2010年5月17日月曜日

葉面散布でリカバリー

春になってしまえば、外にいるイチゴたちの出番です。

待ちに待った一番果です。

無農薬で育てているので、イチゴが色づいてくると、

ダンゴムシとかナメクジが穴をあけてしまってないか、

毎朝ドキドキしながらチェックしてます。






朝,花の水やりをしていると、「ブーン、ブーン、ブーン」と、いろんな音程でいろんな角度から羽音がします。今朝は、ものすごくちっちゃな花アブがいました。ふとももが花粉でパンパンになってます。














ミカンの花が咲きそろってきました。このミカンの木は、日当りの少ないポジションにいるので、手をかけないと花芽がたくさんつきません。














ミカンの新芽や花にはアブラムシがいっぱいついてきました。でもこのミカンの木は、散歩するヒトや小学生がたくさん通る道にあるので農薬は使わないようにしてます。














ところが放っといても、テントウムシとかヒラタアブの幼虫やら、クモやらがアブラムシを食べにやってきてくれてます。














イチゴの実がなるのを手伝ってくれるミツバチやらクマバチやら、アブラムシを食べてくれるテントウムシやら、バッタを食べてくれるカマキリやらの益虫がいっぱいやってきたり、ミカンの木につく病害虫が減ってきたり、ミカンがちゃんとなるようになるまでには無農薬管理をはじめてから数年間かかりました。

それでもこのミカンの木には、いちばん大事な朝に太陽があたらず光合成がすくないし、アブラムシに葉汁を吸われて養分が減ってしまうので、午前中にはリン・カリやカルシウムを薄めたものや、アミノ酸やら酵素やら有機酸がはいった活力剤を葉面散布して、足りない養分をおぎなうようにしてます。たまに夕方には、微生物資材やら天然の植物ホルモンが入っている活力剤を葉面散布してます。

葉っぱにたまった硝酸や亜硝酸をタンパク質へと固定するための養分を葉面散布でおぎなってあげると、すこしくらい虫がついててもぜんぜんヘッチャラだし花芽もたくさんつくし、結実もいいです。なにより、アブラムシがそれほど広がらなくてすみます。
ただ注意することは、葉面散布で養分をおぎなうと、根っこはいつもよりたくさん肥料を吸収するので、元肥を切らしたら肥料不足になることもあるそうです。

ただ、害虫なんてヒトの都合で「害」がついちゃっただけなので、すこしくらいついても「まぁいいか」と思うし、植物も「食べられちゃうから、丈夫にならなくちゃ!」とがんばってくれるんだと思ってます。

なにより、一番こわいミカンの敵は虫や病気ではなく「人間」です。去年はやっと9コのミカンが大きく実ったのに、ふと気がついたら2コしか残ってませんでした。
思わずミカンをもぎってしまったヒトは、もう味さえも忘れてると思いますが、楽しみごともぎ取られてしまったワタシは、ずーっと忘れませんかーらーねー・・・

ということで、野や山に咲くレアな草花や、ヒトんちの木になってる果実の乱獲はゼッタイにやめましょー。