2011年11月11日金曜日

LED Grow Lighting Experiments ホップ編

「1」という数字が、限りなくつづく今日、あの震災から8ヶ月経ちます。ちょうど満月となる今日は、冷たい雨降りとなっていて、まるで空が犠牲になった方々を悼むような、お天気となりました。
被災地の復興はまだまだ進んでいないようです。少なくても毎月11日には、このサイトを訪れて、今何かできることはないかを確認することにしています。

「ふんばろう東日本支援プロジェクト」
http://fumbaro.org/


さて、2011年の11月11日・・・と、果てしなく「1」が続くからには、何か新しいことをおっぱじめる日にピッタリだね!!! ということで、今日からは、日本の未来を支えるLEDで、さまざまな植物の室内栽培に挑戦する「LED Grow Lighting Experiments 」
をご紹介します。
LEDランプ300Wです。赤色光線 : オレンジ色光線 : 青色光線の比率が、7:1:1と、植物の光合成のはたらきが、マックスになる黄金比率となっちょるそうです。














それにしても、ぱっと見たところ、なんとケッタイな色の植物に見えることでしょう! ほっとくと湿度が、20%になってしまうので加湿のためにミストをいれてますが、さらにアヤシさ度アップです。










でもでもでも、LEDのグロウランプに変えると同時に、加湿ミストを入れ始めたとたんに、根っこがどわわっっっとふえてのびて、すごいことになりました。

やっぱ、湿度が足りなさ過ぎると根っこも伸びないってことのようです。










このホップ苗は、以前に紹介したクローン・マシーンでふやした挿し木のホップ「センテニアル」です。


・・・なのですが、最近までは、葉っぱの色が緑にならないわ、ハダニは発生するわで、まったく順調に生長する気配がなくて、あきらめかけていたコたちです。



ちゃんと育たないのは、ゼッタイに湿度が足りないせいだと思っていたのですが、やっぱり原因は「乾燥」した空気だったようです。

ミスト加湿器を入れて、やっと40%〜50%の湿度がキープできるようになりました。ホントは、まだまだ足りてませんが、ひとまず乾燥で繁殖する「ハダニ」は、減ってきました。





ということで、LED300Wのグロウランプ、果たしてどれだけホップの花が咲くのか、これからタノシミです。

ということで、ぱっと見で写真がピンクな日は、LEDグロウランプの話題です。

2011年11月8日火曜日

室内栽培のミニトマトと葉っぱの老化

室内栽培の秋冬トマトたちは、スクスク育ちすぎて、グロウルームのジャングル度がかなりすすんできてしまいました。
根元のほうの葉っぱには、光があまりあたりません。

上の葉っぱの陰になって、光があたらない葉っぱや、新芽からひろがって間もない幼い葉っぱは、光合成運動が少なくて、もっぱらほかの葉っぱがつくったデンプン(糖分)をもらってばかりのパラサイト的な存在です。







トマトに限らず、野菜や果物など栽培期間の長い作物は、花が咲きすすんできた頃からは、みのった果実を大きくオイシくするために、根元の方の老化が進んだ葉っぱをとってしまう「葉かき」というケアが大切だそうです。



・・・が、「過ぎたるは、及ばざるがごとし」という、スンバラしい名言があるように、よく働く葉っぱを見分けるノウハウもないままに、やたら葉っぱを切り除いてしまうのは、もちろんメガトン級のNGデス。
詳しくは、「はたらく葉っぱ、はたらかない葉っぱ」でどうぞ。














葉かきしたほうがいいくらいまで葉の老化が進む速さは、植物によって数十日から一年ほど・・・とずいぶんと差がありますが、トマトやキュウリ、イチゴなどの果菜類の葉っぱが老化するのは、だいたい30日くらいかな? と感じます。

が、葉っぱは貴重なデンプンをつくる工場なので、つまりは収穫量にもダイレクトに影響します。まずは光が、むらなく葉っぱにあたるように誘引して「葉面積指数」をよくしてあげたうえで、葉の老化が遅いプラントの方が、光合成運動が多くなってデンプンが足りるので、徒長せずガッチリ丈夫に育ちます。

で、葉の老化を防ぐのが、まずは適度な湿度60%前後をキープが最大条件です。(生長期は60%〜80%と高めがベストで、花が咲いてる時は、湿度が高すぎると結実しなくなったり花が傷んだりしちゃうので50〜60%以下にします。60%ほどの湿度があれば、葉っぱの気孔が閉じないので、根もよく動いて肥料と水をたくさん吸います。もしも湿度が30%とか低すぎると、CO2を入れていてもほとんど吸ってないので、かならず湿度を気にした方がいいです。)

そして、「サイトカイニン」という植物ホルモンが、葉っぱの老化を防いでくれるんです。

サイトカイニンは、細胞分裂もさかんにするので、花芽が増えたり果実が大きくなったり・・・と収穫量がふやせるメリット盛りだくさんですが、この「サイトカイニン」は、生まれたての根っこの先っぽ「根端=こんたん」でたくさん作られるそうなので、肥料過剰で根っこが傷んだり、冷たい培養液で根っこの根毛が消えたり傷んだりすると、根端ではサイトカイニンが作られにくくなって、花芽も収穫量も少なくなる・・・という恐るべき結末が、待ちうけることになります。やっぱり根っこは大事です。














ちなみに、植物が根っこを伸ばしたり、茎を伸ばしたり、花を咲かせる命令をするのは、「肥料」じゃあなくって、あくまでも「植物ホルモン」です。
肥料や水分・水素に酸素や炭素、そして日光さえ、植物の生長をダイレクトにコントロールできる作用はなくて、生きてくための不可欠な要素という役割だけです。植物は「必須成分のナニに、どれだけ、現在ありつけているのか?」から判断して、発芽するのか?生長するのか?花を咲かせるのか?を決定して植物ホルモンで指示をだしている・・・ってことです。

左がココ栽培のトマトで、右がピートベースのポッティング・ミックス栽培のトマトです。元肥がはいってるポッティング・ミックスのトマトのほうが茎が太くガッチリしてます。














植物ホルモンのなかには、化学の力で、お安くつくれる「合成ホルモン」もあって、徒長防止とか花芽をふやしたりとか、果実を肥大させたりするのに、園芸/農業の生産現場では大活躍なんですが、あまりにシャープに効きすぎるので、ちょこっとでも使いすぎたり、使い方をミスると、作物が全滅するだけじゃなくって、周囲の生態系にも悪影響を出してしまったりします。

今年の5月に話題になった「スイカ爆弾」で使用されていた「ホルクロルフェニュロン」という合成ホルモンも、「合成サイトカイニン」です。(このホルモン剤が、100%スイカ爆発の原因かどうかは、まだアヤフヤです。) また、過去には「100%天然成分」とうたって販売されていた開花活力剤や病害虫忌避剤に、発がん性がある合成ホルモン薬剤が使われてしまっていた例もあって、メーカーの良識がおおいに問われる事例もありました。(事実が分かった時点で、発売は中止となっていますので、現在は売られていません。)

元肥がはいってると、毎回肥料をあげなくても元気でぶっとく育つ反面、培養液で養分比率のコントロールができにくいので、プラントの葉色を見ながら、肥料をあげなくてはなりません。
茎が太すぎたり、葉色の緑色が濃すぎる時は、チッ素が多すぎてるシグナルなので、虫がついたり花がすくなくなったり葉っぱがふえすぎたり、丈がムダに伸びすぎてしまいます。



そんな時は、2〜3回ほどベース肥料はやめて、活力剤だけの培養液を水やりするとベターです。

肥料成分が含まれてないココ栽培は、培養液で肥料比率のコントロールができるので、ロックウール栽培のようにシャープな生長段階のシフトチェンジができます。
しかし、毎回ベース肥料でつくった培養液をあげねばならないので、ポッティング・ミックス栽培よりもベース肥料の消費量は多くなります。






ココ培地もポッティング・ミックス培土も、根酸素がいっぱい行き渡るので、元気で新鮮な根っこがよく発生するため、葉っぱの老化も遅くなります。

とはいっても、あまりに込み合って暗くなってる根元にちかい部分の老葉を葉かきしました。






葉かきは、できるかぎりはハサミよりも、キレイに洗った手でやったほうがよいそうです。人の肌の表面にはバイキンから守ってくれるアリガターイ常在菌がいるので、植物にも安全ってことのようです。


葉かきしたあとのトマトたちです。スッキリしました!!!














しかし、なんども申しますが、「葉っぱは、収穫物の生産工場」なので、葉かきしすぎはNGだし、ありがちな失敗は、葉っぱをとってくうちに楽しくなっちゃって、ついつい夢中で取りつづけてしまい、気がつけば葉っぱが減りすぎてた!!!ってことも、多々多々多々あります。

適度な葉かきをすると、翌日には花がよく咲いたり、果実が急に大きくなったり新芽が出たりしますので、葉かき作業には、翌日のプラントのコンディション・チェックも大切かと思います。

2011年11月7日月曜日

ホップのプランター栽培、終了です。

暖かい日がつづくと、つい忘れてしまいますが、今年も残すところあと2ヶ月を切りました。
横幅80cmほどもある決して小さくはないプランターに植えたホップでしたが、地植えのホップに比べると、花数も少なく収穫も一度だけというザンネンな結果に終わったので、来年は地植えにしようと、プランターのホップたちを掘り起こしてみました。
一番はじっこに植えた「チヌーク・ホップ」の苗は、根っこがものすごいことになってました。

主茎と同じぶっとさの主根がタコのように生えていました。植物は、地下部の根っこの量と、地上部の樹勢や草勢の大きさが比例するそうです。








5号鉢のラベンダーと大きさを比較すると、ホップの根っこがどれだけアグレッシブにデッカく生長するのか、よく分かりました。









根元からは、プチプチとした新芽がでてきてます。

地植えに植えかえたホップたちは、来年3月になったら、根っこのまわりの土をていねいに掘って取り除いて、まだ動き出してない新芽を含んでいる根っこを15cmほどの長さでカットして、植え付けるまでは涼しい場所で、乾燥しないように保管します。





ホップは根っこに養分をガッツリ溜めこむ性格らしく、たった15cmの根茎が、半年足らずで5m以上の大きさに生長します。
その昔、タネから発芽させたホップ苗をゲッドして育てたことがありましたが、初年度はよわよわしい茎が、3mくらいにしか育たず、花をつけたのも翌年からでした。なので、この「根茎=Rhizome」を植えつけたほうが、でっっっかく早く育つし、植えつけて一年目でホップの花が収穫できてしまいます。

ホップの花を収穫したかったり、グリーン・カーテンにするのなら、タネからスタートさせるよりも、ホップの主茎(リゾーム)からのほうがグッドだし、プランターよりも地植えの方が、はるかにベターだという結果がでました。ところが、日本ではなかなか流通してないので、栽培してるヒトから分けてもらうくらいしか入手方法が、なかなかありません。


さて、ホップのグリーンカーテンが、おい茂ってた頃は、こんな感じでした。



ひさびさに、窓ガラスを見ました。

寒々しいような、清々しいような、

さびしい感じです。





ところが、窓に絡みついたホップのツルをきれいにしていくと、定住していたカマキリがタマゴを産んでくれていました。

どうやらホップのカーテンは、カマキリの住まいとしては、合格だったようです。








来年の夏、電力が足りてても足りなくても、今年たっっっくさん穫れてしまった固定種のゴーヤのタネをまいて、グリーン・カーテンにしようと思います。

2011年11月2日水曜日

ゲリラなイチゴと秋の草たち

ココ最近、よいお天気がつづいてます。ふと気がつけば、もう11月です。室内栽培のあかねっ娘たちは、まだ花芽がついてません。あかねっ娘は、花芽分化しにくいらしいです・・・しまった!!!

ところが、今年の春頃に、仕事場の空き地にうっかりちゃっかり植え込んだ「めちゃでかっイチゴ」が、たわわわなイチゴを実らせていました。










草勢(そうせい)も悪くなく、肥料は足りているご様子。

やっぱし、根っこのテリトリーが広いと元気に育つんですね〜。










この真っっっ赤に熟したイチゴの実、
実にオイシそうですが、ひっくり返したら、ナメクジに食べられてました。

そのまわりでは、アリンコがソワソワして「持ってっちゃうの? 僕のゴハンなのに・・・」と心配しているような気がしました。

もちろん、穫ったりなんかしません。






いくらよいお天気で暖かい日がつづいても冬はすぐそこです。ミツバチたちは、冬に備えて蜜探しに忙しそうです。キク科のアメリカセンダグサは、なかなかしぶとく手強い雑草ですが、ミツバチたちには大人気です。










いまよく咲いてるヒメツルソバに花にも、ミツバチがいました。

勝手に生えてくるヒメツルソバも、かぎりなく雑草ですが、かわいい花を咲かせるし、地面をひたぺったく張って繁殖するほふく性でジャマにならないので、ガーデニングではメジャーな花きになれた様子です。









トマトやジャガイモ、ナスなどにそっくりな花を咲かせるナス科の雑草「イヌホオズキ」です。はじめて見た時は、新種のマイクロトマトか? 大発見!!!と勘違いしてしまうかもしれません。














「イヌホオズキ」の実は黒紫で、色のおかしなトマトみたいで、一見食べられそうなもんですが、食べてはなりません。ジャガイモの芽に含まれる「ソラニン」という神経毒が、プラント全体に含まれているそうです。実はその昔、食べてみたことがありましたが、しばらく口のなかが渋くてたまりませんでした。











ポーチュラカの兄弟で、いかにもマズそうな見た目の「スベリヒユ」という雑草は、

以前も触れましたが、欧米ではメジャーなサラダ用食材で栄養豊富です。

人も植物も、見た目じゃわからんもんです。



このつる性の雑草は「カナムグラ」という名前ですが、唐花草=ホップの親戚です。
雄株と雌株がべつべつに生える雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄花は秋の花粉症の原因にもなっちゃいますが、丈夫で葉っぱの形もモミジみたいでエキゾチックな雰囲気なので、欧米では「ジャパニーズ・ホップ」という名前で、種子が販売されてもいます。



でも、ものすごい繁殖力だしトゲトゲだらけなので、欧米でカナムグラのタネを植えてた方、後悔しないんでしょうか???

ということで、せっかく買って植えたお花や野菜が、うまく育たずに、悩んであきらめてしまった人は、割と多いと思いますが、その植物がよく育つ環境と一致してしまえば、このセンニチコウのように、落ちたタネから勝手に芽生えて、立派にお花を咲かせてくれたりもします・・・

やっぱり人も植物も動物も、仲良くなるには、相手の気持ちを大切にすることがイチバンって、ことのようです。

2011年10月31日月曜日

Grow Expo JAPAN 2011

・・・ということで、週末は新宿で「Grow Expo 2011」が開催されました。いや〜、たのしかったです。














一言でばっくりまとめると「世界で人気が高いハイドロポニックス&オーガニクス関連のメーカー」による植物が育つメカニズムと育て方セミナーは、わかりやすく内容が濃かったです。水耕栽培が定着しつつある段階の日本では、残念ながら、これだけ見事に要点がわかりやすくまとめられたハイドロ・セミナーは、聴いたことないなぁと思いつつ、反省しました。

そんなスンバラしい講義を聞かせてくだすった方々は・・・


注目度NO.1だったBIOBIZZ














毎週末、おウチのお風呂場で肥料を調合なすってたほど忙しいスタートをしたHESI














「養液タンクのなかのまっしろな根っこを見るのが至極のひととき」とおっさる、ハイドロポニロックスの大御所GHE














そのほか、書ききれませんが、海外だけでなく、ここ日本からも、選りすぐりの農業資材メーカーさんなどが、たくさん出展なさってました。

欧米のハイドロポニックス製品のモットーは、

ハイ・クオリティー
アンド
エコ・フレンドリー

です。









ガーデナーそれぞれのスキルと情熱にぴったりあう製品が、必ず見つかる商品の種類とノウハウの豊富さから、欧米のハイドロポニックス市場の大きさ、ガーデナーの年齢層のあつさをまじまじと感じます。


しかし、ここ日本でも、ぴゅーぴゅーと吹き込むビル風さえモノともせず、コアで熱心で気さくなガーデナーたちが、このエキスポにたくさん集まっていました。これからがマスマス楽しみなシーンだなと感じました。

2011年10月27日木曜日

ホップと、バラにフンガスです。

真夏にグリーン・カーテンとして大活躍してくれたカスケード・ホップは、まだまだまだまだ咲きつづけてくれてます。







大きく実ったホップの花=リーフホップは、収穫後すぐさまジップロックして冷凍庫で凍らせてます。

冷凍しておくとホップの香りが酸化せず、新鮮な状態で長期間キープできるそうなのですが、そろそろ冷凍庫がホップに占領されつつあります。









さて、キャラメル・アンティークというバラも、

ど〜んと大きな花を咲かせてくれました。










バラ好きな人は、

秋に迎えるバラのシーズンを楽しんでいる事と思います。











こっちは、ミニバラのコーヒー・オベーションです。












おととい、コーヒー・オベーションの根元に、

ニョキニョキッと

キノコが立ちました!!!








キノコはカビと親戚です。

カビってのは、人にとって都合のいいモノ・悪いモノ、いろんなものを作り出す名人です。

なのでキノコも、得体のしれない成分をつくる天才なので、ニヤニヤとながめて、楽しむにかぎりますね。









ボ〜ッとたたずまっている姿をよくみかけるようになったカマキリです。昨日は、木枯らしも吹きました。秋ですね〜。

2011年10月25日火曜日

根いたみの症状とリカバリー その3

ということで、なんらかの原因で根いたみの症状が出てきつつある場合、ベターな対処方法は、ガーデナーそれぞれ、さまざまざまな方法が、あるかとおもいますが、まずは肥料を薄くして根の活力剤をたっぷりあげることと、湿度を高めにして葉っぱからの水分の蒸散をおさえつつ養分吸収をたすけて根っこを回復させてあげることも、おすすめです。


あと、健康な根っこを育てキープするには、まわりの空気の温度と、培養液の水温も、とてつもなく大きな要素になるようです。家庭菜園でよく育てられる植物の多くで、室温は、だいたい22℃〜28℃くらいで活発に育ちますが、イチゴやバラは夜間の温度が低い方が、根っこがよく伸びます。培養液や水やりの水温は、ほとんどのヤサイで18℃〜22℃くらいのときに肥料/水分/酸素がバランスよく吸収されるそうです

室温と、培養液や水やりの水温によって、吸われやすい肥料の各成分や酸素量も変わってくるので、糖度や味の良さ、果実の大きさにもダイレクトに影響します。
なので、たくさんオイシく収穫を目指すガーデナーにとっては、培養液の水温管理も大切かと思います。

ただ、例えば同じ種類のヤサイでも、品種によって特徴が大きく変わるので、育てるタネや苗の特徴をよくよく理解した方がスムーズに育てられるかな、と思います。

例えばトマトは、おなじF1品種(=ハイブリッド)でも「ウドンコ病やカビ病など、ハウス栽培に多い病気に強い品種」「高温と多湿などストレスに負けない根の品種」「家庭栽培用に肥料があんまりいらない品種」など、それぞれメリットがかわれば、微妙に最適な環境も変わってきちゃいます。

「固定種/原種」にカテゴライズされるヤサイの品種ほど、育ってきた環境に近づけた方がトラブルなく育つので、水耕栽培や室内栽培などの過保護な環境で、病気や生育障害などトラブルが多く発生したりします。

これは、落ちたタネから勝手に芽生えてきたセンニチコウですが、肥料なんてあげなくてもキレイに花を咲かせました。



逆に、交配された「F1品種」は、ほとんどでストレスに強く、肥料をよく吸って果実が大きくなるようにデザインされてることが多いので、ハウス栽培や水耕栽培で育ちやすい性格だったりします。
なので、根いたみや芯どまりなど、なにかしら生育障害が見られたら肥料メーカーのレシピよりも2倍薄く肥料をあげたほうがいいかもしれません。


最後に、水温と肥料濃度の関係の大きさを さらっと紹介すると・・・

ベース肥料250倍希釈で培養液をつくってみました。

が!!!

水温が高くなるほど、肥料成分はよく溶けるので、同分量の肥料を溶かしても、EC値が変わります。

水温が、適温レンジ内の18℃(pH値5.9)のとき・・・



EC値は、1.2〜1.4mS/cmと出ました。
(=だいたい600ppm〜700ppmほどです)








ところが、

水温が30℃と、高い水温(pH値はおなじ)のとき・・・





EC値は、1.4mS/cm〜1.6mS/cmとなりました。
(700ppm〜800ppm)

肥料につかわれてる塩類は、水温が高い方がよく溶けるからなんですねぇ。









肥料塩類が溶けるほど、水との反応で酸素が減っちゃうので、夏場は、ますます酸欠アンド高いEC値のダブルパンチに陥りやすくなるので、肥料の分量は少なめにしたほうがベターだし、冬は、低温で酸素は豊富ですが、酵素の反応が遅く養分代謝がおそくなるので、生長もおそくなりますが、その分EC値を濃くしてもヘッチャラで、例えばトマトであればEC値は6μS/cmまであげられるので、高糖度トマトができちゃうわけです。


そのトマトですが、


イチゴとちがって、

なんせ根っこの強さはハンパないです。









布製のポットをつきやぶって、根っこがはみ出してきました!!!!

ということで、育ち方がちがいすぎるトマトとイチゴに、いろんな事を教えてもらい感謝しつつ、
早くオイシい実がならないかなぁ・・・
とネト〜ッとした眼差しで毎日見つめられていてストレスを感じているのかもしれません。





目指すは、プレミアムなセレブ野菜の収穫でっす!!!