水をたたえた田んぼにそよぐ稲の幼苗が、すがすがしい季節です。
数年前に、思いついたようにトライした「100%室内で水耕+ココ栽培による稲作」でしたが、それはそれは楽しかったです。収穫できたイセヒカリの種もみは、元気に発芽したものの、せっかくの苗をネズミに喰われてしまい、室内稲栽培はフェイドアウトしていました。
が、
先日、田植えを終えた農家さんから「キヌヒカリ」の幼苗を分けていただくことができました。「あまっちゃった苗から、いいところ見て持っていって!」と気さくなお返事。
今年の春はグズグズと気温が低く、思いどおりに苗がそだたず、生産者の方々はご苦労されたことと思います。
こんなゲンキな苗たちを、分けてもらえました。
あ〜り〜が〜た〜や〜!!!
さて、さっそくバケツたちへ、ささやかに田植えしました。今年の夏もマックスな節電対策が求められているので、今回はアウトドアで「キヌヒカリ」たちを育てます。
キヌヒカリは、関東の気候にあわせてブリードされたそうで、太植えに不向き(苗を10本以上まとめて植えること)、そして多少イモチ病に弱いところがあるそうです・・・という情報をGETするまえに植えてしまったので、キヌヒカリでご法度の太植え状態となってしまいました。
というこで、今回は2度目の稲栽培となるので、少し視野を広げて勉強してみました。国民食となりつつあるパンやパスタにラーメンなど小麦粉もよく食べられている現在の日本人1人当たり、年間で平均65Kgほどのお米を食べるそうです。米俵1表が、60Kgなので、大人一人あたりお米1表あれば、1年間は足りる計算になります。
水田は一反あたり300坪で、そこに約15000株の稲を植えて、5俵〜10俵(300Kg〜600Kg)ほどのお米が穫れるそうで、田んぼ一反当たりの人件費・肥料・機械などをひっくるめた諸経費は約20万円ほどかかるそうですが、私たちがオーガニック栽培のお米を買っても60Kgで7万円もしないので、改めて「もうかる農業」への道のりの厳しさを思い知るところです。
ちなみに、稲は品種によって植えられる本数や収量にひらきがでますが、田んぼ一反300Kg収穫で、5人〜6人家族1年分がまかなえるほどのお米が収穫できることになります。
そして、大人1人分が食べられるお米を1年分育てるには、だいたい36坪=タタミ72畳ほどが必要で、これを100%培養液で育てる水耕栽培にすると、21週栽培するとして、培養液は6万リットル/水耕栽培用の肥料は60L〜80Lほど、必要になります。(多めに計算しました。)
稲は、最短だと150日で収穫できる計算になるので、1年間で2回収穫できるとすれば、タタミ36畳でまかなえます。(現実はそうはいきませんが・・・)
正直、家庭菜園できるスペースが乏しい首都圏の各ご家庭で、イネを育てるメリットは、うすいと感じてしまいます。しかし「発酵食品」が空前の大ブームとなっている今、おウチで無農薬栽培のお米がすこしでも収穫できれば・・・
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/03/blog-post_22.html
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/01/brew-your-own-miso.html
「国菌」である「麹菌」を張らせて、「塩麹」や「自家製お味噌」も作れます。
ちょっとコツがいりますが、おウチで穫れたお米をつかって菌糸を張らせるところから「麹づくり」をすれば、一人一人の皮膚で守ってくれてる自分だけの植物性乳酸菌や酵母菌も入るので、免疫パワーがマックスな発酵食品が作れます!