2021年2月26日金曜日

早春のアーバンガーデニングと宮ヶ瀬ダム

 かれこれ20年近くも前に、ゴミ集積場に捨てられていた梅の木が、今年も咲きました。果実をよく実らせるので、おそらく豊後系の実梅品種だろうと思います。





昨年は、日本各地でまれに見る実梅の不作でしたが、この梅の木も昨年、はじめて実をつけませんでした。今年は、和歌山県産の南高梅で梅干しが作れるといいなと思います。





かわいらしいオオイヌノフグリの群生が野原で咲きはじめると、

ハバチたちも姿を見せるようになります。




香りで開花したことに気づかされる沈丁花。

花に顔を近づけて、鼻いっぱいに香りを吸いこむと、もうすぐ春だと実感します。




実生から育てている亀甲竜ですが、この冬はうっかり屋内に取り込むのを忘れていました。しかし枯れる様子もなく葉も青々としています。水やりさえしなければ、外で冬越しができるようです。




北風がビュービュあたるビカクシダ「ビフルカツム」も、屋外でへっちゃらで、なにやら子株すら大量に発生。

冬の間、ウラの緑地から無限に舞い降りてくる、あのでっかくジャマくさい葛(クズ)の落ち葉をビカクシダの貯水葉に押し込んで、15℃以上になる日だけ水やりしていました。





不要不急の外出を控えるべき時期ですが、健康維持のための散歩は欠かせません。

道端には、セイヨウカラシナがぐんぐん育っています。柔らかい新葉は、おひたしなどにして食すことができるそうです。




宮ヶ瀬ダムに隣接する県立あいかわ公園は、現在冒険の森や施設をはじめ、遊具などは休止しています。アップダウンが大きな園内は、散歩するだけで運動不足解消になります。

手入れが行き届いたドウダンツツジの植栽、秋にはさぞかしキレイな紅葉が見られるのだろうと思います。



人影がまばらな園内で、ミツマタの花がいっせいに開花していました。





こんな大きな椿の木は、最近ではなかなか見かけなくなりました。





さて、宮ヶ瀬ダムからほど近い、服部牧場ものぞいてみました。




レンズ越しにのぞく七面鳥は、かなりのインパクトがあります。



昨年の春に緊急事態宣言が出されて以来、なんとなく遠出する気分になれず久しぶりに足を伸ばしてみましたが、コロナ禍の影響で、住みたい街ナンバーワンとなった厚木市から車で目と鼻の先にある宮ヶ瀬ダム周辺の中津川沿いには、河川敷にデイキャンプ場があったり、オサレなカフェがいくつもオープンしていたりと、いつのまにかベリーナイスなスポットになっておりました。



2021年2月19日金曜日

早春のいろどり

 春のような陽気がつづいた後の冬日は、いっそう寒さが身に染みます。

とはいえ、日差しが日を追うごとにまぶしさを増すにつれ、

木々の芽がふくらみ、ツボミが開きました。


昨年の秋から実生で育てているビオラ、いよいよ花開きました。
いちばん好きな紫のグラデーション・カラーです。これはうれしい!







鉢苗でGETしたビオラも、ここ最近の春の陽気で元気に咲きそろいはじめました。






サザンブッシュのブルーベリーのツボミも、いよいよ膨らんできました。
この時期に、たくさんのツボミがつくことが、ブルーベリー 豊作への第一歩です。

養液栽培で管理していると、咲いた花のほとんどが負担なく実ってくれるので、私は冬選定はしていません。果実の収穫がカンゼンに終わった9月ごろ、丈を大きくさせすぎないために切り戻すだけにしています。バラたちの夏剪定と同時に、バツバツとすませてしまいます。





耐寒性が高いオレガノの花と、あざやかな斑入りのフォックスリータイムの新芽は、
早春の日差しのなか、ひときわキラキラと輝いて見えます。





梅雨があけて蒸し暑い夏に差し掛かるころになると、葉が蒸れ落ちたりダンゴムシにマルハダカにされてしまい、針金のような茶色い茎だけが無残に残る、という毎年お決まりの顛末を迎えるまで、愛でていこうと思います。


2021年2月12日金曜日

温浸式インフューズド・オイルと散歩

 そろそろ自作のクレンジング剤がなくなりそうでしたので、

ベジタブルオイルやらドライハーブやらを引っ張り出して、

温浸式インフューズド・オイルを作ることといたしました。


温浸式では、加熱や酸化に強い植物油を使います。スーパーで入手しやすいものだとオリーブ油、米油、グレープシード油などが挙げられます。

今回はホホバオイルとグレープシード油を900mlと・・・



有効成分が脂溶性のシコン、ラベンダー、オレンジピール、フィーバーヒューの

ドライハーブを「具」として10%ほど使いました。




低温調理機で70℃、3時間加温しました。このあと、ザルでハーブをこし取り、
抽出油にポリソルベート80を10ml加えて、よく混ぜてから遮光容器に入れて保存します。

メイクのクレンジングオイルとして使います。




10℃以上まで気温が上がる休日は、梅が咲き揃いつつある公園などに散歩にいきます。




今年は雑木林でビワの幼木をよく見かけます。カラスがついばんだ果実から芽生えたのでしょうか?




さらにゴヨウアケビのツルがビワの幼木に、からみついていました。
毒素を分解するアミグダリンが豊富なビワの幼木と、
フンをスピーディーに分解する効果を持つアケビの最強コラボレーション。




さらに道を進むとよく手入れされた竹林には、間引いた竹を粉砕した竹粉がマルチングされていました。竹林をここまでキチンと管理するのは、さぞかしご苦労だろうと思います。




青竹には、オリゴ糖が豊富に含まれていて乳酸菌が住みつきやすいので、土壌改良や病害予防、生長促進などなどメリットがモリ沢山です。




真夏にピンクの花が満開となるサルスベリ。樹皮が脱皮の真っ最中です。





木々の葉がすべて落ちた真冬の空は、青く広く気持ち良いので、
いつまでも見上げていられます。



2021年2月4日木曜日

三渓園の梅と、GoGroのパプリカ

 「近所の林では、梅がたくさん咲いてるから、三渓園でも咲いてるんじゃないか?」

そのように勝手に決めつけて横浜三渓園に行ってみました・・・




・・・まだまだツボミはかたく、梅が咲きそろうには、あと2週間ほどかかりそうです。




ちょうど、古民家の茅葺き屋根の葺き替え作業がおこなわれていました。




園内の池には、カメラを構えた人だかりができていました。
「きっとカワセミでもいるのかな?」ビンゴでした!



手を振ると、日当たりのよい枝に飛び移ってくれました。





さて、パプリカとミニトマトの秋冬室内栽培はそろそろ開花後期から収穫期を迎えました。

パプリカは、ツボミがついてからpHull Spectrum CMH315W 3000K-Rで育てています。3000K-Rは、赤色波長を多く放射するので光量子数がもっとも多いCMHランプです。

赤色波長、つまり赤い光は夏野菜では果実の肥大を促し、アブラナ科を中心とした冬野菜にとっては開花スイッチを入れる効果があります。しかし夏野菜にとっては、青い波長が開花スイッチになることが多いようです。

色づいて登熟する前に、ピーマン的な扱いで青いまま収穫することもできます。パプリカの未熟果は、ピーマンよりも苦味やえぐみが少なく、炒めても生のまま千切りにしても、食べやすくオイシイしいです。



パプリカやピーマンの家庭栽培では、結実を促すためにツボミをへらす摘花作業が必須ですが、GoGroの自動底面給水栽培は、養水分が不足するということがないうえ、布製のエアロポットなら、伸びた根はポットの壁面すべてから酸素を吸収できるので、咲いた花はすべて結実し、大きく肥大します。







絶滅危惧種の薬草「ミシマサイコ 」は、ぐんぐん大きく育っています。
とても貴重な植物でずか、その辺に生えていたら迷いなく雑草と勘違いして
抜き取ってしまうと思います。






おなじくGoGroの自動底面給水栽培と、SANlight  Qシリーズ Gen.2で育ているミニトマトは、一段目の果房が赤く色づき、そろそろ収穫できそうです。ミニトマトの室内栽培をはじめてからというもの、わざわざトマトを買って食べるということがほとんどなくなってしまいました。



2021年1月29日金曜日

冬のパパイヤと、ココ培地のケカビ

 寒い日がつづきますが、日差しにまぶしさを感じるようになりました。一雨ごとに春が近づいてきています。



耐寒性パパイヤは、すべての葉っぱが霜にやられてしまいました。

主茎は茶色くなっていないので、だましだまし春まで持ちこたえれば新芽が芽吹いて復活しそうな気がします。



肥大したパパイヤの根本は、周囲が30cmを軽く超えています。




真冬も葉を落とさずにいてくれるホワイトセージ とドドナエア・ホップブッシュ(Dodonaea viscosa hopbush)。ドドナエアのような鮮やかな葉色のカラーリーフは花数が少なくなる真冬に大人気ですが、ご近所で3mほどまで大きく育っているドドナエアを目にします。





タネから育てている実生栽培のビオラ。



紫色のツボミがでてきました。どんな柄に展開するのか楽しみです。





ラナンキュラス、スカビオサ、ニゲラの切り花が届きました。育ててもいますが、花の大きさや鮮やかさは、やはり生産者さんにはかないません。外出を控えなければならない今、部屋の中に花を置いただけで、思いのほか気分転換になりました。

しばらく愛でてから、ドライフラワー や押し花にします。







昨年秋にGETしたバラの挿木苗どもです。CANNA COCO培地とCOCO A/B肥料で管理しています。室内は気温が低めで、湿度が高いのでCOCO培地の乾きが遅く表面に白カビがでますが、悪さをするカビではありません。また根の生長や活動が活発な時は、ここまでケカビは出ません。





いわゆるケカビは、COCO培地のような有機植物繊維で湿度が高い環境で発生します。肥料培養液を与えていると、なおさら栄養源となります。ケカビはコウジ菌とおなじく、さまざまな酵素を分泌できて、ウドンコ病のように生きている植物の細胞には繁殖できないため病原菌ではありません。

たとえば硬いCOCO培地の繊維は、セルラーゼという酵素で分解し糖類に変えて養分にします。COCO培地の角ばった繊維が丸みを帯びて植物は根を伸ばしやすくなるなどのメリットもありますが、それはCANNA COCO培地に限っていえることです。

一般的なヤシガラ培地のように蒸気殺菌しなくてもよいほど清潔な環境で製造しているため、ヤシガラ繊維本来の硬さと多孔質が保たれたまま製品化されています。さらにヤシガラ培地の製造に不可欠なフラッシング(アク抜き)だけでなく、過剰なカリウムなど海水由来のミネラルを調整するバッファリングがしっかり施されています。

つまりCANNA COCO培地は、一般的なヤシガラ培地のようにパーライトを加える必要がなく、繊維がやや分解されはじめた再利用時のほうが根張りがよいほどです。


とはいえ、COCO培地でトマトや夏野菜など短期収穫できる果菜類を育てる場合は、根の生長と水分の吸収が早く、バラのように一ヶ月近く培地が乾かないということはあり得ません。環境とポットのサイズが最適ならば、生長期で最長で2週間、開花以降は栽培期間が進むにつれ3日前後ごとに水やりが必要になります。


果菜類の栽培で、環境が最適なのにCOCO培地の表面にカビや藻類が出る時は、水やりのしすぎ、または肥料が濃すぎるなどの要因で、根が培養液を吸収する量が少なくなってしまっていることが考えられます。サーキュレーター などで空気を動かして、根が吸収できる酸素量を増やす工夫が必要です。


2021年1月21日木曜日

外出自粛の今、おうちで春を感じるフラワースワッグ

緊急事態宣言のもと外出などが制限されることよりも、

冬日の冷え込みの方がつらい今日この頃です。

昨日1月20日は「大寒」でしたが、ドライフラワーでスワッグをつくって、

一足早く春の野原を感じることにしました。






春というよりギラギラした真夏の太陽が大好きな
プロテア、ユーカリ、センニチコウなどを使いました。






ブルーとピンクをテーマに、春の野原を感じさせる
小さな花々のスワッグもつくりました。







わざわざスワッグにしなくても、好みのドライフラワーを
お皿やガラスのコップに一輪挿すだけでも
花の存在がいつもの部屋を空気を変えてくれます。
植物のパワーはすごいですね。



もう少し暖かくなってビオラがたくさん咲くようになったら、
押し花にもトライしようと思います。