今回は、CANNA ルートプラグで発芽させたナスの幼苗を CANNA Terra Professional培土をセットしたスターティング・ポット0.7Lに植えて、室内秋冬栽培をスタートさせます。
スターティング・ポットとは、発芽や発根した幼苗を最初に植える0.5L〜1L程度の小さなポットのことですが、まず1L以下の小さなスターティング・ポットに植えて幼苗の根を早くたくさん発達させる、というステップは、とてもとてもとても大切です。
CANNA Terra Professional培土 をはじめ、CANNA COCO培地、ロックウール培地などの固形培地すべてに言えますが、まだ根が出てまもない小さな苗を収穫まで使用するファイナル・ポット(6L〜20L程度のサイズ)にダイレクトに植えてしまうと、根量に対して培地の量が多すぎて乾かないため、根の生長がとても遅くなり根が伸びません。また、ずっと湿ったままの培地の表面には青カビなども生えやすくなります。
室内栽培の鉄則のひとつが、生長期を必要最低日数に短くすることです。栽培期間が長くなるほど病害虫リスクとコストが高くなるからです。
- まず、ポットの底にカットしたコイヤー・マットを敷いておいて、Canna Terra培土が流れ出るのを防ぐプロセスは、前回のCANNA COCO培地に幼苗を植える手順と、まったくおなじです。
- スクエア・ポリポットSサイズに Canna Terra Professional培土をいれ、ガーデニング・スコップなどを使って、中心にCANNAルートプラグがすっぽりと入る穴をあけておきます。苗を植えたらポット全体にCanna Terra Professional培土を追加で入れ軽く押します。すき間がなくなる程度になじませます。
- ピートモスベースのCANNA Terra Professional培土には、あらかじめ2週間程度の肥料が配合されているので、植えてから約2週間は肥料を与える必要はありません。この点がCANNA COCO培地と大きくちがいます。
そのため、最初に与える水には肥料を入れず、根の活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液を与えます。培養液をゆっくり与えて十分な排水をさせ、受け皿にたまった排水は溜めたままにしないで15分以内に捨ててください。根は15分で溺れます。


