2025年9月11日木曜日

CANNA記事 CANNAはLED、HPS、太陽光、すべての光環境でパーフェクトな結果!


技術が進化しても、植物に必要なものは変わりません。植物にとっての必須肥料要素は、いつの時代も変わらないのです。CANNAは、科学的に効果が証明された、どんな栽培光環境にも対応できる完璧なバランスのベース肥料を35年以上にわたって提供しています。

「グロウライトは、LEDが主流となりましたが、LED専用の肥料を買い足す必要はありませんよ。CANNAのベース肥料は、すべての光源で最高の結果をもたらします。」

とCANNA JAPAN オフィシャルサイトで説明されています。



電気エネルギーを高効率で光に変えるLEDは、HPSやMHよりも葉面温度が上がりません。そのため環境温度があがりにくい冬にLEDで育てると、カル・マグが欠乏しやすいと良く報告されます。もちろんカルマグを多く与えることも解決策なのですが、欠乏症が改善しないからと、あせってカルマグをたくさん与えすぎるとカリウムやリン酸など開花期に重要な栄養素の吸収が妨げられてしまいます。




寒い時にLEDグロウライトで育てる時は室温を上げて環境を調整するか、それが難しいなら培養液のEC値を上げればいいんだよ! LED専用肥料は買わなくてもいいよ!

ということです。さらに詳しくは、この記事で確認できます。

LEDグロウライトにおけるCANNA肥料の 最適な電気伝導率(EC)管理

以前の植物栽培専用グロウライトといえば、MH(メタルハライド)やHPS(高圧ナトリウム)などのHIDランプが当たり前でしたが、現在はLEDグロウライトがポピュラーになりました。




LEDライトでの栽培とEC調整 

HPSランプに比べ、LEDライトで育てると葉の蒸散量が少ないため、それに沿った培養液のEC(電気伝導率)調整が必要です。以下のポイントを参考に、最適なEC管理を行いましょう。:

低めの気温では、EC値を高めに設定 :

LEDライトで加温なしの栽培をする場合(HPSランプよりも低い温度)、培養液のECをわずかに上げます。水分吸収が減っても植物が十分な肥料を吸収できるので、低温下での蒸散不足による肥料欠乏を防げます。
例 : HPSランプでの栽培では通常EC値 2.0で最適であれば、LEDライト栽培(加温なし)では EC値を 2.2〜2.4 に上げてください。

高めの気温では、EC値を低めに設定:

LEDライトであっても、HPSランプよりも(かなり)温度が高い場合は、水分の蒸散量が増えるため、肥料焼けと浸透圧ストレスが起こりやすくなります。これを防ぐためにECを低めに調整します。
例 :  HPSランプでの栽培では通常EC値 2.4で最適であれば、LEDライト栽培(加温あり)では EC値を2.0〜2.2 に下げてください。

栽培環境が同じなら、EC値も同じに設定:

HPSとLEDの栽培環境が同じ温度・湿度であり蒸散率も変わらない場合は、EC値を同じにしてください。つまりゴールは、植物に常に一定の肥料を吸収させることで、そのために栽培環境の変化に合わせて培養液のEC値を調整することです。





2025年9月1日月曜日

CANNA記事 一般的に利用されている園芸用微生物の種類と効果

 CANNA JAPAN オフィシャルサイトに新しい記事がアップされています。

一般的に利用されている園芸用微生物の種類と効果



植物と養分などのやりとりをしたり、免疫を強化して、互いにメリットをもたらす共生関係にある菌類、微生物、バクテリアを「園芸用微生物」とか「有用菌」とか「土着菌」とか、よびます。

キャナ・ジャパンのサイトでは、代表的な「園芸用微生物」として以下の3つが説明されています。

  1. 菌根菌 = 植物の根の内部や表面に共生し、根から糖分(炭素源)を受け取る代わりに、根が届かない土壌中に菌糸を広げて、リン酸や鉄、亜鉛などの固定化された栄養素を溶かして植物に供給します。特にリン酸の少ない環境でその効果が顕著です。


  2. トリコデルマ菌 = 糸状菌(カビ)の一種で、リン酸などの難溶性養分を有機酸によって可溶化する能力があり、さらに根腐れ菌などの病原菌に寄生したり、抗菌物質を分泌したりして病害を抑制します。


  3. 根粒菌 = マメ科植物の根と共生し、「根粒」と呼ばれるコブを形成します。その中でリゾビウム属などの細菌が空気中の窒素(N₂)をアンモニアに変えることで、植物がチッソ養分を得られるようになります。


日本の民間農法では、これらの植物の生育に有利な働きをする自然由来の有用微生物群を総称して『土着菌』と呼んでもいます。『土着菌』は、森林の落ち葉層や腐葉土に自然発生し、人の手を借りずとも有機物を分解し、生命の循環を支えています。

『土着菌』
に含まれる微生物には、

・細菌 (枯草菌や乳酸菌など)
・放線菌 (ストレプトマイセスやアクチノプラネス)
・カビ(糸状菌、コウジカビ、ムコールなど)
・酵母
・光合成細菌

などがあり、その中から特に、植物へのメリットが大きな菌や繁殖力が強い菌が選ばれて、農業用資材(ボカシ肥・堆肥スターターなど)として活用されています。

かつて日本では、トイレが水洗になる以前、下肥(しもごえ)や落ち葉などを活用し、ボカシ肥を中心とした自然循環型の農法でさまざまな作物を育ててきました。なので「園芸用微生物の利用が最先端の農業だ!」とか「バイオスティミュラントが熱い!」とか言われても、「何をいまさら・・・」とポカンな部分もあります。

しかしながら、肥料や農薬の使用を抑え、環境への負荷を軽減しながら、栄養価が高くおいしい農作物を効率よく収穫するためには、園芸用微生物(有用菌資材)の活用は現代でも大きな意味があります。

その土地の風土でずっと栽培されてきた伝統野菜などの固定品種は、微生物と切っても切れない強力な共生関係を築いているので、肥料をたくさん入れなくも毎年きちんと育って収穫ができます。

しかし、肥料成分が十分に得られるハイドロポニック栽培環境で育つ植物は、これら有用菌類の働きがなくても早く大きく育ち、たくさん花を咲かせることができます。とくに、品種改良されたF1品種の野菜や花苗は、根域微生物との付き合いが下手だといわれます。

ココ培地ポッティング・ミックス培土など有機質の培地では、微生物が定着しやすいのですが、とはいえ1年以内で収穫を終わらせる短期収穫が大前提なので、微生物を定着させる意味が薄くなる実情があります。

そのため、ハイドロポニカリーな栽培での園芸微生物資材とは、微生物そのものを繁殖させる目的ではなく、植物ホルモン・アミノ酸・菌体残渣(菌の死骸)・抗菌成分など、微生物の代謝副産物(ポストバイオティクス)を活用する目的が中心です。

ココ培地ポッティング・ミックス培土を問わず、すべての培地で、ピシウムなど根腐れ病が発生しやすくなるのは真夏だといわれますが、しかし実際には、病気が発生する前段階で水のやりすぎや培地の温度が高くなるなどが原因で、すでに根が酸素不足(酸欠)によって変色し始めているケースが非常に多いと言われています。
このため、微生物資材が手元になくても、季節に応じた栽培方法や環境のコントロール(温度・酸素供給・養液管理)を適切におこえば、多くの病害虫の発生は未然に防ぐことが可能です。

2025年8月20日水曜日

日本の最高気温更新! 2025年の酷暑を乗り切る

 「記録づくめの今年の夏」なんだそうです。とにかく暑い!
それにしても、これから夏が来るたびに「最高気温更新!」なんてことになりやしないかと心配です。

暑さにうんざりした心をリフレッシュするために、丹沢の山に足を運びました。往復20Kg歩くことになりましたが、河原にアクセスできるところで足を浸すと、歩き疲れてヨボヨボになった足があっという間に軽くなりました。



前の週に降ったゲリラ豪雨で、ところどころプチ土砂崩れが起きていましたが、小さな滝がたくさん出現していて、それはそれはキレイでした。


河原には、チョウカイアザミの群生がひろびろとした葉を広げて、色鮮やかな花を愛でることができました。もう半月もすれば、河原いちめんにこの花が満開になる様子がみられると思います。


鮮やかな赤い花が目を惹く「マルミノヤマゴボウ」が、あちらこちらで咲いていました。



大好きなハイゴケが、まるで雑草のように路肩や土留めブロックにはびこっていて、「室内で育てるとあれだけ苦労するのに、やっぱり植物は最適な環境でグイグイ繁殖するのだな」と改めて思い知らされました。



目的のユーシンブルーはダムの放流でみられませんでしたが、白い花崗岩でできた渓谷に流れる川の水は、どこで眺めても美しく鮮やかなブルーでした。



丹沢の渓谷とは対照的な日本科学未来館では、素敵なオブジェクトがありました。




どんなに酷暑が続こうと、もう2週間もすれば晩夏の気配が色濃くなります。















2025年7月31日木曜日

挿し木や幼苗をパワフルにサポートする「スーパースライブ」は開花期以降も強い味方!

「あっ! やっちまった!」ついうっかり苗を萎らせてしまったり、植え替えにミスって苗がしょぼんとしてしまったり・・・そんな時は100%安全原料の「SUPERthirve〜スーパースライブ〜」 が強い味方になります。



あらゆる植物の根を活発にして健康をたもつスーパースライブには、抗菌作用、根の伸長、ストレス耐性アップ効果のあるビタミンBが含まれているので培養液をクリーンに保ち根腐れ病を防ぐ効果があります。

スーパースライブは、わずかな量でも効果がでるので、世界中のスーパースライブ・ユーザーの中には、生長から収穫までをとおして、培養液 4L に対して スーパースライブ数滴を加えて与えつづけるハイドロポニック・グロワーもいるので、すべてのハイドロポニックシステムで開花期以降もスーパースライブを培養液にくわえて与え続けることをおすすめします。


スーパースライブに含まれるビタミンBが活力の高い根域をキープして、元気な植物を維持します。


2025年7月22日火曜日

循環 式システムGeminiで検証、CANNA ルートプラグの約4ヶ月後。

 CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をロックウール・ポットに植え、循環式ハイドロシステムGeminiにセットしたのが、今年の2月末でした。

CANNA ROOTPLUGSは ロックウールポットへの定植も簡単!

CANNA ROOTPLUGS→ロックウールポット→循環ハイドロ・システムに植えるステップ


あれから約4ヶ月たちました。


 CANNA ルートプラグは、ココ培地100%の植物繊維でできた有機培地です。有機質の培地は、ハイドロポニック栽培との相性があまり良くないと思われがちですが・・・


ロックウール・ポットへの根張りもスムーズで相性が良く、力強く根が張り根量が増え、ハイドロポニック・システムで大きく速く生長させることができます。





2025年7月16日水曜日

THE 「コダヌキ」 of 2025

 ということで今年もちゃんと産まれていました、コダヌキども。緑地の坂道を全力で駆けまわっていたかと思えば、小鳥の水飲み場のためにつくったバードバスに足をつっこんで水浴びを始めたりと見ていて飽きません。

本当は4匹いますが、警戒心の強い子は父母タヌキにビッタリくっついて行動していて、なかなか姿を表しません。



この子はアップで見ると、渋い大人顔です。



兄弟なのに顔つきがまるで違います。この子は臆病ながら好奇心に勝てず、初対面となる私の姿をじっっっっと見ていました。


毎年6月から7月になるとタヌキの夫婦がコダヌキを連れて姿をあらわすので、多分4月〜5月ごろに生まれるのだと思います。ヤダケとヤブマメがワサワサしているところに天然のトンネルをこさえて暮らしています。


危険を感じると、このトンネルにスポンッと逃げ込み、数メートル離れたところから突然ズバッと姿を表します。


ワタシがはじめてコダヌキに気がついたのはつい数日前でしたが、今思えばネコたちは夜になると、窓から暗闇に包まれた緑地をジイーーーーッと見つめていました。「ずいぶん前からあいつらはいるぞ。何をいまさら驚いているんだ?」とでも言いたげです。


それでもコダヌキたちが奇声をあげて野原を駆けまわりはじめると、興味深くその様子を眺めています。



モワッとした梅雨時期あるある、ですが、観葉植物から突然生え広がるキノコ、「コガネキヌカラカサタケ」です。




ある日、とつぜんニョキニョキと生えてきて黄金色のカサを広げることから、幸運が訪れる縁起がよいキノコという人もいるそうです。毒があるので食べられませんが、みなみなさまに幸運が訪れますように。



2025年7月10日木曜日

CANNA COCO栽培で見るCANNAZYMの効果

挿し木で増やしたミニトマトを育ててきて約4カ月後、暑さもピークとなったので栽培を終了しました。


挿し木の取り方
CANNA ROOTPLUGS Review 〜楽勝! トマトの挿し木〜

発根した幼苗を植え還るステップ
CANNA COCO培地はパーライト不要。一番カンタンによく育ちコスパの良いココ培地!

AeroPot6Lと、CANNA COCO培地で育ててきたミニトマトは、4m以上大きく育ちました。撤収後、CANNA COCO培地に張った根の様子を観察してみました。


このミニトマトには、CANNA COCO A/B肥料と、酵素系活力剤CANNAZYM(キャナザイム)を与えていました。

ひとくちに「酵素」といっても、市販のすべての酵素系活力剤が、古い根を分解できる効果があるわけではありません。CANNAZYM(キャナザイム)には、ビタミン群や多肉エキスも含まれますが、本来の目的は、根腐れ病を起こすピシウムのエサとなる枯死した根を速やかに分解することです。

CANNAZYMの主要酵素群は、ペクチナーゼとセルラーゼです。この2種類を組み合わせると細胞壁全体を分解して、枯死した根の細胞に含まれていたミネラルや糖分を培地に放出できるので、植物はこれらを栄養分として再利用できるようになります。



大きく育つ植物を夏場に育てる場合は、AeroPotの6Lサイズではやや小さく培地が乾くスピードがとても早くなってしまうので、AeroPot10Lか17Lをおすすめいたします。

(一方で、培養液の水やり回数が増えることが苦でなければ、培地量が少ない方が培養液を与える回数が多くなり、酸素と養水分の吸収量が増えるので、花つきや実つきがよくなる傾向があります。ただし栽培環境が崩れると一気に萎れやすくなるので手間がかかかります。)





栽培終了後のCANNA COCO培地を切ってみました。培地内部まで細かい根でいっぱいです。パーライトなしでも、内部までビッシリ、ミッチリと健康的な白い根をキープできます。


蒸気殺菌処理をしていないCANNA COCO培地は、コヤシ繊維本来の多孔質構で固いスポンジ状のままなので、このフワフワ状態が長期間保たれます。

パーライトなんか混ぜなくても、4カ月の栽培期間 根腐れすることもありません。

むしろパーライトを混ぜてしまうと保水量がへってしまい肥料がムダになるだけでなく、根が張るテリトリーがへって収穫量も減ります。


CANNA COCO培地はとても簡単に再利用できるので、100% CANNA COCO培地だけを使うことをおすすめします。



ココ培地の再利用 – あなたが思うよりもカンタンで安全!