左は、ベース肥料に Tama Plantfood の有機活力剤をプラスして与えつづけたトマトの果房で、右はベース肥料のみを与えて育てた果房です。
有機活力剤を与えつづけたほうが花や果実の数が多くなることが見た目で分かります。また、食べ比べてみると有機活力剤を与えつづけたトマトの果実は、後味にアミノ酸の旨味を感じます。
そして、最近のホップたちの様子です。文句なしでカスケードホップがよく育ち、よく花を咲かせています。カスケードはアロマホップタイプなので、「手のかかるナイーブな品種かな? 」となんとなく思っていましたが、つるつる、めきめきよく伸びて、たっっっくさんの花を咲かせています。
ハシゴがないと登れない高さの窓まで、きれいにツルが伸びました。ホップの毬花がプクプクと大きくなっていく様子をこの窓から観察することが、ほぼ毎日の日課になっています。唯一の問題らしき問題は、ホップのツルがアリンコのジャングルジム状態になっていて窓から自由に侵入してくることです。
5月に咲き始めたホップの花は、すっかり形が出来上がっていて、ブラクト(顎)の先端が茶色くなれば、いよいよ収穫時期となります。ホップの毬花は、咲き始めてから2ヶ月弱で成熟となるようです。
6月になって新たに地表から伸びはじめたホップのツルは1.5メートルくらいの高さで、毛花を咲かせ始めています。この毛花が収穫できるようになるのは、想像したくもない猛暑のさかり、8月中になるかと思います。
毛花が咲き始めたら、肥料の効きをよくする有機活力剤とPK肥料をコンスタントに与えています。
ホップたちの株間に植えた「ベニバナインゲン」たちが、サッソク花を咲かせていました。マメ科の植物は根っこに根粒菌を飼うことができます。有機栽培や無肥料栽培には欠かせない根粒菌という有用菌は、空気中の80%も占める気体のチッ素をアンモニア態チッ素に固定できるので肥料の施肥量を減らせたり,土を健康にできるというお話は有名です。
有機栽培や無肥料栽培は、化学肥料の過剰施肥→窒素過剰で作物が軟弱化してしまうため病害虫に弱くなり農薬の量が増える →
農薬で有用菌も減り土の分解、浄化作用が断ち切られ痩せた土になるため、さらに多くの肥料を入れてしまう→
ますます土を固く締めたり酸性化させたり、水源に過剰な肥料分が流れ出したりという悪循環
これを断ち切り、健全な野菜をつくるためにはまず健全な土壌づくりから!!! という流れから盛りあがってきたと思います。
ところが有機肥料を入れて土がフカフカになり、作物の根っこがノビノビと張りやすくなると、土中の広い範囲から肥料をたくさん吸えるようになるので、有機栽培を何年か続けると「微量要素不足」になってくることが案外多いのです。
多くの有機肥料には「微量要素」があまり含まれていないということも、その一因になるため、iFoamをはじめとした欧米各国の「有機栽培と認められるための基準」でも、「微量要素」だけは自然由来の原料でなくてもOK! というケースがほとんどです。
最近,ホップのグリーンカーテンを眺めていると「チーチーチュウ、チーチーチュウ」という鳴き声のあとに「シジュウカラ」がやってきます。どうやら親鳥が巣立ったばかりのヒナをつれてきて餌場を教えてあげているようです。もうすっかり飛べるようになったヒナドリですが、いまだに親鳥のまわりで羽根をパタパタさせてはエサをねだっていました。
「 そうよ、ホップの葉っぱにひっついてるイモ虫とかを取りにきてんのよ! 分かってんなら早くどっかに行きなさいよ!!! 」といいたげな親鳥の視線に耐えかねて、写真もそこそこにさっさと退散することになります。