2010年7月21日水曜日

Grow Your own Rice「ブラのお話」

暑い日がつづきます。ホント暑いです。

こんなに暑い日がつづくときは、こういうネタにかぎります。
「ブラジャーがコメ栽培キットに大変身!!」


















いつもユニークな発想でいつも楽しませてくださる「トリンプ」さんの「マイ田んぼブラ」だそうです。もうなんの説明もいらないと思います。


ディティールにも,心ニクいこだわりがちゃんとあります。
■構想・製作日数:約6ヶ月
■特長:
・左右のブラジャーのカップを合わせるとプランター(植木鉢)に変身。





・スズメ除けとしてストラップにはキラキラ反射する素材、ブラジャーのセンター部分には実際の田んぼで使用されている「見張糸(みはりいと)*」を使用。
・カップには広げると「手甲(てっこう)*」になるパッド入り。

・ウエスト部分はホースをベルト代わりに使用。ホースの両サイドには苗が入った試験管と土が入った巾着付き。土をプランターに入れ、ホースで水を入れれば、いつでもどこでも田植えが可能。
・ボトムはミニ丈の「もんぺ」。ヒップ部分には「豊作」の文字入りの取り外し可能な軍手付き。






・・・非売品なことが残念でなりません。

2010年7月20日火曜日

チャドクガの恐怖!

先週、チャドクガにやられました。
重症なヒトは、もう「チャドクガ」という単語を見ただけでカユくなってくるというヒドさです。

チャドクガのケムシの毒毛が肌にささると、痛がゆい湿疹がでます。しかもケムシたちは身を守るためにこの毒毛を飛ばせるそうで、その毛が風に乗って洗濯物にひっついてヤラレタようです。背中と腹に赤いブツブツができてしまいました。毒を中和する薬はないそうなので、ひとまず肌についた毒毛をガムテープなどで取り去ることが最優先だそうです。


日に日にカユミと湿疹がヒドくなりました。病院に行ったらいいんですけどステロイドなどでの治療になるそうです。
ためしに、ご近所でビワの葉っぱをすこし分けていたいただき、カブれたところに貼ってみました。

すこしカユミがおさまりました。

「これは効くかもしれない」と思いましたが、びわの葉っぱを大量に頂くのも気が引けました。






そこで「ビワエキス」をGETしてみました。こちらのほうが有効成分が凝縮されてるそうで、しかも腰痛・歯痛・ねん挫などなど、他にもいろんな痛みに効くそうです。

キッチンペーパーなんかに、ビワエキスをシッカリとしみこませて、乾かないように片面にサランラップを貼った上から温めたタオルをのせて、患部を温湿布をするのが効果的だそうです。









胃が痛くなるほどに重症化した「チャドクガ湿疹」でしたが、2〜3日続けたら水ぶくれがゼンブつぶれて、赤みもホトンドひきました。肌の回復能力が落ちてる年齢のワタシにはアリガタかったです。

ビワの有効成分は「アミグダリン」といって「ビタミンB17」なんだそうで、このB17は身体に不要な物質だけを壊してくれるんだそうです。

昔からビワは民間療法で大人気だったそうで、「ビワの木を庭に植えるもんじゃない」と言われているのは、次から次へと病人がたよって来てしまうから縁起が悪い・・・とのことで、確かにワタシもご近所のビワの木にすがる思いで葉っぱをいただいたわけですから、なるほどです。

そんなこんなで、「 庭のビワの木を知らぬヒトにマルハダカにされてしまった! 」なんて笑えないおハナシも聞くので、興味のあるヒトは「ビワエキス」をGETしたほうがいいかもしれません・・・

2010年7月16日金曜日

Grow Your own Rice! 室内の実り

ロックウール培地の水耕栽培「イセヒカリ」の稲穂がしだれてきました。稲全体もデロデロに倒れているので、横にヒモを渡して支えてる始末です。

ファンで風を送ってますが、そんなに密植してないので

「穂波」がたつほどではありません。












左側のシュッとしてる稲は、ココ培地でそだててる「イセヒカリ」です。倒れたりせず、平均して比べると草丈もロックウール培地よりもたかく伸びました。


ロックウール培地の稲でも倒れる気配がないものは、

根元がしっかり安定してます。











ココ培地のほうの稲の根元です。



今朝、新たに出穂した稲穂です。

葉っぱにつつまれて登場する稲穂は、まるでかぐや姫でも現れたかのような神々しさを感じます。

最近では道ばたのススキの穂さえ、いとおしく感じます。






昨日出穂した稲穂は、

雄しべがベロベロしてます。

モミの部分が

パカァ〜ッと開いて受粉すると、

米が実ります。

2010年7月15日木曜日

水耕栽培「愛だけでは解決しないpH値」その2

水耕栽培で、培養液のpH値(=ペーハー・ピーエッチ)を 5.5〜6.5 の適正レンジ内にたもつことは、やっぱし大切かなと思います。ちょっとガンバって、プチうんちくを書いてみたいと思います。

というのは、培養液のpH値が7.0以上になると根っこが茶色くなって枯死していっちゃうし、逆に4.5以下になっても根っこが鉄のせいで赤く変色したり、肥料養分が吸いにくいものに変わっちゃうからだそうです。で、植物が順調で元気に育ってる場合、大きく生長して根っこが増えれば増えるほど培養液のpH値は、あっというまに上がります。一番ガシガシ食べたい肥料が酸性のチッ素やリン酸だから、それを吸えばpH値が上がるから・・・という理屈です。


なので、培養液のpH値はほとんどの場合で上がることが多くても、4.5とかに下がることは、ほんとにタマァ〜にしか起こらないので、アルカリ性のpHアップ剤よりも、酸性のpHダウン剤のほうが、圧倒的に出番が多くなると思います。

「酸」とつくものは「無機酸・有機酸・アミノ酸 etc 」いろいろあります。

「酸」ならば、なんでもダウン剤にOKかといえば、そうは問屋が下ろさなくて、培養液のpH値ダウン剤としてベストな酸は「無機酸」のみ! だそうで。

そして「硫酸・硝酸・リン酸」が水耕栽培に向いてる無機酸です。

無機酸でも「塩酸」は、植物にとってそんなに欲しくない成分のわりに、やたらムダにEC値が上がるので、pHダウン剤としては、ほとんどお呼びがかかりません。







そして一方の「有機酸」についてですが、バックリいえば「炭素がくっついてる酸」ってことになります。
身の回りにフンダンにある有機酸たちとしては、「 お酢・クエン酸・木酢液・竹酢液 」などなどスーパー、ホームセンター、薬局ですぐGETできるものばかりです。これがpHダウン剤になってくれたら、ほんとラクなのに!! とワタシも思います。


じゃあなんで、水耕栽培用のpHダウン剤に向いてないかといえば・・・それはズバリ!

「 有機酸は、植物の大好物 」だからです。だからせっかくわざわざ有機酸でpH値を下げても「あっ!」というまに吸われてpH値がもとに戻っちゃうので、意味がないそうで。

というのも植物は、自分でもセッセと有機酸をつくっています。ワタシたち人間も疲れたり新陳代謝をあげたい時に「お酢」を摂れっていわれますし、ご高齢でもとってもハツラツ健康な方の多くは、酢の物をたくさん召し上がっているようです。

そしてそれは,植物も同じなんです! やっぱし代謝がよくなるんです! だからといって、有機酸をドバドバあげすぎるのはNGですし、適量与えるときも肥料グイになるので肥料不足に注意です。( 有機活力剤には、だいたい有機酸が入ってますから、それだけでも十分です。でも極端にEC値をあげたいときは、そんな理由から、活力剤の量もある程度増やした方がよいと思います。)
ちなみに有機酸がpH値ダウン剤として向いてないのは水耕栽培だけで、培養土ではOKなんだそうです。理由は、またいつか。


で、水耕栽培の培養液のpH値にハナシを戻しますが、つまりは無機酸で下げたpH値が本命で、有機酸で下がったpH値はほぼシカトしてよいってことになります。




なので、効率よくpH値を調整するステップのひとつとしてワタシのやり方は・・・

新しい培養液をつくる時、家庭用浄水器に通した水道水に「ベース肥料」を入れた段階で、pH値を5.5ほどに下げてます。(バラ科は水道水の原水そのままにしてます)
もしも「ケイ酸資材」など無機・有機をとわず強アルカリ性の活力剤を入れたいときは、ベース肥料の次にアルカリ性の活力剤も入れてしまってからpH値を 5.5 に下げてます。

その後に、中性・酸性の有機活力剤をいれています。もし有機活力剤を入れて、pH値が4.5とかに下がっても放置してます、どうせすぐ吸われるので。
「ベース肥料→(アルカリ性の活力剤)→ pH値を5.5にさげて →有機活力剤」ってかんじです。最後にEC値を計って、範囲内なら植物に培養液をあげてます。次の日の培養液のpH値をはかるとほぼ5.5になっていることが多いです。



で、2〜3日してpH値が7.0以上になったらpHダウン剤で 5.5 程度にさげて、さらに数日後に二度目にpH値が7.0くらいになったら、培養液をゼンブ取りかえてます。

というのも、以前も触れたとおり元気のいい植物は、培養液を新しくしてからたった4日ほどで肥料養分のバランスがガタガタになっちゃうので、pH値が2度目に狂ったら、いくらpH値を調整しても、肥料バランスが崩れた培養液は植物にとって吸えないからだそうです。

たとえば、培養液を減った分だけ、何ヶ月も注ぎ足し注ぎ足ししていると、だいたい生殖生長期(開花期)におかしくなるのは、培養液の中の肥料養分がものすごく偏ってくるから・・・ということなんですねー。







2010年7月14日水曜日

水耕栽培「愛だけでは解決しないpH値」その1

植物だけでなく、なにかを育むのに大切なものは「愛情」だと思います。が、愛情をそそぐだけでは解決しない問題があるのも現実です・・・

黒土、鹿沼土、腐葉土などの園芸用土のかわりに、水に溶かした肥料だけが養分となる「水耕栽培」は、「培養液のなかに、どれくらい根っこが吸える肥料があるのか?」が一番大切なポイントですよね。

以前にもちょこっと触れたとおり、日本の水道水はEC値がだいたい、60〜100ppm くらいで、水道管が傷まないようにpH値は7.0〜7.6程度になってるようです。なので欧米みたいな硬度のバラツキはあまりないので、日本の水道水で肥料メーカーの分量レシピ通りに培養液をつくれば、ほぼ問題ないと思います。

ただ! レシピも守ったうえで、培養液のpH値(=ペーハー・ピーエッチ)も、ちゃんと調整したほうがいいかもしれません。pH値というのは「水素イオンHが、どんだけあるの〜?」という意味です。

よく目にしますが、pH値によって肥料養分の溶けぐあいがこんなに変わるよ、という表です。


















水耕栽培の培養液のpH値は、植物の種類によってすこし変わりますが、pH値5.5〜6.5の間がよいとなってます。それは、このpH値のレンジが一番ムラなく全部の肥料塩基が溶けてるからです。このpH値レンジを外れた状態が長いことつづくと、根っこが茶色く枯死したり細胞壁がペラペラになって病気や害虫が発生しやすくなります。


pH値を調整するには酸性のpHダウン剤とアルカリ性のpHアップ剤が必要です。
水耕栽培に向いてるpHダウン剤は、「硫酸・硝酸・リン酸」などの無機酸類で、pHアップ剤としては「水酸化カリ・炭酸カリ」とカリウム化合物がほとんどですが、「ケイ酸資材」とか「強アルカリ性の活力剤」でも Good だそうです。














重曹は身近なpHアップ剤ですが、

炭酸とナトリウムでできていて、

ナトリウムは植物がスキではないようなので、あまり使われていないようです。








そして、pH値を下げる酸性のものならなんでもpHダウン剤に使えるのかな? ということなんですが、残念ながら水耕栽培に関しては「NO!」なんだそうです。

いったいナゼでしょうか?・・・

2010年7月13日火曜日

Grow Your own Rice! 米はいいな

昨日は「新月」で地球のどっかでは「皆既日食」でした。湿気と強風で、アタマがクラクラする強烈なお天気でした。前の晩から風が強く吹き荒れて、ひたすら「柿」があんまり落ちないことを願ってました。

出穂(しゅっすい)した「イセヒカリ」たち、
ベロベロとはみ出していた「花し」とよばれる雄しべも落ち着いて、コメはなんとか実ったようです。

立ったままの目線で

コメが実るようすを見られるのは、

いいもんです。



部屋のなかで、おコメが育っていると、気持ちがすごく安らぎます。

米稲という植物じたい根っこが強い丈夫ですが、すくすくシャキーンとのびてく力強さが,とても頼もしく感じます。

弓なりにカーブした稲の葉っぱのウラガワに、
虫なんかかがとまって羽を休めているようすは、のどかな田園風景を感じます。

こんなふうにペットボトルでも簡単に育つので、室内で食えるものを育てたいと思ったら、ぜしコメをどうぞ!
ちなみにロックウール培地とココ培地の比較ですが、

ロックウール培地は、分ゲツしてくると根量がたりないのか、倒れてきちゃうものが多いです。

このように、バッサバッサと「人」という字のように、寄りそう仲になってしまってます。


でも、穂全体の長さは、すこしだけロックウール培地の方が長いようです。




いまのところ、ココ培地のイネの方が倒れたりせず、管理がラクです。







でもやっぱし、穫れたコメを食ってみないことには,ココとロックウールのどっちがいいかは、まだ答えがでそうにないです。