2010年9月2日木曜日

雑草というなかれ「イタドリ」

ヤッカイモノ扱いされて、抜かれても刈られても,毎年メゲズによみがえってきてくれる「雑草」たち。

ここ数年、ワタシの手を煩わせているのは「イタドリ」という植物です。ブロック塀の根元のわずかなスキマにドシドシ根を張り,腰ほどの高さまで育ってくれます。見つけ次第抜いてたはずなのに、イタドリは年々着実にテリトリーを広げています。

かねがね憎々しく思っていた「イタドリ」ですが、知れば知るほど飲んでよし食べてよし肌にぬってよし、という重宝な雑草でありました。

これは自然の中でダレにもジャマされずノビノビと育つ「オオイタドリ」。イタドリとおなじく「タデ科」です。














抗菌作用、解毒作用、抗酸化作用にすぐれ、根元部分はヤケドや肝炎、関節炎にもよく効くそうです。「痛みを取るから痛取」なんて当て字を使われることもあります。














オオイタドリは4メートルほどにも育ってしまうので、もしも塀のまわりにでも生えられたら撤収していただいたほうがいいと思いますが、もっと小さく育つ「イタドリ」は、高さが30cmほどになった茎を食用として活用ができるそうです。

「シュウ酸」が多いので、生のまま食べすぎたり、ペットにあげるのはヨロシクありませんが、炒め物にしたり漬け物にしたりジャムにしたりしてもおいしいし、はたまたミキサーにかけてジュースにすると、時間とともに色が変化してとってもキレイなんだそうです。

ジュースはそのままだと酸っぱいので,ハチミツをいれたほうがいいそうですが、疲労回復にとっても効果があるそうです。

肌の収れん作用も高く基礎化粧品にも多く使われているそうです。この夏の暑さでさらに広がりきったワタシの顔の毛穴にでも「イタドリジュース」を試してみようかな? とたくらんでいます。

2010年8月31日火曜日

8月も今日でおわりです。


8月も今日が最後です。暑いまま,9月をむかえることになりそうです。
















あまりに続く今年の暑さには・・・オサルたちも、このアリサマでした。顔といい手といい,その様子があまりにもヒトとおなじで,笑ってしまいました。














デロ〜ッと、なっちゃってました。スノコのうえは風がとおって涼しそうです。















ここは伊豆にある「時之栖IZU・WORLD 伊豆洋らんパーク」です。

蘭やめずらしい熱帯植物も見応えがありますが、カピバラやミーアキャットなどなど動物たちと気軽にふれあえるところがなんといっても楽しいです。

フラミンゴなどの鳥たちは、ゲージなしで会うことができます。大好きなオウムたちのコーナーにいくと「バイバーイ」を連発されました。

パイナップルが実っていて、
それはそれは、いい香りがしました。

パイナップルなどのアナナス系は、エチレンがないと花をつけません。










エチレンは「老化ホルモン」とも呼ばれてるように、アナナス系植物は、ある程度年月を重ねて成熟しないとエチレンの分泌が少なく花芽がつきません。
植物が「生殖生長(開花期)」に切りかわって花を咲かせて子孫を残そうとすること自体が、そもそも寿命の限界を感じてから、と聞きます。

秋に花を咲かせる植物は、真夏になって土壌中のチッ素がへることで花芽分化が促進されますが、これも「栄養不足になって生命の危機を感じて」ってことになるのかもしれません。

こんなふうに、ほとんどの果菜類はチッ素が多すぎると花芽が分化しにくいそうですが、いったん花芽さえついてしまえば、チッ素はタンパクを生成する大切なモトになるので、きちんと補給してあげないと体力不足になって花芽が少なくなったり、果実の肥大やオイシさが十分でなくなる原因になってしまいます。

花芽がついたあとは、有機活力剤に含まれている有機酸や糖分などの炭素源や、酵素など微量ミネラルを効かせると、チッ素がスムーズに同化されて、アクが少なく実の大きさやオイシさに変えられるそうです。


2010年8月30日月曜日

秋にさく花とフロリゲン〜その2〜

こう暑いと、なにも考えられなくなります。ただでさえ、アタマのデキがあまりよくないというのに、困ってしまいます。

「フロリゲン」は葉っぱで作られて、茎の内部にある養分を通すための「師管(しかん)」っていう管を通って,葉っぱのワキに花芽をつくることはわかってるそうです。

そして、あの小憎らしい「アブラムシ」たちは、この「師管液」をせっせと吸ってます。アブラムシたちは、この師管液の中のアミノ酸だけをお召し上がりになって、多すぎる糖分やらを「甘露」なんてよばれるオシッコとして出してるそうです。

米国のクリーランドさんは、「だったら、花芽がついた植物の師管液を吸ってるアブラムシのオシッコには、フロリゲンが含まれてるんじゃないだろーか?」と考えたそうです。そして、そのアイデアは大当たりだったようで、アブラムシがついた短日植物の「オナモミ」から落ちてくるアブラムシのオシッコを長日植物の「イボウキグサ」にあげる培養液に混ぜたら、イボウキグサには花が咲いたそうです。

ザンネンながら全部の植物に花芽をつかせることはできなかったようですが、このアブラムシのオシッコの有効成分は、「サルチル酸」というアスピリンによく似た成分だったそうで、ウキクサの多くはアスピリンを吸わせても花が咲くそうです。









ということで、今年はまだまだ暑い日が長引きそうです。気温の高い日がつづくと、夏野菜なんかでも植物は体力を消耗して病気や虫にやられやすくなります。室内で育てていたマリーゴールドはとっくにアブラムシだらけになってしまいました。

園芸店でGETした時点で、虫や病気がついちゃってる場合もあるようですが、部屋のなかに害虫を持ち込んでるのは、じつはワタシ自身の着てる服だったりしたようです。
イチイチ服を脱いだり着替えたりするのはメンドクサイばあいは、園芸専用のエアフィルターなんかを使って、病原菌の胞子や害虫のタマゴを取ってしまう方法もあります。

抵抗力が弱くなるいちばんの原因は、細胞壁をうすくしてしまう「チッ素過剰」だったりするので、pH値や水温に気をつけて微量ミネラル不足や酸欠にならないことも大切だったりするかもしれません。

2010年8月27日金曜日

初秋にさく花とフロリゲン

まだまだまだまだ暑い日が,終わりそうもないです。夜になれば秋の虫たちが大合唱をはじめているというのに、この暑さはイッタイいつまでつづくんでしょうか???

とはいうものの、日はドンドン短くなっています。光周性で花芽(はなめ・かが)をつける植物たちは花を咲かせて秋の準備を始めてます。

葛(くず)の花です。マメ科です。和菓子になったり,風邪薬になったり、ダイエットに効いたり、白髪を黒くしたり、ひどくヤッカイモノにされたり、フリ幅の広い植物です。

クズが短日植物かどうかはハテナ?ですが、

親せきの「ダイズ」は典型的すぎる短日植物ですね。




どんなにクソ暑い日がつづこうとも、光周性で花が咲く植物は、日が短くなったことを葉っぱで感じて「花成りホルモン=フロリゲン」と呼ばれてるものの生成・分泌をはじめます。


ところで・・・花が咲くことと,花がいっぱい咲くこととは、ちょっとハナシが別ですよね。

植物がチッ素を吸いすぎて葉っぱに硝酸がたまりすぎると、花芽がナカナカつきにくいことから、その昔は「チッ素自体がフロリゲンかな?」と考えたヒトもいたそうです。土壌では、梅雨の頃に減った微生物が、夏になるころには、またまた活性化してきてゾロゾロと増えてくるんだそうです。

ということは、土壌中の無機チッ素は微生物たちにガツガツ食べられていって減ってしまいます。

植物は「チッ素が吸えなくなってきたなぁ・・・」となると、栄養バランスの変化から植物ホルモンのバランスも変わって「栄養生長」から子孫を残すための「生殖生長」へ切りかわっていくんだそうで。

葉っぱのなかのチッ素成分=硝酸イオンが少ないと、植物ホルモンの「エチレン」が増えますし。
エチレンは実の肥大には効果がないですが、実が熟するのをそろえてくれるので、収穫時期のバラツキを少なくしてくれます。でも合成エチレンは効きが強すぎて使い方が悪いと、実が熟すのが早くなってリンゴなんかは、果肉がボケてオイシくなくなってしまうこともあるそうです。
(なので開花期の活力剤には、効き目のおだやかな天然エチレンが入ってるものが,多いんです。)

そして秋には種子を落として、冬には大地へ還っていくというサイクルなんですね。

しかし!

日の長さとか肥料の比率を変えるというのは、あくまでも花芽をつきやすくする条件ではあります。

が、

「花芽」をつかせる直接的なものは、「フロリゲン」がお出ましになんないと始まらないっってことのようです。







この「フロリゲン」の抽出に成功すれば、植物の光周性をシカトしたって、まだまだ小さな苗にだって花を咲かせることができちゃうそうです。
ところが、「フロリゲン」の抽出には、まだどなたも成功されてません。近いとろまではいってるそうですが・・・

ってぇことで、つづきはまた今度〜。

2010年8月25日水曜日

Grow Your own Rice! イセヒカリ収穫

ロックウール培地・ココ培地の水耕栽培で育てていた「イセヒカリ」は、今月はじめに収穫を終えました。

生命力のつよい「イセヒカリ」らしく、

葉っぱがまだまだ青々としていて、

出穂もあらたに次々と出てきていたアリサマでした。











左側が「ロックウール培地12コ」の収穫量で、右側が「ココ培地+2Lペットボトル14コ」の収穫量です。一目でココ培地のほうが収穫量が多いんですが、稲栽培がはじめてでスキルが足りないことや、どちらの培地でも稲の生長度合いにバラツキがあったので、あんまし参考にはなりませんね。















これは、ロックウールとココ培地のそれぞれでイチバンよく育ったプラントの根っこの比較です。まったく同じ場所・同じ環境で、2週間ほど肥料ぬきをしました。
ロックウール培地は、幼苗を定植したときに活着するのに時間がかかりました。そしてエアレーションが多すぎると根っこが伸びず、少なすぎたり水温が30℃とかになっちゃうと伸びた根っこがあっという間に茶色く枯死してしまいました。

ココ培地の稲の根っこは変色しないで白く元気なままです。っていうか、ペットボトルのカタチそのまんまに根っこがはってます。


培地による根量の差は、水稲の性質と関係あるかもしれません。



だからといって,ココ培地のほうがゼッタイに
育つというわけではないようです。

同じ条件・ココ培地で育てていても,あまりよく育たずに分げつが少なく収穫量もさびしかったプラントもいます。

右のザンネンなプラントは、予想どおり根っこがあんまし張ってませんでした。



・・・ということで今回の結果の差については、
ヒトコトで言えば「 スキルの問題じゃないですか? 」でバッサリと片付けたいと思います。

さーてー、これからタノシいタノシい脱穀とモミスリが待ち構えていますー。生まれてはじめて自分で育てたお米、どんな味がするんでしょーか?????

2010年8月24日火曜日

棚田だなー! その2

「いま、棚田は注目されています。」by 棚田学会さん。

ということで、山の斜面にアゼを切って田んぼをつくる「棚田」は、日本だけではなく中国・韓国・フィリピンにもあるんですねー。
そして本年度の「棚田サミット2010」は、西伊豆の松崎で開催されるそうです。


西伊豆は「石部(いしぶ)」、というところにも棚田があるそうです。

ということで、見に行ってきました。










この日はあいにくの曇りでした。晴れた日なら、石部の海が青くキレイだったと思います。












それにしても、伊豆独特の地形のおかげで

山も海も棚田もタノシメてしまうとは、


なんともゼイタクな気分でした。








田んぼの水稲たちは、出穂したてのものから穂が重たそうにお辞儀してるものまで、いろいろでした。

千葉の千枚田と同じく、こちらの棚田もオーナー制度で田んぼごとに持ち主がちがうようです。

なので、田植えのタイミングもオーナーさんによって違ったようです。






ちなみに伊豆といえば、海水浴やサーフィンで人気があるのは、やっぱ南伊豆です。西伊豆の松崎は、磯場や漁港が多いうえベロ〜ンと長い砂浜はありません。

でも海が真っ青に透き通ってるし、お盆シーズンでもヒトが少ないし、魚や貝もたっくさんいるし、海水浴場ごとに天然温泉なんかもあって(水着着用必須!)、マニアックな人気が集まるナカナカいいトコロです。

2010年8月23日月曜日

「処暑」夏のテッペンも過ぎました

立秋もすぎ、今日は「処暑〜しょしょ〜」。暑さも一段落して秋の花が咲きはじめる頃だそうです。

とはいうもの、開口一番「あついですね〜」としか出てきようがない、今日この頃です。















夏の夜にさく「花火」ですが、花火大会が終わればなんとくなく夏も終わりだなと,しみじみと思う頃になります。