関東では、とうとう梅雨入りしました。スッキリ晴れない曇りの日がつづく梅雨は、ジメジメと憂うつなイメージがあります。
ところが曇りの日の方が、庭木の花がよく咲いていることに、ふと気がつくことがあります。
ホワイト・セージの花です。
数日くらいガガーッと晴れてから、今朝のような曇りの日になると、花がダダーッと、多く咲く気がします。
勝手に発芽してきて、ドドーッと横に広がった「カボチャ」のツルですが、先週のくもったの日に、始めての花が咲きました。(雄花ですが・・・)
この日の気温と湿度を測ってみると、気温が21.5℃で、湿度が約80%でした。とある専門雑誌の記事によると、ハウス栽培の切り花農家さんの経験では、スカッと晴れて窓を開けた日よりも、窓を閉め切った曇りの日の方が、花がよく咲くんだそうです。
花数とは関係ありませんが、曇りの日の方が花の色が鮮やかに見えます。
いくら曇りの日の方が湿度が高くなって花がよく咲くといえ、日が当たらないと光合成できないので、もちろん曇りの日や雨の日ばかりが続けば、植物はゲンキに育ちにくくなります。
ということで、日光にたっぷりあててあげて光合成運動をいっぱいさせることが、植物にとって、とっても大事です。
そ・こ・に!!!
空気中の湿度を60%〜80%ほどに、しっかりキープしてあげると、もっとゲンキに育って、花がいっぱい咲いて、おいしく育つ。ということだそうです。
ちなみに、生長促進によい湿度ですが、気温によって変わります。
気温が高くなればなるほど、植物にとってベストな湿度も高くなるそうで、例えば気温が24℃の時のベストな湿度は75%〜85%の範囲なんですが、気温が30℃になると適度な湿度は85%〜90%になるそうです。
適度な湿度の範囲は、気温なしでは語れない・・・ということのようですが、コマゴマとした数字を覚えるのも大変なので、「湿度はだいたい60%〜80%をキープ」、ということを心がけています。
または、湿度を高めにキープしてあげた方が、植物の葉うらの気孔が閉じないので、根っこが高濃度の培養液に強くなると言われています。(もちろん限度はありますが。)
なので例えば、幼苗期や挿し木とりの時期とか、根っこが肥料焼けしてしまって生長がストップしてしまったときなどの、「根っこの生長を最優先させたい時に、環境の湿度を高く保ってあげたらプラントはやる気を出せるよね! 」ということがいえるようです。
なので、CO2+水だけの炭酸水のミストを挿し木やハーブたちにあたるように加湿器を置いたり、アウトドアな植物たちには、朝一番にCO2+水だけの炭酸水を噴霧器で葉面スプレーしたりしています。
西日が入る窓の日よけに植えたミニトマトたちにも、CO2+水の炭酸水をほぼ毎朝スプレーしてしています。
右側がミニトマトF1品種の「千果」
左側が固定種のエアルームミニトマト「ブラックチェリー」です。
先週末に、「千果」の第一果房が赤く熟したので、さっそく味見したところ・・・な・なんと! 冬トマトに負けないくらいの、天にものぼる甘さでした!!!
「こんなにオイシいミニトマト、スーパーだったらいくらで売ってるかな?」と、タヌキの皮をかぞえだす始末・・・ところが最近、とくに「千果」の葉っぱが、すぐ茶色く老化することが気になっていました。炭酸水を葉うらにスプレーしつつ、水やりを控えていたので、もしかしたら葉っぱに「糖分」がたまりすぎたのかもしれません。
植物の葉っぱは、光合成運動で光のエネルギーをデンプン(糖分)に変えて、「生長」とか「開花」とか「呼吸」とかの生命活動すべてのエネルギー源にしてるんですが、その葉っぱにデンプンが溜まりすぎると、今度は光があたっていても、光合成運動をお休みしてしまうんだそうで、さらに葉っぱの老化も早くなるんだそうです。
・・・で、ならどうすればいいかといえば、葉っぱに溜まったデンプンを効率よく流して光合成をストップさせないようにしてくれるのが、「マグネシウム」と「カリウム」だそうで、またまた各肥料成分の大切さを理解することとなりました。