物を最速で最高のコンディションで育ててみたい!」という情熱がデメリットを乗り越えてしまう場合は多々あるものです。

ということで今回は、栽培難易度が高い「プロテア」を室内栽培してみることにしました。


先月11月8日に、6種類のプロテア苗木をエアロポット6Lに定植しました。

培地はキャナ・テラプロフェッショナル培土 : 硬質鹿沼土 = 1 : 1。プロテアはプロテオイド根という特殊な根をもつので、その根の環境に合わせた土に植えなくてはならないそうで完全に手探りな配合にしましたが、オーストラリアでの切花用施設栽培では、プロテオイド根をあまり発達させず薄い培養液を与えているそうなので、リン酸とカルシウムを控えめにした培養液を与えていこうと思っています。




グロウランプはSANlight Q3WL Gen2. 120Wにしましたが、翌週の11月18日、茎頂部に新芽がでてきました。

風をあてて、根の酸素量をふやしています。



12月1日、SANlight Q3WL Gen2. 120Wをあててから、すべてのプロテア苗木の新葉が大きくなりました。あまりにわかりやすく大きくなるので、モチベーションも上がります。




南アフリカ原産のプロテア、強烈な日差しのもと進化してきた植物なので、近紫外線から青色光線のエネルギーの高い光波長が好物のはずです。SANlight Q3WL Gen2. 120Wは、調光100%で距離も60cmほどと、なかなかの強光環境にしました。



12月5日、新葉がますます大きく展開してきました。



プロテア・スザンナエの茎頂部に、プックリとした新芽がでてきました。


「もうツボミがでてきたのかな?」とワクワクしましたが新芽でした。


12月13日、室内栽培をスタートさせてから育った葉と茎が太く大きくなったことがよくわかるようになりました。


スザンナエの新芽が、プックリプックリ太ってきました。



12月20日


毎年ミニトマトの苗を育てていても明確にわかるのですが、培養液のEC値や光を強くした時点から、節間がつまり、茎がグッと太くなり、葉もボワッと大きくなります。

6種類のすべての苗で、室内栽培をスタートさせる前とスタートさせた後の茎葉の育ち方がまるで変わった様子がよくわかります。みずから動くことができない植物は芽生えた場所次第で子孫を残せるかが決まってしまうので、おどろくほど生育環境に敏感に反応しますね。

「レピドカルポデンドロン」



「ネリイフォリア・クリーム」



「ネリイフォリア」



「レペンス・ホワイト」


「スザンナエ」



スザンナエの新芽は二股にわかれ、枝分かれするようです。




プロテアは最長で3メートルほどに育つ木本植物です。
この先、大きく育って花を咲かせてくれたとして、6本のプロテアをどこでどのように植えたら良いのか、今は考えないことにします。







2022年12月14日水曜日

2023年室内秋冬栽培、はじめました。

今年も室内栽培をスタートする時期となりました。

栽培方法は、冬休みで長期不在にしても水切れの心配がいらないGoGro自動底面給水システムと、ハイエンドな栽培専用LEDシステムSANlight EVO4の定番コンビネーションです。



SANlight EVO4を設置する高さは、最初から最後まで天井から25cm下です。はじめて苗に光を当てる時と、苗がまだ小さい時は調光モード100%にすると、光ストレスが強すぎて苗が弱ってしまうので、M-Dimmer EVOで調光モード60%からスタートさせます。





その後、苗が順調に育っていることを確認しながら、段階ごとに調光モード80% →さらに苗の様子を見ながら調光モード100%、とゆっくりゆっくり光強度を上げていきます。草丈の伸長が早い苗でれば、茎頂部が光に向かってぐんぐん伸びていくので、急いで光を強くする必要はありません。




さて、ハナシはガラッと変わりまして・・・先月に横須賀美術館で開催中の「スカジャン展」に行ってきました。思いつくまま足を運んでみたら、なんと開催初日でした!



撮影OKエリアには、現在購入可能なスカジャンがズラリ。一番高いスカジャンで12万円ほど。横振りししゅう職人の熟練したワザが要求されるスカジャンは、日本を代表するアルチザン系ファッションと呼んで差し支えないでしょう。



米軍アラスカ基地設立を記念してデザインされたアラスカ・スカジャン。略して「アラスカジャン」。あたたかみのある別珍生地と、メインボディにあしらわれたシロクマのエンブロイダリーがアラスカらしさを強く感じさせますが・・・


なによりココロをワシづかみにされたのが、両袖をまっしぐらに駆け抜ける犬ぞりのモチーフ!  これは、たまりません!・・・もし万が一GETできたとしたら、ソデを通さずに壁につるしてニヤニヤとながめつづけていることでしょう。  





そして「横ふり刺繍ミシン」つながりで、スカジャンと同時開催されていた「nuico's DOLL STUDIO」さんの作品。刺繍なのに、こんなに美しいグラデーションと、細かな模様が表現できるとは! 横ふり刺繍ミシンの無限大の可能性を感じました。





さて、そんな横須賀美術館のウラ手斜面をてくてく登っていくと、観音崎公園とつながります。ツワブキが咲いていました。ツワブキをはじめとした日陰でもよく育ち、みごとな花を咲かせる山野草は、明治時代シーボルトなどによって欧米に紹介されたことをきっかけに世界的な大ブームを引き起こしました。


18世紀から19世紀、世界の園芸大国として日本と肩を並べていたエゲレスは植物相が乏しく、日陰でよく育ち、よく咲く植物がほとんど存在しなかったため、日本の山野草が大ブームとなりました。そして21世紀になった現在でも、日本発の固有種たちが世界中の街を彩っています。欧州、米国、オーストラリア、南アフリカの街路樹や花壇に植えられている花木のツバキ、ツツジ、ウメ、モモやモミジなどの樹木や、アジサイ、ユリなどのほとんどが日本原産であるそうです。


そして江戸時代には東京湾を守る要塞の役目があった観音崎公園には、今もなお砲台跡が残っています。日没後にひとりで歩くには、なかなかの勇気がいると感じました。







「花の広場」に咲きそろうのは、みごとな皇帝ダリア畑。よそ様のお庭で、よく目にするのは、ひときわ背が高くそびえる1〜2本の皇帝ダリアが、支柱で支えられながら咲いている様子ですが、ヒマワリ畑のごとく群生で咲く様子は、はじめて見ました。






 

2022年12月1日木曜日

年末のごあいさつに、今年は葉ボタンのリースをつくりました。

 今日から12月。あっという間に年の暮れです。

お世話になった方への年末のご挨拶がわりに、毎年寄せ植えをこしらえてきましたが、今年は趣向をかえて葉ボタンのリースをつくりました。




生まれて初めて花のリースをつくることができましたが、それもこれも、すべては一流講師の貴重な講座がおウチで見られるYoutube動画のおかげです。「こんなに根鉢を小さくカットするんだ〜! 動画でなければ、一生わからなかったなぁ・・・」

リースづくりに興味がある方、つくり方のコツが知りたい方に、マックスでおすすめです!







2022年11月24日木曜日

CANNA 2023年カレンダー

 今回は、なんと年が明ける前に 日本に届いたのです!

“  CANNA 2023 Calendar



オンラインショップにて、CANNAの肥料BIOCANNAの肥料と活力剤、またはCANNAの活力剤をお買い上げの方に、同封させていただいております。
なお、冊数に限りがございますため、おひとり様一冊までとさせていただきます。




2022年11月22日火曜日

植物ホルモンの記事と、ルナ・カレンダー2023プレゼントのお知らせ

 CANNA JAPANオフィシャルサイトに新しい記事がアップされました


植物ホルモンについて

代表的な植物ホルモンは、オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、エチレン、アブシジン酸です。

そのほかに植物ホルモンのように働く物質として知られているのは、ブラシノステロイド、サリチル酸塩、ジャスモン酸があります。

植物が根を伸ばしたり、葉や茎を展開したり、花を咲かせるものは、肥料そのものではなく、あくまで植物ホルモンの作用と、各ホルモンの濃度比率です。「ホルモンを制するものは植物を制する!」と言っても過言ではありません。

どんな育て方をすると根が傷みやすくなってしまうのか、徒長しやすくなってしまうのうか、はたまた、花付きがよくなるのか、果実が甘く大きくおいしくなるのか、などなど答えを見つけるには植物ホルモンの作用を知ることは、とっても大切です。



そして今年もルナ・カレンダー2023の配布をスタートいたしました。





オンラインショップでタマ・プラントフードの製品をお買い上げの方に同封させていただきます。誠に恐れ入りますが数量に限りがございますので、おひとり様一冊までとさせていただいております。