さてさて、酵素のはたらきについて、ちょっとオモシロい実験をしました。
「酵素」っていうのは、バックリザックリ説明すると「なにかを分解する物質で、タンパク質であることが多い」んですが、たぁ〜っくさんある酵素の種類によって、分解できるものが決まってるんです。たとえば、ゴハンをず〜っと噛んでると、あま〜くなりますが、それは唾液のなかにデンプンをブドウ糖に変える酵素があるからでっす。
そして今日は、ダレでも試せちゃう
「 繊維を分解する酵素 」
のカンタンな実験です。
まーずー、
どこにでもあるコピー用紙を
1cm角で、四角く切りますー。
1cm角に切ったコピー用紙がスッポリ入るくらいの、
小さなビン容器に「 酵素入り活力剤 」をうつして、
そこに紙切れを入れますー。
ポトンッと入れましたー。
一晩
そのままにしておきまーす。
ー ー ー そして、一晩たちました〜!! ー ー ー
はじめ、コピー用紙には、変化してないように見えますが、
フタをシッカリはめたまま、
ビンを強くシェイクしてみると・・・
紙が溶けてしまいました。
ビンの底で、コピー用紙がカンゼンにほぐれてしまいました。
コピー用紙は紙パルプでできてまして、紙パルプっつーのは、木の繊維です。
つまり、この活力剤には、繊維質を分解できる酵素が入ってるってことなんですねー。
この繊維質を分解できる酵素があると、古い根っこを分解してくれて、新しい根っこが発生しやすくなります。おんなじ根っこでも、新しく出たばかりの根っこの先端は、肥料とか酸素とか水分とかをいっちばん吸ってくれるので、根っこの鮮度を保つことはメリットが大きいわけです。
酵素は有機物ですが小さめなので、水耕栽培でも根っこはちゃあんと吸収できるし、酵素入り活力剤をあげてると、養液タンクの底にフワフワと分解された根っこが溜まってます。
ただ、有機培地の方が、酵素の効きと持ちがいいので、ココ培地だと根っこの鮮度が保たれて白い元気な根っこがいっぱい張りますよね。しかも、酵素で分解された古い根っこは、もともとの糖分やミネラルへと戻るので、ココ培地のなかの微生物のエサにもなるんですねー。
ちなみに、この繊維質を分解できる酵素だけが植物に効果があるわけじゃありませーん。酵素ってえのは、いっぱい種類があって、それぞれに大事な役割があります。
もし!! 愛用している酵素入り活力剤が、紙パルプを分解できなくっても、また別の大きな効果があるので、「 その活力剤は効かない 」ってことではゼンッゼンありませんので、ご注意くださーい。