ご近所の梅林につづいて、我が家のささやかな梅の木も、つぎつぎに花を咲かせつつあります。
大きな声では言えませんが、この梅の木はカレコレ8年ほどまえに、ゴミ捨て場に無惨に捨てられてたところをGETしました。
ツボミのときは濃いピンクですが、花が開ききるとまっ白になります。若い頃は、なかなかツボミがつきませんでしたが、最近では秋にバックリ剪定するだけで、きっちりと花をつけてくれます。この梅の木の横が「ミミズコンポストコーナー」なので、勝手に養分を吸えてるようです。
春になるとコンポスト・ボックスから脱走し始める小さなミミズたちをねらって、毎朝ヒヨドリが土をほじくり返しまくります。
このヒヨドリは私が窓を開けても、まったく逃げません。ミミズは、ヒヨドリにとってよほどのごちそうと見えて人影が見えたくらいでは食卓を立つことはしないようです。
「花かんざし」は、とってもかわいらしい小さな花を真冬から咲かせてくれますが、寒さがゆるんだ頃からが本格的な見頃です。
梅のような、うすいピンクのツボミと花は、なんとなく「和」を感じさせます。
宿根草ではないので梅雨のころには抜いてしまいますが、どこかのおウチでかわいく咲いていたところヒトメボレしてから、毎年欠かせなくなりました。
あじさいも、今年の新芽を出し始めました。
去年は、家のものが強剪定しすぎて花があんまし咲きませんでした。
今年こそ、たくさん花が咲くといいなと思うと同時に、枝を切りはじめると、面白くて止まらなくなるのが困りもんです。
庭木は思うよりデリケートなので、種類によっては剪定しすぎて花が咲かないことがよくあります。
2012年3月19日月曜日
2012年3月15日木曜日
ホームグロウン収穫をたのしむ!!!
そこここで、春の訪れが目に留まります。次々にツボミが開いた梅林には、そろそろメジロたちが花の蜜を吸いにくる頃です。
ひときわ高くそびえるケヤキの木には、毎年カラスがハンガーで巣をかけます。我が家のベランダから持ち去られたハンガーも混ざっているはず・・・
さてさて、完熟しすぎて皮が裂けてしまった室内栽培ミニトマト「千果」で、ウマウマなピザを焼いてみました。
手前ミソですが、養分がいきとどいて味が濃いミニトマトは、そのままでも甘くてオイシいです・・・
が、
ホームグロウンのトマトたちは、すべてのプラントを同じタイミングで栽培管理してるので、収穫時期もかぶりやすく、穫れるときは食べきれないほどの量になります。
なので、食べごろになってても収穫を先延ばしにしちゃって、完熟しすぎて皮が裂けてきちゃったりすることもあります。完熟しすぎたトマトは、ソースにしたりピザにするのにベリーグッドです。
ちなみにこのピザは、レシピというほどもないほどシンプルで、誰でも作れます。
ひときわ高くそびえるケヤキの木には、毎年カラスがハンガーで巣をかけます。我が家のベランダから持ち去られたハンガーも混ざっているはず・・・
さてさて、完熟しすぎて皮が裂けてしまった室内栽培ミニトマト「千果」で、ウマウマなピザを焼いてみました。
手前ミソですが、養分がいきとどいて味が濃いミニトマトは、そのままでも甘くてオイシいです・・・
が、
ホームグロウンのトマトたちは、すべてのプラントを同じタイミングで栽培管理してるので、収穫時期もかぶりやすく、穫れるときは食べきれないほどの量になります。
なので、食べごろになってても収穫を先延ばしにしちゃって、完熟しすぎて皮が裂けてきちゃったりすることもあります。完熟しすぎたトマトは、ソースにしたりピザにするのにベリーグッドです。
ピザ生地にオリーブオイルとみじん切りのニンニクを塗りたくり、生のモッツァレラチーズを薄切りにして生地の全体に敷きつめ、その上にミニトマトをふんだんにちりばめて、オレガノ粉末と岩塩をパラパラまいて焼いて、トマトがコンガリと焼き上がったら生のバジルを散らすだけです。
今回はピザ生地から作りましたが、ウチはオーブンがなくて、オーブンレンジなので上面しか加熱できません。オーブンレンジだと生のピザ生地は底がコンガリ焼けないのがストレスだったので、今回はあらかじめフライパンで生地の底をコンガリ焼いてから具をのせてオーブンレンジで焼いて、晴れてカリカリのピザができました。
ピザ生地のレシピはググれば簡単に発見できるので割愛します。モチベーションがあがらない時は、もちろん既製品のピザ生地で作りますが、じゅうぶんウマいです。
秋から外で育ててきたアウトドアな「あかねっ娘」たちも、ツボミをつけはじめました。
花が咲いて、実がついて、やっと熟してくるとナメクジとの取り合いになります。
室内栽培の「あかねっ娘」たちは、すでに第2果房が食べごろです。
トマトと同じく、どのイチゴも収穫時期がかぶり気味で、うれしい悲鳴です。
せっかく手をかけて無農薬で育てているので、洗わずにそのまま食べてます。
が、どなたかにお裾分けしたいときは洗わないのも失礼かなと思いますが、水道水で洗うと味にシマリがなくなる気がします。
ということで、
お得意の自作炭酸水で
イチゴの果実を洗うことにしました。
炭酸水は浸透力が強く、水よりも汚れを落とす効果があります。
イチゴを浸した後の炭酸水には、コマゴマとしたゴミが浮いてます。ただ浸すだけでも、ずいぶんとスッキリします。
とはいえ、安全でオイシい収穫が楽しめるのがホームグロウンの最大のメリットなので、
自分たちで食べるときはもちろん洗わず、穫ったそばからバクバク食べてます。
今回はピザ生地から作りましたが、ウチはオーブンがなくて、オーブンレンジなので上面しか加熱できません。オーブンレンジだと生のピザ生地は底がコンガリ焼けないのがストレスだったので、今回はあらかじめフライパンで生地の底をコンガリ焼いてから具をのせてオーブンレンジで焼いて、晴れてカリカリのピザができました。
ピザ生地のレシピはググれば簡単に発見できるので割愛します。モチベーションがあがらない時は、もちろん既製品のピザ生地で作りますが、じゅうぶんウマいです。
秋から外で育ててきたアウトドアな「あかねっ娘」たちも、ツボミをつけはじめました。
花が咲いて、実がついて、やっと熟してくるとナメクジとの取り合いになります。
室内栽培の「あかねっ娘」たちは、すでに第2果房が食べごろです。
トマトと同じく、どのイチゴも収穫時期がかぶり気味で、うれしい悲鳴です。
せっかく手をかけて無農薬で育てているので、洗わずにそのまま食べてます。
が、どなたかにお裾分けしたいときは洗わないのも失礼かなと思いますが、水道水で洗うと味にシマリがなくなる気がします。
ということで、
お得意の自作炭酸水で
イチゴの果実を洗うことにしました。
炭酸水は浸透力が強く、水よりも汚れを落とす効果があります。
イチゴを浸した後の炭酸水には、コマゴマとしたゴミが浮いてます。ただ浸すだけでも、ずいぶんとスッキリします。
とはいえ、安全でオイシい収穫が楽しめるのがホームグロウンの最大のメリットなので、
自分たちで食べるときはもちろん洗わず、穫ったそばからバクバク食べてます。
2012年3月12日月曜日
室内あかねっ娘。2番果の季節です
室内でココ栽培&ポッティング・ミックス栽培のあかねっ娘たちは、2番花がさいたり2番果が赤く熟したりしてきました。
こんなふうにイビツな2番果たちが目立ちます。
モロ手抜きがバレバレです。ちゃんと受粉作業をしませんでした。
「育てたいようには、育たない。育てたとおりに育つ。」まさにそのとおりです。
ちかごろは、ジェットコースターのように気温が変化します。グロウルームの室温が24℃以上になると自然に湿度もあがります。ランプを高くしてあげないと、イチゴの果実が小さいまま赤くなってしまいます。
・・・ということで「今日はポカポカ春日和だな」という朝は、ランプの高さを上げて光と熱の伝わりを弱くして、「今日は寒いな」という朝は、ランプの高さを下げたりしてます。
↑ペットボトルには、お得意の炭酸水が入ってます。CO2添加はこの炭酸水だけで、日中だいたい500ppm〜600ppmほどのCO2濃度をキープしてくれます。このくらいのCO2濃度が一番ムダもないし収穫量の増大率が高いです。
翌日になると炭酸水からはCO2が抜けてますが、室温のおかげで水道水よりもあったかいので、培養液用の水に使い回せます。(CO2+水だけの炭酸水なので。)
秋ごろから栽培される、いわゆる冬春イチゴは、2番目からの花や果実を大きくするのに、数々のコツがあるそうです。
外側の古くなった葉っぱを取ってあげると主茎から「不定根」がゾロゾロと出てきてくれます。この不定根が、今後の花や果実を大きくしてくれるための大切な存在なのだとか・・・
不定根が降りてくるところをアップで見ると、タイのアユタヤで有名な仏像を飲み込んでる木みたいに見えてきます。
今週は、古くなった葉っぱの葉かきと、よぶんな芽かきをコツコツとしてみました。
トマトとおなじく、葉かきをはじめると、ノンストップになるので、自制心が必要です。
全体的にちいさめだった果実のなかからビョ〜ンと大きく玉伸びしてくれる実がでてきました。
3月にはいって温かくなってくると、
「アブラムシ」との本格的な戦いがはじまります。
となりのトマトのグロウルームには、
心強い助っ人
「ハエトリグモ」が
コバエたちをGETしてくれてます。
こんなふうにイビツな2番果たちが目立ちます。
モロ手抜きがバレバレです。ちゃんと受粉作業をしませんでした。
「育てたいようには、育たない。育てたとおりに育つ。」まさにそのとおりです。
ちかごろは、ジェットコースターのように気温が変化します。グロウルームの室温が24℃以上になると自然に湿度もあがります。ランプを高くしてあげないと、イチゴの果実が小さいまま赤くなってしまいます。
・・・ということで「今日はポカポカ春日和だな」という朝は、ランプの高さを上げて光と熱の伝わりを弱くして、「今日は寒いな」という朝は、ランプの高さを下げたりしてます。
↑ペットボトルには、お得意の炭酸水が入ってます。CO2添加はこの炭酸水だけで、日中だいたい500ppm〜600ppmほどのCO2濃度をキープしてくれます。このくらいのCO2濃度が一番ムダもないし収穫量の増大率が高いです。
翌日になると炭酸水からはCO2が抜けてますが、室温のおかげで水道水よりもあったかいので、培養液用の水に使い回せます。(CO2+水だけの炭酸水なので。)
秋ごろから栽培される、いわゆる冬春イチゴは、2番目からの花や果実を大きくするのに、数々のコツがあるそうです。
外側の古くなった葉っぱを取ってあげると主茎から「不定根」がゾロゾロと出てきてくれます。この不定根が、今後の花や果実を大きくしてくれるための大切な存在なのだとか・・・
不定根が降りてくるところをアップで見ると、タイのアユタヤで有名な仏像を飲み込んでる木みたいに見えてきます。
今週は、古くなった葉っぱの葉かきと、よぶんな芽かきをコツコツとしてみました。
トマトとおなじく、葉かきをはじめると、ノンストップになるので、自制心が必要です。
全体的にちいさめだった果実のなかからビョ〜ンと大きく玉伸びしてくれる実がでてきました。
3月にはいって温かくなってくると、
「アブラムシ」との本格的な戦いがはじまります。
となりのトマトのグロウルームには、
心強い助っ人
「ハエトリグモ」が
コバエたちをGETしてくれてます。
2012年3月5日月曜日
啓蟄です。ホワイトセージのつぼみ
今日は「啓蟄」です。土の中で眠ってた虫たちが春の雷で目覚め、はいだしてくる頃だそうです。ご近所の梅林では、まんまるく膨らんできた梅のツボミを見つけて、うれしそうにケータイで撮影する人たちをよく見かけます。

近所に住み着いてる「キジバト」です。ライバルがテリトリーを荒らしにくると、「プッッッ」「プッッッ」と威嚇音を発して追い払ってます。
春の気配をそこかしこに感じるとはいえ今日は冷たい雨が降っています。まさに三寒四温な今日この頃です。室内栽培の「ホワイト・セージ」が、つぼみをつけはじめました。
数えきれないほどのホワイト・セージを育てたことがあるというのに、「きみは一年草か!!!?」というくらい、育て始めてから一年以内にことごとく枯らしてきました。( 暑さにはつよい性質なのですが、真夏は水やり直後に直射日光に当てると根っこが蒸れてイッパツで根グサレを起こすようです。)
ということで恥ずかしながら
ツボミを見るのはこれが始めてです。
それにしても、なぜ真横に枝が伸びるのか???
ほとんどすべての主茎が真横に伸びてます。ローズマリーなど、枝が平行にのびるのを「ほふく性植物/Prostrate Plant」というそうですが、ホワイト・セージはほふく性ではありませんし、こんなふうに真横に枝がのびるのは、はじめてです。

近所に住み着いてる「キジバト」です。ライバルがテリトリーを荒らしにくると、「プッッッ」「プッッッ」と威嚇音を発して追い払ってます。
春の気配をそこかしこに感じるとはいえ今日は冷たい雨が降っています。まさに三寒四温な今日この頃です。室内栽培の「ホワイト・セージ」が、つぼみをつけはじめました。
数えきれないほどのホワイト・セージを育てたことがあるというのに、「きみは一年草か!!!?」というくらい、育て始めてから一年以内にことごとく枯らしてきました。( 暑さにはつよい性質なのですが、真夏は水やり直後に直射日光に当てると根っこが蒸れてイッパツで根グサレを起こすようです。)
ということで恥ずかしながら
ツボミを見るのはこれが始めてです。
それにしても、なぜ真横に枝が伸びるのか???
ほとんどすべての主茎が真横に伸びてます。ローズマリーなど、枝が平行にのびるのを「ほふく性植物/Prostrate Plant」というそうですが、ホワイト・セージはほふく性ではありませんし、こんなふうに真横に枝がのびるのは、はじめてです。
いつもと違う環境があるとすれば、数ヶ月間をLED300Wで育てていたことです。
でも、寒くなってからHPS400Wにチェンジいた後も、新しく出た枝は、相変わらず「ほふく前進」を続けているので、LEDランプの影響とは言い切れないようです。
そこでいろいろ調べてみると、一口に「ホワイト・セージ」といっても交配がすすんでいるので、原産の南カリフォルニアでは、ハイブリッド種がイロイロでているようです。ホワイト・セージは、別名カリフォルニア・セージとも呼ばれてるそうで、野生種のホワイト・セージは、2メートルくらいにまで大きく育ちますが、ハイブリッド種ではレギュラーなサイズよりコンパクトに育つ種類もあれば、紫色の花が咲く種などイロイロできているそうです。
カリフォルニアには、ほふく性セージという意味の「クリーピング・セージ=Salvia Sonomensis 」という種類もあるそうで、ホワイト・セージとクリーピング・セージを交配したという記録は見つけられませんでしたが、もしかしたら、どっかで混ざったのかもしれません。
2012年2月28日火曜日
アクアポニックス・プロジェクトfor東北
いつしか「アクアポニックス/Aquaponics」をご紹介したことがあります。
「アクアポニックス」をよく知らないまま、うっかりばっくり説明すると、魚とヤサイを一緒に育てて、循環型のエコな環境を人工的に再現する、いわば「ハイドロポニックス」の合理性をさらに進化させたシステムといえます。
ところが日本でも、ついに本格的なアクアポニックスの普及プロジェクトが始まりました! このブログで、そのニュースをご紹介できるのは、なんとも誇らしくうれしいことです。
ジャパン・アクアポニックス
「アクアポニックス」をよく知らないまま、うっかりばっくり説明すると、魚とヤサイを一緒に育てて、循環型のエコな環境を人工的に再現する、いわば「ハイドロポニックス」の合理性をさらに進化させたシステムといえます。
魚の老廃物や死骸を植物が養分として吸収するので、魚にとって害になるリン酸やアンモニア、硝酸、亜硝酸も溜まらずにすみ、理想的な水質が保てるので、汚水や残留肥料やケミカルの廃棄物をほとんど出すことなく、魚とヤサイふたつの食材が生産できちゃうという、地球にもお財布にもエコでミニマムな循環型農水産業が実現できるわけです。お魚は、べつに食べなくても金魚を飼うついでに、レタスで水質をキレイに保ちつつ大きくなった葉っぱだけ日々収穫してオイシくいただくということもできるようです。
↓ミルウォーキーで稼働中のアクアポニックスの施設栽培
日本では養液栽培をメインにした植物工場が進みつつありますが、魚消費量の多い食文化の我が国ならば、魚の養殖もいっしょにできちゃう「アクアポニックス」が、もっと普及してもいいんだろうなと思います。
そして、このジャパン・アクアポニックスさんでは、さまざまなアクアポニックス・システムをご紹介されています。
ハイドロボールをグロウベッドに敷きつめたシステム「MFG=Media-Filled Growbed」は、家庭用から小規模生産者までに最適だそうです。ハイドロボールは、内側に細かな気孔が無数にあるので、有用バクテリアがひっかかりやすく一度定着すれば、環境さえキープしてあげれば「あとは勝手にやってくれる」感が大きいので、ナイスなバイオ・フィルターになってくれて、アクアポニックスの定番培地となってるようです。
ハイドロポニックスでおなじみの「NFTシステム」をアクアポニックス用にカスタマイズしたハイブリッドな「NFTシステム」は、アクアポニックス・・・時々ハイドロポニックスなんてこともできそうですね。ホビーから小規模生産向きです。


そして大規模アクアポニックス施設用「DWC=Deep Water Culture」です。 魚の養殖プールに、発泡スチロールなど軽い材質の板を浮かべてヤサイを栽培するようです。

PAYPALを通して、このサイトでドネーションすると、東北地方の小学校などの教育機関をはじめ、各自治体や水産農業生産者さんなどへ、アクアポニックスのシステムを提供してサポートしてくれるというプロジェクトです。これはゼヒ、心から応援させていただきたいところです。
↓こちらのサイトからもドネーションできます。
http://jp.japan-aquaponics.com/about-us.html
・・・ということで、環境面とコスト面、そして生産面からみても、無限の可能性を秘めたアクアポニックスなんですが、日本ではまだまだ知るヒトは少ないようです。

そして、このジャパン・アクアポニックスさんでは、なんと「アクアポニックス・システムを東北に送ろう!」という活動をなさっています。
PAYPALを通して、このサイトでドネーションすると、東北地方の小学校などの教育機関をはじめ、各自治体や水産農業生産者さんなどへ、アクアポニックスのシステムを提供してサポートしてくれるというプロジェクトです。これはゼヒ、心から応援させていただきたいところです。
↓こちらのサイトからもドネーションできます。
http://jp.japan-aquaponics.com/about-us.html
ちなみに、「ジャパン・アクアポニックス」さんのサイトでは、おウチでアクアポニックスを手軽に始められるシステムも販売されてます。
「マイクロ・システム」
「ハーブガーデン・システム」
「ベスポーク・システム(オーダーメイドのシステムです)」
・・・ということで、環境面とコスト面、そして生産面からみても、無限の可能性を秘めたアクアポニックスなんですが、日本ではまだまだ知るヒトは少ないようです。
とはいえ、日本はその昔から江戸の町がそうであったように、農業でも社会でもゴミをださない・もったいない気質が強く、100%にちかい資源の循環システムをつくることにかけては天才的な国民性です。例えば農業では、下肥をはじめヤサイを収穫した後にでる「残さ」をムダにせず、微生物の分解力をかりてキチンと土にもどす循環型農法がごくあたりまえで、パワーのあるオイシいお米やヤサイとともに、健康な土壌や河川を作りつづけてきました。
ゴミと資源の境界線をかぎりなくゼロにしてしまう知恵をもつ日本という国で、限りなくエコで合理的なアクアポニックスが、普及してさらに発展していくことは間違いないと信じています。
・・・ということで、アクアポニックスのメリットや魅力をゾンブンにご紹介しきれていないので、ホビーでもコマーシャルでも、営利でも非営利でも、アクアポニックスに興味がある方は是非「アクアポニックス・ジャパン」さんに、問い合わせてみてください。そんな方々にむけて、エキスパートなサポートやコンサルティングをなさっています。
お問い合わせ専用ページはこちらです(日本語OKです。)
2012年2月27日月曜日
ハイドロ肥料 2パートor3パート??? その2
ということで、今回は、ハイドロポニックス専用の2パート肥料についてです。
「 生長期用 / 開花期用 」が、さらに「 A / B 」に分かれているものが多い2パート肥料は、Aパートにリン酸、Bパートにカルシウム・・・というように、もっとも結合しやすい肥料要素はキッチリ分けてあるので、栄養バランスの良さからみても3パートには劣りません。
そんなこんなで、培養液の厳密なpH/EC値管理が必須となる3パート肥料よりも、手間が少しラクになるので、めんどくさがりのガーデナーや、ついつい種を撒きすぎて間引きするのもかわいそうで、苗がたくさんになっちゃった!!!という欲張りガーデナーは、2パート肥料向きかもしれません。
ここで、2パートのベース肥料が誕生した背景をのぞいてみると、もちろん「3本混ぜるのは、めんどくせ〜」というニーズが多々多々あったことが大きいです。
それと、果実を収穫する果菜類や穀類などは、圧倒的に「生長期」よりも「開花期」のほうが栽培期間が長いのですが、「生長期」と「開花期」に分けちゃえば、3パートにしなくても2パートだけでイケル! という確証がチラホラでてきたという背景もありました。
しかし、「生長期パート」と「開花期パート」に分けられた「A/Bの2パート肥料」は、つまるところ「4パート肥料」ということになるのですが、上記の通り「果実を収穫する植物」は、「開花期間」のほうが圧倒的に長いので、「生長期パート」を与える期間が短く、「生長期パート : 開花期パート」は、一般的には「1 : 3」くらいの消費量比率になりがちです。
その上、種子からの「実生栽培」ではなく、「挿し木」発根から栽培をスタートさせる場合は、「生長期パート」肥料を、ほぼ使わないというガーデナーが欧米では圧倒的に多いです。限られたスペースで大きく育つヤサイを育てる室内栽培の場合、どうしてもコンパクトに育てる必要があるのと、すでに開花を経験した親株はフロリゲンを持っていると考えられるため、光が十分にあたる草丈が低いうちに、とっとと開花期モードの肥料を与えて花を咲かせ果実を実らせた方が、収穫までが最短ですみ手間やコストも減らすことができるという考え方もあり、結局欧米では「もうメンドクサイから開花期用の2本だけでOKだわ!」という思い切りのいい男前なガーデナーもたくさんいます。
「じゃあ生長期用パートは、いらんのか? 」と思いますが、厳密にはあればあったほうがいいし、挿し木のもとになる親株のコンディション維持には、生長期パートが必要です。あと、栽培期間がながいトマトやイチゴでは、一番最初の果実が熟して収穫したあと、成り疲れをさせないためにも、チッ素が多めに配合されている生長期用パートを一時的に与えたりと、細かく言えばキリがないほど、いろいろ使い方のテクニックはあるようです。
ちなみに、2パート肥料と言えばココ培地専用肥料の存在が大きいのですが、緩衝作用が高く保肥性がある「ココ培地」は、ほとんど不活性な性質で腐食・分解しにくいので、欧米ではロックウール栽培に近い「ハイドロポニックス」として認識されてます。ところがココ培地は、その保肥性がゆえに、同じ養液を溜めて使い続けるエアレーションや循環式などのハイドロ・システムは「完全にNG」なのと、ココ培地には、もともとカリウムが多いので「カルシウムとマグネシウム」が不足しがちとなります。
逆にその保肥性を活かして、同じ比率のNPKを与えつづけても、植物が自分のニーズにあわせて、勝手に肥料を選んで吸収するということもできちゃうため、ココ培地専用の2パート肥料は、「生長期/開花期」が共通で、「カルシウムとマグネシウム」が多め「カリウム」が少なめに配合されてます。

ということで、2パート、3パート、いずれにしても無機質の肥料と不活性な培地で育てる「ハイドロポニックス」のデメリットとして「炭素源やケイ酸源など」や微生物とのキャッチボールで得られる「アミノ酸、酵素、微量ミネラル」など、土壌ならあたりまえに得られる要素が圧倒的に不足しやすいということがあげられます。
大昔はムダだと思われていた、これらの生長促進効果が評価されるにつれ、それらがタップリと配合された「ハイドロポニックス用活力剤」の種類も、増えていくこととなりました。
こんな背景もあってハイドロ先進国の欧米では、肥料はもとより活力剤の種類もたっっっくさん誕生してしまったわけですが、ほとんどのガーデナーの選択基準は口コミだったり近場でGETできるからだったりコストパフォーマンスだったりと、イロイロです。しかもベース肥料から活力剤まで、ゼンブを同じメーカーで揃えて使ってるガーデナーは、むしろ少なくって、ガーデナーそれぞれの好みやシステムや培地や経験値で、「ベース肥料は、このメーカー」「活力剤は、このメーカー」というように、「好み」で独自の組み合わせを楽しんでいます。
最後にさらっと、1パート肥料についてですが・・・
2パート肥料が定着すると、その後さらに必然的に1パートが誕生するわけですが、1パート肥料も定着した現在は、初めてハイドロポニックスにトライするビギナーが、まずは1パート肥料から使い始めて、なれてきたら2パート肥料に 移行していく・・・というパターンがもっとも多いようです。
その昔は2パート肥料をそのまんま1本にまとめちゃいました! 的な1パート肥料があって、カルシウムや硫黄やリン酸の欠乏症状がでちまったりしたようですが、近ごろの1パート肥料は、最新の技術を駆使しているので(例えば緩衝作用が高い粘土をつかったりとか・・・)もちろんそんなことは解決ずみのようです・・・が、使ったことがないので正直よくわかりません。
「 生長期用 / 開花期用 」が、さらに「 A / B 」に分かれているものが多い2パート肥料は、Aパートにリン酸、Bパートにカルシウム・・・というように、もっとも結合しやすい肥料要素はキッチリ分けてあるので、栄養バランスの良さからみても3パートには劣りません。
あと、3パート時代よりも肥料の配合技術が進化しているので、培養液のpH値が適正範囲から外れにくいように、独特のpHバランサーが配合されてる2パート肥料がほとんどです。なので、培養液を作ったときだけpH値調整をすれば、次に取りかえるまではpH値の調整はあんまし必要ないということになります。
そういうタイプの肥料に使われているpHバランサーとなるものは、たくさんあります。例えば、このブログにちょくちょく登場するケイ酸や有機酸にも、そういった作用がありますが、有機酸は炭酸に似ていて一時的にpH値がギュ〜ンと下がりますが、「見かけのpH」と言われてしまうほどpH値の持続力が弱いので、「培養液をつくった後、数時間置いてから、そこでpH値を調整して植物に与えてください」という注意事項を書くメーカーもあるわけです。でも近頃のベース肥料には、ほとんどが有機酸が配合されているし、数時間も待たなくても培養液を作った時にpH値を調整して植物に与えて、翌日もう一回測定する・・・というプロセスでOKだと思います。
そんなこんなで、培養液の厳密なpH/EC値管理が必須となる3パート肥料よりも、手間が少しラクになるので、めんどくさがりのガーデナーや、ついつい種を撒きすぎて間引きするのもかわいそうで、苗がたくさんになっちゃった!!!という欲張りガーデナーは、2パート肥料向きかもしれません。
ここで、2パートのベース肥料が誕生した背景をのぞいてみると、もちろん「3本混ぜるのは、めんどくせ〜」というニーズが多々多々あったことが大きいです。
それと、果実を収穫する果菜類や穀類などは、圧倒的に「生長期」よりも「開花期」のほうが栽培期間が長いのですが、「生長期」と「開花期」に分けちゃえば、3パートにしなくても2パートだけでイケル! という確証がチラホラでてきたという背景もありました。
しかし、「生長期パート」と「開花期パート」に分けられた「A/Bの2パート肥料」は、つまるところ「4パート肥料」ということになるのですが、上記の通り「果実を収穫する植物」は、「開花期間」のほうが圧倒的に長いので、「生長期パート」を与える期間が短く、「生長期パート : 開花期パート」は、一般的には「1 : 3」くらいの消費量比率になりがちです。
その上、種子からの「実生栽培」ではなく、「挿し木」発根から栽培をスタートさせる場合は、「生長期パート」肥料を、ほぼ使わないというガーデナーが欧米では圧倒的に多いです。限られたスペースで大きく育つヤサイを育てる室内栽培の場合、どうしてもコンパクトに育てる必要があるのと、すでに開花を経験した親株はフロリゲンを持っていると考えられるため、光が十分にあたる草丈が低いうちに、とっとと開花期モードの肥料を与えて花を咲かせ果実を実らせた方が、収穫までが最短ですみ手間やコストも減らすことができるという考え方もあり、結局欧米では「もうメンドクサイから開花期用の2本だけでOKだわ!」という思い切りのいい男前なガーデナーもたくさんいます。
「じゃあ生長期用パートは、いらんのか? 」と思いますが、厳密にはあればあったほうがいいし、挿し木のもとになる親株のコンディション維持には、生長期パートが必要です。あと、栽培期間がながいトマトやイチゴでは、一番最初の果実が熟して収穫したあと、成り疲れをさせないためにも、チッ素が多めに配合されている生長期用パートを一時的に与えたりと、細かく言えばキリがないほど、いろいろ使い方のテクニックはあるようです。
ちなみに、2パート肥料と言えばココ培地専用肥料の存在が大きいのですが、緩衝作用が高く保肥性がある「ココ培地」は、ほとんど不活性な性質で腐食・分解しにくいので、欧米ではロックウール栽培に近い「ハイドロポニックス」として認識されてます。ところがココ培地は、その保肥性がゆえに、同じ養液を溜めて使い続けるエアレーションや循環式などのハイドロ・システムは「完全にNG」なのと、ココ培地には、もともとカリウムが多いので「カルシウムとマグネシウム」が不足しがちとなります。
逆にその保肥性を活かして、同じ比率のNPKを与えつづけても、植物が自分のニーズにあわせて、勝手に肥料を選んで吸収するということもできちゃうため、ココ培地専用の2パート肥料は、「生長期/開花期」が共通で、「カルシウムとマグネシウム」が多め「カリウム」が少なめに配合されてます。

ということで、2パート、3パート、いずれにしても無機質の肥料と不活性な培地で育てる「ハイドロポニックス」のデメリットとして「炭素源やケイ酸源など」や微生物とのキャッチボールで得られる「アミノ酸、酵素、微量ミネラル」など、土壌ならあたりまえに得られる要素が圧倒的に不足しやすいということがあげられます。
大昔はムダだと思われていた、これらの生長促進効果が評価されるにつれ、それらがタップリと配合された「ハイドロポニックス用活力剤」の種類も、増えていくこととなりました。
こんな背景もあってハイドロ先進国の欧米では、肥料はもとより活力剤の種類もたっっっくさん誕生してしまったわけですが、ほとんどのガーデナーの選択基準は口コミだったり近場でGETできるからだったりコストパフォーマンスだったりと、イロイロです。しかもベース肥料から活力剤まで、ゼンブを同じメーカーで揃えて使ってるガーデナーは、むしろ少なくって、ガーデナーそれぞれの好みやシステムや培地や経験値で、「ベース肥料は、このメーカー」「活力剤は、このメーカー」というように、「好み」で独自の組み合わせを楽しんでいます。
最後にさらっと、1パート肥料についてですが・・・
2パート肥料が定着すると、その後さらに必然的に1パートが誕生するわけですが、1パート肥料も定着した現在は、初めてハイドロポニックスにトライするビギナーが、まずは1パート肥料から使い始めて、なれてきたら2パート肥料に 移行していく・・・というパターンがもっとも多いようです。
その昔は2パート肥料をそのまんま1本にまとめちゃいました! 的な1パート肥料があって、カルシウムや硫黄やリン酸の欠乏症状がでちまったりしたようですが、近ごろの1パート肥料は、最新の技術を駆使しているので(例えば緩衝作用が高い粘土をつかったりとか・・・)もちろんそんなことは解決ずみのようです・・・が、使ったことがないので正直よくわかりません。
2012年2月24日金曜日
ハイドロポニックス専用肥料。2パートor3パート???
日本では、ホビーガーデニングや植物工場でメジャーになった「ハイドロポニックス」というカテゴリーは、先進国の欧米だと、NFTやエアロポニックスやエアレーションなどなど・・・培養液でそだてるシステムすべてが、ひっくるめられて語られています。
それと日本でいう「養液栽培」そのものが、欧米では「ハイドロポニックス」なので、「ロックウール栽培」「ハイドロボール栽培」「ココ栽培」「スポンジ栽培」も・・・そしてピートモスがベースの養液土耕「ポッティング・ミックス栽培」さえも「ハイドロポニックス」にカテゴライズされることも、よくあります。
日本だと「それは水耕栽培じゃないのに、ハイドロポニックスになるの〜???」と疑問を感じることが多いのですが、それもこれも、1960年代に米国で現代的なハイドロポニックス農法技術が始まって以来、ハイドロポニックスが定着するにつれて、ガーデナーのニーズや流行、資材や技術の進化のおかげで、ハイドロポニックス用システムや培地の種類が自然と増えていったためで、
「いったいどれをチョイスしたらいいか、数が多すぎてわからない!!!」と、頭を抱え込んでしまうほど多種多様なハイドロ・システムや培地や肥料たちの種類の多さは、欧米における「ハイドロポニックス市場」の円熟度を示していると言えます。(チラ見によると、2011年に発表された米国の施設栽培だけにかぎっても、ハイドロポニックスの市場規模は一年で500億円! パッと見では、日本のケータイコミックとおなじくらいの市場規模です。)
ということで、おウチでハイドロポニックスを楽しむうえで「 ハイドロ用のベース肥料って、3本にわかれてる3パートが昔からの定番だけど、最近じゃ2パートが増えてきてるし、1パートだけのベース肥料もあるなぁ。どれを選べばいいの??? 」というお悩みを抱えたことがあるおヒトは少なくないと感じています。
ちなみに、市販されているハイドロポニックス専用複合肥料は、マックスな前提をふまえてつくられます。その前提とは・・・
「多量/中量各要素の「 N,P,K,Ca,Mg,S」と、微量要素の「Fe,Cu,Mn,Mo,Zn,B,Co」ゼンブを、植物が必要な分だけ、吸えるバランスで配合しないと、カンペキな培養液を植物に与えることはできない。しかも、必須要素を適当に入れちゃえばいいんじゃなくって、結合しやすい必須要素どうしを別々のボトルに入れるか、結合しないようにするためのスペシャルなノウハウが必要になるんだよね〜・・・」です。
で、1パート、2パート、3パートのベース肥料のどれがいいのか結論から申し上げますと・・・「好み」です。
つれないようですが、究極のチョイス基準は、ホントに「好み」といか言いようがないのですが、欧米で一般的にいわれている、各パート肥料のメリット・デメリットに、個人的な感想を織りまぜつつ・・・
まずは、3パート肥料のメリットとデメリットです。
まさにハイドロポニックスの黎明期に考案された3パート肥料は、
「Old School Nutrients」とか「Old School Formula」なんて呼ばれたりもする定番中の定番スタイルです。
当時、ベース肥料を3本に分けた大きな理由のひとつが、「カルシウムと硫酸は、なにがなんでも分けなきゃならない」ということでした。カルシウムと硫酸が結合すると、なかなか溶けない難容性の「硫酸カルシウム」・・・つまり石膏ができてしまうからです。カルシウムは硫酸以外にもリン酸とも結合しやすく、イロイロ問題がおきやすいので、必須要素を3本に分けて流通させれば、店頭にならんでいる期間が長くっても、肥料成分どうしが固まる心配はないので、ガーデナーはすべての必須要素を確実に植物へ与えることができます。
その上、3パート肥料は配合比率を変えて培養液をつくるので、生長期から開花期まで、すべての植物の生長段階に対応できちゃいます。
それと日本でいう「養液栽培」そのものが、欧米では「ハイドロポニックス」なので、「ロックウール栽培」「ハイドロボール栽培」「ココ栽培」「スポンジ栽培」も・・・そしてピートモスがベースの養液土耕「ポッティング・ミックス栽培」さえも「ハイドロポニックス」にカテゴライズされることも、よくあります。
日本だと「それは水耕栽培じゃないのに、ハイドロポニックスになるの〜???」と疑問を感じることが多いのですが、それもこれも、1960年代に米国で現代的なハイドロポニックス農法技術が始まって以来、ハイドロポニックスが定着するにつれて、ガーデナーのニーズや流行、資材や技術の進化のおかげで、ハイドロポニックス用システムや培地の種類が自然と増えていったためで、
「いったいどれをチョイスしたらいいか、数が多すぎてわからない!!!」と、頭を抱え込んでしまうほど多種多様なハイドロ・システムや培地や肥料たちの種類の多さは、欧米における「ハイドロポニックス市場」の円熟度を示していると言えます。(チラ見によると、2011年に発表された米国の施設栽培だけにかぎっても、ハイドロポニックスの市場規模は一年で500億円! パッと見では、日本のケータイコミックとおなじくらいの市場規模です。)
ということで、おウチでハイドロポニックスを楽しむうえで「 ハイドロ用のベース肥料って、3本にわかれてる3パートが昔からの定番だけど、最近じゃ2パートが増えてきてるし、1パートだけのベース肥料もあるなぁ。どれを選べばいいの??? 」というお悩みを抱えたことがあるおヒトは少なくないと感じています。
ちなみに、市販されているハイドロポニックス専用複合肥料は、マックスな前提をふまえてつくられます。その前提とは・・・
「多量/中量各要素の「 N,P,K,Ca,Mg,S」と、微量要素の「Fe,Cu,Mn,Mo,Zn,B,Co」ゼンブを、植物が必要な分だけ、吸えるバランスで配合しないと、カンペキな培養液を植物に与えることはできない。しかも、必須要素を適当に入れちゃえばいいんじゃなくって、結合しやすい必須要素どうしを別々のボトルに入れるか、結合しないようにするためのスペシャルなノウハウが必要になるんだよね〜・・・」です。
で、1パート、2パート、3パートのベース肥料のどれがいいのか結論から申し上げますと・・・「好み」です。
つれないようですが、究極のチョイス基準は、ホントに「好み」といか言いようがないのですが、欧米で一般的にいわれている、各パート肥料のメリット・デメリットに、個人的な感想を織りまぜつつ・・・
まずは、3パート肥料のメリットとデメリットです。
まさにハイドロポニックスの黎明期に考案された3パート肥料は、
「Old School Nutrients」とか「Old School Formula」なんて呼ばれたりもする定番中の定番スタイルです。
当時、ベース肥料を3本に分けた大きな理由のひとつが、「カルシウムと硫酸は、なにがなんでも分けなきゃならない」ということでした。カルシウムと硫酸が結合すると、なかなか溶けない難容性の「硫酸カルシウム」・・・つまり石膏ができてしまうからです。カルシウムは硫酸以外にもリン酸とも結合しやすく、イロイロ問題がおきやすいので、必須要素を3本に分けて流通させれば、店頭にならんでいる期間が長くっても、肥料成分どうしが固まる心配はないので、ガーデナーはすべての必須要素を確実に植物へ与えることができます。
その上、3パート肥料は配合比率を変えて培養液をつくるので、生長期から開花期まで、すべての植物の生長段階に対応できちゃいます。
また、肥料の知識があるヒトや、植物の過不足症状を読めるヒトなら、各ボトルの比率を独自にアレンジできたりと、カスタマイズ度が高いので、上級ガーデナー向きともいわれます。とはいえ、3パート肥料の原則は、メーカーの推奨どおりにpH値やEC値を管理することが最大の注意事項なので、それさえ守れば、もちろんビギナーでも使いこなせます。
なので、3パート肥料のメリットは、肥料の過不足症状が起きにくいことと(レシピを守っていれば)、カスタマイズ度が高いことと、ビギナーから熟練者まで対応できるってことです。
個人的な感想は、3パートはNPKの比率を変えやすいので、いろんな種類の植物や品種に細かく対応ができるってことと、肥料各成分の働きを知れば知るほど3パートに魅力を感じるってことです。
・・・次回は、2パート肥料のメリット、デメリットについてです。
なので、3パート肥料のメリットは、肥料の過不足症状が起きにくいことと(レシピを守っていれば)、カスタマイズ度が高いことと、ビギナーから熟練者まで対応できるってことです。
反面、いつでも3種類を揃えなくちゃいけないのと、3種類を混ぜて培養液をつくる手間が、ジャマくさく感じるおヒトもいるかと思います。なので、植物の世話が苦にならない几帳面なおヒト向きとも言えます。
個人的な感想は、3パートはNPKの比率を変えやすいので、いろんな種類の植物や品種に細かく対応ができるってことと、肥料各成分の働きを知れば知るほど3パートに魅力を感じるってことです。
・・・次回は、2パート肥料のメリット、デメリットについてです。
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