5月の連休は日本のおおくの地域で、ちょうど田植えシーズン最盛期なんです。
なんて思いながらも、雑草がきれいに刈り取られたあぜ道や、若い水稲が水面からズラッと顔をのぞかせている景色を眺めていると、とても新鮮でスッキリとした気分になれます。
千葉県鴨川市は、日帰りできるし海あり山ありウマいものありで、見どころたくさんのチョーお気に入りスポットです。そして今回、鴨川には「 棚田 〜たなだ〜」がいっぱいあることを発見しました。
田植えシーズンのこの時期の早朝の景色がいちばん人気で、水をいっぱいにたたえた水田に朝もやがかかったり、まわりの山々や朝日や夕焼けが水面に映りこんだ写真がたくさんあります。
イネがグングン生長する初夏にはいちめん鮮やかな新緑になり、稲穂がみのる晩夏になると見下ろすかぎり黄金色で、まるで金色の海の波のようです。
ここは「日本の棚田100選」のひとつ「大山千枚田」。東京からいちばん近い棚田です。
じつは、この棚田はオーナー制度になっていて、応募が通れば田植えから収穫まで参加できるんだそうです。ちょうどこの日はオーナーさんたちが田植えのまっ最中でした。おジャマにならないように写真を撮らせていただきました。
平地の四角く切った田んぼならば、大きな田植機でシュパッシュパッと田植えできちゃいますが、棚田は段差もあるし1枚1枚の田んぼが小区画・不定形なので、手植えか小型の田植機しか使えないそうです。
この千枚田がある大山地区でも、農家の方々の高齢化がすすむにつれ、労働力と人手不足から、耕作放棄された棚田が増えていってしまったそうです。
そこで、貴重な民間農法のノウハウや地元文化を絶やさないために、棚田のオーナー制度をはじめ農家の方以外でも水稲づくりに参加できるカタチにされたそうです。
東京からいちばん近いこの棚田、いまでは参加希望者がとっても多く、参加できない希望者も出てきてしまうほどだそうです。
収穫したお米から日本酒の仕込みも体験できるということです。たのしそー!
参加したい気持ちをぐっとこらえて、ひとまずは室内の水耕稲作をがんばります。