食料品の60%ほどを海外からの輸入にたよっている日本ではありますが、見方を変えれば旅行に行かずとも世界中のオイシイ料理や食材のアレコレを市民レベルでGETできたりしちゃう国も、そんなに多くはないと思います。
たとえば「 Nerd & Geek天国 ! 秋葉原 」を訪れる大きなタノシミのひとつが、今や「ケバブ」を昼飯に食べることですし、ちょっと足を伸ばせば上野アメ横では世界中の食材が選びたい放題です。
ということで先日アメ横に行った時に、それはそれはウマそーな海の幸、山の幸、そしてスイーツに手が伸びそうになるのをグッとこらえて、「マカダミアナッツオイル」をGETしましたー。もちろん食用油なのですが、今回はこれで「石けん」をつくりました。
まんなかのデカイボトルが、マカダミアナッツオイルです。
そもそも石けんができる仕組みはシンプルで、
油(脂肪酸)とアルカリをまぜると、加水分解がおきて「グリセリン」と「高級脂肪酸塩」にわかれることで、
これを「鹸化〜けんか〜」というそうで。
アトピーなどのアレルギーがあるヒトや石油系製品が好きでないヒトは、市販のリーズナブルな石けんやコスメではナカナカ難しかったり、地球にも肌にもやさしい無添加コスメは、ちょっとお高めなので、「自分でつくっちゃえ!!」というヒト、多いですよねーってワタシもそうなんですが。
んで、実は「油・脂肪酸」とひとくちに言っても搾った植物の種類によって、目がクラクラするくらい効能や性質がちがうようです。手作り石けんに一番メジャーなのが「オリーヴオイル」で主にイタリアでつくられてます。オリーヴオイルは洗浄力があるのに肌にやさしいという石けんにもってこいの油だそうです。が、泡立ちがイマイチなのでココナッツオイルをミックスすると泡立ちがよくなりますが、このペアでは水に溶けやすいブヨブヨ石けんになってしまうのでパームオイルを少しまぜて固めにして、実用的な石けんになります。
ココナッツオイルとパームオイルは、インドネシアやフィリピンが原産国で、お料理にもよく使うそうです。
アルカリは苛性ソーダや苛性カリを使います。劇物になりますが「石けんをつくります」といえば身分証明書を示せば、分けてくれるところが多いです。
オイルとアルカリ水溶液を40℃くらいに温めて、アルカリ水溶液をチョロチョロッとオイルに混ぜて、根気づよく泡立て器で混ぜていきます。
アルカリ水溶液はチョットづついれるのがコツだそうで、ガラスのジャムのビンのフタに、チイさな穴をあけた容器をつかうヒトが多いのですが、ワタシはこのノズル付きボトルを愛用してます。
根気づよく混ぜていってトロリとしたら、石けんのタネを型に入れて固めてカットして・・・だいたい一ヶ月でアルカリがキレイに飛んで肌にやさしい石けんの出来上がりです。
でき上がった手作り石けんイメージは、こんなカンジです〜。(みなさんお上手 !)
その他に、手作り石けんの原料で人気のあるベジタブルオイルは、中南米のアボカドオイル、アフリカのカカオバターやシアバター、インドのマンゴーバター、アメリカや地中海産のアーモンドオイル、そして日本や中国のごま油・つばき油・こめ油などなど、ぜんぶ石けんにできちゃうんです!
そして夏の終わりに肌の衰えを日々感じるアラフォーのワタシとしては、皮膚や細胞の再生を促す作用の脂肪酸をたっぷし含んだ「マカダミアナッツオイル」を今回の石けんづくりにチョイスした次第です。マカダミアナッツオイルの原産国は、だれでもご存知アメリカのハワイ州ですよね。
もともとマッサージオイルとして人気の高いマカダミアナッツオイルですが、これを化粧落としにするとスゴくいいです!!
マカダミアナッツオイルで化粧を落としながらマッサージすると、まずオイシそーなニオイでシアワセになれます。しかも小鼻の皮脂まできれいに溶けていってくれるし手もツルンツルンになれます。女性のみならず美肌愛好家の男性もゼシおタメシください!!
手作り石けんにハマってしまう問題は、植物ごとの効能のちがいに目がくらみ、ついついいろんな種類のベジタブルオイルをつぎつぎに買い込んでしまうことですが、そこはありがたいことに食用です。日々の料理に世界各国で搾られたベジタブルオイルをサラダに炒め物に揚げ物に活用して、味覚的世界旅行もタノシめてしまうオマケつきです!!
ちなみにいくら天然原料のベジタブルオイルといっても、ココナッツオイルなど原料の種類によって肌が荒れてしまうヒトもいますし、石けんづくりの際は強アルカリ剤をつかうので、目や皮膚の保護はもちろん、小さなお子さんやペットが近よらせないことなんかが、大事です。
ちなみにベジタブルオイルは原料の種類によって鹸化価というのがちがうので、おなじ量のオイルをつかっても、必要なアルカリの量が変わっちゃいます。
コチラのサイトで必要なアルカリ量と水分量が計算できます。し、ハウツー本が一冊あったほうが失敗もトラブルもなくて安心だと思います。