2011年12月19日月曜日

エコプロダクツ2011

今年も「エコプロダクツ2011」が開催されました。


エコフレンドリーな商品、取り組み、環境保護などをテーマに開催されるこの展示会ですが、今年は「被災地の復興」という大きなテーマもプラスされていました。
そして年を追うごとに、大きな企業さんたちのご参加がふえてきているようで、なによりですが、ワタシの楽しみは、なんといっても「グリーン・ストアーズ」でのお買い物です。


今年も「自然のわ研究会」さんの100%無農薬/無化学肥料で育てられたお茶をGETしました〜。「自然のわ研究会」さんのお茶は、緑茶からほうじ茶まで、どれも本当にオイシいです。緑茶は、ぬるめのお湯で、3分ほどじっくりおくと、ベックリするくらいの甘みが出ます。
http://www2.wbs.ne.jp/~ochafarm/wa/














緑茶やほうじ茶、はたまた紅茶やウーロン茶などなど、いろんなお茶に利用されるお茶の木は、ものすごくアンモニア耐性が強く、ほとんどの植物がアンモニア過剰で根っこがいたんでしまうほどのチッ素肥料を与えても、お茶の木は過剰なアンモニアを「テアニン」というお茶独特のウマミ成分に変えて蓄えられる能力が高いんだそうです。

そのため、オイシさの強い茶葉を生産するためには、たくさんのチッ素肥料を与えざるをえないのが通常ですが、チッ素が多いと病気にもなりやすいので農薬はかならずと言っていいほど必要になっちゃうし、チッ素肥料は雨や水分でズルズルと流されやすく、近くの水源に流れ込んでチッ素過剰な池になって生き物がすめなくなったしまったりと、環境破壊チックな事態が問題にもなっています。
そこで、「自然のわ研究会」さんでは、吸収・消化のよい有機肥料をつかって、ムダにチッ素を与えなくても、オイシく農薬もいらない環境共存型の茶木づくりをなさっています。

ち・な・み・に、チッ素肥料には主に「アンモニア態チッ素」と「硝酸態チッ素」と「有機態チッ素」があるんですが、アンモニア態チッ素肥料は、石油の副産物である「ナフサ」からもできるってこともあって、値段も安くて植物も吸収しやすいメリットがある一方、アンモニア過剰で根いたみしやすいデメリットがあり、強めのアルカリ性なので、水に溶かすとpH値もEC値もボヨヨ〜ンと、はね上がってしまい、水耕栽培用の肥料にはあんまし向いてない・・・といわれてます。

「硝酸態チッ素」の原料は、おもに鉱石由来なのでコストが高めですが、植物がたくさん吸っても過剰被害がでにくく、アンモニア態窒素よりもEC値が上がらないし、pH値が酸性なので、水耕栽培にとっても向いてるチッ素肥料で、ほとんどの水耕栽培用肥料のチッ素成分は「硝酸態チッ素」になってるものが多いです。

そし「有機態チッ素」には、「尿素」をはじめ、「タンパク質」や「アミノ酸」がありますが、アミノ酸やタンパク質は、価格や吸収性の問題から、どちらかといえばメインのチッ素肥料ではなく「活力剤」的な位置づけなことが多いようです。


・・・と横道にそれてしまいましたが、エコプロダクツにご出展なされてた「西邦機工」さんに、「竹粉〜ちくふん〜」をいただきました。















↑こんなふうに、ていねいに酸素をぬいた状態にして下さったのですが、年明けまで「嫌気性発酵」させると、花粉症や美肌効果があるよ、お風呂にいれるといいよ・・・と教えて下さいました。楽しみです。

おっそろしいスピードで根っこを張りめぐらして増殖する「竹」ですが、生命力が強い分、ケイ酸をはじめ、オリゴ糖や酵素が豊富なので、まだ青い竹を粉砕機で細かくすると、ほとんに香りがよくて、それを土壌にまいてマルチングすると、ナイスな植物活性力があって、竹のミネラルと糖分で土壌の微生物も元気にしたりします。

2011年12月16日金曜日

イチゴの親子関係

一般的にイチゴの苗は、実生栽培 ( みしょうさいばい = 発芽から育てる ) というケースは、珍しくて、「クローン (栄養繁殖) 」でふやしていきます。
「クローン」というと、なんだか大それたことのように聞こえますが、大きく育ったイチゴの株は、春に実をつけたあと、初夏にさしかかる頃に

←こんなふうに、子苗であるランナーをニョロニョロッとタコの足のように出すので、この子苗を発根させて大きく育てて、その年の新苗として、流通したり栽培されたりしていきます。






イチゴなどクローンでふやす植物では、優秀なマザープラント(親株)の存在が、不可欠ですが、ランナーからイチゴを育てた今年は、親株のコンディションが、どれだけ子苗に影響するか、よくわかりました。


今年でたランナーから大きくなったイチゴ苗です。右側のイチゴの方がコンディションがよいです。このふたつのイチゴは同級生で、品種は両方とも「あかねっ娘」ですが、親株が、それぞれちがいます。















ふたつとも、まったく同じ培地、まったく同じ培養液で管理してきました。
8月ころから、ココ培地用ベース肥料をCO2を吹き込んだタイプの炭酸水100%でうすめてつくった培養液だけをあげ始めて、現在も同じです。(pH値管理なし、水温だけ18℃〜22℃になるように気をつけてます。)

炭酸水のおかげかどうか分かりませんが、今年のイチゴたちには、まあっっったくアブラムシがでてません。








↓これが、親株たちです。右側の親株なイチゴは、葉っぱが大きく上を向き、イキオイがあります。左側の親株イチゴは、葉っぱが小さく横にひろがっています。














親株と子株をならべてみました。奥のふたつが親株チーム、手前のスリットポットが子株チームです。










子株の葉っぱは、親株の葉っぱや茎と、よく似ています。さすがクローン苗です。
右側の優秀な親株と子株は、葉っぱにつやがあって、茎が上を向いていて葉っぱが持ち上がっているので、根もとがチラホラと見えます。
イチゴにとって、ランナー子苗をだす作業は、とっても大変な体力がいるんだと思います。







なので、元気に根っこをたくさん張った親株であればあるだけ、ランナー子苗に養分を送ってあげられるので、親株がちがう同級生の子苗に、ここまで生長の差がでたようです。

















ということで、あまり優秀でなかった親株イチゴでしたが、今年の秋、このコはイチバン先に花芽をつけてくれました。ワタシの「思いこみ」ですが、「ひとつの株が、ツボミをつけると、まわりの株も、つられてツボミをつけはじめる・・・」と信じてます。














おかげで? 優秀な子苗たちもやっと花を咲かせる気になった、と思っています。 ので、役に立たないムダな命はひとつもないんだな・・・とキレイにまとめたいと思います。

















ちなみに、クローンでの植物の繁殖方法は、挿し木や葉挿し、根っこで株分け・・・などいろいろありますが、イチゴをはじめ蘭や食虫植物など、種子でふやしにくく、無菌状態での繁殖がベストな植物では、ウイルスフリーで優秀なDNAをもった株が、大量に増殖できる「組織培養」という方法も多く利用されています。

「 組織培養=ティッシュカルチャー 」については、過去に「おウチでできる組織培養、キッチンカルチャー」にトライしたことがあります。・・・めでたく失敗しましたが。

組織培養は、優秀なマザープラントから切り取った葉っぱや茎を細かく切りきざんで、肥料と植物ホルモンをふくませた寒天培地で、細胞分裂させて大きく育てていきます。















なので、きざんだ植物片の数だけ、おなじDNAをもった優秀なクローン苗がたっっっくさん、つくれることが最大のメリットですが、デメリットは失敗が多いってことと、クローン苗が一人前になるまで年単位の時間がかかる植物もあるってことです。

ちなみに、「組織培養」に必要な器具ですが、寒天培地と植物ホルモンさえGETできれば、・・・
水耕栽培用の肥料、pHダウン剤とpHアップ剤、pH/EC測定メーター、蛍光灯などのグロウランプ、ついでにインラインファンとエアフィルターをもってるおヒトなら、

その材料で、おウチでできてしまいます。
あとは、手順と培養液レシピを把握して、無菌ボックスと圧力鍋、電子レンジなどなど、なんとでもなる材料をなんとかすればOKです。






興味のあるおヒトは、こちらで・・・
http://desktopfarmer.blogspot.com/2010/07/1.html
http://desktopfarmer.blogspot.com/2010/07/2.html

ということで雑菌のすくない冬になったことだし、そろそろ「キッチンカルチャー」のリベンジをしたいと思っているところです。

2011年12月15日木曜日

ミニトマト「千果」、室内栽培

室内栽培のミニトマトたち「千果」の様子です。がんばって葉かきしているので、実がゴロゴロと目立っていて、パッと見は、まるでマスカットのようですが、ミニトマトです。














HPSランプ400ワットひとつで、タタミ一畳くらいのスペースに、8株のミニトマトをそだててますが、ハッキリいって、これは多すぎです。肥料や培地の生長比較テストをしているため、いたしかたなく密植状態になってます。
ホントは、この半分の株数くらいのほうが、肥料も手間もはぶけるうえに、目が行き届くので、結果的に穫れるトマトの収量は変わらないと思います。


ポッティング・ミックス培土のミニトマトの7段目の花房です。

そろそろ花数も少なくなってきました。











ポッティング・ミックスのトマトの根元です。

布製ポットだからなのか、根元からの不定根があまりでません。










これは、ココ栽培のミニトマトの、おなじく7段目の花たちです。

ポッティング・ミックス栽培のトマトより、すこし花数が少なめですが、一段目の果実が赤く熟すのは、ココ栽培のトマトのほうが早かったです。








ココ栽培のトマトの根元は、こんなかんじです。

やっぱり不定根が少ないです。

トマトは、根っこに酸素が不足してくると、不定根が出やすくなるといわれてます。

ココ培地とポッティング・ミックス培土と布製ポットの組み合わせは、やっぱし酸素が根っこに行きわたるようです。






さて、循環式ハイドロポニックス・システムの七番目の花房です。ココやポッティング・ミックスの花にくらべると、花茎が長い気がします。














循環式システムのトマトの根元は、こんな感じです。実ったミニトマトは、イチバン早く赤くなり収穫できましたが、ハイドロのミニトマトは、後味にホンノリとですが、独特の風味を感じます。(それが好きというヒトもいます。)
ハイドロポニックス・システムは、エアポンプなどが必要なので電気代がかかりますが、なんだかんだいっても、生長が早いので、収穫までの期間が短めにすみます。














そしてこれは、窓から投げたトマトから、勝手にでてきたF2品種のミニトマトです。もう12月というのに、こんなに大きく育ってしまいました。
F2とは、一代交配 = F1品種の果実の種子のことです。 品種のハナシは、果てしなく長くなるので、くわしくは・・・
http://desktopfarmer.blogspot.com/2010/05/blog-post_26.html














花も咲いてますが、この季節ではあまりに寒すぎるので、せっかく実がなっても大きくならないと思います。

2011年12月12日月曜日

LED Grow Lighting Experiments ホワイトセージ編

土曜日の満月は、「皆既月食」でした。空のてっぺん近くでエクリプスとなったので、上を見すぎて頸椎ヘルニア気味だったのが、やや悪化しましたが、スバラしい天体ショーでした。

この辺りから、欠けた頃から見始めて・・・














このへんで、首が痛すぎてギブしました。














月がスッポリと覆われると、まわりの星々が明るく輝きはじめたことも、とっても印象的でした。















さて、LED300ワットのグロウランプです。
エアレーションシステムで、ホップを育てています。

が、ホップの生長の展開があまりにもおそいので、ホワイトセージもLEDで育てることにしました。

 熱をカッカと放出しないLEDグロウランプと、蒸し暑いのが大嫌いなホワイトセージは、思いのほか相性がヨサゲです。








まだまだ、こんなにチビッコ段階のホワイトセージですが、葉っぱのウラがベタベタとして、香りがとっても強く出ています。










一方、冬は生長がおそすぎるホップです。

ホップの葉っぱは、栄養がたりてないと分裂しませんが、栄養がたりてくると葉っぱが割れ始め、最大で5裂に割れます。

最近やっと、こんなふうに分裂した葉っぱが出てくるようになりました。

2011年12月9日金曜日

移動できるコンテナ農園〜Freight Farms〜

「 頭のなかは、いつだってワクワクしちゃうナイスなアイデアでいっぱいなんだけど、先立つモノがないんだよな〜!!!」なんていう発想力と行動力がある素敵なアナタには、「キックスターター・ドットコム」が、ぴったしです。

キックスターター・ドットコムは、あなたのユニークで共感度のたかいアイデア実現のために出資してくれるヒトを募れてしまう世界最大の資金調達応援サイトです、だそうです。

・・・ということで、TPPとか、世界人口70億人突破とかで、食料問題がいっそう騒がしい昨今ではありますが、経済格差で安く輸入した食材が先進国では賞味期限オーバーで大量に廃棄されてしまっていたり、得体のしれない遺伝子をもったファクトリーファーム農産物しかスーパーに並ばなくなる日が来るまえに、ローカルで育った食材をローカルで消費する「HOMEGROWN = 自家菜園or地産地消 」というコンセプトを定着させましょう!  というアイデアは、輸送コストとガソリン消費量がハンパない、だだっぴろい米国で、草の根的にですが、とても熱心に普及活動が行われています。

ちなみに「ファクトリー・ファーム」についてバックリ言うと、大企業が大きな資本で、でっかい施設栽培や農場をでで〜んとつくって、品種の改良から大量仕入れと農作業のオートメーション化で、徹底的にコストを削ったり、独占的ともいえる圧倒的な競争力で、農産物をガンガン出荷できる大規模農場のことです。安い野菜をつくるには、メリットがでかいのですが、作物の安全性や生態系への負荷については、でっかい「ハテナ?」がついてしまうというデメリットがあります。



そんな米国ボストンから、究極の地産値消なアイデアが、ヒュ〜ンッと飛びだしてます。
〜移動できるコンテナ農場で、イツでもドコでも、フレッシュな安全お野菜〜
by ジョン・フリードマンさんとブラッド・マクナマラさん


早いハナシが、NFTのハイドロポニックスシステムと、LEDグロウランプ、空調などが、カンペキにセッティングされた40フィートコンテナの移動式農園っつーことです。

「 いつでもどこでもラクラク移動できちゃうコンテナ農園なんだから、都会のビルの屋上や、わずかな空き地なんかにセットしちゃえば、都会に住む多くの人々が毎日排出するCO2も、野菜たちが吸ってくれちゃって、カーボンオフセット(CO2循環)にもバッチリ! 

しかもコンテナの屋根には太陽光パネル、そしてLEDグロウランプで育っちゃうよ〜、培養液もろ過して再利用できるから、水もムダにならないし、これはエキサイティングだよね〜。」
といったところのようです。

出資できる金額は細かく設定されていて、金額ごとに特典があります。


USD $ 25以上で、オーガニック種子がもらえます。

USD $ 40以上で、コンテナ農園から大切なあのヒトへ、デジタルでクリスマスカードをお届けします。特製ステッカー付き!!!











USD $ 50以上で、タケノコもらえます・・・コンテナ農園プロジェクトの進行報告をおハガキでお知らせ。

USD $ 85以上で、「コンテナ農園」のフィギュアプランターでタケノコ栽培。

USD $ 100以上で、「コンテナ農園」のフィギュアプランターと、オーガニック種子のミニガーデンセット! ( ←この景品の説明から、ビックリマークがつくので、できれば100ドルからの出資がうれしいな・・・ということだと、とらえました。 )

















USD $ 150以上で、オーガニックの野菜のタネと、冷蔵庫にぺったり貼れる「コンテナ農園」のマグネットシート。なかなか、かわいいと思います。
















USD $ 200以上で、「コンテナ農園」のマグネティック・シートと、マグネティックなLEDのグロウライト、そしてオーガニックな野菜のタネ。

USD $ 250以上で、「コンテナ農園」のお買い物バッグ!!!
















USD $ 500以上で、最初の「コンテナ農園」に、アナタのお名前はいります。エコバッグ、プロジェクト進行をおハガキでお知らせ、もちろんオーガニック育ちの野菜のタネも。FacebookとTwitterにお名前のせます。グッドなカルマがたくさん積めちゃう。

USD $ 1250以上で、「コンテナ農園」のオーナーと、地産地消のランチかディナーのツアーへ、ご招待!!!

USD $ 3000以上で、あなたの母校へ「コンテナ農園」を設置できちゃう!

USD $ 4000以上で、この車プレゼントします。









そ・し・て・・・、USD $ 5000以上で、初の「コンテナ農園」にアナタのお名前、会社のロゴ。 その上、1250ドルからもらえる報酬もゼンブついてきちゃいます・・・。












ということで5000ドルの出資をしたら、アナタのお名前や企業名が宣伝できます。

資金の募集期間は、今月末の12月31日までのようです。
ちなみに、「キックスターター・ドットコム」さんでは、このほかにもイロイロなアイデアが提案されていて、応援したいと思っただれもが出資できるようになってます。
「移動できる農園」以外にワタシが一目惚れしたアイデアは、こちら!!!



クリスマス目前のいま、ギフトのラッピング用に、いますぐ欲しい、とっても欲しい〜!!!と思いました。ということで、見てるだけでアタマの凝りがほぐれてしまいそうな、インスパイア度の高い、キックスターター・ドットコムさんでした。




2011年12月7日水曜日

あかねっ娘にツボミがつきました・・・やっと。

室内栽培のイチゴ「あかねっ娘」たちのなかで、ポッティング・ミックス栽培のプラントたちが、一番乗りでツボミをつけ始めました。

今年は11月になっても、あまり温度が下がらなかったので、なかなか花芽がでてきませんでした。

このイチゴは、ポッティング・ミックス培土と炭酸水培養液で育ててます。










元肥がはいってるポッティング・ミックス培土のプラントたちは、葉色がこい緑色で勢いがあるプラントなので、チッ素が効きすぎてるから、ぜったい花がつきにくいと思っていましたが、そうではありませんでした。イチゴはチッ素成分に敏感で、チッ素が多すぎると花芽がつきにくくなるといわれています。















↓左側のふたつのプラントが、ツボミをつけたプラントたちで、右端のプラントは、まだツボミが見えません。横から撮った写真で見てみると、分かりやすいのですが、ツボミをつけたプラントたちは、葉っぱが持ち上がっていて茎と根元のクラウンの部分が見えます。根っこに勢いがあって、養分水分をよく吸うので、葉っぱが立ってるんですね〜。こういうプラントは、培土の乾きも早いです。
















去年までのイチゴの苗は、お店で買ってきたものばかりで、子苗のときを知りませんでしたが、今年のイチゴたちは、いくつかの親株から出てきたランナーから育てたので、幼苗期から観察することができて、イロイロと発見がありました。


一番のりで、花をつけた二つのプラントたちは、まず親株が優秀でした。次に、子株のなかでイチバン生長が早くて病気知らずの元気ものでした。














挿し木からの苗でも実生からの苗でも( = 種からスタート )同じなんですが、根っこの生長がイチバンさかんな頃に、大きな環境の変化やダメージを受けずに、根っこがグイグイと元気に張れたプラントは、生長も早くトラブル知らず、すべてが順調に進みます・・・

が!!!

生長期に貧弱な育ちかたをして、根っこの量も乏しいプラントが、開花期に入ったとたん、いきなり一発逆転で、ワサワサと勢いが出て生長が早くなって、ものすごくタクサンの花をつける・・・という頭でっかちな育ちかたは、ありえないんだと思いました。

例えば、車線が多くアクセスが便利な道路のほうが、たくさんの交通量をさばけます。それと同じで、根っこの量がおおいプラントの方が、その分、多くの養分や水分を吸い上げられて生長も早くなります。

ということで、オイシい果実をたわわわにイッパイ実らせてくれる優秀なプラントになれるか? なれないのか? という勝負は、もう幼苗期の管理から始まってるので、子苗の頃から、なるべく同じ肥料、同じような培地、同じ環境で毎日スクスク育つようにコンスタントに管理した方がヨサゲなので、これからは、毎年イチゴの苗を買いなおさず、毎年ランナーをとって子苗から育てていこうと思いました。

2011年12月5日月曜日

室内、水耕栽培のトマト初物です。

先週末、循環式ハイドロ・システムのミニトマト「千果」が、イチバンのりで赤く熟しました。

ココ栽培とポッティングミックス栽培の同種類のトマトたちを引き離し、やっぱしハイドロは生長がはやいです。

初物だけあって、果肉がひきしまってて
ハイドロだけあって、風味はスッキリ、甘さは十分でした。







ココ栽培のトマトたちに、おおいかぶさるように、ハイドロのミニトマトたちは、順番に赤く登熟していきます。
根元のほうは、葉かきして葉っぱがない部分の茎が目立ってきました。根元の第一果があらかた収穫し終わったら、茎をぐいっと引きずりおろして、トマト全体の高さを下げたいと思います。







肥料濃度がうすすぎて、イチバン花が少なくなってしまっていたココ栽培のトマトたちは、

培養液の肥料濃度をじょじょに濃くしていって、最近の培養液はEC値が2.0くらいにしてますが、これからも少しずつあげていく予定です。

花数がやっと多くなってきてくれました。







肥料が足りてきたココ栽培の果房(かぼう)です。

「ミニトマトの千果」は、肥料がきちんと足りてると、こんなふうに、フタマタに分岐した花房をつけるようです。

ちなみに、元肥が多少はいってるポッティングミックス培土のミニトマトは、培養液を濃くする前から、ちゃんとフタマタに分かれた花房がつきます。







先週は頭痛がしてしまうほどの寒い日がつづき、体調を崩してしまったヒトも多いと思いますが、寒さで花をつける「室内栽培のイチゴ」たちは、まんまとツボミをつけました。
今ごろに花が咲いても、クリスマスケーキまでには、とうてい間に合いませんが、一度花を咲かせてくれれば、こっちのモノ。「おウチで、桃イチゴの収穫を実現!」まで、ガンバリます!