田植えといっても、たかだか18本の稚苗をロックウールポットにポコッとはめ込んだだけなのですが、なんだかヒトシゴト終えた気分です。
イネが風にそよいでる様子をみていると、なんとも気持ちが安らぎます。
ところで、このイセヒカリの稚苗は全体に緑色がうすく、葉の先はちょっぴり枯れ込んでいます。
普通、水稲作の稚苗の管理は、
窒素をタップリとあげて、
濃い緑色の苗になったほうが良いといわれてます。
ところが、水稲の稚苗を
「どう見ても窒素不足!!」
な状態にするのが
「匠の技」のひとつだそうです。
窒素をたっぷりと吸った濃い緑色の水稲の稚苗には,虫がつきやすいうえ徒長気味になり、倒れやすくなってしまうそうです。
室内なら台風なんてこないので稲が倒れる心配はありませんが、室内栽培で病気や虫がいったんつくと、農薬なしでは駆除がものすごく大変です。それに「 幼苗期の苗を窒素不足にするといいかも! 」なんてアイデア、今まで思いもつかなかったので「虫や病気もつきにくくなるなら」とトライしてみました。
ところでミニバラの
コーヒーオベーションが房咲きしてます。
アンティークな色調のバラが好きです。
まさにアンティーク・テイストなバラの代表、「アンティーク・レース」もツボミがつきました。
が、
このバラは、「咲かせるのがむづかしい」とは聞いていましたが、ここまでとは!!
ツボミがつくと、ことごとくウドンコ病にたかられてしまいポトリと落ちてしまいます。
ウドンコ病はイチゴやメロン,キュウリの生産者泣かせのしつっこーい白カビ病です。無農薬で野菜やバラを育ててるヒトはダレでも泣かされた覚えがあると思います。ナス科にはナス科のウドンコ病、バラ科にはバラ科のウドンコ病、とそれぞれ植物の分類によって発生するウドンコ病はカビ菌が違うようです。
カビ菌は、アルカリ性に弱いので「石灰資材」でも撃退できるんですが、石灰などが培養液に入るとイッパツで養分バランスが崩れます。
そこで生産者の方々は「水溶性のケイ酸資材」で、この難局を乗り越えていらっしゃるとか。ケイ酸は石灰のようにアルカリ性ですが、与えすぎても障害もでないので安心です。水溶性のケイ酸は、イチゴでもバラでもスイカでもメロンでも稲でもトマトでもウドンコ病以外のカビ菌や害虫避けの効果がでているとのこと。
とっとと手持ちの「水溶性ケイ酸資材」を培養液に加えました。カビ性の病気が葉っぱに出ている場合は、薄めに希釈してまんべんなく葉面散布したほうが速効性があるみたいです。
「アンティーク・レース」にも、しっかりと葉面散布してみました。無防備なツボミは、まだ油断ならない状態ですが、葉っぱに広がっていたウドンコは、ほぼきれいになりました。(新芽にはウドンコがつくので、一週間に一度は葉面散布を続けます)
「水溶性ケイ酸資材」、無農薬栽培のつよい味方になってくれそうです。