2013年1月25日金曜日

冬のサラダバーはベランダで。

冬のあいだは、咲く花の種類も育てられるヤサイの種類も、寒さのせいで限られてしまいます。
が、そんな寒い冬こそおウチで育てて便利なのが、レタスなどの「リーフ野菜」たちです。

近所に住む長生きカラスは「ハロー」、「オハヨー」としゃべります。
しかし、冬のあいだウチに食べ物を物色しにやってきます。
 カラスにほじられてボコッと土が見えてしまいました↓ 




レタスをはじめ、ルッコラやワサビ菜、ホウレンソウ、コマツナ、白菜、キャベツなどなど葉っぱを食べる「葉もの野菜」の多くが「アブラナ科」です。アブラナ科は長日性植物で、昼間の長さが夜の長さよりも長くなっていく冬至から夏になる時期に花を咲かせていきます。
とくに、葉っぱを生でモシャモシャと食する「リーフ野菜」たちは、タネをとりたいわけじゃないかぎりは花を咲かせる必要がないので、わりと誰でも簡単にそだてることができますし、その日に必要な分だけ葉っぱをちぎってつかえば一株あたりの収穫期間がながくなるので重宝します。









冬に絶好調な「ホワイト・セージ」です。少し厚めの葉っぱをしているからなのか、弱光下でもよくそだちます。


根っこが蒸れに弱いホワイト・セージは、通気性バツグンな布製のポットだと、とってもよくそだちます。










葉っぱの厚みがある植物ほど、光合成の効率がよくないので、せっかく強い光があたってても光合成する量は少ないままといわれてます。そのかわり葉っぱの寿命も半年〜1年以上と長くなるんだそうで。
一方、トマトとかキュウリとか、葉っぱが薄くて光合成効率のよい一年草植物は、葉っぱの寿命が20日〜90日とひらきがありますが、平均でだいたい50日ほどだと言われてます。



冬のあいだは、植物たちの生長がゆっくりなので、水やりの回数もへって管理がラクチンですが、今年の春にむけて今からお庭の植物たちのために、できることがあります。

ほとんどの病原菌たちが寒さに凍えてかたまっている冬のうちに、「土壌有用菌」を土にまいてしまっておけば、ゆっくりと・・・確実に有用菌たち活動をはじめます。

←「有用菌」のなかには寒さに強いのもいて、もうすでに目を覚ましはじめました。一ヶ月まえにまいたというのに、今でもふと思い出したように突然に菌糸を伸ばしだします。






土の中で有用菌をいまのうちに優先的にふやしておけば、寒さがゆるんで植物が活動を始めたとき、根張りや花つきがダンゼンちがってきます。





2013年1月21日月曜日

トマトの室内栽培、COCOとTERRAが好調。

昨年9月から続いているトマトの室内栽培。なんとか「房取りトマト」の収穫までたどり着いたイエローミミです。イチバン最初のトマトが黄色く色づきはじめてから1ヶ月もかかってしまい・・・はじめに色づいたトマトは、もう果肉がボケてました。「房取りは夏しか無理かな?」とイマサラ理解しました。




目標は10段どりですが、なかなかどうして、そう思いどおりにはさせてくれそうもありません。とにもかくにも、今の時点での結果を栽培記録メモ代わりに残しておこうと思いました。





まず、Sodaponics循環システムで育てているトマトたちです。

肥料はCANNA AQUAとTama Plantfoodの活力剤4種類をあげてます。1ヶ月遅くスタートしたので、果実はまだ少なめです。

水耕栽培ならではの安定感があります。新しくトップにしたわき芽がドンドン伸びてます。
これからもうすこし花が咲きそうです。









Sodaponics : レッドオーレ3段で35コ+α(花が咲いてます)

1段目:9
2段目:14
3段目:12←この花がつく頃からEC値を3〜4mS/cmくらいに濃くしました。
わき芽をトップにチェンジしてから4段目の花房がでてきてます。


Sodaponics : イエローミミ4段で48コ+α

1段目:14
2段目:12
3段目:12←この花がつく頃からEC値を3〜4mS/cmくらいに濃くしました。
4段目:10
わき芽をトップにチェンジしてから5段目の花房がでてきてます。


「培養液の管理がすべて!」のハイドロ・システムですが、肥料を濃くするタイミングが遅かったかな?と感じました。とにもかくにも、まだ味見できてないし、ハイドロ栽培はなが〜い期間安定した収穫が楽しめるのが最大のメリットなので、今後に期待です。





次に、COCO培地のトマトたち、4株あります。

肥料はCANNA COCO A/B
活力剤はTama Plantfoodです。
(炭酸水で培養液をつくってます。)













COCO:イエローミミ : 3段で50コ+α

1段目:13
2段目:14
3段目:23←この花がつく頃からEC値を3〜3.5mS/cmくらいに濃くしました。
わき芽をトップにチェンジしてから4段目の花房がでてきてます。


COCO:イエローミミ : 4段で42コ+α

1段目:14
2段目:15
3段目:13←この花がつく頃からEC値を3〜3.5mS/cmくらいに濃くしました。
わき芽をトップにチェンジしてから4段目の花房がでてきてます。


COCO:レッドオーレ : 3段で17コ+α

1段目:8
2段目:9
3段目:花←この花がつく頃からEC値を3〜3.5mS/cmくらいに濃くしました。
わき芽をトップにチェンジしてから4段目の花房がでてきてます。


COCO:アイコ : 3段で30コ(これで打ち止めです!)

1段目:11
2段目:10
3段目:11←この花がつく頃からEC値を3〜3.5mS/cmくらいに濃くしました。
(わき芽なしで打ち止め!)


COCO培地で穫れたトマトたちは、すっきりあまい!ウマい!
TERRA培土にくらべるとプラントが徒長ぎみになりました。生長期にもう少し肥料濃度を濃くしていれば、よかったのかな?と感じました。
ただ、TERRA培土とくらべると、毎回濃いめの培養液をあげていても肥料やけの症状がゼンゼンでません。COCO栽培は、去年の「千果」よりも収穫量がふえてくれそうですが、奥ぶかく、これからもスキルアップにトライします。







最後に、TERRA培土のトマトたち、これも4株育ててます。

肥料はBIO CANNAで、活力剤はTama Plantfoodです。
(炭酸水で培養液をつくってます。)


たくさん実りましたが、育つのも色づくのも、そしてプラントが老化するのも早いようです!  










TERRA : レッドオーレ : 4段で32コ+α
1段目:10
2段目:9
3段目:10←この花がつく頃からBioFloresを200倍濃度にしました。
4段目:3
わき芽をトップにチェンジしてから5段目の花房がでてきてます。

TERRA : レッドオーレ : 5段で39コ+α

1段目:8
2段目:9
3段目:9←この花がつく頃からBioFloresを200倍濃度にしました。
4段目:6
5段目:7
わき芽をトップにチェンジしてから6段目の花房がでてきてます。


TERRA : アイコ : 4段で48コ

1段目:12
2段目:12
3段目:10←この花がつく頃からBioFloresを200倍濃度にしました。
4段目:14

(わき芽なしで打ち止め!)

TERRA : イエローミミ : 5段で67コ

1段目:12
2段目:16
3段目:15←この花がつく頃からBioFloresを200倍濃度にしました。
4段目:11
5段目:13

(わき芽なしで打ち止め!)


TERRA培土でとれたトマトたちは、アマくって味が濃い! ちょっとエグ味もあります。

今のところは、TERRA培土のトマトたちがイチバン果実が多く実っています。BioFloresの200倍希釈培養液を2週間に3回のペースで与えつづけて約一ヶ月。
葉っぱに肥料やけの症状がでてきたので、その兆候を見逃さず活力剤だけでつくった培養液で培土をフラッシングしています。



※トマトはカクベツに根っこが強い植物なので、培養液の肥料濃度EC値を3mS/cmとかベラボーな濃度にできます。現在おウチで室内ハイドロ・ガーデニングを楽しんでる方はゼヒ植物の種類ごとの限界EC値をご参考にしてください。また、肥料濃度を濃くするほど、こまめに葉っぱの状態をチェックしたり、光から離したり、湿度を高くする必要があります。




2013年1月15日火曜日

大手町のエコ・ミュージアム

「いやいやいや・・・なんてこったい !」と5分おきにつぶやきながら、今朝は徒歩での通勤となりました。昨日は10年ぶりの大雪となったそうです。

自慢じゃありませんが、東京タワーとスカイツリーがならんで見えるほどの激しい丘をくだってまた登る、山あり谷ありの道のりです。

急な坂を必死にのぼっていくと、乗り捨てられた車がぽつぽつと、雪のなかに取り残されていました。
いつのまにか、第三京浜の通行止めが解除になったようです。

連休明けだというのに、交通量はこれっぽっち・・・














めでたい成人の日の祝日が、まさかまさかの大雪に見舞われるなんて、これっぽっちも思わなんだ とある先日、「日本のウォール街 」ともよばれてる?「大手町」の一角にある「エコ・ミュージアム」をつらつらっと見学してきました。












「併設しているビルに入る飲食店の廃水を再利用して都市でもホタルの住めるせせらぎを」がコンセプトの「ほたるのせせらぎ」












太陽光パネルの発電量やお天気なんかの情報がGETできるモニタリング・ディスプレイ。












オイル生産微生物の培養システムです。



↓オイル生産微生物の説明です。























今回の見学の本命「アーバンファーム」。ザンネンながら、中の様子はまあっっったく見えませんでした!













 葉もの野菜とイチゴなんかが、栽培されてるそうです。LEDと太陽光の併用で、酸素が高濃度にとけこんだ培養液をつかってるそうです。

バカでかいミドボン(CO2ボンベ)が、すきまからチラリと見えました。今はミドボンで炭酸ガスを施肥してますが、将来は大気中の炭酸ガスを植物育成に利用できるようにするとか、しないとか・・・













都市の歩道のあちらこちらに、こんなオサレな植物工場システムがポンポンとできたとしたら、千代田区のみならず港区でも渋谷区でも新宿区でも豊島区でも台東区でも「地産地消な農作物」たちを流通できるわけですが・・・

もしも!!!

「地域の生活廃水を浄化したり、残飯を発酵させて培養液をつくって、

太陽光発電で水中ポンプと育成ライトを作動させて、

大気中のCO2を凝縮して、野菜や果物を育てる」

などというパーフェクトな循環型植物工場にしてしまえば「アーバンどころではない、アーバン・パーマカルチャーファーム」が実現します。
日本の技術と心意気があれば、たぶんきっとできるんだと思われます、いつの日か。












ということで、大手町駅から歩いてあっという間だけど、車では行きづらい「エコ・ミュージアム」は、全長50mほど?のコンパクトな未来空間なので、何かの「ついで」に見学に行くのがベストかなと思います。


大手町を訪れる「ついで」がなくても、そのまま足を伸ばして皇居のまわりをランニングしてもよし、生まれ変わった東京駅でなんかうまいものを食べるもよし、ちょっと歩いて秋葉原でGEEKでNERDな空間にひたるもよし、神田で古書やスポーティーなGoodsをGETしてもよし・・・と、東西南北どこにでも、風の向くまま気の向くまま足をむけるには、ピッタリなロケーションです。


2013年1月8日火曜日

Keep on Growing. Keep on truckin' 2013

あっっっというまに新年あけた1月も一週目をすぎました。
川崎あたりの今年の三が日は、一日にカラッと晴れて二日と三日が雲が多い日となりました。初詣で列に並んでるとき、日射しがとっても恋しくなったおヒトが、たくさんいらっしゃったのではないでしょうか?

今回の秋冬室内栽培は、「シークレット・ジャルディンDR240」のグロウルームで、トマト10株にHPSランプひとつ、イチゴ10株にMHランプ400Wひとつ、で育ててました。
背丈がひくいイチゴはともかく、トマト10株にHPSランプ400Wひとつは、いくらなんでも足らんのじゃないか? と思ってましたが、案外スクスク育ちました。

が、MHランプ400Wでは室内の温度がなかなか上がらず昼間になっても17℃どまりなので、仕方なく・・・仕方なく!!! トマト10株のHPS4ランプ00WをHPSの600Wへ、イチゴもMHランプからHPSランプ400Wへチェンジしました。
同じワット数でも、MHランプよりHPSランプのほうが光量がつよくて熱も出します。
花や果実が咲きざかりなプラントや、底冷えする寒い冬には、HPSランプは強い味方です。












しかし植物が生長期のあいだにHPSランプをつかうと、強い光と熱のせいで、トップのほうの葉っぱがねじれたり葉っぱが黄色くなってしまったりすることが多々多々あります。
これは、HPSランプの熱ストレスで葉が奇形になってしまったり、強い光で葉っぱの葉緑素がたりなくなって「マグネシウム不足」になったりするからです。

肥料のせいではありませんよ〜。


(マグネシウムは葉緑素のもとだから光が強すぎると不足しやすくなりま〜す。)





なので生長期はなるべくMHランプがベストですが、HPSランプを生長期に使う場合は、50cm以上離したほうがベターです。







ところでトマト10株たちは、CANNA TERRA培土で4株、CANNA COCO培地で4株、そして循環式システムのSodaponicsで2株そだててます。

一番生長が早かったのは、CANNA TERRA培土の「イエローミミ」です。

←1段目と2段目の果房がだいぶ色づいてきました。










このイエロー・ミミの4段目の果房は、果実の数がすこし減りましたが、このくらい実りました。












CANNA TERRA培土で育てている「レッド・オーレ」は、中玉サイズのミディトマトです。

一房につく果実の数は、ミニトマトよりも少なめになりましたが、これも生長が早かったです。











んがっ、一番上の4段目の果房は実らなかった花がでてしまいました・・・












ということで「CANNA TERRA培土」は、生長がもっとも早いのですが、それだけに開花期は肥料切れしやすくなるということが、はっきりと理解できました。3段目の花が咲いた頃に、培養液の肥料濃度を徐々に・・・でもしっかりと濃くしていかないと収穫量が少なめになってしまいます。







CANNA TERRA培土とおなじく培養液の肥料濃度を濃くするタイミングを見逃してはならないのが「CANNA COCO培地」です。
COCO培地は、生長期のあいだ生長スピートがややスローペースなので「はやく水やりしたい、もっと肥料あげたい!!!」と手足をバタバタしてしまいがちですが、

←COCO培地の培養液を与えるタイミングは、たっぷりと培養液を含んだ状態よりも20%〜30%軽くなった時です。(または、表面が乾く直前です。ココ培地は表面にも根が張るので、完全に表面を乾かしてしまってはなりません。)







CANNA COOC培地でそだててるトマトたちは、生長がもっともスローペースだったので、本当にハラハラ&イライラしましたが、果房が3段ほどついた頃からCANNA COCO A/Bベース肥料の培養液濃度を思い切って3.5mS/cm〜4mS/cmほどにあげてみました。

するとすると・・・

その後でてきたイエローミミの4段目の果房は、ぬわんと一番果実の数が多く、果こう(実がなってる茎)がフタマタに分かれました。

COCO培地は肥料濃度をガツンと濃くするタイミングを見逃さずに、しっかり管理すれば、水耕栽培と同じか、それ以上に果実が実ります。

このCOCO培地のイエロー・ミミはランプの真下にあって、夜間冷たくなってしまう壁面にも接していないので、10株のトマトのなかでも、一番環境に恵まれています。

ということで、ランプ点灯時と消灯時の室内の気温差もなるべく小さくしたほうがいい! ということが言えるかと思います。














そしてラストが、Sodaponics循環システムのトマトたちです。TERRAやCOCOとちがい、水耕栽培は培養液の肥料濃度をはじめ、水温や酸素量、そしてpH値管理がキモとなります。肥料はCANNA AQUAをあげてます。
なぜこの循環システムがSodaponicsかといえば、その培養液のpH値管理を炭酸ガスで行ってるからです。
(培養液に炭酸ガスを吹き込んでpH値を下げてます。)

さて、その効果ですが、1段目、2段目・・・







そして4段目の果房まで、ついた果実の数がほぼ同じで安定感があります。















・・・ということで以上をバックリまとめますと、CANNA TERRA培土は生長期の展開が早いので、花が咲きはじめたらキチンと培養液の肥料濃度をすこしずつ濃くしていくと、ほかのどのシステムで育てるよりもオイシい果実がたくさん穫れるのでGoodですね。

CANNA COCO培地は、生長期にはあせらずゆっくりペースで見守ってあげて、濃すぎる肥料や、培養液のあたえすぎ、そして強い光を与えたい気持ちをグッッッとこらえますが、いよいよい花が咲きはじめたら、日々ナメルように観察して少しずつ肥料と光を強くしていくと、オモシロイように果実が増えます。



2012年12月28日金曜日

気温と湿度はとっても大切。室内栽培

とっても寒くなったクリスマスも過ぎ、あと数日で新しい年になろうとしています。

 街はいつになくあわただしい雰囲気がただよってます。仕事納めや年末の準備で誰もがとっても忙しそうにしています。
毎年この頃になると、「お正月飾り、いつから飾ったらいいんだろう・・・?」とウロウロと考えてしまいますが、川崎では、昨日・今日あたりから飾りはじめたおウチが多いようです。

「笑門来福=笑うかどには福きたる」一番好きな賀詞ですが、この賀詞をみる度に「ガーッハッハッハッ! 気合いだ! 気合いだ! 気合いだ!!!」の「アニマル浜口」さんがマブタに浮かび幸せな気分になります。







月日がながれるのはホントに早いもので、今年の9月秋のはじまりには、こんなプチッとしたフタバだったトマトたちは今・・・




















約4ヶ月たって、ボッサボサのバッサバサに大きくなりました。


光量とCO2濃度、そして気温と湿度のチェックは、室内栽培には欠かせない大切な要素ですが、特に光合成している間は、室内の気温と湿度はものすごく大切です。
光と肥料とCO2を効率よく効かすポイントが適度な湿度だからなんですが、湿度が40%以下の乾燥状態、85%以上の加湿状態になると、すべての効率が悪くなります。

しかしグロウルーム内の湿度と気温は、天井と床ではもちろん差があります。じゃあ室内のどこの気温と湿度を測るのがベストかと言えば「光合成している葉っぱの部分の温度と湿度」なんだそうです。

←ということで、気温/湿度メーターはトマトのトップ部分にひとつ設置しました。

でもグロウルーム内の気温と湿度は、どこでも一定な方がいいに決まってるので、ファンをまわしたり、ランプから出る暖かい空気をダクトなどで冷えがちな床面に降ろしたり・・・という空気循環の工夫は欠かせません。












青っぽい光が好きそうなイチゴはMH400Wで育ててます。
寒くなる冬には、グロウルームの天井部分に暖かい空気がたまり、夜間急激に冷やされるので結露がいっぱいつきます。ランプが点灯したら天井部分の熱と湿気の多い空気をインラインファンで降ろして苗にあててます。







あかねっ娘は、いくつか赤く熟してきました。

味はオイシいのですが、去年よりも果実のサイズが小さめです。













朝一番のグロウルームの気温とCO2濃度です。ドアを開ける前は14℃ありましたが、全開にすると気温が8.1℃まで一気に下がります。一般的に植物に最適なCO2濃度は1500ppmほどだといわれますが、気温がこんなに低いとCO2が十分あっても、どうせ吸えてないので、ムダを減らすために600ppm〜800ppmくらいにキープしてます。














そのCO2ガス発生源は「2Lペットボトルの自作炭酸水」オンリーです。都合がよいことに炭酸水中のCO2は、気温が下がる夜間はそんなに気化しません。グロウルーム内の気温が上がるにつれCO2だけでなく水分も気化してくれます。


なので、2.4X1.2X2mのグロウルーム=約6㎥の広さで炭酸水2Lを2本入れただけで600ppm前後のCO2濃度が2〜3日キープできます。

※床面にCO2がたまらないように、ファンは必ずまわしてます。

鉄筋の建物などの断熱性が高い部屋では、夜になってもあまり気温が下がらないと思うので、炭酸水からCO2が抜ける速度がもっと早くなると思います。










自作カーボネーターでは、炭酸水をつくるだけでなく、循環式システムの培養液にもベンチュリをつけて、ダイレクトに炭酸ガスを吹き込んでます。
4段の果房がついたSodaponicsのトマトたち。培養液の水温はサーモヒーターを入れて18℃ほどにしていて、肥料濃度は2.7mS/cmほどにしてます。











サーモヒーターを入れはじめたとき、水温があったまりすぎて根っこがふやけてボロボロとくずれてしまい循環ポンプがつまってしまいました。

循環ポンプの目詰まりをきれいにして水量を増やしてみたら、溶存酸素量が7ppmほどまで上がりました。(そのまえは4ppmほどでした。)

この状態にしてから数日後、養液タンク内では、新しい根っこが伸びはじめました。

めでたしめでたし。







そんなSodaponicsのトマト、イエローミミですが果実は絶好調に大きくなってきてます。



最近になって、COCO栽培のイエローミミが絶好調です。

生長速度ではTERRA培土とSodaponicsに少し遅れをとっていたCOCO培地のトマトたちですが、最近肥料濃度を3.5mS/cmくらいにしてから、メキメキと茎が太くなり果実がつきはじめました。









一番生長がはやいTERRA 培土のイエローミミ、もう色づいてきています。

TERRA培土に定植してから約3ヶ月、そろそろ元肥も切れているうえに、ピートモスが細かく分解されてくるので、根っこが目詰まりしやすい頃となってきました。











難分解性のココ培地とちがい、ピートモスは栽培スタートから半年ほど経つと繊維がこまかく分解しはじめます。ピートモスが腐植分解途中の地層だからなのですが、TERRA培土は極端な目詰まりを防ぐために、長繊維のピートモスを使用しています。
とはいえ、過度な水やりに注意して根っこに酸素を多めにしつつ、BioFloresの200倍希釈液を毎回しっかりとあげてます。





ところで、デスクのよこで育てているAeroGardenのパクチー(コリアンダー)たち。フレッシュなパクチーの入ったタイカレーを食べると、しばしタイ旅行気分に浸れます。空調の乾燥対策に加湿ミストはいれてるわ、私達ニンゲン様の吐きだすCO2のおかげで、順調に育ってます。
とはいえ、AeroGardenで育てるとレタスもパクチーも、どうも徒長ぎみにしか育たないなぁ・・・と思ってた2週間前、思いきって肥料濃度を1.5mS/cmほどまで濃くしてみると、ピタッッッと徒長がとまりました。

「そっか、肥料が足りなくて一生懸命に薄い培養液を吸ってたから、水分多すぎて徒長してたのか・・・」と理解できました。



ということで、水耕栽培は肥料濃度を濃くするタイミングの見極めがとっても大事なんだな、と思いました。

そして観葉植物の「アレカヤシ」の下にプロバゲータ用の加温マットを敷いてあげると、たった1日で新芽がビュ〜ンと伸びてきました。これはオドロキです。







そんな加温マットの上では、「コーヒーの木」も毎週毎週、左右対称の新しい葉っぱが一組ずつでてきます。

コーヒーの木の意外な生長の早さにおどろきつつ「これ、アラビカ種のコーヒーなんだな。コーヒーの木って何年目から花咲かせるんだろう・・・焙煎は炭火でやればいいのか?」と、とらぬ狸の皮を数えはじめています。


2012年12月21日金曜日

真冬の室内栽培トマトとイチゴ

それはそれは寒い日がつづきます。年齢を重ねるたびに、関節のコンドロイチンは減るらしく「寒い+ヒザが痛い」がセットでやってきます。

さて、ふと気がつくと神棚にお供えしていた日本酒がカラフルになってました。














↑黄色っぽくなってるのが「黄麹-きこうじ-」、下の赤っぽい菌糸は「紅麹-べにこうじ-」、灰色のケモケモは「ケカビ」でしょうか?  黄麹はおもに日本酒づくりに、紅麹は紅茶やウーロン茶など茶葉の発酵に大活躍の有用なカビです。これらの有用カビは、さまざまざまな酵素やビタミン、抗酸化成分を作ってくれます。だからといって、お酒に色とりどりにカビを生やしてから飲むのはNGデス。麹菌自体は身体によくても、このコたちが作ってくれる栄養素は腐敗菌や病原菌にとってもごちそうなので、管理なしではあっという間にいろんな雑菌がひしめきあって、「食中毒と発がん性物質のカタマリ」になってしまうからです。

COCO培地やTERRA培土などの有機培地で植物を育てていると、培地やポットの表面にいろんなカビが生えてくることもありますが、そのカビが有用菌なのか病原菌なのかは、葉っぱをみるとバックリと判断できます。有用なカビは葉っぱや根っこに害を与えません。有用菌は植物と共存できるので、繁殖しても葉っぱがしおれたりカビの菌糸で変色したりせず、それどころか葉面や根っこの表面で病原菌に対するバリアを張ってくれます。

しかしウドンコ病や灰色カビ病などの病原菌は、葉っぱの表面に白や黒の菌糸をはって養分をうばいとって、最終的に植物は萎れてしますます。また、紅麹と同じ赤い色のカビでも、フザリウムという赤カビは、おもに根っこから侵入して根ぐされ病や立枯れ病など植物を枯らしてしまいます。 こういう病害菌は、マイコトキシンというカビ毒をつくるヤツが多いので、植物を枯らすだけでなく人間が食べても毒です。一方、植物と共存できる有用菌は、人間にとっても貴重な栄養分をつくってくれるヤツが多いようです。(すべてではありませんが・・・)


そして、最近のグロウルームです。昨年と同じくトマトとイチゴを育てています。トマトは赤オレンジ色が目立つ「HPSランプ400W」、イチゴは青っぽい波長が強い「MH400W」で育ててます。










アブラムシ牧場と化した今年の「あかねっ娘」。

根っこを伸ばすために水やりを極力控えていますが、今年はいまいちメキメキと育つ感がないので、あまりおもしろくありません。

なんて思ってたら、ひとつ目に実ったイチゴが赤く熟してきました。






なんだかんだ実がついてきたとはいえ、今年は苦戦しそうです。












寒さに弱い気がする「イエロー・ミミ」。
黄色く熟してきました。

夜は湯たんぽを根元において寒さ対策をする甘やかし用です。









そして待望の「アイコ」も、すこ〜し色づいてきました。

このグロウルームは、夜は余裕で10℃以下になる場所です。今年は、夜間の低温対策に、加温パネルヒーターとサーモヒーターと湯たんぽの3つを駆使してます。そこまでして・・・と思いますが、冬に育てるミニトマトとイチゴの甘さとウマさは格別なんです。