2010年5月25日火曜日

【 わたしの部屋は植物工場 】

グリーン情報ご発刊、
大好評に発売中な園芸専門誌「 Garden Center 」。

仕入れるヒトのための情報誌なのですが「お店をまわってもドンピシャなものがナカナカ見つけられない!!」なんていうマニアックなエンドユーザーなヒトには、タマラナく濃ゆい情報満載です。



今月号の特集はズバリ!

「わたしの部屋は植物工場」

です。










米国では、植物を栽培することに高いヒーリング効果があることが認められていて「ガーデニング療法」なんてものもちゃんとあります。あのブリトニー・スピアーズも復帰前に、その「ガーデニング療法」をおタメシになっていたそうで・・・それだけメジャーだってことみたいです。

日本でも、お外でのガーデニングはもちろん、観葉植物やサボテンなどを インテリアとして、はたまたペットとしてお部屋でそだてるのは、とってもメジャーです。


ところで、わが国日本の働きザカリな世代のあいだでは、お部屋で観葉植物やサボテンを愛でるだけでは満足できず

「どうせ育てるんなら、喰えるものも・・・」


と昨今の不景気も手伝って、トマトやハーブなんかも室内で作付けしちゃうツワモノさんが増えてます。






ところが、建て込んだ住宅街のマンションやアパートの室内やベランダには、ほんのちょっとしか日が当たらないので、夏の食材に最適なトマトや枝豆などの強光性植物は、満足にそだちません。


そこで本格的に植物をそだてる育成ランプ「 グロウランプ 」なんかの助けを借りて、

野菜やハーブを健やかに育てつつ、日々植物とのコミュニケーションも楽しんでしまうわけです。











「アーバン・ガーデン」にはまる20代〜30代のヒトビトは、圧倒的に首都圏にお住まいになってますが、「 ゆくゆくは自然豊かな場所へ移り住んで田舎暮らしして、田んぼや畑をおもうゾンブンやってみたいなー」と希望を抱いてるヒトがとっても多いようです。( ワタシもそのひとりです。)

・・・ところで「Garden Center」のおハナシですが、今月号に広告をださせていただきました、ということです。ご担当者様、ステキな記事と楽しいお時間、ほんとうにありがとうございました!!

2010年5月24日月曜日

5月の散歩

土曜日は初夏をおもわせる暑さでした。

多摩川をテクテク歩いてるヒトたちは「 あついーっ!! 」と叫びながら羽織ってきた上着をことごとく腰にまいたりリュックにしまいこんだりしてました。

この季節の多摩川は、いちめんにクローバーなんかが咲きそろっていて、まるで花のカーペットが敷き詰められてるようです。












しばしクローバーを見ていると

テントウムシを見つけました。

「おーっ! いたいたー」

なんてよろこんでると・・・







テントウムシ、

ココにもいました。














っていうか、どこにでもいます。ものすごくいます、テントウムシ。











クローバーの葉裏には、

テントウムシの幼虫。














いまにも羽化しそうなテントウムシのサナギ。














いま多摩川は、テントウムシ・パラダイスです。
ホビーガーデンでアブラムシにお困りの方は、多摩川へどうぞ。



ちなみにテントウムシは、

成虫よりも、

幼虫のほうが食欲旺盛です。








クモもいました。

カマキリやクモは、プラントを食害しにきた虫を食べてくれます。

農薬をつかわず木酢液などで害虫対策をすれば、

家庭菜園でも、あっというまに増えてくれます。







ところで散歩の気持ちよいこの季節、カモもたくさん見かけます。このカモは水面に首をつっこみながら「グワッ、グワワワッ」とヒトリゴトを言っていました。















カモを見つけると、すかさず周囲にヒトがいないことを確認してから、ついつい「グワッ、グワッ、グワーッ」と低い声でしゃべりかけてしまうタノシミがあります。草むらに身をひそめて話しかけると、だいたいミンナ気軽に返事をしてくれます。

水族館のペンギンはヒト慣れしてるので、「グワーグワー」と目の前で話しかけても、「ブワーッ」と、ものすごい大音量で返事してくれます。たまに係員さんがびっくりして見に来てしまいますが・・・。

2010年5月21日金曜日

多肉たちのいろんな生長

うちのハオルチアたちは、あいかわらず花がドンドン咲いてます。

イチバンでかいのが食べられるサボテン「サラダ菜」です。たまに水やりの時に、ちぎれてしまった葉っぱをつまみ食いしてます。抗酸化物質が豊富なので日焼けした時なんか、いいかもしれません。
いままでは、花が咲きにくい品種ばかり育てていたので、ウレシイのと同時に「やっぱ育て方がウマいから咲くのかな?」などとミノホド知らずな気持ちも抑えきれません。

ワタシの栽培スキルのおかげではないのは、よくわかってます。
単にあったかくなって酵素が動いたおかげです。


オブツーサという透明感あふれるハオルチアです。
「サラダ菜」につられるように花が咲きました。

ワタシは残念なほどモノ忘れがひどいので、
GETしたときの品種タグは、捨てられません。









大きな「サラダ菜」の株からちぎった挿し芽で、

あっという間に生長した

「サラダ菜・ジュニア」です。

この挿し芽は、冬の寒いときでもすぐ発根しました。







ブルゲリです。


毎日見てるので、大きくなってくれてるのかどうかは分かりませんが、このブログを追ってみてると、ガンバって大きくなってくれてるのが分かりました。








先日「国際多肉協会」の会長さんにお会いしたときに、ブルゲリのベストな管理方法についても、すかさずお訊ねしました。するとアフリカの現地で自生している「野良ブルゲリ」の写真を見せてくれながら、
「現地のブルゲリはねぇ、ペッチャンコでカサカサにひからびてる状態で自生してるんですよ。だから日本だと水のあげすぎで梅雨に枯らしちゃうの。」
・・・なるほど、写真を拝見するとほんとにぷっくりキレイにふくらんでるブルゲリなんてひとつもありません。

ブルゲリは、ひからびちゃっても休眠してるだけのようです。乾かし気味に管理して梅雨を超えさせてみようかと思います。

ちなみにアフリカへ野良ブルゲリを見に行った時、なんとブルゲリをガメちゃったヒトがいたそうで「もうブルゲリツアーはやらない」と、会長さんは残念そうにおっしゃってました。

やっぱしルールを守ることは、とっても大切ですよね。

2010年5月20日木曜日

神代植物園の多肉展示会

「国際多肉協会」さん主催の、神代植物園での多肉展示会が、今年も開催されました。

そもそもマニアックな多肉の世界に足をとられ、はまっていったキッカケが、かれこれ数年前に、この展示会とぐうぜん遭遇してからでした。

若いもの順に、ズラーッとならべられたおなじ種類の多肉です。なんだか成長アルバムでも見ているような気がしました。














多肉の魅力は、なんといっても長生きするのに、大きくならないことです。ウマく管理すれば室内でもOKなので、庭やスペースのとれないマンションなどでも楽しめます。まさに「アーバン・ガーデニング」の定番アイテムです。

樹齢39年のご高齢な多肉、気配がもはや仙人か妖怪です。














モチモチしてます。トゲのないキモカワいいサボテン。
この子吹きディフューサは、20cm以上に育ってました。




こういう小動物、

たしか、どっかで見たような気がします。











デロデロしてます。

かなり大好物なビジュアルです。

妖怪というより「怪獣」です。













展示会の主催は「国際多肉協会」さんです。
次回の展示会は、最大の「多肉のビッグイベント」五反田TOCビルで6月6日に行なわれるそうです。ちょーレアな多肉・サボテンやお値打品が期待できそうです。
こちらの協会の会長サマは、おびただしい専門知識をお持ちなうえに、とても気さくで説明がお上手なので、多肉の管理にアタマを悩ませているヒトも、いろいろと目からウロコな体験ができると思います。















ちなみにこの日、めでたくGETした「世界一小さなサボテン、松露玉(しょうろぎょく)」です。この多肉をチョイスしたら「タダモノじゃないな」と言われてしまいましたが、ワタシはただの「多肉ファン」です。ご期待にそえずスミマセン・・・
この「松露玉」は、花がついて種子ができても「実生は、まずムリ、ムリムリ」と繁殖不可能の太鼓判をいただきました。ははは・・・
ひとまず、がんばって魔の「梅雨シーズン」を乗り越えてゆきたいと思います。

2010年5月19日水曜日

Grow Your own Rice! 微生物のチカラ

ロックウール培地とココ培地の水耕栽培の「イセヒカリ」たちは、すったもんだ頭を迷わせながら育ててますが、なんとか順調です。















室内田植えからだいたい60日後の7月末に「 出穂日(=花芽分化) 」のハズなので、今月の終わり頃から短日処理をして開花サイクルへ入れようと思います。開花サイクルにいれるまでは、ひたすらEC値は低く活力剤は多めにして、コンパクトにそだててい(るつもり)ます。


ペットボトルのヤッツケ植えのイセヒカリの方が、全体的に大きく育ってます。ペットボトルの高さの分、グロウランプに近いのと、培養液温度が2〜3℃高いからだと思います。
水稲は肥料食いなので根っこの耐塩性が高く、EC値が濃くても平気な植物ですが、いまの所はEC値を高くするより、光量を多くあげたほうが生長促進になってるようです。



コケがビッシリ張ったロックウール培地とペットボトルの培養液なんて、すぐにpHが7.0以上になってしまいます。それでも1日に1cmくらい培養液が減ってます。
日本の水稲ってホントに丈夫です。どうりであれだけ炭水化物たっぷしのタネモミをマルマルと実らせることができるはずです。

でもpH値がすぐに上がってしまうのも不安だし、毎日pHダウン剤を入れるとEC値が高くなって生長が遅くなる気がします。だからといって毎日培養液を交換するのもメンドクサイです。



















とくにpH値がメキメキと上がってしまうのは、フタがなくて培養液が光にさらされているイネたちです。昨日培養液を交換した時に、ためしにEC値を低めにして微生物資材をたっぷり入れてみました。

今朝培養液のpH値を計ると6.0〜6.5の範囲で、いままでより上がってません。いつもよりEC値も下がってました。どうやら肥料を食べてくれたようです。














水耕栽培で微生物を使うには、いろいろとコツがいるのですが、生き物なのでとにかく活性化するまでは、しばらく時間がいります。水分が多いと活性化しづらい微生物も多いのですが、それでも微生物資材を使いはじめたばかりでも効果があるのは、微生物の代謝物が培養液中の養分を溶かしてくれたり、固まってしまった余分な肥料塩基を食べてくれたりして、根っこにやさしい培養液にレベルアップしてくれるからなようです。

微生物資材ははじめて使う時だけ濃いめにすると、効果が早いようです。さらに有用菌の多くは、紫外線で死んでしまうので、培養液に光があたらないようにするか、ランプ消灯前にあげるのが効果的だとのことです。

2010年5月18日火曜日

世界1「セクシー」な禁断の種子

「フルーツ・ハンター」という本には、ものすごく気になる果実がたくさん登場します。

作者であるカナダ人ジャーナリストのダム・リース ゴウルナーさんが、いろんなめずらしい果物を味わうまでのエピソードや、フルーツ・フリークな人々の集まり「北アメリカ果物探検家協会」や「国際希少果実振興会」のスゴい度や、果物密輸業者、果物交配家、果物泥棒、果物警官そして果食主義者などなどとの交流をつづった本です。



















この本を読むと、無性にフルーツが食べたくなります。パパイヤ、マンゴーはもちろんドリアンまでもが食べたくてしかたなくなりました。トロピカルフルーツは、産地で完熟を食べるのがなんといってもサイコーです。

が、産地に足を運んで、どんなにお金をつんで口にできない禁断のフルーツというものがあるそうです。



  〜「 アムは自分のおへそから腰、太腿のあたりを円を描くようになぞりながら「淑女の果実」のことを知っているかと聞いてきた・・・ 

この果実はオオミヤシといって、あるカルトで崇拝の対象となっているのだが、インド洋のなかほどにあるセーシェル諸島のプララン島とキュリーズ島のみ自生し、現地ではココ・デ・メール(海のヤシ)とよばれている・・・
「淑女の果実」は実在するばかりか、植物界のなかでも群を抜いてセクシーな果実だった・・・
最初、彼は味見をするのは無理だといいはった。「ふたりとも撃ち殺されちまう。法律で禁じられてるんだから」〜




どうやら、この「オオミヤシ」っていうのは、世界一、大きくて重たくて熟すのに7年もかかってオイシくてイヤらしい絶滅危惧種なフルーツということだそうなんです。

オオミヤシは売買がキビシく禁止されているので密猟者や密売者が後を絶ちません。それでも年間でたった1769個のオオミヤシしか熟さないので、オオミヤシを密売したって生活はなりたたないほどだそうです。

日本では「オオミヤシ」または「フタゴヤシ」、学名は「Lodoicea maldivica」、英語では「Coco De Mer」とか「Double Coconut」と呼ばれているようです。
興味のあるヒトは、「オオミヤシ」、「フタゴヤシ」、「Coco De Mer」、「Double Coconut」でイメージサーチしてみてください・・・
オオミヤシの雄花・雌花なんてもう「秘宝館」の世界です。

ちなみに私の住む川崎には、ものすごいお祭りがあります・・・






2010年5月17日月曜日

葉面散布でリカバリー

春になってしまえば、外にいるイチゴたちの出番です。

待ちに待った一番果です。

無農薬で育てているので、イチゴが色づいてくると、

ダンゴムシとかナメクジが穴をあけてしまってないか、

毎朝ドキドキしながらチェックしてます。






朝,花の水やりをしていると、「ブーン、ブーン、ブーン」と、いろんな音程でいろんな角度から羽音がします。今朝は、ものすごくちっちゃな花アブがいました。ふとももが花粉でパンパンになってます。














ミカンの花が咲きそろってきました。このミカンの木は、日当りの少ないポジションにいるので、手をかけないと花芽がたくさんつきません。














ミカンの新芽や花にはアブラムシがいっぱいついてきました。でもこのミカンの木は、散歩するヒトや小学生がたくさん通る道にあるので農薬は使わないようにしてます。














ところが放っといても、テントウムシとかヒラタアブの幼虫やら、クモやらがアブラムシを食べにやってきてくれてます。














イチゴの実がなるのを手伝ってくれるミツバチやらクマバチやら、アブラムシを食べてくれるテントウムシやら、バッタを食べてくれるカマキリやらの益虫がいっぱいやってきたり、ミカンの木につく病害虫が減ってきたり、ミカンがちゃんとなるようになるまでには無農薬管理をはじめてから数年間かかりました。

それでもこのミカンの木には、いちばん大事な朝に太陽があたらず光合成がすくないし、アブラムシに葉汁を吸われて養分が減ってしまうので、午前中にはリン・カリやカルシウムを薄めたものや、アミノ酸やら酵素やら有機酸がはいった活力剤を葉面散布して、足りない養分をおぎなうようにしてます。たまに夕方には、微生物資材やら天然の植物ホルモンが入っている活力剤を葉面散布してます。

葉っぱにたまった硝酸や亜硝酸をタンパク質へと固定するための養分を葉面散布でおぎなってあげると、すこしくらい虫がついててもぜんぜんヘッチャラだし花芽もたくさんつくし、結実もいいです。なにより、アブラムシがそれほど広がらなくてすみます。
ただ注意することは、葉面散布で養分をおぎなうと、根っこはいつもよりたくさん肥料を吸収するので、元肥を切らしたら肥料不足になることもあるそうです。

ただ、害虫なんてヒトの都合で「害」がついちゃっただけなので、すこしくらいついても「まぁいいか」と思うし、植物も「食べられちゃうから、丈夫にならなくちゃ!」とがんばってくれるんだと思ってます。

なにより、一番こわいミカンの敵は虫や病気ではなく「人間」です。去年はやっと9コのミカンが大きく実ったのに、ふと気がついたら2コしか残ってませんでした。
思わずミカンをもぎってしまったヒトは、もう味さえも忘れてると思いますが、楽しみごともぎ取られてしまったワタシは、ずーっと忘れませんかーらーねー・・・

ということで、野や山に咲くレアな草花や、ヒトんちの木になってる果実の乱獲はゼッタイにやめましょー。