2010年9月29日水曜日

Grow Your own Rice! 発芽

9月9日から「イセヒカリ」のタネモミを水に浸して吸水をはじめました。
コップにタネモミと水を入れて一週間ほど冷蔵庫にいれました。

左側が2009年産のタネモミで、右側が室内ココ栽培で今年収穫したばかりのタネモミです。














冷蔵庫から出して常温におくと、4日ほどで今年のタネモミはもうイッセイに根っこが出ました。去年のタネモミは、まだほとんどが変化なしでしたが、いくつかはチョロチョロと白い根が出てきていました。

だからといって、タネが古いとゼッタイ発芽しなくなる・・・とも言い切れないみたいです。園芸店などで商品ラックに並べられて販売されてるタネには、発芽保証期間があって、それをすぎたら発芽しないこともあるよっていう目安なんですが、高温・多湿と直射日光を避けて保管すれば、保証期間をすぎても発芽の見込みがあるそうです。

そして、ほとんどの植物は15℃〜35℃の範囲内が発芽条件で、40℃をすぎると発芽しなくなる植物が大多数です。さらに植物それぞれによって、発芽しやすいタネ、しにくいタネ、低温が好きだったり高温が好きだったり、光があたらないと発芽しない、カラを割ったり毛をむしったりしないと発芽しにくい・・・などなど条件はさまざまです。

が、

発芽する条件に、ゼッタイに必要なものは、「 水分・酸素・温度 」の3つです。

ところがおなじヤサイのタネを、おなじ日におなじ苗床にまったくおなじ条件で蒔いても、発芽しないタネがあったり発芽のタイミングがバラッバラだっりします。

手前が今年のココ培地のタネモミで、ほぼ発芽が揃いました。

奥が去年のタネモミで、発芽の早いもの遅いもの、バラバラです。 多分、もともとの水分含有量が少なかったので、もっともっと吸水日数が必要だったみたいです。








タネが発芽するメカニズムは、水分を吸うとタネの中で酵素のスイッチが入って貯蔵されていたタンパク質・デンプン・脂質がどんどん分解されてって、酸素呼吸がはじまって細胞が分裂してって・・・というプロセスがドンドンすすみ、晴れて発根または発芽できるそうです。


順番でいうと、水→酸素→温度 っていうカンジなんでしょうか?
んで、必須条件のラストである「 適度な温度 」にもってくまでに、すべてのタネのなかで胚などの細胞分裂がマックスになって準備OKとなっていれば、反応が早いタネも遅いタネも、みんなイッセイに発芽してくれるそうです。発芽がそろえば、植えかえや日照の強さや肥料濃度などなど管理がラクですよね。


そんな理屈から、お米のタネモミの発芽をそろえるには、まずはじっくり十分に水を吸わせるために10℃以下の水に20日以上浸けることがコツのひとつだそうです。でも発芽には酸素がゼッタイに必要になるので、お米の場合は、毎日水を取りかえるかエアーポンプで空気を送ってあげれば酸欠にならないそうです。

ほとんどの植物のタネも、半日〜1日ほど水に浸してから水気をよく切ってキッチンペーパー的なもので保湿しながらタッパーに入れて冷蔵庫で保管したりすると発芽率がよくなり、そろうそうです。(そうでない植物もありますが)
また、古くなったり劣化して活性力が落ちたタネは、タネの袋ごと冷蔵庫にしばらく置いておいたり、発根用の活力剤などの希釈液に一晩つけると酵素の活性がよくなって発芽がよくなるそうです。