2011年4月25日月曜日

人生いろいろ、植物もいろいろ

週末には「アース・ディ」が開催されてました。脱原発デモとかさなったこともあって、ものすごい来場者の数でした。並ぶのが苦手な性分がたたって、今年もアースディ・キッチンでゴハンを食べそこねました。











感動の発見!


トリンプさんの


田植えブラと出会いました。












ところで、午前中しか日が当たらない窓際で絶好調にそだっているホワイトセージです。そろそろ大きなポットに植えかえる時期にきました。
光量の強いランプで育てたときよりも、やわらかな自然光の方がイキイキ・スクスク。植物は日当りが一番とはいっても、「光」への好みがあるようです。





言葉を話せない植物は、人間が「あれ? もしかしてこれじゃダメなのかな?」と気がつくまで「ああしろ〜、こうしろ〜」と、ヒタスラ念を送ってきてるような気がします。
このホワイトセージは、どうも光量の強いランプの光が苦手なような気がして、窓辺にうつしたとたんに「それで正解!よくできました。」とでもいうかのように、ガンガン大きくなりました。

植物は、「光」という非物質のエネルギーを光合成運動で「デンプン」という有機物質に変えられるすごい能力をもっているのは、有名なお話ですが、この光合成に効率のいい光の色と効率のよろしくない光の色があります。いま問題になってる放射性物質から発せられているのは「粒子線」と「電磁放射線」で、これをひっくるめて「電離放射線」というそうです。このうちの「電磁放射線」は「可視光線」や「紫外線」よりも、さらにエネルギーがつよく波長が短い光なんだというお話も、詳しい人なら耳にタコ状態かと思います。

ヒトの目に見えてる「可視光線」がちがった色に見えるのは、光がもつエネルギーの強さがちがうからで、「赤→橙→黄→緑→青→藍→紫」の順で、波長が短くなっていきます。波長が短くなるほどエネルギーは強くなるので、赤色の光線より青色の光線の方がエネルギーが強いってことになります。波長の短い紫外線や電磁放射線はエネルギーが強すぎるので、体内で活性酸素が増えすぎて細胞が傷ついてしまうので、生物は酵素や色素などの「抗酸化成分」をこさえて対抗してるってわけだそうです。

植物が光合成するために光を吸収する主な色素は「クロロフィル」「カロテノイド」「フィコビリン」だそうで、色素によって吸収する光の色がかわるそうです。陸上の多くの植物たちが使うメインの光合成色素は「クロロフィル」で、クロフィルは青と赤の光を100%ちかく吸収しますが、「緑色の光」は80%ほどしか吸収しないので葉っぱにあたってもはね返される緑色光線が多くて、葉っぱは緑色に見えるわけです。


ということで、一般的に植物育成専用のグロウランプというのは、植物の光合成色素「クロロフィル」が一番光合成できる光の波長「青」と「赤」と、

「phyto lumens=フィト・ルーメン」という光束(ランプが発する明るさ)がだせるように設計されてます。なので、気温などの環境をベストにしてランプでそだてれば、文句なく植物が元気にスクスク育つはずなんです・・・が、そこは人生いろいろなら、植物もいろいろ。

植物と対話しながら、時にはマニュアルよりも、心で感じたことを優先させるといったことも大切かもしれません。

その昔、ある樹木医さんがおっしゃっていた言葉が、いまでも頭に残っています。
「世話を焼きすぎても、やらなすぎても樹木はうまく育たない。見てないようで見てる、見ているようで見ていない、という具合に世話をするよう心がけています。」