2011年2月14日月曜日

ココヤシ培地のプチ実験〜その3〜

ということで、突然にココ培地の気相率が気になってしまったのは、「イチゴの葉っぱが去年みたいにデッカくならない! なんでだ?」と思ったからで、

ザンネンな脳みそをふりしぼって考えてみると、「 そういえば去年は、アホみたいに湿度を気にしてたなぁ・・・」と思いだしました。冬は乾燥するので、とくに湿度管理がキーポイントになってくるんですね〜。




大きな花や実をつけさせるには、まず大きな葉っぱがあることが前提で、葉を大きくするには「湿度管理」が必須なんだそうです。

「 まず空気や水温、そして光量はベストな条件だとして・・・お日様があたってる日中に湿度が60%〜70%くらいあると、植物は気孔を閉じなくてもすむので、活発に呼吸もするしCO2もよく吸うから光合成運動もできるんだよ。
そんなベストな環境のうえに、もしも根っこのまわりの水分と養分、それに酸素がほどよくあるなら根っこは休まずによく動くよ。根っこが動けば水分・養分の吸収も活発になれるから、あげた肥料がムダにならないし、効きにくいカルシウムなんかも、よく吸ってくれるんだね。カルシウムは細胞壁の成分だから、たっっっくさん必要なんだね。だから細胞分裂が活発なトップにいくほどカルシウム不足の症状が出やすいし,そうなると新葉がちっちゃくなっちゃうんだね。ほどよい空気を含める培地の気相率は、24%くらいだよ。」

だそうです。ドナタのお言葉かは、また明日・・・。



















湿度と光合成の関係ですが・・・
たとえば、お日様がポカポカあたっていても、空気が乾燥しすぎちゃってると、葉っぱは水分をムダ使いしたくないので、葉裏の気孔を閉じて水分の蒸散をふせぐんだそうです。気孔が閉じれば、呼吸や光合成もおヤスミしちゃいます。だから,もし空気が乾燥してると、せっかくの日光や肥料も、あんまし活用されてないってことも言えるようです。

ちなみに「湿度と気相率」の数値の組み合わせてしだいで、根っこがのびたり花が咲きそろったり実が肥大したり風味がよくなったりと、いろいろとコントロールにコツがあるそうです。

「・・・培地の気相率が30%くらいのちょっと乾き気味の時は、根毛や根っこがよく伸びるんだよ。だから生長期や収穫期のときには、気相率を30%くらいにしたら生長が速くなったり丈夫になったり、はたまた味や風味の向上にも効果あるよね。」
そして、培地の「 気相率 」を高くするには,単に水やりをすこし控えるだけでOKです。培地が乾いてくれば、気相率は上がるし、水やりの直後ならば気相率はグッと下がります。




「あと、ツボミがついて花が咲いてるときは、湿度が低いほうが咲きそろうから40%〜60%くらいの湿度にするといいよ。」

「大事なのは、朝イチバンにお日様がでたら換気して、まずは湿度を40%までググッッッと下げようね。虫やカビが出やすくなっちゃうから。湿度が40%まで下がったら,すかさず60%くらいまでキチンと上げようね。」


そして、さっそくミスト加湿器で湿度管理スタートです。












朝いちばんで湿度を40%まで下げて、すぐさま60%〜70%にもどして日中キープ!

という湿度管理にしてたら、ハダニも消えて葉っぱがピーンと立ってきました。朝には葉つゆがよくでます。

葉っぱも大きくなってきた・・・かな?
まだわかりません。









トマトの葉っぱは、根っこが肥料や水をよく吸ってると、朝には葉っぱに葉つゆがよくついて、1日のうちでも葉っぱが開いたり閉じたり色が濃くなったり薄くなったりと、表情がよく変わるんだそうです。
最近は、寒さに負けず、葉っぱがよく動くようになってきました〜。

「エアレーション・システム」や、「循環式やエアロポニックス・システム」なんかの「水耕栽培」では、培養液だけで育てるので、培地の「気相率」があてはまりませんが、それでも湿度を60%くらいにキープしたほうが、モチロン養分吸収UPに効果があります。

なので、日当りや肥料なんかは問題ないのに、いまいちスクスク伸びないな〜、というヒトは,一度湿度を気にしてみてはいかがでしょうか???

ちなみに、60%〜70%の湿度が適度なのは、トマトや葉ものヤサイ、そしてイチゴなどですが、湿度が高すぎてしまう植物もああるようです。なので、よく分からない場合は、40%〜60%の範囲での湿度管理をおススメします。

ということで次回は、

モットお手軽 ! カンタン! ダレでもできるよ!
フライパンなしでも気相率を計ろう!!!

の紹介で〜す!