2010年10月6日水曜日

今年もイチゴのココ栽培、はじめました。

あさっての10月8日は、新月です。
新月の前後は、植えかえや剪定の失敗が少ないころなので、秋冬に向けていろんな苗の植えかえをどど〜んと、一気にやりました。

2010年秋冬の、「 イチゴ & バラ  」のグロウルームです。イチゴとバラはおんなじバラ科なので、根っこの性質とか肥料濃度や肥料バランスの好みなど共通してることが多いので、まとめて置いてしまえば、イチゴにもバラにも、おんなじ培養液をババーッとあげてしまえて水やりがラクだったりします。











今年のイチゴの品種、まずひとつめが

病気に強い「カレンベリー」

「可憐」よりも「枯れん」のほうにひっかけてあるんでしょうか。

シンプルなダジャレほど、くやしいほど記憶にのこるもんです。





こちらは「めちゃウマッ!いちご」という品種です。

メチャメチャウマいイチゴが、

タンマリ穫れるに違いないと

欲に目がくらみGETしました。








あと、もうひとつが「めちゃデカッ!いちご」というイチゴです。メチャメチャデカいイチゴが、タンマリ穫れるに違いないと欲に目がくらみGETしました・・・のもありますが、今年の夏の猛暑のせいでしょうか? 今年は、秋物の苗の種類があまりまだなく、出荷がずれ込んでる気がします。イチゴの苗を選ぼうにも、この3種類くらいしか選択肢がなかった!! いう事情もあります。



 ホントに暑かった今年の夏・・・
ベランダにいたホワイトセイジは、とっくに真っ黒に枯れてしまいました。

それでも懲りずに新しいホワイトセイジをGETです。

今年は、ココ栽培でできるだけ大きくして、挿し木をとって増やして、スキルより数で勝負しようという魂胆です。







接ぎ木をしてないので、大きくは育ちませんが、

この夏の暑さも乗り越えて、コンスタントに花を咲かせてくれていました。


2010年10月4日月曜日

なるほど! 酵素のはたらき

昨日歩いていると、どこからかふわぁっとキンモクセイの香りがしました。キンモクセイは、一番好きな花の香りなので、咲いてる近くを通るとお腹イッパイにガツガツと香りを吸い込んでしまいます。

さてさて、酵素のはたらきについて、ちょっとオモシロい実験をしました。
「酵素」っていうのは、バックリザックリ説明すると「なにかを分解する物質で、タンパク質であることが多い」んですが、たぁ〜っくさんある酵素の種類によって、分解できるものが決まってるんです。たとえば、ゴハンをず〜っと噛んでると、あま〜くなりますが、それは唾液のなかにデンプンをブドウ糖に変える酵素があるからでっす。

そして今日は、ダレでも試せちゃう

「 繊維を分解する酵素 」

のカンタンな実験です。


まーずー、

どこにでもあるコピー用紙を

1cm角で、四角く切りますー。




1cm角に切ったコピー用紙がスッポリ入るくらいの、

小さなビン容器に「 酵素入り活力剤 」をうつして、

そこに紙切れを入れますー。










ポトンッと入れましたー。





一晩

そのままにしておきまーす。











ー ー ー そして、一晩たちました〜!!  ー ー ー 


はじめ、コピー用紙には、変化してないように見えますが、

フタをシッカリはめたまま、

ビンを強くシェイクしてみると・・・

紙が溶けてしまいました。



ビンの底で、コピー用紙がカンゼンにほぐれてしまいました。
コピー用紙は紙パルプでできてまして、紙パルプっつーのは、木の繊維です。

つまり、この活力剤には、繊維質を分解できる酵素が入ってるってことなんですねー。




この繊維質を分解できる酵素があると、古い根っこを分解してくれて、新しい根っこが発生しやすくなります。おんなじ根っこでも、新しく出たばかりの根っこの先端は、肥料とか酸素とか水分とかをいっちばん吸ってくれるので、根っこの鮮度を保つことはメリットが大きいわけです。

酵素は有機物ですが小さめなので、水耕栽培でも根っこはちゃあんと吸収できるし、酵素入り活力剤をあげてると、養液タンクの底にフワフワと分解された根っこが溜まってます。

ただ、有機培地の方が、酵素の効きと持ちがいいので、ココ培地だと根っこの鮮度が保たれて白い元気な根っこがいっぱい張りますよね。しかも、酵素で分解された古い根っこは、もともとの糖分やミネラルへと戻るので、ココ培地のなかの微生物のエサにもなるんですねー。

ちなみに、この繊維質を分解できる酵素だけが植物に効果があるわけじゃありませーん。酵素ってえのは、いっぱい種類があって、それぞれに大事な役割があります。

もし!! 愛用している酵素入り活力剤が、紙パルプを分解できなくっても、また別の大きな効果があるので、「 その活力剤は効かない 」ってことではゼンッゼンありませんので、ご注意くださーい。

2010年10月1日金曜日

イセヒカリの乳苗(にゅうびょう)

その国の文化に、ふかぁ〜く関わりのあるもの浸透しているものほど、多くの名前をもつそうです。「お米」もそのうちのヒトツなんだそうで、「こめ・ごはん・めし・まんま etc・・・」などいろんな呼び方があります。

そして、そのお米の苗の「稲」にも生長段階ごとに、やっぱりいろんな名前がついてました。「乳苗・稚苗・中苗・成苗」と分ゲツして花をつけるまでに4つも名前を持ってるんですね〜。ヤサイの苗に対しては、稚苗とか使わないようなので、お米とか麦とか主食になる穀類栽培の歴史や真剣味が感じられました。

 で、ココ培地の養液栽培でそだててる「イセヒカリ」の乳苗です。

暗くなって葉の気孔がとじると、根っこから吸い上げた水分が水孔から排水されるんだそうです。











「出水=しゅっすい」というそうですが、根っこが元気に水を吸ってる証拠なので、出水は健康のバロメーターなんだそうです。














この「イセヒカリ」は、室内で育てているので、お日様の変わりにグロウランプを使ってます。今は蛍光灯タイプのランプにしてるんですが、朝点灯したての時間に、葉先から出水してるかしてないかで、光の強さの目安にもしてます。
もし出水していなければ、光が強すぎて、根っこの給水量が葉からの水分の蒸散に追いついてないってぇことになると思いますので、グロウランプの位置を遠ざけたりしてます。

2010年9月29日水曜日

Grow Your own Rice! 発芽

9月9日から「イセヒカリ」のタネモミを水に浸して吸水をはじめました。
コップにタネモミと水を入れて一週間ほど冷蔵庫にいれました。

左側が2009年産のタネモミで、右側が室内ココ栽培で今年収穫したばかりのタネモミです。














冷蔵庫から出して常温におくと、4日ほどで今年のタネモミはもうイッセイに根っこが出ました。去年のタネモミは、まだほとんどが変化なしでしたが、いくつかはチョロチョロと白い根が出てきていました。

だからといって、タネが古いとゼッタイ発芽しなくなる・・・とも言い切れないみたいです。園芸店などで商品ラックに並べられて販売されてるタネには、発芽保証期間があって、それをすぎたら発芽しないこともあるよっていう目安なんですが、高温・多湿と直射日光を避けて保管すれば、保証期間をすぎても発芽の見込みがあるそうです。

そして、ほとんどの植物は15℃〜35℃の範囲内が発芽条件で、40℃をすぎると発芽しなくなる植物が大多数です。さらに植物それぞれによって、発芽しやすいタネ、しにくいタネ、低温が好きだったり高温が好きだったり、光があたらないと発芽しない、カラを割ったり毛をむしったりしないと発芽しにくい・・・などなど条件はさまざまです。

が、

発芽する条件に、ゼッタイに必要なものは、「 水分・酸素・温度 」の3つです。

ところがおなじヤサイのタネを、おなじ日におなじ苗床にまったくおなじ条件で蒔いても、発芽しないタネがあったり発芽のタイミングがバラッバラだっりします。

手前が今年のココ培地のタネモミで、ほぼ発芽が揃いました。

奥が去年のタネモミで、発芽の早いもの遅いもの、バラバラです。 多分、もともとの水分含有量が少なかったので、もっともっと吸水日数が必要だったみたいです。








タネが発芽するメカニズムは、水分を吸うとタネの中で酵素のスイッチが入って貯蔵されていたタンパク質・デンプン・脂質がどんどん分解されてって、酸素呼吸がはじまって細胞が分裂してって・・・というプロセスがドンドンすすみ、晴れて発根または発芽できるそうです。


順番でいうと、水→酸素→温度 っていうカンジなんでしょうか?
んで、必須条件のラストである「 適度な温度 」にもってくまでに、すべてのタネのなかで胚などの細胞分裂がマックスになって準備OKとなっていれば、反応が早いタネも遅いタネも、みんなイッセイに発芽してくれるそうです。発芽がそろえば、植えかえや日照の強さや肥料濃度などなど管理がラクですよね。


そんな理屈から、お米のタネモミの発芽をそろえるには、まずはじっくり十分に水を吸わせるために10℃以下の水に20日以上浸けることがコツのひとつだそうです。でも発芽には酸素がゼッタイに必要になるので、お米の場合は、毎日水を取りかえるかエアーポンプで空気を送ってあげれば酸欠にならないそうです。

ほとんどの植物のタネも、半日〜1日ほど水に浸してから水気をよく切ってキッチンペーパー的なもので保湿しながらタッパーに入れて冷蔵庫で保管したりすると発芽率がよくなり、そろうそうです。(そうでない植物もありますが)
また、古くなったり劣化して活性力が落ちたタネは、タネの袋ごと冷蔵庫にしばらく置いておいたり、発根用の活力剤などの希釈液に一晩つけると酵素の活性がよくなって発芽がよくなるそうです。




2010年9月27日月曜日

パッションフルーツの花が咲きました。

すっかり大きく成長したカマキリが、ボーッとしてるトコロと出くわすと、秋がきたんだなぁと実感します。
カマキリにしてみれば、

別にボーッとしてるわけではなく、

バッタなどエサにする虫が近づくのを

辛抱づよく待ちかまえてるだけだとは思いますが・・・









さてさて、とうとうクダモノトケイソウ(パッションフルーツ)の花が咲いてくれました。
何度見ても「いったいどういう都合で、こんな花を咲かせることにしたんだろうか???」と思わずにはいられない花のうちのひとつです。









春の訪れを教えてくれる桜の花なんかは、山や空の色が変わるほど、いっせいに咲く圧倒的な美しさがあると思います。

パッションフルーツの花は、たった一輪咲くだけで素通りできない存在感があります。

花ってほんとにイロイロです。




この花が開くまえから、なんとかツボミの内側に入り込もうとしていたアリンコです。

やっと咲いてくれて、よかったね〜。

パッションフルーツも虫やヒトの手で受粉してあげた方が確実に結実するそうです。

指で受粉させていると、花粉がアリンコの顔にかかってしまったようで、しばらくは迷惑そうに触覚の花粉をキレイにソウジしていました。


花もアリンコもオモシロくて見飽きません・・・









ちなみにパッションフラワーのパッションは「情熱的な花が咲くから」ではなくって、花の中心を十字架に見立てた「イエス・キリストの受難」というまったく逆の意味だそうです。

2010年9月24日金曜日

22日のお月さま 〜 中秋の名月 〜

昨日の23日、秋分の日は満月でしたが関東は雨降りでお月さまがおがめませんでした。秋分の日は「昼と夜の長さがそろう日」とあります。ダラダラと暑さがつづいた今年の夏もようやく終わりみたいですが、ツバメたちはこれから夏の季節をむかえるオーストラリアなどへと旅立ったころでしょうか?

その前夜の22日、十五夜のお月さまは、こんなにくっきりキレイに見えました。

ちょうど東の空から

ポッコリと出てきたころのお月さまです。













満月の頃は、動物も植物も繁殖期的なうごきをするそうです。虫たちも満月に交尾したりタマゴを産んでくれちゃったりするので、害虫のタマゴが孵化する満月から3日後に農薬をまくのがいっちばん効果的で最小限に農薬をつかうコツだそうです。


あまりに暑すぎると花を落としてしまう

「ムラサキクダモノトケイソウ」が、

9月の満月にあわせてやっと花芽をつけました。

そろそろ室内でグロウランプをつかって、温度と日照をおぎなって管理しようとおもってます。






トロピカルフルーツで有名なクダモノトケイソウですが、紫色の実をつける品種は、以外に低温でも平気なんだそうです。

むしろ冬の方が病気の発生が少なくて、福島県などで冬のあいだにも、グリーンハウス栽培がされてるそうです。







 先週の16日朝、緑肥になるクローバーを蒔きました。

その日の午後、ものすごい雨になってしまったので、

「せっかく蒔いたタネがぜんぶ流されてしまったー」

とガックリしてました。
が、

クローバーのタネは、水に流されながらも、いろんなものに引っかかって、

ちゃあんと発芽してくれてました。

すごいですね、タネのチカラ。








そういえば、雑草でもなんでも植物のタネって、発芽に有利な条件のそろったところだけ集中的にヒシメキあって芽がでることが多い気がします。

今月はじめから冷蔵庫で吸水させてる「イセヒカリ」のタネモミも、先週から冷蔵庫から出したトタン、数日でいっせいに根っこがでてきてしまい、あわててココ培地に植えつけたところです。

ところで、まいたタネの発芽率がよかったり、おなじタイミングで発芽してくれると生長のバラツキもすくなくて後々の管理がラクですよねー。

2010年9月22日水曜日

ベジタブルオイルで「世界一周」!?

食料品の60%ほどを海外からの輸入にたよっている日本ではありますが、見方を変えれば旅行に行かずとも世界中のオイシイ料理や食材のアレコレを市民レベルでGETできたりしちゃう国も、そんなに多くはないと思います。

たとえば「 Nerd & Geek天国 ! 秋葉原 」を訪れる大きなタノシミのひとつが、今や「ケバブ」を昼飯に食べることですし、ちょっと足を伸ばせば上野アメ横では世界中の食材が選びたい放題です。

ということで先日アメ横に行った時に、それはそれはウマそーな海の幸、山の幸、そしてスイーツに手が伸びそうになるのをグッとこらえて、「マカダミアナッツオイル」をGETしましたー。もちろん食用油なのですが、今回はこれで「石けん」をつくりました。
まんなかのデカイボトルが、マカダミアナッツオイルです。

そもそも石けんができる仕組みはシンプルで、

油(脂肪酸)とアルカリをまぜると、加水分解がおきて「グリセリン」と「高級脂肪酸塩」にわかれることで、

これを「鹸化〜けんか〜」というそうで。







アトピーなどのアレルギーがあるヒトや石油系製品が好きでないヒトは、市販のリーズナブルな石けんやコスメではナカナカ難しかったり、地球にも肌にもやさしい無添加コスメは、ちょっとお高めなので、「自分でつくっちゃえ!!」というヒト、多いですよねーってワタシもそうなんですが。
んで、実は「油・脂肪酸」とひとくちに言っても搾った植物の種類によって、目がクラクラするくらい効能や性質がちがうようです。手作り石けんに一番メジャーなのが「オリーヴオイル」で主にイタリアでつくられてます。オリーヴオイルは洗浄力があるのに肌にやさしいという石けんにもってこいの油だそうです。が、泡立ちがイマイチなのでココナッツオイルをミックスすると泡立ちがよくなりますが、このペアでは水に溶けやすいブヨブヨ石けんになってしまうのでパームオイルを少しまぜて固めにして、実用的な石けんになります。
ココナッツオイルとパームオイルは、インドネシアやフィリピンが原産国で、お料理にもよく使うそうです。

アルカリは苛性ソーダや苛性カリを使います。劇物になりますが「石けんをつくります」といえば身分証明書を示せば、分けてくれるところが多いです。

オイルとアルカリ水溶液を40℃くらいに温めて、アルカリ水溶液をチョロチョロッとオイルに混ぜて、根気づよく泡立て器で混ぜていきます。





アルカリ水溶液はチョットづついれるのがコツだそうで、ガラスのジャムのビンのフタに、チイさな穴をあけた容器をつかうヒトが多いのですが、ワタシはこのノズル付きボトルを愛用してます。

根気づよく混ぜていってトロリとしたら、石けんのタネを型に入れて固めてカットして・・・だいたい一ヶ月でアルカリがキレイに飛んで肌にやさしい石けんの出来上がりです。

でき上がった手作り石けんイメージは、こんなカンジです〜。(みなさんお上手 !)

その他に、手作り石けんの原料で人気のあるベジタブルオイルは、中南米のアボカドオイル、アフリカのカカオバターやシアバター、インドのマンゴーバター、アメリカや地中海産のアーモンドオイル、そして日本や中国のごま油・つばき油・こめ油などなど、ぜんぶ石けんにできちゃうんです!

そして夏の終わりに肌の衰えを日々感じるアラフォーのワタシとしては、皮膚や細胞の再生を促す作用の脂肪酸をたっぷし含んだ「マカダミアナッツオイル」を今回の石けんづくりにチョイスした次第です。マカダミアナッツオイルの原産国は、だれでもご存知アメリカのハワイ州ですよね。
もともとマッサージオイルとして人気の高いマカダミアナッツオイルですが、これを化粧落としにするとスゴくいいです!!

マカダミアナッツオイルで化粧を落としながらマッサージすると、まずオイシそーなニオイでシアワセになれます。しかも小鼻の皮脂まできれいに溶けていってくれるし手もツルンツルンになれます。女性のみならず美肌愛好家の男性もゼシおタメシください!!

手作り石けんにハマってしまう問題は、植物ごとの効能のちがいに目がくらみ、ついついいろんな種類のベジタブルオイルをつぎつぎに買い込んでしまうことですが、そこはありがたいことに食用です。日々の料理に世界各国で搾られたベジタブルオイルをサラダに炒め物に揚げ物に活用して、味覚的世界旅行もタノシめてしまうオマケつきです!!

ちなみにいくら天然原料のベジタブルオイルといっても、ココナッツオイルなど原料の種類によって肌が荒れてしまうヒトもいますし、石けんづくりの際は強アルカリ剤をつかうので、目や皮膚の保護はもちろん、小さなお子さんやペットが近よらせないことなんかが、大事です。

ちなみにベジタブルオイルは原料の種類によって鹸化価というのがちがうので、おなじ量のオイルをつかっても、必要なアルカリの量が変わっちゃいます。
コチラのサイトで必要なアルカリ量と水分量が計算できます。し、ハウツー本が一冊あったほうが失敗もトラブルもなくて安心だと思います。