ムクムクと大きくなっているイチゴの「あかねっ娘」たちのグロウルームには、最近「コバエ」がブンブンと飛び回るようになりました。
ムムッ、これはココ培地のpH値かEC値のバランスが崩れてきてる合図です。
植物に、コバエやアブラムシがでる原因は、培地や培養液のpH値かEC値のバランスがくずれて、植物の樹液が酸性になりすぎてる時に、よく起こるように感じます。(ロックウール培地でも、おなじです。)
バッタやハムシなど、葉っぱをバリバリ食べやがる昆虫たちと違い、コバエやアブラムシ、そしてウドンコ病や炭疽病など葉っぱに症状がでる害虫や病気は、ちょとなら問題ないんですが、広がってしまう場合は、植物の栄養バランスが崩れてるサインかと思います。
・・・コバエは、甘酸っぱい酸味臭がすきなので、うっかり黒く完熟させてしまったバナナなんかに、よく集まってきますよね。ココ栽培にコバエがたかってるってことは、ココ培地に酸がたまってpH値が下がりすぎてるんだと思います。
植物は、ある程度大きく育つと、根っこが老化して死んでいって、枯死した根っこは発酵分解して、有機酸がイッパイできたり、過剰なリン酸や硫酸がたまっていったりして、ココ培地や培養液のpH値が、3とか4とか、酸性になりすぎになっちまったりします。
で、なんで培地のpH値が5.0以下の酸性になるとよくないのかというと・・・
植物の根っこは、チッ素/リン酸/カリ/マグネシウム/カルシウム/・・・微量要素をひっくるめて必須要素を同時にズズーッと吸えてるわけじゃなくて、酸性の肥料を吸ったら体内のpH値が低くなるから、つぎはアルカリ性のカリウム・・・てなぐあいで、酸性/アルカリ性をバランスよく吸って、体内のpH値が弱酸性〜弱アルカリ性くらいになるように、バランスをとるんだそうです。
植物体内のpH値がベストな範囲に保たれていれば、元気で、はやく育つし、コバエやアブラムシやウドンコ病はでてきません。多少でてきても、抵抗力が強いので、オオゴトには、いたりません。
←ところが、このグラフを見るとpH値で、肥料ミネラル各成分の溶けやすさが分かるんですが、
培地のpH値が5.0より下がりすぎると、硝酸態窒素などばっかりがたくさん吸われすぎて、
カルシウム、カリウム、マグネシウムなどチッ素を同化してくれるミネラルが吸われなくなって、細胞壁が薄くなって、いろんな病害虫につけ込まれやすくなっちゃいます。
ということで、↓左イマイチなコンディションのココ栽培あかねっ娘と・・・↓右側よいコンディションのココ栽培あかねっ娘の、ココ培地のpH値とEC値をはかってみました。
測定方法は、「蒸留水50ccに1.5培地のココ培地サンプルを溶かして、pH値とEC値を計る1:1.5分析方法です。」
←イマイチなコンディションのイチゴのココ培地のpH値は4.8です。ココ培地のpH適正値は5.5〜6くらいです・・・やっぱしpH値が下がりすぎてます。
銅、マンガン、モリブデンなど、硝酸や亜硝酸を還元してくれる大事なミネラルが不足すると、人で言えば、食生活が乱れてるのとおんなじで、成人病まっしぐらです。
つぎに、EC値です。
ココ培地を濾した水で、EC値を測ってみました。
EC値は0.8mS/cmでした。
トマトなど肥料に強い植物なら、適正EC値は1.1〜1.3です。イチゴは肥料にビンカンなので、0.8ならば、まぁまぁ範囲内だと思います。
←つぎに、順調にそだってるほうのプラントです。
順調なプラントのココ培地のpH値は、4.9でした。
やっぱりpH値が下がりすぎてます。
イチゴを育てていて、いつも思うことですが、果実が大きくなることになると、ココ培地のpH値が下がりすぎてきます。やっぱし、根っこが酢酸発酵してるからかもしれません。
つぎに、EC値です。
順調なプラントのココ培地のEC値は、だいたい0.7mS/cmくらいでした。
不調なプラントのEC値が0.8mS/cmなので、元気に育ってるプラントの方が、やっぱし肥料をたくさん吸うということです。
で、じゃあココ培地のpH値が下がりすぎて、コバエとかアブラムシとかウドンコ病とかがでてきたら、どうしたらいいのか? なんですが、培地のpH値をアップせねばなりません。
水耕栽培用のpHアップ剤だけでつくった、pH値9くらいの培養液で、ひとまずココ培地をフラッシングします。
pHアップ剤の培養液でもいいんですが、私のお気に入りは「ケイ酸資材」です。
「ケイ酸」は、土の中にふんだんにある「ケイ素」に酸素と水素がくっついて弱酸性になったミネラルですが、細胞壁をつよくしてくれる「カルシウム」に似た効果があります。自然界にふんだんにあるし、水晶にもなる「二酸化ケイ素」は、ほとんど水に溶けないので、そのままでは植物は、とてもじゃないけど吸えません。
なので、農業や園芸用のケイ酸資材は、可溶性、ク溶性や水溶性になっています。
で、この「ケイ酸塩」のナニがいいのかと言えば、培養液や培地のpH値が下がりすぎる場合に、pH値をいいぐあいに調整するバランサーになってくれます。ケイ酸は、pH値が低すぎるときは過剰な水素イオンを吸着して、培養液のpH値があがってくると、つかまえてた水素イオンを放出してpH値のバランスをとってくれて、その上、リン酸や微量ミネラルなどを吸いやすくサポートもしてくれたり、細胞壁を丈夫にして病気知らずにしてくれたりします。
なので、ココ培地でアブラムシやハムシがでてきたら、水だけでケイ酸資材を希釈してpH値を9〜10くらいのアルカリ性培養液で、ジャバジャバッと流してます。酸っぱいニオイがなくなるからか、不思議と翌日には、ハムシやアブラムシが移動しています。(プラントが健康なら)
ハイドロ・システムでも、ケイ酸資材は効果があります。pH値バランサーなので、培養液のpH値変動を小さくできます。適正なpH値が続けば、植物の根っこは、どんどん肥料を吸うことができるようになります。植物は花が咲くと、アルカリ性が足りなくなるみたいなので、培養液をいくら取りかえても、翌日にはpH値が3〜4とかに、すぐ落ちちゃうことが多いと思います。
こんなときこそ「ケイ酸資材」が、なかなかGOODです。一口に「ケイ酸資材」といってもなかなか水に溶けない資材もあるので、「水溶性ケイ酸」がはいった資材がおススメです。水溶性ケイ酸は、ケイ酸資材の中で一番即効性があって、お値段もちょっと高くなります。
葉っぱにアブラムシやウドン粉病などが出てしまってるときは、この水溶性ケイ酸を薄めに希釈して、週に一度のペースで葉面スプレーすると、回復しやすくなります。
で、アルカリ性培養液でココ培地をフラッシングした翌朝。グロウルーム内は高湿度85%、すぐに外気を入れて、湿度をさげます。
まず、不調なイチゴのプラントは・・・
葉っぱのフチからちゃんと葉つゆがでてました。
根っこが動いてる証拠です。
つぎに調子がよいほうの、ココ栽培のイチゴです。
このココ培地も、昨日アルカリ性培養液でフラッシングしました。
やっぱし、ちゃあんと葉つゆがでてます。
なんとなく、果実がふくらんだような・・・?
なにより、茎がピンとたってます。
元気なプラントは、茎と葉っぱがピーンと上を向きます。根っこが培養液をたくさん吸うからです。ゲンキな根っこは、内部にたくさん糖分を溜めこんでいるので浸透圧が高く、水分と肥料ミネラルをたくさん吸えるようになります。
逆に弱い根っこは、内部の浸透圧が低いので、ちょっと濃い肥料をあげると、根っこから水分の逆流がおきて肥料やけしやすいんですねぇ〜。
ということで、根っこの有機活力剤には、ほとんどで糖分が入ってて、強い根っこをつくるサポートをするってわけです。
そして、イチゴのグロウルームから、コバエが消えていました・・・と思ったら、となりのミニトマトのグロウルームや、観葉植物のまわりでただよっていました。ミニトマトもフラッシングしようかなと思いました。
2012年1月23日月曜日
2012年1月16日月曜日
真冬に室内栽培。アレコレ
寒さきびしく、乾燥した日々がつづきます。ぬくい雨でも降ってほしいところですが、こんな真冬の夜は、夜景が美しくみえる季節でもあります。
川崎の工業地帯の夜景も、ハイパーな美しさがありますが、やっぱし横浜は、アカぬけたロマンチックな街です・・・工業都市の川崎とはオオチガイ。
ホワイトセージの挿し木たちは、元気です。挿し木や幼苗期のころに、CO2濃度を2〜3時間ほど1500ppmほどにすると、スゴいらしい・・・というマメ知識をまだ試してなかったので、このセージたちで試すことにしました。
極度に乾燥した日がつづくので、植物たちに保湿は必須です。
「ミスティーガーデン」のパクリで、コーヒーフィルターをつっこんだカップに、クエン酸+重曹を溶かした水を注いで、CO2と湿気を補おうというモクロミです。
あとはビニールやサランラップで、挿し木たちを覆ってしまえば、保湿とCO2効果がバッチシです。こんなんでも、CO2濃度は1000ppmほどになってました。
ところで、ミニトマトの「千果」たちは、続々と熟してきました。
年末年始の連休で、トマトたちは、葉かき不足と誘引不足で、バッサバサになってしまい、ヒトサマに見せられるコンディションではありません。
が、穫れたトマトたちは、そのまんまでフルーツみたいにおいしかったです。やっと苦労がむくわれました。
とはいっても、冬のフルーツといえば「イチゴ」です。あかねっ娘が、とうとう赤く色づいてきました。イチバンのりで熟してきたのは、ポッティング・ミックス栽培の新苗でした。
右側は、イマイチ不調だった去年からのあかねっ娘の苗ですが、果実は大きくなってます。
ほかのあかねっ娘たちも、だんだん果実が肥大しはじめしました。花が咲いてから、だいたい一ヶ月くらい掛かりました。
ココ培地やピートをつかったポッティング・ミックスなどの有機培地は、粒が細かく、均一な大きさで、保水性と保肥性、通気性もいいので、根っこは上と下へ同時に伸びてきます。これは、根っこが元気な証拠で、こういうプラントは、根っこの量が多いので、水もよく吸います。
ピートやココ培地の場合にかぎって言えば、培地の表面に、細かな根毛が上がると、ダイレクトに空気にふれるので、酸素呼吸ができて、徒長や病気にも強くなったりして、とってもナイスです。
とくにココ培地は、培地のどこでも養分や水分、空気をほぼ均一にふくめるので、根っこはドコへ伸びても、必要な養分・水分・酸素にありつけるので、こんなふうに表面にも根っこが張るんです。ロックウール培地に似てますね。
川崎の工業地帯の夜景も、ハイパーな美しさがありますが、やっぱし横浜は、アカぬけたロマンチックな街です・・・工業都市の川崎とはオオチガイ。
ホワイトセージの挿し木たちは、元気です。挿し木や幼苗期のころに、CO2濃度を2〜3時間ほど1500ppmほどにすると、スゴいらしい・・・というマメ知識をまだ試してなかったので、このセージたちで試すことにしました。
極度に乾燥した日がつづくので、植物たちに保湿は必須です。
「ミスティーガーデン」のパクリで、コーヒーフィルターをつっこんだカップに、クエン酸+重曹を溶かした水を注いで、CO2と湿気を補おうというモクロミです。
あとはビニールやサランラップで、挿し木たちを覆ってしまえば、保湿とCO2効果がバッチシです。こんなんでも、CO2濃度は1000ppmほどになってました。
ところで、ミニトマトの「千果」たちは、続々と熟してきました。
年末年始の連休で、トマトたちは、葉かき不足と誘引不足で、バッサバサになってしまい、ヒトサマに見せられるコンディションではありません。
が、穫れたトマトたちは、そのまんまでフルーツみたいにおいしかったです。やっと苦労がむくわれました。
とはいっても、冬のフルーツといえば「イチゴ」です。あかねっ娘が、とうとう赤く色づいてきました。イチバンのりで熟してきたのは、ポッティング・ミックス栽培の新苗でした。
右側は、イマイチ不調だった去年からのあかねっ娘の苗ですが、果実は大きくなってます。
ほかのあかねっ娘たちも、だんだん果実が肥大しはじめしました。花が咲いてから、だいたい一ヶ月くらい掛かりました。
ココ培地やピートをつかったポッティング・ミックスなどの有機培地は、粒が細かく、均一な大きさで、保水性と保肥性、通気性もいいので、根っこは上と下へ同時に伸びてきます。これは、根っこが元気な証拠で、こういうプラントは、根っこの量が多いので、水もよく吸います。
ピートやココ培地の場合にかぎって言えば、培地の表面に、細かな根毛が上がると、ダイレクトに空気にふれるので、酸素呼吸ができて、徒長や病気にも強くなったりして、とってもナイスです。
とくにココ培地は、培地のどこでも養分や水分、空気をほぼ均一にふくめるので、根っこはドコへ伸びても、必要な養分・水分・酸素にありつけるので、こんなふうに表面にも根っこが張るんです。ロックウール培地に似てますね。
2012年1月12日木曜日
室内栽培でホワイト・セージの挿し木とり
LED300Wのグロウランプのおかげで、「ホワイト・セージ」が、ことのほか順調に生長してくれたので、挿し木とりをしました。
さっそくクローン・マシーンにセッティングです。
(DIYクローン・マシーンについては、こちらの不親切な作り方プチ講座をドーゾ!!!)
「さあ、挿し木を取ろう!!!」
http://desktopfarmer.blogspot.com/2011/09/blog-post_09.html
「不親切なD・I・Yプチ講座〜クローンマシーン編〜」
http://desktopfarmer.blogspot.com/2011/09/diy.html
親株にした「ホワイト・セージ」はこのコたちです。
一ヶ月ほどで、倍以上の大きさになりました。
ちょうど一ヶ月、12月12日頃の同一人物です。
真夏の直射日光と 蒸れで、ある日突然に枯れくさり、私をボーゼンとさせてきたホワイト・セージですが、
ピリッとした真冬の寒さと、乾いた空気の環境では、みるみるみるみるグングングングン育ちます。
ホワイト・セージは、日当りがいいほうがよく育つので、本来は光量が強くてもヘッチャラな性格なんですが、「蒸れ」に「過度な暑さ」が加わると、一気に元気がなくなるようです。
しかも私の住む川崎市は、「川崎都民」と揶揄されてしまうほど都内に勤める方が多い首都圏のベッドタウンで、準工業地区でもあるので、建て込んだ住宅の壁や、コンクリートの照り返しなどで、夏場はホワイトセージにとって過酷な状況となりやすいです。
そんな川崎市を始め、都内でも「農園ブーム」は変わりないので、じょじょに市民農園がふえてきているとはいえ、あまり大きくない割当耕地面積に月々使用料金が5,000円ほどだったり、団体でないと申し込めなかったり、人気殺到でなかなか抽選が当たらなかったり、オトナリの「畝=ウネ」にご迷惑がかかってはいかんと、好きな資材が使えなかったりと、自由なガーデニングライフを満喫するまでには、なかなか過酷な現実があります。
そんな状況は、世界中の首都圏でもおなじなので、「ならば、月々すこし電気代がかかっても、自分のお部屋で好きな時に好きな植物をそだてちゃったほうが、気持ちもラクチンだし、安心安全なヤサイも食べられるし、自由度も高いよね!!!」
ということで、グロウランプなど栽培キットでたのしむ「アーバン・ガーデニング」が根強い人気なんですね〜。
ということで、真冬に室内栽培するメリットのひとつに、
マニアックな人気がたかい「ホワイト・セージ」をはじめ・・・「増えたら分けてね〜」とお隣さんにリクエストされる度のたかい「バラ」などなど、
「蒸れや雑菌がに弱いけど、寒さには強い植物」の挿し木とりが、タノシメルってこともあります。(冬に野外で挿し木を管理しても、いつかは発根するのですが、植えかえできるくらいまでの根量がでるまでに、2〜3ヶ月かかっちゃったりもします。)
さっそくクローン・マシーンにセッティングです。
(DIYクローン・マシーンについては、こちらの不親切な作り方プチ講座をドーゾ!!!)
「さあ、挿し木を取ろう!!!」
http://desktopfarmer.blogspot.com/2011/09/blog-post_09.html
「不親切なD・I・Yプチ講座〜クローンマシーン編〜」
http://desktopfarmer.blogspot.com/2011/09/diy.html
親株にした「ホワイト・セージ」はこのコたちです。
一ヶ月ほどで、倍以上の大きさになりました。
ちょうど一ヶ月、12月12日頃の同一人物です。
真夏の直射日光と 蒸れで、ある日突然に枯れくさり、私をボーゼンとさせてきたホワイト・セージですが、
ピリッとした真冬の寒さと、乾いた空気の環境では、みるみるみるみるグングングングン育ちます。
ホワイト・セージは、日当りがいいほうがよく育つので、本来は光量が強くてもヘッチャラな性格なんですが、「蒸れ」に「過度な暑さ」が加わると、一気に元気がなくなるようです。
しかも私の住む川崎市は、「川崎都民」と揶揄されてしまうほど都内に勤める方が多い首都圏のベッドタウンで、準工業地区でもあるので、建て込んだ住宅の壁や、コンクリートの照り返しなどで、夏場はホワイトセージにとって過酷な状況となりやすいです。
そんな川崎市を始め、都内でも「農園ブーム」は変わりないので、じょじょに市民農園がふえてきているとはいえ、あまり大きくない割当耕地面積に月々使用料金が5,000円ほどだったり、団体でないと申し込めなかったり、人気殺到でなかなか抽選が当たらなかったり、オトナリの「畝=ウネ」にご迷惑がかかってはいかんと、好きな資材が使えなかったりと、自由なガーデニングライフを満喫するまでには、なかなか過酷な現実があります。
そんな状況は、世界中の首都圏でもおなじなので、「ならば、月々すこし電気代がかかっても、自分のお部屋で好きな時に好きな植物をそだてちゃったほうが、気持ちもラクチンだし、安心安全なヤサイも食べられるし、自由度も高いよね!!!」
ということで、グロウランプなど栽培キットでたのしむ「アーバン・ガーデニング」が根強い人気なんですね〜。
ということで、真冬に室内栽培するメリットのひとつに、
マニアックな人気がたかい「ホワイト・セージ」をはじめ・・・「増えたら分けてね〜」とお隣さんにリクエストされる度のたかい「バラ」などなど、
「蒸れや雑菌がに弱いけど、寒さには強い植物」の挿し木とりが、タノシメルってこともあります。(冬に野外で挿し木を管理しても、いつかは発根するのですが、植えかえできるくらいまでの根量がでるまでに、2〜3ヶ月かかっちゃったりもします。)
2012年1月10日火曜日
ちょこっとLED Grow Lighting Experiments
昨日は満月でした。今年初の満月なので「初日の出」ならぬ「初満月」でした。
いまナニゲにブームとなってる川崎の工業地帯の夜景から、立ちのぼったところを見ることができました。
LED300Wのグロウランプそだてている
「ホワイト・セージ」
絶好調です。
なぜか、茎がホフク前進ぎみに、ななめに生長してます。
が、絶好調です。
同居していたハイドロ・システムの「センテニアル・ホップ」たちは、
この寒さで、あまりに生長が遅いので、まんまと地植えにしちまいました。
いまナニゲにブームとなってる川崎の工業地帯の夜景から、立ちのぼったところを見ることができました。
LED300Wのグロウランプそだてている
「ホワイト・セージ」
絶好調です。
なぜか、茎がホフク前進ぎみに、ななめに生長してます。
が、絶好調です。
同居していたハイドロ・システムの「センテニアル・ホップ」たちは、
この寒さで、あまりに生長が遅いので、まんまと地植えにしちまいました。
2012年1月6日金曜日
小寒です。保温と炭酸水培養液の効果
2012年の「小寒」は、今日1月6日です。一年で、寒さがイチバン厳しくなるころとなるそうです。
ということで、いくら室内で栽培していてるとはいえ、トマトという夏野菜にとって、真冬は夜間が寒すぎて凍えてしまいます。夏野菜は、培地や培養液の水温が10℃以下になると、根っこの酸素呼吸がだんだん止まってしまい、生長もとまります。
低温障害のひとつの症状が、新芽や葉っぱが赤紫色になることです。低温ストレスで葉っぱにアントシアン色素がでたら、どげんかせんといかん状態です。なので真冬のグロウルームは、ランプ消灯時に温度が下がりすぎないようにしています。
サーモスタットや「ぴたり適温」など、便利な保温器具をつかうのが手っ取り早いですが、発泡スチロールの板や段ボールなど、身近にある断熱効果のあるものをプランターの下に敷いて、グロウランプの熱をキープできるようにしたり、ランプが消えたあとのグロウルームに、熱湯のはいった耐熱容器をいれて湯たんぽがわりにしたりと、イロイロ工夫の方法はあるかと思います。(あたりまえですが、葉っぱや茎に、湯気や熱が直接触らないようにしないと、植物がヤケドしちゃいます。)
ところで、現在育てているミニトマト「千果」は、全部で10株ありますが、そのうちの2株だけ、蛍光灯タイプのグロウランプと「CO2+水の炭酸水でつくった培養液」の組み合わせで、そだててます。
放置しておくと、つるっと2メートルにも育つのがトマトなので、竹の支柱にグルグルと巻きつけて、草丈をひくく育てています。
炭酸水で希釈した培養液を与えつづけて、はや4ヶ月ほど・・・
炭酸水栽培のトマトは、ずば抜けて果実がデッカく肥大しました!!!
この果実の大きさは、もはやミニトマトというより、ミディトマトのサイズです。
グルグル巻きに仕立てたミニトマトたちは、咲いた花数が少ないので、栄養が集中して、でっかくなった・・・というのもあると思います。
↑の「炭酸水栽培and蛍光灯」のミニトマトと、
「ふつう水の培養液and HPSランプ400W」のミニトマトたちの
果実の大きさを比較してみました。
ふつうの水で希釈した培養液をあげてる同じ種類のミニトマトたちの果実とくらべると・・・
炭酸水培養液のミニトマトは、だいたい1cmほども大きいです。
まっすぐ仕立てたミニトマトの方が、花数と実の数が多いので、「まっすぐ仕立てる+炭酸水培養液」の組み合わせだと、それはそれは楽しいことになっていたかもしれませんが、こちらの8つのミニトマトたちは、肥料や培地による育ち方のチガイを実験をしているので、培養液には、炭酸水は使いませんでした。
ミニトマトたちは、果実がたわわわに赤く熟してきました。やっと、苦労がむくわれる収穫期です。
さてさてさてさて、昨日の1月5日は、「イチゴの日」だったんですね〜。知りませんでした。
↓今年の新苗の果実ですが、先週から「痩果=そうか」といわれる種みたいなツブツブが、ちょっと浮いたようになっていたので、「カリウム不足かな?」と思い、年末に「リンカリ(PK)肥料」を葉面スプレーしてみました。
イチゴの果実は、果肉がモリモリともり上がって痩果が沈みこんでる状態が、肥料バランスがグッドで、オイシいイチゴになれる目安だそうです。
だいたい一週間後の今日、果肉がモリモリしてきてくれました。(右側のイチゴが、上の写真と同じ果実です。)
いつもなら、ここでいい気になって、毎日しつこく「PK肥料」を葉面スプレーしてしまうところでしたが、ちょこっとは利口になりました。
「PK」など、肥料成分がはいった培養液の葉面スプレーのやりすぎは、多くても週に一度が限界で、いつもより2倍以上に希釈することが鉄則です。でないと、葉っぱが焼けたり栄養バランスが崩れたりします。さんざんっっっぱら、経験しました。
肥料をあげすぎてるかどうかの目安は、イチゴの場合だと、朝に葉っぱのフチから出る「葉つゆ」が、乾いたあとを見ます。(朝、葉つゆがでてるのが、根っこがゲンキな目安のヒトツといわれます。)
葉つゆが乾いたあとが、茶色く焼けてしまうときは、「肥料濃度が濃すぎだよ〜」の合図です。いまのところ、まだ茶色くはなってませんが、白く肥料塩類がのこってきたので、葉面スプレーや、肥料EC値が高い培養液は、しばらくグッとこらえます。
ということで、いくら室内で栽培していてるとはいえ、トマトという夏野菜にとって、真冬は夜間が寒すぎて凍えてしまいます。夏野菜は、培地や培養液の水温が10℃以下になると、根っこの酸素呼吸がだんだん止まってしまい、生長もとまります。
低温障害のひとつの症状が、新芽や葉っぱが赤紫色になることです。低温ストレスで葉っぱにアントシアン色素がでたら、どげんかせんといかん状態です。なので真冬のグロウルームは、ランプ消灯時に温度が下がりすぎないようにしています。
サーモスタットや「ぴたり適温」など、便利な保温器具をつかうのが手っ取り早いですが、発泡スチロールの板や段ボールなど、身近にある断熱効果のあるものをプランターの下に敷いて、グロウランプの熱をキープできるようにしたり、ランプが消えたあとのグロウルームに、熱湯のはいった耐熱容器をいれて湯たんぽがわりにしたりと、イロイロ工夫の方法はあるかと思います。(あたりまえですが、葉っぱや茎に、湯気や熱が直接触らないようにしないと、植物がヤケドしちゃいます。)
ところで、現在育てているミニトマト「千果」は、全部で10株ありますが、そのうちの2株だけ、蛍光灯タイプのグロウランプと「CO2+水の炭酸水でつくった培養液」の組み合わせで、そだててます。
放置しておくと、つるっと2メートルにも育つのがトマトなので、竹の支柱にグルグルと巻きつけて、草丈をひくく育てています。
炭酸水で希釈した培養液を与えつづけて、はや4ヶ月ほど・・・
炭酸水栽培のトマトは、ずば抜けて果実がデッカく肥大しました!!!
この果実の大きさは、もはやミニトマトというより、ミディトマトのサイズです。
グルグル巻きに仕立てたミニトマトたちは、咲いた花数が少ないので、栄養が集中して、でっかくなった・・・というのもあると思います。
↑の「炭酸水栽培and蛍光灯」のミニトマトと、
「ふつう水の培養液and HPSランプ400W」のミニトマトたちの
果実の大きさを比較してみました。
ふつうの水で希釈した培養液をあげてる同じ種類のミニトマトたちの果実とくらべると・・・
炭酸水培養液のミニトマトは、だいたい1cmほども大きいです。
まっすぐ仕立てたミニトマトの方が、花数と実の数が多いので、「まっすぐ仕立てる+炭酸水培養液」の組み合わせだと、それはそれは楽しいことになっていたかもしれませんが、こちらの8つのミニトマトたちは、肥料や培地による育ち方のチガイを実験をしているので、培養液には、炭酸水は使いませんでした。
ミニトマトたちは、果実がたわわわに赤く熟してきました。やっと、苦労がむくわれる収穫期です。
さてさてさてさて、昨日の1月5日は、「イチゴの日」だったんですね〜。知りませんでした。
↓今年の新苗の果実ですが、先週から「痩果=そうか」といわれる種みたいなツブツブが、ちょっと浮いたようになっていたので、「カリウム不足かな?」と思い、年末に「リンカリ(PK)肥料」を葉面スプレーしてみました。
イチゴの果実は、果肉がモリモリともり上がって痩果が沈みこんでる状態が、肥料バランスがグッドで、オイシいイチゴになれる目安だそうです。
だいたい一週間後の今日、果肉がモリモリしてきてくれました。(右側のイチゴが、上の写真と同じ果実です。)
いつもなら、ここでいい気になって、毎日しつこく「PK肥料」を葉面スプレーしてしまうところでしたが、ちょこっとは利口になりました。
「PK」など、肥料成分がはいった培養液の葉面スプレーのやりすぎは、多くても週に一度が限界で、いつもより2倍以上に希釈することが鉄則です。でないと、葉っぱが焼けたり栄養バランスが崩れたりします。さんざんっっっぱら、経験しました。
肥料をあげすぎてるかどうかの目安は、イチゴの場合だと、朝に葉っぱのフチから出る「葉つゆ」が、乾いたあとを見ます。(朝、葉つゆがでてるのが、根っこがゲンキな目安のヒトツといわれます。)
葉つゆが乾いたあとが、茶色く焼けてしまうときは、「肥料濃度が濃すぎだよ〜」の合図です。いまのところ、まだ茶色くはなってませんが、白く肥料塩類がのこってきたので、葉面スプレーや、肥料EC値が高い培養液は、しばらくグッとこらえます。
2012年1月5日木曜日
2012スタートです。
新たな年が、はじまりました。
昨年の2011年3月11日に起きた「東日本大震災」による大津波や原発の事故は、日本ばかりでなく地球規模で、歴史的な出来事として語り継がれていくことになるかと思います。
大きな悲しみのうらで、愛にあふれた行動や活動が、日本はもちろん世界からも、たくさん、届きました。
今年こそ、国民ひとりひとりが示した勇気ある温かいココロが、行政面でもっともっと反映されていくように、心から願います。
さて、年末の大ソウジの時、こんな小さな命がガンバっているのを発見しました。ゲリラ栽培トマトの横で、お日様の温もりを楽しむカマキリです。「寒くて動けないんだから、こっち来るなよ!!!」という目つきです。あれ? カマキリは、冬を越せるんでしょうか?
( カマキリは春が来るまえには、寿命的なリミットから、お亡くなりになってしまうそうです。)
毎年お正月に初詣する、氏神様のちかくにそびえる
「クルリンパ!!!」
な杉の木です。
いったいナニがあって、こんな幹に・・・
そして、お正月らしさイッパイの植物といえば、
「松」です。
本年度も皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます〜。
昨年の2011年3月11日に起きた「東日本大震災」による大津波や原発の事故は、日本ばかりでなく地球規模で、歴史的な出来事として語り継がれていくことになるかと思います。
大きな悲しみのうらで、愛にあふれた行動や活動が、日本はもちろん世界からも、たくさん、届きました。
今年こそ、国民ひとりひとりが示した勇気ある温かいココロが、行政面でもっともっと反映されていくように、心から願います。
さて、年末の大ソウジの時、こんな小さな命がガンバっているのを発見しました。ゲリラ栽培トマトの横で、お日様の温もりを楽しむカマキリです。「寒くて動けないんだから、こっち来るなよ!!!」という目つきです。あれ? カマキリは、冬を越せるんでしょうか?
( カマキリは春が来るまえには、寿命的なリミットから、お亡くなりになってしまうそうです。)
毎年お正月に初詣する、氏神様のちかくにそびえる
「クルリンパ!!!」
な杉の木です。
いったいナニがあって、こんな幹に・・・
そして、お正月らしさイッパイの植物といえば、
「松」です。
本年度も皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます〜。
2011年12月28日水曜日
年末です。あかねっ娘の室内栽培
さて、今年も残りわずかとなりました。
つい先日には、野菜が巨大化する遺伝子がつきとめられたそうです。
http://www.asahi.com/science/update/1213/NGY201112130048.html
北米アラスカ州では、ジョン・エバンスさんによる巨大化した野菜たちの話題がよくピックアップされてきました。これまでのジョン・エバンスさんによる巨大野菜の画像は、こちらで見られます。
http://www.recordholders.org/en/records/vegetables.html
アラスカ州で巨大化した野菜が、たびたび収穫されるのは、アラスカの土壌に豊富にふくまれる海水由来の「中量・微量ミネラル」のおかげだときいたことがあります。ミネラルに豊富にありつけた野菜たちは、それらをもとに酵素をたくさん生合成して、チッ素の固定をガシガシ促進できるからだと聞きます。今回の名古屋大の研究結果から、アラスカに巨大野菜たちが育つ要因が、ハッキリするのかもしれませんが、わかりません。
さて、室内栽培のイチゴ「あかねっ娘」たちです。いよいよ果実の肥大がはじまりました。
弱々しかったマザープラント(親株)がつけてくれた果実は、思いのほかタクマシく肥大しています。
とってもビックリです。
今年の新苗のなかで、イチバン始めに花を咲かせたプラントも、ガンバってくれてます。
秋冬に、イチゴの室内栽培をはじめて、なんとか3年目。私のザンネンな脳みそでも、いい加減理解できたことは、「甘くて大きなイチゴを実らせるには、大きな葉っぱが大事で、大きな葉っぱを展開させるには、たっっっくさんの根っこを張らせることが大事で、たくさんの根っこを張らせるには、質のよい培土と肥料、そして大きめなポットで育てるといいね」です。
根っこの量が収穫量に比例するのは、トマトでもキュウリでも、同じことかと思います。
野外でゲリラ栽培のイチゴです。冬の寒さでカンペキに「ロゼット状」の冬眠に入ってます。野外で地植えすると、新たに根っこをのばせるスペースが豊富なので、酸素不足にはならない状態になると思います。虫には喰われましたが、ウドンコ病や炭疽病などには、ぜんぜんかかりません。
寒い冬を超すことができるイチゴなど越冬植物は、葉っぱや根っこの細胞のなかの「糖分濃度」を高くして・・・つまり糖分を細胞にためこんで低温でも凍らないようにして、防寒対策をしてるんだそうです。ロゼット状のイチゴは、まさに寒さ対策バッチシの構えになっていて、葉っぱをまるく茎をぺたっと地面にねかせて、すこしでも多くの光を吸収しようとするんだそうです。室内栽培のイチゴも、寒さが厳しくなっていくと、葉っぱがペタッと横に広がり気味になります。
室内栽培の「あかねっ娘」たちと同じ親株から育てた、いわば兄弟を野外でプランター栽培です。
室内で光・温度・CO2に恵まれながらヌクヌクとそだってる兄弟たちとちがって、葉っぱと茎がクタッと寝てます。
花を咲かせる気配は、まあっっったくありません。
ところで、蛍光灯タイプのグロウランプだと、室温が低すぎる時期となったので、室内栽培のイチゴたちの光をHPSランプ400Wへチェンジしました。
ランプから40cmくらいの位置が、ちょうどイチゴたちの茎頂部(トップ)で、「35000ルーメン」ほどです。
・・・電球が暗くなってきてます。ケチケチせずに、そろそろ交換せねばならない時期だと、頭では分かってます。
そして、植物の光合成運動には、目的が2種類あって、ひとつは「エネルギー」をつくる「明反応」、もうひとつは、そのエネルギーをつかって「水」と「CO2」から→「糖分」をつくる「暗反応」だそうです。
この「糖分」をつくるほうの「暗反応」ってのは、1950年代に米国のカルヴィンさんとベンソンさんが発見したので「カルビン回路」ともよばれるそうで、この「暗反応」は、光量さえ強ければいいんでなくて「温度」と「CO2濃度」で、大きく左右されるそうです。「糖分」は、プラントの健康から果実の糖度、収穫量まで大きく左右するので、この「暗反応」てのも、とっても大切になってきます。
そしてまた先日から、ひつこいほどに、ご紹介している「炭酸水耕栽培」ですが、「根っこからもCO2をすってたよ!!!」という結果は、カルビン回路でおなじみの「カルヴィンさん」と「ベンソンさん」と同じ実験方法で、とある学者さんが証明されたとのことです。
まず、根っこが吸えるCO2の量は、もちろんそれほど多くはないのですが、実際に吸っていたという結果がでたそうです。英語ですが、詳しくはリンク先で・・・
http://www.springerlink.com/content/x53wu314516711nj/
カルヴィンさんたちが、「植物は、大気中から吸ったCO2から「糖分」をつくってるよ・・・」をどうやって証明したのかという実験方法の成り立ちには、なんとも皮肉なストーリーがあります。
戦時中の米国は、核兵器開発専用の軍事施設で「核分裂で放射線がでるよ。核爆弾ってスゴいね」的な研究をしてたそうですが、戦争が終われば、当然あんまし使われなくなります。
その「核開発研究施設」は、一般の学者さんも解放されるようになったので、カルヴィンさんたちは、その施設の設備をつかって、「炭素=C6」の同位体である「放射性炭素=C14」ってのを植物に吸わせて、放射性炭素C14が「糖分,炭水化物」になっていくプロセスを確認できたってことだそうです。(放射性炭素C14は、普通?の炭素C6より圧倒的に数がすくなく、放射線をだすので、それが目印にできるんだそうで。)
この実験のおかげで、今では当たり前になってる「植物は、光合成でつくったエネルギーを使って、水とCO2から糖分をつくってる」が証明され、常識となったとのことです。
なるほど、「戦争は発明の母」といいますし、「戦争は最大の経済効果!!!」ともいいますが、「軍事関連の研究にたずさわっている学者さんが、みんな地球の環境問題に取り組めたら、地球の温暖化は3年で解決する」というヒトもいます。
「 搾取なきピースフルな経済発展と、核も戦争も存在しない地球 」を切に願いながら、2011年を閉めさせていただきます。
LOVE & PEACE :-)
つい先日には、野菜が巨大化する遺伝子がつきとめられたそうです。
http://www.asahi.com/science/update/1213/NGY201112130048.html
北米アラスカ州では、ジョン・エバンスさんによる巨大化した野菜たちの話題がよくピックアップされてきました。これまでのジョン・エバンスさんによる巨大野菜の画像は、こちらで見られます。
http://www.recordholders.org/en/records/vegetables.html
アラスカ州で巨大化した野菜が、たびたび収穫されるのは、アラスカの土壌に豊富にふくまれる海水由来の「中量・微量ミネラル」のおかげだときいたことがあります。ミネラルに豊富にありつけた野菜たちは、それらをもとに酵素をたくさん生合成して、チッ素の固定をガシガシ促進できるからだと聞きます。今回の名古屋大の研究結果から、アラスカに巨大野菜たちが育つ要因が、ハッキリするのかもしれませんが、わかりません。
さて、室内栽培のイチゴ「あかねっ娘」たちです。いよいよ果実の肥大がはじまりました。
弱々しかったマザープラント(親株)がつけてくれた果実は、思いのほかタクマシく肥大しています。
とってもビックリです。
今年の新苗のなかで、イチバン始めに花を咲かせたプラントも、ガンバってくれてます。
秋冬に、イチゴの室内栽培をはじめて、なんとか3年目。私のザンネンな脳みそでも、いい加減理解できたことは、「甘くて大きなイチゴを実らせるには、大きな葉っぱが大事で、大きな葉っぱを展開させるには、たっっっくさんの根っこを張らせることが大事で、たくさんの根っこを張らせるには、質のよい培土と肥料、そして大きめなポットで育てるといいね」です。
根っこの量が収穫量に比例するのは、トマトでもキュウリでも、同じことかと思います。
野外でゲリラ栽培のイチゴです。冬の寒さでカンペキに「ロゼット状」の冬眠に入ってます。野外で地植えすると、新たに根っこをのばせるスペースが豊富なので、酸素不足にはならない状態になると思います。虫には喰われましたが、ウドンコ病や炭疽病などには、ぜんぜんかかりません。
寒い冬を超すことができるイチゴなど越冬植物は、葉っぱや根っこの細胞のなかの「糖分濃度」を高くして・・・つまり糖分を細胞にためこんで低温でも凍らないようにして、防寒対策をしてるんだそうです。ロゼット状のイチゴは、まさに寒さ対策バッチシの構えになっていて、葉っぱをまるく茎をぺたっと地面にねかせて、すこしでも多くの光を吸収しようとするんだそうです。室内栽培のイチゴも、寒さが厳しくなっていくと、葉っぱがペタッと横に広がり気味になります。
室内栽培の「あかねっ娘」たちと同じ親株から育てた、いわば兄弟を野外でプランター栽培です。
室内で光・温度・CO2に恵まれながらヌクヌクとそだってる兄弟たちとちがって、葉っぱと茎がクタッと寝てます。
花を咲かせる気配は、まあっっったくありません。
ところで、蛍光灯タイプのグロウランプだと、室温が低すぎる時期となったので、室内栽培のイチゴたちの光をHPSランプ400Wへチェンジしました。
ランプから40cmくらいの位置が、ちょうどイチゴたちの茎頂部(トップ)で、「35000ルーメン」ほどです。
・・・電球が暗くなってきてます。ケチケチせずに、そろそろ交換せねばならない時期だと、頭では分かってます。
そして、植物の光合成運動には、目的が2種類あって、ひとつは「エネルギー」をつくる「明反応」、もうひとつは、そのエネルギーをつかって「水」と「CO2」から→「糖分」をつくる「暗反応」だそうです。
この「糖分」をつくるほうの「暗反応」ってのは、1950年代に米国のカルヴィンさんとベンソンさんが発見したので「カルビン回路」ともよばれるそうで、この「暗反応」は、光量さえ強ければいいんでなくて「温度」と「CO2濃度」で、大きく左右されるそうです。「糖分」は、プラントの健康から果実の糖度、収穫量まで大きく左右するので、この「暗反応」てのも、とっても大切になってきます。
そしてまた先日から、ひつこいほどに、ご紹介している「炭酸水耕栽培」ですが、「根っこからもCO2をすってたよ!!!」という結果は、カルビン回路でおなじみの「カルヴィンさん」と「ベンソンさん」と同じ実験方法で、とある学者さんが証明されたとのことです。
まず、根っこが吸えるCO2の量は、もちろんそれほど多くはないのですが、実際に吸っていたという結果がでたそうです。英語ですが、詳しくはリンク先で・・・
http://www.springerlink.com/content/x53wu314516711nj/
カルヴィンさんたちが、「植物は、大気中から吸ったCO2から「糖分」をつくってるよ・・・」をどうやって証明したのかという実験方法の成り立ちには、なんとも皮肉なストーリーがあります。
戦時中の米国は、核兵器開発専用の軍事施設で「核分裂で放射線がでるよ。核爆弾ってスゴいね」的な研究をしてたそうですが、戦争が終われば、当然あんまし使われなくなります。
その「核開発研究施設」は、一般の学者さんも解放されるようになったので、カルヴィンさんたちは、その施設の設備をつかって、「炭素=C6」の同位体である「放射性炭素=C14」ってのを植物に吸わせて、放射性炭素C14が「糖分,炭水化物」になっていくプロセスを確認できたってことだそうです。(放射性炭素C14は、普通?の炭素C6より圧倒的に数がすくなく、放射線をだすので、それが目印にできるんだそうで。)
この実験のおかげで、今では当たり前になってる「植物は、光合成でつくったエネルギーを使って、水とCO2から糖分をつくってる」が証明され、常識となったとのことです。
なるほど、「戦争は発明の母」といいますし、「戦争は最大の経済効果!!!」ともいいますが、「軍事関連の研究にたずさわっている学者さんが、みんな地球の環境問題に取り組めたら、地球の温暖化は3年で解決する」というヒトもいます。
「 搾取なきピースフルな経済発展と、核も戦争も存在しない地球 」を切に願いながら、2011年を閉めさせていただきます。
LOVE & PEACE :-)
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