2010年5月19日水曜日

Grow Your own Rice! 微生物のチカラ

ロックウール培地とココ培地の水耕栽培の「イセヒカリ」たちは、すったもんだ頭を迷わせながら育ててますが、なんとか順調です。















室内田植えからだいたい60日後の7月末に「 出穂日(=花芽分化) 」のハズなので、今月の終わり頃から短日処理をして開花サイクルへ入れようと思います。開花サイクルにいれるまでは、ひたすらEC値は低く活力剤は多めにして、コンパクトにそだててい(るつもり)ます。


ペットボトルのヤッツケ植えのイセヒカリの方が、全体的に大きく育ってます。ペットボトルの高さの分、グロウランプに近いのと、培養液温度が2〜3℃高いからだと思います。
水稲は肥料食いなので根っこの耐塩性が高く、EC値が濃くても平気な植物ですが、いまの所はEC値を高くするより、光量を多くあげたほうが生長促進になってるようです。



コケがビッシリ張ったロックウール培地とペットボトルの培養液なんて、すぐにpHが7.0以上になってしまいます。それでも1日に1cmくらい培養液が減ってます。
日本の水稲ってホントに丈夫です。どうりであれだけ炭水化物たっぷしのタネモミをマルマルと実らせることができるはずです。

でもpH値がすぐに上がってしまうのも不安だし、毎日pHダウン剤を入れるとEC値が高くなって生長が遅くなる気がします。だからといって毎日培養液を交換するのもメンドクサイです。



















とくにpH値がメキメキと上がってしまうのは、フタがなくて培養液が光にさらされているイネたちです。昨日培養液を交換した時に、ためしにEC値を低めにして微生物資材をたっぷり入れてみました。

今朝培養液のpH値を計ると6.0〜6.5の範囲で、いままでより上がってません。いつもよりEC値も下がってました。どうやら肥料を食べてくれたようです。














水耕栽培で微生物を使うには、いろいろとコツがいるのですが、生き物なのでとにかく活性化するまでは、しばらく時間がいります。水分が多いと活性化しづらい微生物も多いのですが、それでも微生物資材を使いはじめたばかりでも効果があるのは、微生物の代謝物が培養液中の養分を溶かしてくれたり、固まってしまった余分な肥料塩基を食べてくれたりして、根っこにやさしい培養液にレベルアップしてくれるからなようです。

微生物資材ははじめて使う時だけ濃いめにすると、効果が早いようです。さらに有用菌の多くは、紫外線で死んでしまうので、培養液に光があたらないようにするか、ランプ消灯前にあげるのが効果的だとのことです。