2010年4月1日木曜日

もう4月です。

今日から4月です、久しぶりに春らしいあたたかさになりました。
開き悩んでいた桜の花も,今日で一気に咲きすすみそうです。桜の木に囲まれた公園では園児たちがお花見をしてました。

木イチゴの花が、次々に咲いてます。去年は咲くにまかせていて、あんまり結実しなかったので毎朝ユビでナデナデして受粉させてます。
木イチゴは、たしか一年に一度しか咲かなかったと思います。バラ科なので、けっこうタフです。

そのへんの道ばたを気をつけて見ていると、野良木イチゴがチラホラ自生していて、この時期は、この花が咲くので、とっても見つけやすいです。

小さなトゲがいっぱいあるので、わしづかみにすると後悔します。






先月までは,グロウルームで箱入りムスメだった
エアルームトマトの「タイニー・ティム」です。

グロウスペースの都合で、いまはベランダにお引っ越しです。この時期の赤い実がめずらしいのか、さっそく小鳥に食べられてしまいました。

どうりで毎朝チキチキ騒がしいと思ってました・・・





スイートイエローバイオレットというスミレです。
とっても香りがよくて、砂糖漬けにしてスイーツの飾り付けにも使われるそうです。

地植えして4年ほど、やっとコンスタントに毎年咲いてくれるようになりました。









バラの鉢のヘアリーベッチです。
もうどっちが本命か分からないほど、ヘアリーベッチが大繁殖です。このままで本当にバラによいのかどうか・・・なにごとも経験ですから5月くらいまでは、このままで様子を見ます。










バラの無農薬栽培の最大の敵は、チュウレンジバチです。ニームも効かない・木酢液も効きません。農薬を使いたくないなら、発生したらユビで取るしかありません。
こいつさえ発生しなければ、無農薬栽培でも花がいっぱい咲くのにと毎年思います。




2010年3月31日水曜日

満月とアメリカミズアブ

昨日の30日は満月でした。
満月のときは、開花期モードの生殖型生長をするので、タネまきや挿し木をすると根量の多いよい苗に育ち、大きく育ったプラントは開花がすすみ結実もしやすくなるそうです。

ぎゃくに新月のころは生長期モードになるので、窒素が多すぎると開花しにくく実も玉のびしなくなります。若い苗は肥料過剰だとひょろっと徒長しやすくなったりもするので、海藻由来の活力剤やリンカリ肥料をうすめにあげると、開花や実の肥大を促したり、徒長を止めてガッシリと太い茎に育てられるそうです。

満月からなのか、「アメリカミズアブ」がグロウルームにやってきました。














別名「便所アブ」なんて名前がつけられちゃうくらい、生ゴミや下肥が大好きです。

家では生ゴミを「シマミミズ」くんたちに食べてもらって、いわゆる「ミミズコンポスト」をつくってますが、暑さが嫌いなミミズくんたちは、5月を過ぎた頃からミミズボックスから大脱走を始めます。暑くなったある日突然、ナポリタン・スパゲッティのようなミミズくんたちのカタマリができていて、ビジュアル的にはさすがに厳しいものがあります。

バラの上で休むミズアブくんです。

夏バテしたミミズくんに変わって生ゴミ処理を引き受けてくれるのが「アメリカミズアブ」の幼虫たちです。

生ゴミをいじっているとミズアブの成虫がブーーンとやってきて、あっというまにスゴい数のタマゴを産みつけていきます。






ミズアブの幼虫が孵ると、はっきり言ってウジ虫なので見た目がかなりグロいですが、生ゴミの処理能力はハンパないです。ミミズよりもたっさくん食べるし、コバエやゲジゲジなんかも減るのでメリットは大きいです。

まぁただ、ウジ虫がイッパイになるので見た目がキビシいし、ミミズとは共生できないみたいなのでミミズコンポストのファンからは嫌われています。ちなみに成虫のエサは、アブらしく「花の蜜」です。

ミズアブの幼虫のサナギです。幼虫は湿ったトコロがスキですが、サナギになる時には乾いた場所に移動します。年末の大掃除の時に庭のガーデニング用具をどかすと、このサナギがカラカラとイッパイ出てきました。














このサナギたちのちょっぴり悲しい現実も目にしました。はれてサナギから羽化しても、飛べないヤツが割と多いのです。よく見ると羽が変形してしまっていて、飛んでもクルクルと回転して落ちてしまいます。そのコたちのほとんどは「ナメクジ」のエサになってしまいます。

生ゴミからつくったコンポストは、庭木にマルチングしたりしてます。

このレタスの土にも、混ぜて使いました。
土に混ぜたコンポスト以外、とくに肥料はあげてなくても、こんなに大きくなるし虫もついてません。

味もとってもマロヤカでおいしいです。

2010年3月30日火曜日

「 密売 」で入手しました。

見ているだけでココロがほぐれて血行がよくなる、オサレなオサレな「 密売東京 」から、注文していたモノが、とうとう届きました・・・















ありそうでなかった、遊びゴコロあふれる「 Green Maker 」、これは付箋です。

活字アディクト、

「本の虫」の私には、

たまらなく大好物な一品です。

私の愛読書「ミニ雑草図鑑」です。
酔っぱらった勢いで入った本屋さんで、気がついたら買っていました。行きずり的な出会いでしたが、ものすごく重宝してる本です。

目次をみるのがめんどくさいので、よく見る雑草の所には手当たりしだいポストイットをはってました。








さっそくポストイットから「Green Maker」に張りかえてみました。

この違和感のなさは、スゴい!

このまま本屋さんに並べてしまっても「そういう装丁の本」なんだと、ダレもが思ってしまうにちがいありません。











この「Green Maker」をおつくりになった「 yuruliku.com 」さんのサイトを拝見すると、完成までの道のりは、それはそれは山あり谷ありだったようです。

「Green Maker」のほかにもノート型のバッグだとか文具てぬぐいだとか、となりのひとが持っていたら、思わずつっこまずにはいられないオモしろ・タノしい文具雑貨が勢ぞろいです。4月から新生活をむかえる人には、ぴったりかもしれません。

2010年3月29日月曜日

ジャンボいちご・まんぷく2号穫れました

今月の課題だった「 イチゴ・玉伸び作戦 」は、なんとか光が見えてきました。

イチゴの実がでかくならなかったのは、やっぱし肥料が足りなかったからみたいです。肥料濃度を濃くしたら、なんとか玉伸びして、ちょっとは「子どもの手の平ほどの大きなイチゴがなります。ジャンボいちご・まんぷく2号」というキャッチコピーに近づけました。


イチゴは、花が咲きそろってきたピークの時には、EC値を2.0くらいにまで濃くするそうですが、私は先月までその半分くらいのEC値にしか、してませんでした。

イチゴはいろいろとコツがあって、「オウチでイチゴ狩り」までの道のりは珍道中です。


ほかの実も、これから大きくなってくれるといいな。と期待がふくらみます。














しかし、最近アブラムシが増えてきました。
まだ目立った害はでてませんが、気持ち的には早くなんとか減らしたいと思います。

葉っぱに硝酸イオンがたまりすぎると、樹液のpH値が酸性に傾いてムシがつきやすくなるそうです。なのでカルシウムを溶かした弱アルカリ性の水を葉面散布して様子を見ることにしました。
ココ培地に肥料成分がたまりすぎてムシが集まってきてる場合もあるので、ひとまずココ培地を弱酸性の水で洗い流しました。














あとは、気休めに「 重曹 + クエン酸 」の炭酸ガス掃除をしてみました。
















炭酸ガスを発生させるとハムシが窒息するようです・・・

2010年3月26日金曜日

こんにちは! 不定根。

先日バジルを収穫してグリーンゼブラ・トマトのテリトリーが広がったので、よいしょっとプラントを上に引っぱり上げて、下葉の風通しと日当りをよくしました。


持ち上げてみて、びっくり!
茎からあまりに唐突すぎる根っこがでてきてました。


この根っこがでてきたあたりは、重みで培養液の出口に押しつけられていたので、そのへんのウブゲが「 シメシメ、水があるぞ 」と根っこに変わったようです。











ほんとは出根するはずのない茎などから出てきた根っこを「不定根-ふていこん-」といいますが、トマトのようなタフなプラントにとっては朝飯前。
畑ではトマトの茎をわざと地面と平行に沿わせてL字型に仕立てて不定根を出させ、収穫量をあげる裏技があります。
茎がぐにゅっと曲がっているので「エチレン」も働いたんだと思います。

エチレンは、風が吹いたり葉っぱになにかが触れたり、実にキズがついたり、茎が曲がったりななめになっていると分泌されます。

エチレンには、発根を促進したり、幼い苗をたくましくしたり、茎を太くして徒長を防いだり、免疫を強化したり、実を成熟させたり、ありがたい効果があります。

















4つのクリーンゼブラぜんぶに、花がいっぱいついてきて実も大きくなってきました。最近では結実せずに落ちてしまう花がでてきました。トマトでは窒素が多かったりリン酸不足だと花が咲いても結実しにくくなります。だからといって単純にリン酸だけを足せば解決するわけでもないようです。

培養液中の肥料成分の比率バランスがくずれると、根っこは「食欲がうせてしまう」ようで「しかたない、あるものだけ吸うか」とはならず「 お腹空いたけど食べられない 」になってしまうようです。

水耕栽培用の家庭用複合肥料で野菜をそだてる場合は、植物にとって作りたての培養液が一番吸収率が高くなります。元気がよくて肥料をよく吸っていればいるほど、培養液を新しくしてからだいたい2日後にpH値がくずれるので調整してあげますが、4日後には培養液の肥料バランスはかなり崩れているのでpH値を直してあげても肥料をほとんど吸わなくなってきます。生産者さんの持つ知識や機材があれば、培養液の肥料バランスを成分ごとに計測して減った成分だけ足してあげられますが、家庭用複合肥料はそれはできません。

それに、きっちり4日毎に培養液を新しくするのもめんどくさいし、肥料もたくさん使うことになってしまうので、ホビーガーデニングなんだし減った分だけ培養液を足していって、pH値が1・2回くずれたら培養液を交換するという方法もアリだと思います。

あとは、培養液のタンクを大きくしすぎないとか、いろんな野菜をいっぺんにたくさん育てようとしないとかも、楽しくおいしく育てるコツかもしれません。

あと、植物の元気度は、そだてる人の「 ワクワク度・モチベーション 」に見事なほど比例すると思うので、やっぱり慈しむ気持ちがいちばん大切ですよね。


2010年3月25日木曜日

アレルギーにも効く!? 春の益草

春の野草の代表といえば、やっぱり「ツクシ」です。

ツクシは「 スギナ 」の胞子茎で、ツクシのアタマを軽く指ではじくと、キノコみたいにボワワーッと胞子が飛びます。


「ツクシは、いるかなー?」と多摩川の土手をなめるように探していると、やっと発見できました。

春の味覚としても根強い人気をもつ「ツクシ」。
食べる時は、とにかく新鮮なうちに。が鉄則だそうです。









茎についてる「ハカマ」をとって、水にはなして土ゴミをきれいに落としたら、たっぷりのお湯で湯がいて灰汁抜きをして、甘辛く炒めたり煮たりして佃煮にしたりパスタにしたり卵でとじたり。とレパートリーいろいろです。


そしてこのツクシ、じつはスギの花粉症のつらい症状緩和にスゴく効くそうです。

新鮮なツクシのハカマをむしって、チャーハンを作るかのように、フライパンで強火+油でジャージャー炒めた後、好みで味付けして、オイシく召し上がるだけで、ツライ花粉症の症状がスウーーッと消えていくそうです。( 効く人と効かない人あり )

生のツクシは日持ちしませんが、調理済みのツクシなら日持ちするので、昼のお弁当のつけ合わせに・晩ご飯の箸やすめにいかがでしょうか? 花粉症でないひとも・・・


近所の桜の開きぐあいでもチェックしようと、立ち寄ったところで、もんのすごい「ツクシ軍団」に遭遇しました・・・いちめんツクシです。














ツクシです。
















自然農法マイスターの「 〜ニンジンの奇跡 〜赤夆勝人さん著 」によりますと、スギナが大量発生する土壌は「 カルシウム不足気味 」だそうで、畑なんかでもカルシウム不足になってくると、それをおぎなうかのように自然とスギナが生えてくるそうです。このツクシの群生場所も、やっぱり畑でした。

しかも、スギナには「 ケイ素 = シリカ 」も豊富に含まれるそうなので、引っこ抜いてイチゴや稲などのケイ素好きな作物の根元にマルチングしておけば、元気にしてくれそうです。

植物は、それぞれ溜めるのが得意な栄養素をお互いにギヴ&テイクしあいながら、共生してもいるんですねぇ。雑草自体が肥料であるということで、赤夆勝人さんは、「 生えてきた雑草は抜いた後は持ち出さず畑に置いておく。畑で穫れた作物の分だけ、天然肥料を土に戻す。」こうして土壌の栄養バランスを保つことが無農薬・有機栽培のコツだそうです。

・・・だったらいろんな食べ物をバランスよく食べてる
人間様の「 ウ○コ 」なら、植物にとって栄養満点のマルチプラントフードになる?

赤夆勝人さんによると、答えはYESだそうです ー が、水耕栽培や室内栽培での活用は、かなりハードル高いですね。

2010年3月24日水曜日

つれて帰りたい益草NO.1 〜 豆科のすごさ 〜

ガーデニング好きなお宅では、週末になると枯れ込んだ枝の切り戻しや植えかえなどで、春の庭への準備に忙しくなさっているかもしれません。

でも景気のよろしくないこのご時世、趣味の園芸にはあまりお金がかけられないというのが奥様方の本音です。とくに「見た目よりも収穫量優先」の野菜なんかは、手間がかかる上に肥料代や薬剤代がかさみすぎると「 買った方が安上がり 」になってしまいます。

春の野山には、節約大好きガーデナーへのグッド・アイデアが転がっています。


















「 クローバー 」や「 カラスノエンドウ 」など「 豆科 」の野草は、無農薬・無肥料栽培成功への強い味方です。その上、踏まれても丈夫で繁殖力が強いので雑草を抑えてくれる上に、肥料にもなってくれます。テントウムシなどの益虫も集めてくれます。

どこでも見つけることができるクローバーならわざわざ種を買う必要もないし肥料としての効果も大きい優れものです。
「シロツメクサ」です。ヨコに広がって葉を伸ばし白い花が咲きます。

葉っぱが尖っていて背が高いクローバーは「アカツメクサ」です。名前の通り赤い花が咲きます。







豆科の植物が土を肥やしてくれる理由は、根っこで「 根粒菌〜こんりゅうきん〜」と共生してるからです。根粒菌は、空気中の80%も占めている窒素ガスを植物が肥料として吸える窒素源に変えてくれるスゴいバクテリアです。

ダイズなどを引っこ抜いてみると、根っこにマメみたいなツブツブができてますが、それが根粒菌です。このツブツブが根っこに多いほど、多くの根粒菌が住んでることになります。
そしてこの根粒菌が増えると菌根菌や放線菌、ミミズなどもいっしょに増えていくので、リン酸やミネラルも豊富になって有用菌はますます元気になり、病害虫も発生しにくい、よい土へと変えていってくれます。

クローバーとなかよく生えている「カラスノエンドウ」です。これも豆科です。
最近静かなブームの「ヘアリーベッチ」に似ています。










カラスノエンドウは、アブラムシがつきやすいのでテントウムシなどの益虫を呼び寄せてくれたり、メインの野菜のかわりに食害されてくれる「バンカープランツ」になってくれたりするそうです。

減農薬・無農薬にはとってもよさそうです。








昨年の秋、へアリー・ベッチの種をバラの鉢に蒔きましたが、現在ではヘアリー・ベッチが伸びすぎてしまい、肝心のバラの苗が埋もれて太陽に当たっていません。豆科は、葉っぱ自体にも肥料として効果があるので、ベロベロと伸びすぎた葉っぱをちぎっては、バラの根元のかぶせてマルチングしてます。ヘアリー・ベッチの花が咲いたら、ぜんぶ引っこ抜いて同じくバラの根元にマルチングしようと思ってます。

豆科をうまく活用するにはコツがあります。根っこの繁殖力が強いので、すでにクローバーなどが生い茂っている場所に、あとからトマトやキャベツなど野菜の種をいくら蒔いても、野菜は根っこを張れなくなって育たないそうです。
なので、ある程度大きく育った野菜の苗をプランターや路地に定植したら、豆科の植物をちょこっと連れてきて植え込んであげるといいそうです。

また、肥料をまいてしまった土壌には窒素がもうあるので、豆科は根粒菌をGETする努力をしないそうです。根粒菌が増えてくれないとわざわざ豆科を育てるメリットはなくなっちゃいます。

そういえば「葛〜クズ〜」も豆科ですが、あの繁殖力を見ると家中がおおいつくされそうで、ホームガーデニングには使えそうもありません。