一方で、夕方に雨がふってくれれば「水やりの手間がはぶけてラッキー! 」という声もあるわけです。それに、露地栽培の植物たちにとって曇っている日は絶好の葉面スプレー日和です。
ところで、室内栽培から屋外にお引っ越ししたミニトマトの「千果」たちは、アウトドアライフを大満喫してます。
植物の機嫌がよいかどうかは、「花」をみれば分かりますよね?
「 肥料バランスも水も空気も太陽もバッチリOK! 不満はございませんっ!!! 」というコンディションの良い植物は花をたくさん咲かせます・・・室内グロウルームから移動させて2週間。花が次々に咲き、やっと本来の調子がもどりました。
ウンザリするほどに水やりが忙しくなる夏場ですが、いちいち水やりに行くのが大変なので、イリゲーション・システムを設置してもらいました。トマトたちから3メートルほど上にある窓に置いたリザーバータンクにドリップホースをつけて培養液を落として、トマトの根元には塩ビパイプに空けた穴からシューシューと培養液がドリップされます。
リザーバータンクを高い位置にセットできるので、落下するさい水圧がつき、電動ポンプなどを使わなくても給水できるし、5株のトマトたちの水やりが、ほんの数分で完了できます。なにより、水圧で空気もいっしょに入るのでトマトたちの調子がよくなりました。あっちからこっちから、どしどし出てくる「わき芽」を欠くのが大変です。
高低差がない場合や、毎日決まった時間にオートマチックに給水させたい場合は、24時間タイマーで定時に作動させる循環ポンプをリザーバータンク内にセットして培養液を給水させるのが一般的です。
さて、こちらは同じく室内ココ培地栽培していた「千果」たちです。ポットをすこし地面にうめているのは、バタバタと倒れてしまわないための固定です。それ以外に特に理由はありません。このコたちにもイリゲーションシステムを設置する予定です。
布製のポットなので、水やりすれば鉢底からよぶんな培養液が地面にしみ込んでいきます。いちいち排液を捨てなくてもいいのが露地栽培のなんともよいところです。
ところで、布製ポットをじかに地面に置いたり地中に埋めたとしても、根っこはポット壁面をつきやぶって地中に伸びていくことはできません。鉢底から多少根っこがはみ出ることがありますが、肥料と水分がたっぷりとあるポット内だけに根っこの生長をとどめておくことができるので、効率よく養分吸収させることができます。
ちなみに、トマトの布製ポットを動かしてみると、近くに植えたホップの根っこがポット下に集中的に伸びてきていました。「 わしらにも、水と食い物をよこせ〜!!! 」というホップの声なき叫びのように感じます・・・根っこは水と肥料がある場所を嗅ぎ付けることができることをシッカリ・ハッキリと確認できました。
ホップのコンパニオンプランツとして植えた豆科のハナインゲンたちは、絶好調で育ってます・・・地植えのやつだけ。(西陽をさえぎるためにプランターに植えたハナインゲンはサッパリ大きくなりません。)
しかしハナインゲンたち、花は咲けどもサヤがつかん! 覚悟はしてましたが、涼しいアンデス生まれのハナインゲンには、やっぱり関東の夏は暑すぎるんだろうと思います。秋になるまで実がつかないんだろうな・・・
同じくマメ科の「葛(クズ)」ですが、アグレッシブな繁殖力は大迷惑。しかし、ホップ目当てに飛んできたマルカメムシが最近ではクズに移ってくれていました。バンカープランツになるんですねぇ。