ゴールデン・ウィークは、お天気に恵まれて、みごとな行楽日和でした。
おとなりの県の海岸を朝から晩までぐるっと一周したおかげで、はやくも日焼けしました。山も気持ちいいですが、広い海と空の開放感はたまりません。
お天気に恵まれた連休のおかげで、仕事場のプラントたちは花ざかりで、みんなノドがカラカラでした。
バラ・多肉・ホップ・お米・・
生長段階が違うので、
肥料レシピもそれぞれ違います。
水を汲んでは培養液をつくりpHを調整して・・・
あー、いそがしかったー
水耕栽培のお米たちも元気です。
半分ヤッツケで植えた
ココ培地+ペットボトルのイセヒカリの方が、
なぜだかVIP扱いのロックウールのイセヒカリよりも
グングン伸びてます。
ココ培地の培養液の方が水温が高いので、生長も早いのかもしれません。
同じロックウール培地で育てているイセヒカリでも、エアレーションなしの方が微妙に生長が早かったりして、お米ってほんとうに不思議です。
2010年5月6日木曜日
2010年4月30日金曜日
Grow Your own Rice! 室内田植え
ついにイセヒカリを田植えしました。
田植えといっても、たかだか18本の稚苗をロックウールポットにポコッとはめ込んだだけなのですが、なんだかヒトシゴト終えた気分です。
イネが風にそよいでる様子をみていると、なんとも気持ちが安らぎます。
ところで、このイセヒカリの稚苗は全体に緑色がうすく、葉の先はちょっぴり枯れ込んでいます。
窒素をたっぷりと吸った濃い緑色の水稲の稚苗には,虫がつきやすいうえ徒長気味になり、倒れやすくなってしまうそうです。
室内なら台風なんてこないので稲が倒れる心配はありませんが、室内栽培で病気や虫がいったんつくと、農薬なしでは駆除がものすごく大変です。それに「 幼苗期の苗を窒素不足にするといいかも! 」なんてアイデア、今まで思いもつかなかったので「虫や病気もつきにくくなるなら」とトライしてみました。
ところでミニバラの
コーヒーオベーションが房咲きしてます。
アンティークな色調のバラが好きです。
まさにアンティーク・テイストなバラの代表、「アンティーク・レース」もツボミがつきました。
が、
このバラは、「咲かせるのがむづかしい」とは聞いていましたが、ここまでとは!!
ツボミがつくと、ことごとくウドンコ病にたかられてしまいポトリと落ちてしまいます。
ウドンコ病はイチゴやメロン,キュウリの生産者泣かせのしつっこーい白カビ病です。無農薬で野菜やバラを育ててるヒトはダレでも泣かされた覚えがあると思います。ナス科にはナス科のウドンコ病、バラ科にはバラ科のウドンコ病、とそれぞれ植物の分類によって発生するウドンコ病はカビ菌が違うようです。
カビ菌は、アルカリ性に弱いので「石灰資材」でも撃退できるんですが、石灰などが培養液に入るとイッパツで養分バランスが崩れます。
そこで生産者の方々は「水溶性のケイ酸資材」で、この難局を乗り越えていらっしゃるとか。ケイ酸は石灰のようにアルカリ性ですが、与えすぎても障害もでないので安心です。水溶性のケイ酸は、イチゴでもバラでもスイカでもメロンでも稲でもトマトでもウドンコ病以外のカビ菌や害虫避けの効果がでているとのこと。
とっとと手持ちの「水溶性ケイ酸資材」を培養液に加えました。カビ性の病気が葉っぱに出ている場合は、薄めに希釈してまんべんなく葉面散布したほうが速効性があるみたいです。
「アンティーク・レース」にも、しっかりと葉面散布してみました。無防備なツボミは、まだ油断ならない状態ですが、葉っぱに広がっていたウドンコは、ほぼきれいになりました。(新芽にはウドンコがつくので、一週間に一度は葉面散布を続けます)
「水溶性ケイ酸資材」、無農薬栽培のつよい味方になってくれそうです。
田植えといっても、たかだか18本の稚苗をロックウールポットにポコッとはめ込んだだけなのですが、なんだかヒトシゴト終えた気分です。
イネが風にそよいでる様子をみていると、なんとも気持ちが安らぎます。
ところで、このイセヒカリの稚苗は全体に緑色がうすく、葉の先はちょっぴり枯れ込んでいます。
普通、水稲作の稚苗の管理は、
窒素をタップリとあげて、
濃い緑色の苗になったほうが良いといわれてます。
ところが、水稲の稚苗を
「どう見ても窒素不足!!」
な状態にするのが
「匠の技」のひとつだそうです。
窒素をたっぷりと吸った濃い緑色の水稲の稚苗には,虫がつきやすいうえ徒長気味になり、倒れやすくなってしまうそうです。
室内なら台風なんてこないので稲が倒れる心配はありませんが、室内栽培で病気や虫がいったんつくと、農薬なしでは駆除がものすごく大変です。それに「 幼苗期の苗を窒素不足にするといいかも! 」なんてアイデア、今まで思いもつかなかったので「虫や病気もつきにくくなるなら」とトライしてみました。
ところでミニバラの
コーヒーオベーションが房咲きしてます。
アンティークな色調のバラが好きです。
まさにアンティーク・テイストなバラの代表、「アンティーク・レース」もツボミがつきました。
が、
このバラは、「咲かせるのがむづかしい」とは聞いていましたが、ここまでとは!!
ツボミがつくと、ことごとくウドンコ病にたかられてしまいポトリと落ちてしまいます。
ウドンコ病はイチゴやメロン,キュウリの生産者泣かせのしつっこーい白カビ病です。無農薬で野菜やバラを育ててるヒトはダレでも泣かされた覚えがあると思います。ナス科にはナス科のウドンコ病、バラ科にはバラ科のウドンコ病、とそれぞれ植物の分類によって発生するウドンコ病はカビ菌が違うようです。
カビ菌は、アルカリ性に弱いので「石灰資材」でも撃退できるんですが、石灰などが培養液に入るとイッパツで養分バランスが崩れます。
そこで生産者の方々は「水溶性のケイ酸資材」で、この難局を乗り越えていらっしゃるとか。ケイ酸は石灰のようにアルカリ性ですが、与えすぎても障害もでないので安心です。水溶性のケイ酸は、イチゴでもバラでもスイカでもメロンでも稲でもトマトでもウドンコ病以外のカビ菌や害虫避けの効果がでているとのこと。
とっとと手持ちの「水溶性ケイ酸資材」を培養液に加えました。カビ性の病気が葉っぱに出ている場合は、薄めに希釈してまんべんなく葉面散布したほうが速効性があるみたいです。
「アンティーク・レース」にも、しっかりと葉面散布してみました。無防備なツボミは、まだ油断ならない状態ですが、葉っぱに広がっていたウドンコは、ほぼきれいになりました。(新芽にはウドンコがつくので、一週間に一度は葉面散布を続けます)
「水溶性ケイ酸資材」、無農薬栽培のつよい味方になってくれそうです。
2010年4月28日水曜日
ガーデンショーで「タネ マモル オカタ」3
つまり固定種の野菜なら毎年タネを買い直さなくてもOKですが、F1品種の野菜だと、どんなに立派な実がなっても、翌年のタネとしては使えません。
でもF1品種だって固定種化は、できるんです。
そもそも、いま固定種として残っている日本独特の品種も、始まりはF1品種だったはずです。おなじF1品種どうしをF2、F3、F4・・・とくり返し交配させて、その都度にF1品種の特徴をもった株どうしだけを交配させていくと、F1品種のよさが安定していって、F7くらいで晴れて固定化となります。
ただ、F2、F3、F4・・・のたびに大量にタネをまくことになるそうで、とっても時間がかかります。
ベーシックなF1品種のつくりかたですが、ホップやパパイヤ、キウイなど雄カブと雌カブがべつべつの雌雄異種ならカンタンです。雌カブに、交配させたい別品種の雄カブとを受粉させればOKです。
でも植物の花の多くは、雄しべと雌しべが一緒になっているので、ほっとくと勝手に受粉して永遠にF1品種は生まれません。
そこで雄しべが役に立たない「雄性不稔」、つまりオカマな突然変異がでてくるのをひたすら待ちわびるか、無理矢理つぼみから雄しべだけをコツコツ抜き取ったりと地道すぎる作業が必要でした。
ところが最先端の「遺伝子組換作物=GMO」のつくりかたは、やり方がすこしばかり乱暴です。
ひとつは植物の細胞核内のDNAに放射線をあてて,人為的にDNAに異変をおこさるやり方。
もうひとつは植物の細胞にガンを起こさせる病原菌の遺伝子をくみかえてから植物に感染させ、ヒトサマが意図したような突然変異を起こさせるというものです。
そこに植物の意思なんてものはなく、なんとも心がざわざわとしてしまいます・・・
F1品種にハナシはもどりますが野口種苗さんのおハナシによれば、企業が肥料食いのF1品種ばかりをデザインした意図は肥料と農薬をいっぱい買ってもらうためだったそうです。
日本にF1品種の野菜や穀物がなだれ込んできたのは、食糧不足の絶頂だった戦後だそうです。アメリカは、戦争が終わっていらなくなった爆弾を肥料にして日本に買ってもらうために、肥料食いと農薬好きなF1品種の作物のタネとともに日本に売り込みました。
(ある肥料成分は爆発性が強いので、いまでも厳しく管理されています。)
そして今、スーパーに並ぶ野菜はぜんぶといっていいほどF1品種です。
ところが近ごろはオーガニックブームが盛り上がって、人気のある野菜は減農薬と減肥料の安心そだちへと変わりつつあるみたいです。
新しい品種のトマトのタネには「耐病性にすぐれ肥料もあまりいらない。とっても甘くておいしいトマトが盛夏でもよく実り、スズナリに」という能書きを目にすることが多くなってきました。
でもでも「これは昔ながらのやり方で交配させたF1品種なのかな? もしかして遺伝子組換作物(GMO)じゃないのかな?」なんていう不安が頭をよぎります。
それにしても、タネの権利を独占的に独り占め&販売することに、そんなに大きな価値があるんでしょうか? 世界的な大富豪さまは、ノルウェーに世界中の種子の銀行をおつくりになるくらいなので、きっとキレイゴトではない側面もあるのかもしれません。
そこで「野口種苗」さんは、ひとりよがりな商業主義がまきおこしそうな地球規模での生態系の破壊を防ぐために,現在も「固定種/在来種」の保存と大切さを訴えつづける活動をなさって多忙を極めていらっしゃるというわけです。
多少ムシに喰われたって不格好だって、ホビーガーデンならオイシくて安全なのがいちばんです。おウチで育てるなら,ゼシ固定種を!! っていうことなんですね。
以上、「ガーデンショーに行ってきました」というおハナシでした。
でもF1品種だって固定種化は、できるんです。
そもそも、いま固定種として残っている日本独特の品種も、始まりはF1品種だったはずです。おなじF1品種どうしをF2、F3、F4・・・とくり返し交配させて、その都度にF1品種の特徴をもった株どうしだけを交配させていくと、F1品種のよさが安定していって、F7くらいで晴れて固定化となります。
ただ、F2、F3、F4・・・のたびに大量にタネをまくことになるそうで、とっても時間がかかります。
ベーシックなF1品種のつくりかたですが、ホップやパパイヤ、キウイなど雄カブと雌カブがべつべつの雌雄異種ならカンタンです。雌カブに、交配させたい別品種の雄カブとを受粉させればOKです。
でも植物の花の多くは、雄しべと雌しべが一緒になっているので、ほっとくと勝手に受粉して永遠にF1品種は生まれません。
そこで雄しべが役に立たない「雄性不稔」、つまりオカマな突然変異がでてくるのをひたすら待ちわびるか、無理矢理つぼみから雄しべだけをコツコツ抜き取ったりと地道すぎる作業が必要でした。
ところが最先端の「遺伝子組換作物=GMO」のつくりかたは、やり方がすこしばかり乱暴です。
ひとつは植物の細胞核内のDNAに放射線をあてて,人為的にDNAに異変をおこさるやり方。
もうひとつは植物の細胞にガンを起こさせる病原菌の遺伝子をくみかえてから植物に感染させ、ヒトサマが意図したような突然変異を起こさせるというものです。
そこに植物の意思なんてものはなく、なんとも心がざわざわとしてしまいます・・・
F1品種にハナシはもどりますが野口種苗さんのおハナシによれば、企業が肥料食いのF1品種ばかりをデザインした意図は肥料と農薬をいっぱい買ってもらうためだったそうです。
第二次世界大戦がおわったら、たくさんの国が食料不足になって
「タネを制するものが世界を制する」モードになりました。
「タネを制するものが世界を制する」モードになりました。
化学兵器のニーズがめっきり減ったところで、化学兵器をつくっていた大企業は、肥料やら農薬やら除草剤やらF1品種やらの開発をはじめました。こうして食糧自給率130%の米国の農業は、合理性と利益性ばかりを優先した化合物まみれの巨大化した農場、ファクトリー・ファーム化ばかりが進んできました。
日本にF1品種の野菜や穀物がなだれ込んできたのは、食糧不足の絶頂だった戦後だそうです。アメリカは、戦争が終わっていらなくなった爆弾を肥料にして日本に買ってもらうために、肥料食いと農薬好きなF1品種の作物のタネとともに日本に売り込みました。
(ある肥料成分は爆発性が強いので、いまでも厳しく管理されています。)
そして今、スーパーに並ぶ野菜はぜんぶといっていいほどF1品種です。
ところが近ごろはオーガニックブームが盛り上がって、人気のある野菜は減農薬と減肥料の安心そだちへと変わりつつあるみたいです。
新しい品種のトマトのタネには「耐病性にすぐれ肥料もあまりいらない。とっても甘くておいしいトマトが盛夏でもよく実り、スズナリに」という能書きを目にすることが多くなってきました。
でもでも「これは昔ながらのやり方で交配させたF1品種なのかな? もしかして遺伝子組換作物(GMO)じゃないのかな?」なんていう不安が頭をよぎります。
それにしても、タネの権利を独占的に独り占め&販売することに、そんなに大きな価値があるんでしょうか? 世界的な大富豪さまは、ノルウェーに世界中の種子の銀行をおつくりになるくらいなので、きっとキレイゴトではない側面もあるのかもしれません。
そこで「野口種苗」さんは、ひとりよがりな商業主義がまきおこしそうな地球規模での生態系の破壊を防ぐために,現在も「固定種/在来種」の保存と大切さを訴えつづける活動をなさって多忙を極めていらっしゃるというわけです。
多少ムシに喰われたって不格好だって、ホビーガーデンならオイシくて安全なのがいちばんです。おウチで育てるなら,ゼシ固定種を!! っていうことなんですね。
以上、「ガーデンショーに行ってきました」というおハナシでした。
2010年4月27日火曜日
ガーデンショーで「タネ マモル オカタ」2
明日、4月28日は満月です。
わたしのツタない経験からだと、関東地方ではゴールデン・ウィーク近辺の満月が害虫の産卵の第1ピークだと思います。外で育てているバラやミカンなどは無農薬で育てたいのですが、この時期の害虫の繁殖力はハンパないです。木酢液やニーム程度ではヘコタレませんから、タマゴが産みつけられてしまったら仕方なく薬剤を使うことがあります。
害虫がいっせいに孵化する満月の3日後なら、たった一回の薬剤散布でも効果がデカイです。明日から3日後だと5月1日です。そのためだけにGWのお出かけをガマンするヒトもいるとは思えないのですが、このタイミング以外でダラダラと薬剤をかけても害虫をイチコロにできないだけでなく虫に耐性がついてしまったりします。
昨日にひきつづき、「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」のおはなしです。
「ネスト=鳥の巣」というオーストラリアのメーカーのデザインです。まんなかは、ベッドになってます。ゴロンと寝たら気持ち良さそうです。
どうやってベッドまでたどり着くかといえば
「入らないでください」から入ります。
「夏ここでビール飲んだらヨサゲだけど蚊取り線香がいるなぁ・・オーストラリアならゲッコーが近くに来てくれるかなぁ・・」
などと妄想はつきません。
ところで、なぜ野口種苗さんは固定種にこだわるのかといえば、こちらにヨクヨクご説明があるのですが、野口さんの講演会でお聞きしたことをバックリとまとめると、「オイシくてヒトにも環境にも安全で栄養価の高い農作物が,安くつくれるから」だそうです。
だったらF1品種は「マズくて危険、栄養がカスカスで、高くつく」のかといえば全部がそうとも言い切れませんが、「流通に便利」なことを最優先にデザインされたF1品種の作物たちに関していえば、当たらずとも遠からずだそうです。
そもそも「F1品種」というのは・・・
大きくちがう特徴をもつ親どうしが交配すると、その子どもは親の優勢遺伝子だけをいつなんどきでも引き継ぐ両親のイイトコ取り状態。ところがF1品種どうしが交配して「F2」の子どもができたら,今度は親の劣性遺伝子しかでてこない。っていう、いわゆるメンデルの法則ってやつです。
これは野菜にかぎらず動物でも人間でもおんなじで、人間の優性な遺伝子の特徴は、たとえば「色素が黒,髪はちぢれる」です。
アフリカ系の肌が黒く髪がちぢれた方と、アジアの肌が黄色く黒髪ストレートヘアの方がご結婚されると,産まれてくるお子は、肌と髪が黒く髪はちぢれます。アジアの方と北欧の金髪の巻き毛で肌が抜けるように白く瞳がブルーな方とが、ご結婚なされた場合は、髪は黒くストレートで瞳も黒・・・という遺伝子が強くでます。
例えば、流通の都合だけを優先したニンジンのF1品種をつくろうとしたら
「やたら丈夫で、でっかく育つ家畜用のニンジン」
と
「ちっちゃいけど、栽培期間の短くてすむニンジン」をかけあわせると・・・
「でっかく育って栽培期間が短くサイズも収穫時期もビシッとそろう、それほどオイシくないニンジン」ができるわけです。
わたしのツタない経験からだと、関東地方ではゴールデン・ウィーク近辺の満月が害虫の産卵の第1ピークだと思います。外で育てているバラやミカンなどは無農薬で育てたいのですが、この時期の害虫の繁殖力はハンパないです。木酢液やニーム程度ではヘコタレませんから、タマゴが産みつけられてしまったら仕方なく薬剤を使うことがあります。
害虫がいっせいに孵化する満月の3日後なら、たった一回の薬剤散布でも効果がデカイです。明日から3日後だと5月1日です。そのためだけにGWのお出かけをガマンするヒトもいるとは思えないのですが、このタイミング以外でダラダラと薬剤をかけても害虫をイチコロにできないだけでなく虫に耐性がついてしまったりします。
昨日にひきつづき、「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」のおはなしです。
「ネスト=鳥の巣」というオーストラリアのメーカーのデザインです。まんなかは、ベッドになってます。ゴロンと寝たら気持ち良さそうです。
どうやってベッドまでたどり着くかといえば
「入らないでください」から入ります。
「夏ここでビール飲んだらヨサゲだけど蚊取り線香がいるなぁ・・オーストラリアならゲッコーが近くに来てくれるかなぁ・・」
などと妄想はつきません。
ところで、なぜ野口種苗さんは固定種にこだわるのかといえば、こちらにヨクヨクご説明があるのですが、野口さんの講演会でお聞きしたことをバックリとまとめると、「オイシくてヒトにも環境にも安全で栄養価の高い農作物が,安くつくれるから」だそうです。
だったらF1品種は「マズくて危険、栄養がカスカスで、高くつく」のかといえば全部がそうとも言い切れませんが、「流通に便利」なことを最優先にデザインされたF1品種の作物たちに関していえば、当たらずとも遠からずだそうです。
そもそも「F1品種」というのは・・・
大きくちがう特徴をもつ親どうしが交配すると、その子どもは親の優勢遺伝子だけをいつなんどきでも引き継ぐ両親のイイトコ取り状態。ところがF1品種どうしが交配して「F2」の子どもができたら,今度は親の劣性遺伝子しかでてこない。っていう、いわゆるメンデルの法則ってやつです。
これは野菜にかぎらず動物でも人間でもおんなじで、人間の優性な遺伝子の特徴は、たとえば「色素が黒,髪はちぢれる」です。
アフリカ系の肌が黒く髪がちぢれた方と、アジアの肌が黄色く黒髪ストレートヘアの方がご結婚されると,産まれてくるお子は、肌と髪が黒く髪はちぢれます。アジアの方と北欧の金髪の巻き毛で肌が抜けるように白く瞳がブルーな方とが、ご結婚なされた場合は、髪は黒くストレートで瞳も黒・・・という遺伝子が強くでます。
例えば、流通の都合だけを優先したニンジンのF1品種をつくろうとしたら
「やたら丈夫で、でっかく育つ家畜用のニンジン」
と
「ちっちゃいけど、栽培期間の短くてすむニンジン」をかけあわせると・・・
「でっかく育って栽培期間が短くサイズも収穫時期もビシッとそろう、それほどオイシくないニンジン」ができるわけです。
一方で、「固定種」の特徴ですが、「エアルーム・トマト」のグリーンゼブラやタイニーティムのように、遺伝子がすっかり安定していると、穫れたタネは親とおなじ特徴を受けつぎます。つまり固定種の品種は「自家採種」ができるってことです。
固定種の品種は、その土地に適応しているので、肥料が少なくても丈夫に育つし害虫の耐性もついているので薬剤もほとんど使わずに元気に育ちます。
ただ、固定種のデメリットは「発芽の時期と収穫の時期、作物の大きさ」がそろわないことです。固定種はとっても個性的なコが多いってことですね。
厳しい自然環境のなかをたくましく生き残ってきた固定種は、台風や干ばつなどの自然災害が起きても全員が死なないように、同時に発芽させないとか、個体差を大きくして少しの養分でも生き残れるちっさなヤツもいる、という知恵をもっているそうです。
・・・
2010年4月26日月曜日
ガーデンショーで「タネ マモル オカタ」
東京インターナショナル・フラワー&ガーデンショーに、行ってきました。
立川駅ちかくの昭和記念公園「みどりの文化ゾーン」で開催されたこのガーデンショーは、オープンエアな空間がとってもよかったです。
会場内で人気があつまっていたのが、エクステリア・ブースです。
メルヘンチックな中庭です。こんなテラスが庭にあったら・・・というよりこんな広い庭すらありません。
立川駅ちかくの昭和記念公園「みどりの文化ゾーン」で開催されたこのガーデンショーは、オープンエアな空間がとってもよかったです。
青空のしたの芝生に直接エクステリアや庭園のデモンストレーションが展示されているので、館内のエキスポみたいに人いきれでウンザリすることもなく、風に吹かれながら気持ちよく楽しめました。
会場内で人気があつまっていたのが、エクステリア・ブースです。
これはイギリス製のエクステリア(だったと思います。)
メルヘンチックな中庭です。こんなテラスが庭にあったら・・・というよりこんな広い庭すらありません。
「No Enrty」のサインも、こんなにオサレです。
無機質な「立ち入り禁止」よりも、効果がありそうです。
どこにレンズを向けても絵になります。
ところでこのエキスポで、思わぬうれしい再会がありました。
公園内の施設館内のフラワーアレンジメントのブース、
「日比谷花壇」さんが主催で講演会がおこなわれていました。
足早に通り過ぎようとすると、なにやら気になるキーワードが耳に入りました。
「固定種の・・」、「F1品種は・・」、「遺伝子組み換えは・・」おおっ!もしかして!
なんと日本のタネのマモリビト「野口種苗」さんの講演だったのです。急いで空いてる席を見つけお話を聞くことができました。
「ホビーガーデンなら、固定種の野菜を育てたいな」と思ったキッカケが、そもそも「野口種苗」さんでした。
2・3年前に、偶然にもおなじ立川で拝聴した「野口種苗」さんの講演会に参加したからでした。その時は固定種野菜の無肥料栽培に励んでいらっしゃるココロザシの高い生産者さんのご提供で、固定種のニンジンやカブを試食できましたが、肥料無施肥なのに、なんとも甘くて味が濃厚で風味が豊かだったのを覚えています。「コレがほんとうの野菜の味です」という言葉にふかぁく納得しました。
さっそく「時無三寸」という固定種のニンジンの栽培をはじめたくらいでした。スキルが低すぎてニンジンは5cmくらいにしか育ちませんでしたが,味は濃くてオイシかったです。
自然栽培の「コシヒカリ」の種モミも格安であります。そもそも、なぜ野口種苗さんは出荷に不利な固定種の野菜にこだわるのでしょうか?
また,F1品種ってなんなのでしょうか? そしてF1品種ばかりだと、なにが悪いんでしょうか?
・・・
2010年4月23日金曜日
育てたグリーンゼブラをピクルスに
先日、循環システムの水耕栽培で育てていたエアルーム・トマトを撤収しました。
室内栽培だと大きく育てられる高さには、どうしても限界があるので、トマトなど2〜3m以上に育つものは、ある程度を収穫できたらすっぱりとイサギヨク刈り取ってしまっています。
でも撤収してしまう前には、必ず挿し木をとっておきます。こうすれば大きくなるトマトでもコンスタントにほどよいサイズのトマトが維持できますし、なにより管理がラクです。
すでに花や実がついている「マザープラント(=親株)」からとった挿し木は、実生とくらべて同じ程度の大きさでも、早めに花芽がつく気がします。
熟していない小さなグリーンゼブラ・トマトは、ちょっと固すぎて、まだ食べられないのですが、もったいないのでピクルスにしました。
ピクルスはワインビネガーでつくるのが正式ですが、おととし穫れた柿からつくった柿酢とテン菜の砂糖でつけ込んでみました。
秋の作物からつくった柿酢は、カリウムが豊富で身体を温めるので、今みたいな変なお天気が続く時は、体調を整えてくれます。
ちなみにゼブラピクルスの味は,生で食べるよりはるかにウマいです。
でも同じ食材からできたお酢で漬け込むのが、なにかとよいらしいので、グリーンゼブラのピクルスはトマト酢で漬け込んでみたほうが、オイシイのかもしれません。
お酢の効能は,お料理やヒトサマの健康によいばかりではありません。
もちろん植物にも、とってもいいようです。
例えば柿の木には、いろんな害虫がつきやすいので薬剤をかけるのは仕方ないんですが、おなじ柿から作った柿酢をあげると、病気や害虫がつきにくくなるようです。
なので水稲作で農薬をなるべく減らしたいのならば、もちろん「米酢」がいいんだそうです。いま成育中の「イセヒカリ」で試してみます!!
室内栽培だと大きく育てられる高さには、どうしても限界があるので、トマトなど2〜3m以上に育つものは、ある程度を収穫できたらすっぱりとイサギヨク刈り取ってしまっています。
でも撤収してしまう前には、必ず挿し木をとっておきます。こうすれば大きくなるトマトでもコンスタントにほどよいサイズのトマトが維持できますし、なにより管理がラクです。
すでに花や実がついている「マザープラント(=親株)」からとった挿し木は、実生とくらべて同じ程度の大きさでも、早めに花芽がつく気がします。
熟していない小さなグリーンゼブラ・トマトは、ちょっと固すぎて、まだ食べられないのですが、もったいないのでピクルスにしました。
ピクルスはワインビネガーでつくるのが正式ですが、おととし穫れた柿からつくった柿酢とテン菜の砂糖でつけ込んでみました。
秋の作物からつくった柿酢は、カリウムが豊富で身体を温めるので、今みたいな変なお天気が続く時は、体調を整えてくれます。
ちなみにゼブラピクルスの味は,生で食べるよりはるかにウマいです。
でも同じ食材からできたお酢で漬け込むのが、なにかとよいらしいので、グリーンゼブラのピクルスはトマト酢で漬け込んでみたほうが、オイシイのかもしれません。
お酢の効能は,お料理やヒトサマの健康によいばかりではありません。
もちろん植物にも、とってもいいようです。
例えば柿の木には、いろんな害虫がつきやすいので薬剤をかけるのは仕方ないんですが、おなじ柿から作った柿酢をあげると、病気や害虫がつきにくくなるようです。
なので水稲作で農薬をなるべく減らしたいのならば、もちろん「米酢」がいいんだそうです。いま成育中の「イセヒカリ」で試してみます!!
2010年4月22日木曜日
Grow Your own Rice!! 稚苗です
実生からスタートしたマンゴーの苗の新芽が伸びはじめて、ようやく復活のキザシがみえました。
昨年の夏にはハダニにやられて、
洗剤にお酢をまぜたものを葉面散布したら
ハダニも消えましたが
葉っぱもぜんぶ枯れ落ちてしまっていました。
これはココ栽培のホップの新芽です。
すっかり水やりを忘れてしまっていて、カラカラになっていて、あわてて培養液をあげました。
地植えのホップのほうが、すでにデカク育っているのですが、せっかく雌花が咲いても,おびただしい「アザミウマ」がついてしまうのです。(農薬は使いません)
このホップにうまいこと花が咲けば、お茶にしたり発泡酒のフレーバーに使いたいとたくらんでいます。
ロックウール培地で水耕栽培の「 イセヒカリ 」たちです。
そろそろ「乳苗-にゅうびょう-」から「稚苗-ちびょう-」へと生長しました。
水耕栽培用の肥料を うっすらとあげはじめたトコロです。もうそろそろ室内田植えしたい時期です。
ちなみによい稚苗の条件は、
草丈:12〜13cm以内
トップの葉が広く反る
etc...etc...
ハイレベルな稲作技術がネット上にゴロゴロと転がってます。
よい水稲の苗の判断条件については、もう葉っぱの一段一段ごとに、長さや太さまで細かくミリ単位でサイズの目安があるんですねぇ。日本での、水稲作への取り組みの命がけテキな真剣さとたゆまぬ研究,歴史の重みというものが、ヒッシヒシと伝わります。
むかーしむかしから、お百姓さんは新しくでてきた葉っぱの1枚1枚を真剣に見守っていたんだろうと思います。
発芽しすぎて、あまってしまった種モミはココ培地で育ててます。光もじゅうぶんにあたっていないので、まだ乳苗だし、ほとんど「陸稲-オカボ-」状態です。
メインの水稲たちにあげる培養液の内容やEC値を変えたいときに、まずはこの方たちでテストしてみるつもりです。

培養液をまるまる取りかえられるように,ペットボトルの底にアナをあけてからバケツに深々と養液をはっています。
昨年の夏にはハダニにやられて、
洗剤にお酢をまぜたものを葉面散布したら
ハダニも消えましたが
葉っぱもぜんぶ枯れ落ちてしまっていました。
これはココ栽培のホップの新芽です。
すっかり水やりを忘れてしまっていて、カラカラになっていて、あわてて培養液をあげました。
地植えのホップのほうが、すでにデカク育っているのですが、せっかく雌花が咲いても,おびただしい「アザミウマ」がついてしまうのです。(農薬は使いません)
このホップにうまいこと花が咲けば、お茶にしたり発泡酒のフレーバーに使いたいとたくらんでいます。
ロックウール培地で水耕栽培の「 イセヒカリ 」たちです。
そろそろ「乳苗-にゅうびょう-」から「稚苗-ちびょう-」へと生長しました。
水耕栽培用の肥料を うっすらとあげはじめたトコロです。もうそろそろ室内田植えしたい時期です。
ちなみによい稚苗の条件は、
草丈:12〜13cm以内
トップの葉が広く反る
etc...etc...
ハイレベルな稲作技術がネット上にゴロゴロと転がってます。
よい水稲の苗の判断条件については、もう葉っぱの一段一段ごとに、長さや太さまで細かくミリ単位でサイズの目安があるんですねぇ。日本での、水稲作への取り組みの命がけテキな真剣さとたゆまぬ研究,歴史の重みというものが、ヒッシヒシと伝わります。
むかーしむかしから、お百姓さんは新しくでてきた葉っぱの1枚1枚を真剣に見守っていたんだろうと思います。
発芽しすぎて、あまってしまった種モミはココ培地で育ててます。光もじゅうぶんにあたっていないので、まだ乳苗だし、ほとんど「陸稲-オカボ-」状態です。
メインの水稲たちにあげる培養液の内容やEC値を変えたいときに、まずはこの方たちでテストしてみるつもりです。

培養液をまるまる取りかえられるように,ペットボトルの底にアナをあけてからバケツに深々と養液をはっています。
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