2025年カレンダー配布終了となりました
2025年1月24日金曜日
2025年1月22日水曜日
キャナ・ブーストで開花、受粉・着実を促進してみた。
真冬は一年の間で一番花が少ない時期とはいえ、冬に咲く花は寒さで色鮮やかで長持ちするのでたくさん咲いて欲しいものです。
イチゴたちは、せっかく大きな花をつけても受粉せずにおわってしまいます。
「虫が少ない間に、たくさん実らせたいに!」と、ついにしびれを切らしたのでCANNA BOOSTを葉面散布しました。水やりの時にあたえることもできますが、とにかく寒さで培地の乾きが遅く水やりを待つ間に咲いた花は受粉せずに終わってしまうのです。こんなときは、てっとり早く即効性も高い葉面散布がベストです。
CANNA BOOSTを葉面散布した数日後、寒さのゆるんだ週末にも助けられて無事受粉しました。
イチゴに葉面散布したついでに、なかなかツボミがあがらず葉っぱだけだったビオラにも残ったCANNA BOOSTの希釈液をスプレーしたら「あれ! いつのまにか花がたくさん上がってる!」このビオラの花色が大好きなのですが、3月以降あたたかくなるとオレンジ色が強くなってしまうので、なるべく寒い間にたくさん咲かせたい品種だったので大変うれしいです。
下手に肥料をやると、あっという間に枯れてしまう「プロテア」。小さなツボミが2つ上がってきたので、プロテアにもCANNA BOOSTの葉面散布をしました。根が弱い植物でも、葉面散布なら根を傷めにくく与えたい養分を効果的に吸収させられます。主茎が3本以上でて大きく育てばちょっとやそっとでは枯れなくなるようです。この点はホワイト・セージに似ています。
CANNA BOOSTにかぎらず、葉面散布で一番気をつけた方が良いことは濃度と回数です。成分を濃くしたり、週に一度以上散布するときは温度、湿度、空気の動きが最適でないと、あっというまに葉が焼けたりカビが生えてしまったりします。
植物が生長したり花を咲かせたり実をつけるのは肥料ではなく植物ホルモンです。CANNA BOOSTのような花成りホルモンのような働きが高い活力剤を葉面散布する場合、1,000倍希釈を週に一度だけでも十分に開花促進効果があります。
2025年1月17日金曜日
CANNA COCO培地はパーライト不要。一番カンタンによく育ちコスパの良いココ培地!
「ココ培地はパーライトを混ぜて使うのが常識」という説明をよく目にします。この考えを疑わずにいるホビーガーデナーも多いでしょう。しかし、CANNA COCO培地なら、パーライトを混ぜる手間やコストが一切不要です。CANNA COCO培地は、土壌改良剤を加える必要がなく、簡単かつ効果的に植物を育てられる最高品質の培地です。
余力のある人は、ページ下のCANNA COCO培地のクオリティーについて詳しくをご覧ください。
1, 挿し木苗の植え付け
まず、CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をスターティング・ポットに植えます。
https://desktopfarmer.blogspot.com/2024/12/canna-rootplugs-review.html
最初にCANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗を準備します。発根した苗を1Lのスターティング・ポットSに植え付けます。この際、あらかじめポットにCANNA COCO培地(50L、または水で復元させておいたCanna Coco Brick)を入れ、CANNA ルートプラグがぴったり収まるくぼみを作っておきます。
この日からたった5日後には根がCOCO培地の表面まで伸び出してきました。COCO培地では、根が表面に伸びるのは正常な状態です。CANNA COCO培地は、培地全体に養水分と空気をたっぷりと均一に保つことができるので、植物の根は培地の表面まで伸びることができます。決して酸欠で根が逃げているわけではありません。
2, スターティング・ポットでの水やりと日数
CANNA COCO培地はパーライトを混ぜた一般的なココ培地とくらべると、水分を30%多く含むことができるので表面が乾いても水やりはポットが軽くなるまで待ってください。
上の画像から3日たちました。スターティング・ポットSに挿し木苗を植えてから約1週間後です。培地の表面が乾き、さらにポット重量がじゅうぶんに軽くなっので培養液を水やりをします。
水温20℃前後の水にベース肥料 CANNA COCO A/B か、幼苗専用肥料CANNA STARTのどちらかを加え、さらに根の活力剤 CANNA Rhizotonicを加えて培養液をつくります。 必要な培養液の量はポットサイズの40%です。スターティング・ポットSサイズ1Lに対して培養液は400mlくらい与えれば排水が80mlほどになり排水率20%ルールをキープできます。生長期間は、培養液の最適なpH値範囲 5.5 〜 6.2 のうち低めのpH値に調整して硝酸性窒素の吸収を促進させます。
一度目の水やりから3日後、ふたたび水やりできるまでポットが軽くなりました。ポットが軽くなるまで待ってから水やり、というサイクルをを2回くり返すとスターティング・ポット全体に根が伸びるので、いよいよファイナル・ポットへ定植します。
3, 収穫まで植えるファイナル・ポットへの定植。
スターティング・ポットで根が十分に伸びたら、エアロポットなどのファイナル・ポットに移植します。Canna Coco培地(Canna Coco 50L、または水で復元させておいたCanna Coco Brick)をセットしたら中央にスターティング・ポットの根鉢がすっぽり収まるサイズのクボミをつくります。
※エアロポットには底石は不要です。 この際、鉢底石やパーライトを混ぜる必要はありません。100% CANNA COCO培地だけを使用すれば、保水性を高め、水やり回数を減らせます。
4, スターティング・ポットからそっと苗を抜き、ファイナル・ポットに定植します。
スターティング・ポットから抜いた苗の根鉢はくれぐれも決して崩さないように、スッポリとやさしくファイナル・ポットに植えこんでください。短期間で同じ培地に植え増しをする以上、根鉢を崩す意味はまったくありませんし、もしも根鉢を崩したり、根を切ってしまうと、新たな根を伸ばすために余分なエネルギーが必要となるためロスが生じて、生長が遅くなります。
5. CANNA COCO培地を足します。
6. ファイナル・ポットに植えこんだら、CANNA COCO培地をしっかり圧縮します。
ポット内部にできたスキマをつぶすために、手で培地をやさしく&しっかり圧縮します。 ポット内部で土の密度にバラツキがあると、水やりした時に通り道ができてしまい全体に行き渡らなくなってしまいます。必要に応じてCANNA COCO培地を足してください。
7, 定植の仕上げに培養液を与えます。
CANNA COCO培地専用のベース肥料 CANNA COCO A/B と、パワフルな根の有機活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈して培養液をつくります。培養液のpH値は 5.5に合わせました。CANNA COCO培地を入れたエアロポット6Lへの、初回の水やりはポット容量の50%にあたる約3Lの培養液を与えると約600ml程度排水されるのでベストです。 そして水やり後のポット重量は約4.5Kg弱になります。定植後はじめての水やりは、通常よりもゆっくり与えることをおすすめします。
このようにスターティング・ポットからファイナル・ポットに定植するまでかかった日数は、たった13日でした。しかも生長トラブルもまったくありませんでした。このように、CANNA COCO培地なら、どのココ培地よりも苗を植えてからの根張りがはやく根量が豊富になります。なのでファイナル・ポットに定植するまでの日数が最短にできてトラブルなく育ちます。
CANNA COCO培地の優位性
高品質な製造プロセス
一般的なココ培地はパーライトが約30%ミックスされています。そしてパーライトには保水性がありません。最高品質のCANNA COCO培地は蒸気殺菌処理の必要がないので、パーライトを混ぜる必要はありません。つまりCANNA COCO培地と他のココ培地に同じ量の培養液を与えると、他のココ培地よりも30%多く培養液を保水できるうえ、空気も豊富なので吸収量も多くなります。結果的にCANNA COCO培地は、使用する肥料の量と水やりの回数を減らすことができるだけでなく早く大きく育ちます。
CANNA COCO培地は、原材料となるココ・コイアに含まれる海水の塩を洗い流すフラッシング処理はもちろん、ココ繊維が適度に軟化するよう熟成期間を正確にさだめ、ロットごとの成分にあわせてバッファリング剤を調合して一定の成分比率に仕上げるので、全ての製品が一貫して最適なEC、pH、重量、物理性になっています。
そもそもココ・コイアが優秀な栽培培地である最も大きな理由は、ココ培地の多孔構造のおかげです。ココ繊維に開いた無数の穴が空気と水分をバランスよく含んで養水分の吸収をパワフルに促進し、酸欠、乾燥、そして高温から植物の根を守ってくれるのですが、CANNA以外のメーカーのココ培地は、安いコストと少ない手間で製造されるため蒸気殺菌処理が不可欠になります。高圧蒸気殺菌処理は、ゆでたパスタのようにココ繊維をブヨブヨにふやかし、せっかくココ繊維に開いていた無数の穴を潰してます。そのためパーライトを混ぜないと根が酸欠になったり、根詰まりしやすくなるのです。高圧蒸気殺菌処理のデメリットは、それだけではありません。ココ・コイアには有益菌のトリコデルマが常在菌として存在しています。トリコデルマは病原菌の繁殖を抑制する静菌効果が高いので、農業では生物殺菌剤として利用されていますが、蒸気殺菌によりトリコデルマ菌が死滅してまうのでココ・コイアが持っていた本来の浄化作用も失われてしまいます。
高圧蒸気殺菌処理されたココ培地は、繊維がもろくなっているので根づまりしやすく再利用には適していませんが、CANNA COCO培地は1年の間は再利用が可能です。むしろ再利用のCOCO培地の方が根張りが良いほどなので、結果として最もコスパの良いココ培地であると言えます。
2025年1月10日金曜日
Terra Professional 培土栽培。ファイナルポット定植から初めての水やり
前回は、スターティング・ポット(1L)からファイナル・ポット(6L)への定植方法を紹介しました。
ファイナル・ポットに定植してから初めての水やりは、培地の表面がしっかり乾いてからおこないますが、その目安は定植した日から約1〜2週間後です。(あたりまえなのですが、夏場は乾くまでの日数が短くなり、冬は長くなります。)
排水された水の量からも、水やりタイミングが適切であったかどうかがわかります。最適なタイミングで水やりすると、エアロポット6Lに対して培養液2.4Lを与えた時、排水量が500mlほどになります。排水量がこれより少ないと水やりが遅かった、多いと水やりが早かった、という目安になります。
2025年1月7日火曜日
2024年12月27日金曜日
初収穫を迎えた仕事おさめの日。どなたさまも良いお年を。
おどろくほど暖かい日がつづいた晩秋から初冬のおかげで、10月に発芽した秋冬室内栽培のミニトマトはとても順調に生長し、今日収穫を迎えました。
育てている以上はスーパーでトマトを買ったら負け。という勝手な忠誠心がはたらき10月からトマトを口にできていません。これでやっとトマト難民から解放されます。
屋外の簡易温室栽培のイチゴたち。イチゴの葉から蒸散された水分で内部がくもっています。
先週、CANNA COCO栽培のアイベリーに一番早く花が咲きました。ミニトマトはCANNA TERRA培土に植えた苗のほうが生長がいちばん早くなるのですが、バラ科のイチゴは根に酸素量が多くなる COCO培地のほうが生長がはやくなるのかもしれません。
そして今朝は、このイチゴにふたつ目の花が咲きました。室内で育てていれば、もっと早く花が咲いたのかもしれません。それでも屋外の寒さにあたっていれば、さすがにアブラムシには悩まされないと思うので、手間なく無農薬栽培を実践するために屋外で育てることにしました。
ランナーの子株をクローン繁殖させる「アイベリー」と比較すると、種子で繁殖させた実生苗の「よつぼし」は葉がひとまわり小さくて生長がゆっくりですが、すっかり冷え込む夜が続いても元気に育っています。
CANNA TERRA培土に植えたアイベリーにも、先週ツボミが出てきました。
そして今朝、開花しました。私が一番好きな栽培方法は、CANNA TERRA培土とBIOCANNAオーガニック肥料のコンビネーションです。野菜や果実由来の原料を発酵させ、糖分とミネラルをたっぷりと含む BIOCANNA液体肥料で育った収穫物が、極ウマにならないわけがないからです。
今年も一年 誠にありがとうございました。
どなたさまにとりましても よい年をお迎えになられることを 心よりお祈り申し上げます。
2024年12月24日火曜日
Advanced CalMagがあれば、Dutch FormulaでのCOCO栽培がワンランクアップ
3本で全ての生長サイクルをカバーできる3パート肥料のDutch Formulaは、高濃縮でリーズナブルなうえ、失敗が少ないビギナーフレンドリーなベース肥料です。
Dutch Formulaは、DWCシステムや再循環システムなどのハイドロポニック・システム栽培に最適ですが、CANNA COCO培地栽培でも使う場合は、Advanced CalMagをプラスすると、植物がより元気に生長します。
ココ培地は一般的に、水やロックウールなどのハイドロポニック培地よりもカルシウムとマグネシウムが欠乏しやすいため、Dutch Formulaとカル・マグ活力剤 Advanced CalMagを一緒に与えると、植物は肥料をバランスよく吸収できるよりになるので、丈夫ですばやく生長するだけでなく、寒い時期に発生しやすいLEDの強いスポット光による葉緑素のダメージやカルシウム欠乏症を防ぎ、葉の細胞壁が厚くなるのでウドンコ病やハダニなどへの耐病性が高まります。
とはいえ「過ぎたるは、及ばざるがごとし」と言われるようにハイドロポニック・ビギナーが起こしやすい生長トラブルの原因の多くが「やりすぎ、与えすぎ」です。Advanced CalMagのベストな使用量は、使用する水の硬度で変わります。ということで使用している水道水のEC値を測定してみると 0.17(mS/cm) でした。
日本各地で水道水のEC値は変わります。お住まいの水道局でデータを確認するか、ECメーターで測ることをお勧めします。
EC値0.17の水道水1LにAdvanced CalMag を0.5ml (2,000倍希釈)を加えたところ、EC値が 0.42 に上昇して「ノーマルウォーター」のEC値にすることができました。
硬度や水質に大きなバラツキがある欧米では、ほとんどの肥料が「ノーマルウォーター」での使用を前提として製造されています。「ノーマルウォーター」とはEC値0.4~0.5の水のことで、そのEC値にあわせて各肥料成分が配合されます。
日本の水道水はEC値が平均で0.2前後の超軟水なので、Advanced CalMag 0.5ml (2,000倍希釈)加えると「ノーマルウォーター」にできます。
もちろん肥料メーカーによっては、製品を硬水専用、軟水専用に作り分けてくれていることもありますが、地質、地形、降水量など多くの要因で地域ごとに水質がまるでかわるため、昨今ではRO逆浸透膜フィルターでEC値をゼロにしたRO水を使うユーザーが増加しました。RO水とLED栽培が要因で、植物にカル・マグ欠乏症が出るケースが激増したことからAdvanced CalMag をはじめとしたカル・マグ活力剤のニーズが高まりました。
