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2022年1月14日金曜日

2022年初詣とヨモギ の温浸法インフューズドオイル

 2022年も、またたくまに2週間たってしまいました。

開拓と農業の神様 天日鷲神(あめのひわしのかみ)を祀る浅草 鷲神社への初詣は、毎年恒例のことです。



そして、八方除けのご利益で知られる寒川神社は、コロナ禍のご時世を反映してか、例年よりいっそう多くの方がお参りに訪れていたように感じました。



さて、一年でもっとも寒さの底にさしかかったこの時期は、冷えが様々な身体の不調を起こしてしまいます。こんな時は、民間療法のテッペン、万能薬である「ヨモギ 」を活用します。

ちなみに、ヨモギ属に含まれるアルテミシニンという成分は、がん細胞を死滅させる効果が抗がん剤の34,000倍だったり、マラリアの治療薬に使われることで話題になりましたが、アルテミシニン生産種は、ヨモギ属クソニンジンであり、日本で一般的な食用のカズサヨモギオオヨモギニシヨモギ は、アルテミシニン非生産種なので、残念ながらアルテミシニンは含まれていません。(ただし、非生産種のヨモギでも特定の加工でアルテミシニンの生合成中間はできるそうです)

植物油に成分を抽出する「インフューズドオイル」は、植物の有効成分をあますことなく抽出できるうえ、日々手軽に使えます。


今回は、ヨモギ のマッサージオイルを作りたかったので、加熱による酸化に強く肌にもよい「スイートアーモンドオイル」と「ホホバオイル」のブレンドに、乾燥ヨモギ を浸して温浸法インフューズドオイルを作りました。


ヨモギ の有効成分のうち、脂溶性で経皮吸収がほとんどできないビタミン群や、カロテノイド、クロロフィル、ポリフェノールの摂取を期待する場合は、オリーブオイルや米油に抽出して、和え物やドレッシングに使うと良いと思います。




ヨモギ の主な精油成分であるシネオール β-カリオフィレンツジョンなどには、リラックス効果をはじめ殺菌効果や抗炎症効果があります。多くの精油成分は脂溶性で、細かく刻んだ植物の葉や茎を60℃前後に温めた植物油に5時間ほど浸すと精油成分を抽出できます。


耐熱ガラスに材料をすべて入れたら、低温調理器で55℃の湯煎で5時間加温します。いつもはヨーグルトメーカー を使いますが、今回は量がやや多いので、低温調理機を使いました。



刻んだ乾燥よもぎの他に、リラックス効果とアロマ効果の強化を期待して、ラベンダーと乾燥オレンジピールもプラスしてみました。


55℃にセットした湯煎にガラスジャーを浸して5時間加温したら、ホホバオイル+アーモンドオイルは、ヨモギ 色に変化しました。ヨモギ のインフューズドオイルの完成です。

ザルやサラシ布で植物体をこしたあと、乳化剤のポリソルベート80を全体量の10%加えれば、水で洗い流せるオイルにできるので、風呂上がりに腰回りに使えば、冷え取りマッサージオイルとして使えるだけでなく、シャンプー前の頭皮マッサージオイルや、化粧落としにも使えます。



血行促進効果と使いこごちのよさを期待して、オレンジオイルとシナモンオイルを50滴ほど加えてから、ボトリングして完成です。早速、完成したヨモギ ・インフューズドオイルで、シャンプー前の頭皮マッサージを試してみました。やや青くさい香りと爽やかなアロマに包まれ、オイルを流した後、いつものシャンプーをしてみると泡立ちがとてもよく、頭皮はポカポカスッキリ+毛髪はシットリで、とても気に入りました。さらに翌朝、いつもより寝ぐせが穏やかに。


風呂上がりには、スネや足首など冬にカッサカサになるところへ塗ってマッサージしてみると、普段よりも湯上りの暖かさが長持ちして、よく眠ることができました。翌日も肌はしっとり、これは手放せなくなりそうです。



さて、今年の干支は寅ですが、我が家の小さなトラの目線が緑地をロックオンしておりました・・・




その目線の先にいたのは・・・「キジバト? ちがうな、くちばしが長い!」



調べてみるとタギシでした。発酵米ヌカをまいた辺り地面にクチバシをつきさし、ガシガシとほじくっては何かを食べています。水辺の鳥という印象が強いのですが、米ヌカのおかげで、柔らかく温度が高めになった地中にはミミズやら昆虫類が多く集まっているのかもしれません。



シジュウカラ は集団でやってきます。天気の良い日は、バードバスの水に熱湯を注いで温かくしてあげると、バッサバサと水浴びを始めます。



もう1人の小さな虎。バードウォッチングに飽きてマッサージを要求する目線をなげています。
雪がふって積もった先週の2日間、ベランダに出してもらえなかったストレスで、また膀胱炎になりかけましたので、お腹をさすって直してからというもの、味をしめたようです。






2020年2月10日月曜日

無農薬栽培の救世主と、LEDが引きおこすカルマグ欠乏

例年なみの冷えこみとなった週末でしたが、暖冬の今年は寒さがひときわ身にしみました。

やっつけ栽培のヒヨコマメに花が咲いていました。「まさに豆の花」という感じの、白くごくシンプルな花たちです。










ところで、果菜類などの室内栽培では、病気や害虫の発生や生長障害などのトラブルはつきものです。 イチゴたちの苗にハダニが再発生したので、ひとまず55℃温水スプレーで葉っぱをきれいに洗い流しました。 そして、病気の防除のために「プロポリス」を100倍に希釈してスプレーしてみました。










「プロポリス」は、殺菌作用や抗ウイルス効果がとてもとてもとても高く、ミツバチが樹液などを集めてつくるペタペタとした樹脂のような物質で、このプロポリスで巣のすきまを埋めてカビやバイキンから巣を守っていると言われています。








インフルエンザが流行りだす季節になると、プロポリスを肩身はなさず所持する栄養オタクなマダムどもには、すっかりおなじみかと思いますが、「ノドがイガらっぽい!」と感じたら、すかさずプロポリスのキャンディーやドロップを口にすれば、インフルエンザはもちろんノロも、コロナも、怖くないんですねぇ(多分)。


天然で人畜無害でありながら、最高に強い殺菌効果をもつのですが、唯一の問題は「Xソ、まずいこと」。口に落とすたびに「うえぇぇええぇぇ!!!」と叫ぶことになります。

市販の「プロポリスのリキッド」を100倍ほどに希釈して、イチゴの葉っぱにまんべんなくスプレーして、イチゴの消毒を完了しました。










それから4日後の今日、ハダニはまだ見当たりません。培養液にはシリカ資材の「クリスタル・アップ」を加えて様子を見ています。 プロポリスのスプレーは、炭そ病やカビ病など細菌、ウイルス、カビが起こす病気に効果があるのか、など試していこうと思います。










そして、もうひとつのトラブル「栽培専用LEDは、カルマグ不足になりやすい?」ということです。 







LEDで育てるとカルシウムとマグネシウムの欠乏が起こりやすいという問題は、「どこのLED?」とか、「どの光の色?」・・はあまり関係がないように感じていますが、とくに室温が下がる冬に起こりやすいように思います。低温障害の症状にも似ています。







茶色く変色してしまった葉っぱは、もう緑色にはならないので、ひとまず培養液に「カルマグルト」をプラスしたりしています。



葉っぱに障害が出てしまっている一方で、花のつき方が尋常ではないのです。「オンシジウムみたいな花房がたくさんだ!!!」と感動すら覚えます。SANlight Q6のような、PPF放射効率が高いLEDは、光合成の効率が高すぎて、葉緑素のダメージが大きいのかもしれません。











一方、セラミック・メタルハライドCMH315Wの3000K-R「フルスペクトラム」で育てているジャンボピーマンは、順調そのもの!









摘花しなくても、大きな大きな花がたくさん咲きました。英国ジャイアント・ベジの強い味方「GoGro自動底面吸水システム」で育てているということも大きいと思います。









ということで、昨日は満月でした。虫たちは満月や新月に産卵して、その3日後ぐらいに孵化すると言われています。 

農薬の使用を最低限に抑えたいのなら、害虫のタマゴが孵化するその頃に使うのが一番効果的、と言われていますので、今年は、温湯スプレーとプロポリスのスプレーで、どれくらい病害虫が抑えられるか実験していきます。
ちなみにプロポリスのリキッド自体は、決して高額なものではありませんが、コロナ・ウイルスが大問題となっている現在、どこの通販サイトでも売り切れ状態になってます。

2019年12月18日水曜日

2019 SANlightQ6 LEDとpHull Spectrum CMHの秋冬栽培

フル・スペクトラムCMH315W 4200Kランプで育てているのは、ジャンボピーマンです。 となりで点灯させているSANlightQ6W LED215W の温白色光が強すぎて、これっぽっちも白色に見えてませんが、4200Kランプの光は、青色波長がメインの白色です。








CMHランプ4200Kは、300nm〜800nm(近紫外線から近赤外線)の範囲すべてを放射するフル・スペクトルな光です。夏野菜は、紫外線から青色領域の光で徒長のないコンパクトな生長はもちろん、実は花芽形成も促進されるので、生長期の初期からCMHランプ4200Kの光が効果的です。


























そのとなりの、ハイエンドな栽培専用LED SANlight Q6W 215Wで育てているのは、毎年定番のミニトマトどもです。

























トマトは、収穫できる頃になるとツルが2m以上になって、日々の誘引作業が追いつかなくなるので、このくらいの丈の時が一番かわいく思えます。



















ジャンボピーマンとミニトマトの間に挟まれているのが、イチゴ「あかねっ娘」です。ハダニがでましたが、2度の薬剤散布と55℃温湯スプレー、そして細胞強化効果の高いクリスタル・アップ活力アップのスーパースライブの葉面スプレーのローテーションで、カンペキに駆除できました。ハダニは、薬剤を使いすぎるとすぐに耐性をつけてしまうので、農薬ではない活力剤の葉面スプレーをこまめにおこないイチゴの免疫力を引き出すことが大切です。

イチゴどもは、近日中にネットポットに定植して、天井からハンギングで育てます。ミニトマトやジャンボビーマンの株間につるして育てれば、グロウランプの光がムダなく活用できます。

























木々の紅葉が、例年よりも遅かった2019年です。



















たびかさなる台風や天候不順で、今年の花き類は、やや出荷が遅れたものもあるようでした。「お花も野菜も、それはそれはよく育つ! しかも抗酸化成分の含有率が多い野菜に育つよ!」が自慢のソイルレス・ポット用培土 CANNA Terra ポッティングミックス培土 で寄せ植えをつくりました。植物検査のために封を開けて、売り物にならないものを活用しています。





















やさしく、やわらかなイエローピンクが、春の訪れを楽しみにしてくれています。




































年が明けて正月気分が終わり、2月になると咲きはじめる梅をかわきりに、ご近所の花木たちが、まだ寒々しい風景の中で、桃、桜・・・と、はなやかに花を咲かせていくのをうれしく眺めながら「去年の暮れに桃のひとつでも植えておけば、いまごろ家でも花が楽しめたのに・・・」と毎年思うのでした。
とはいえ、季節を感じる花木アレコレを植えられるスペースのあるお庭をもつお家というのも、かなり少なくなっている気がします。




ふと気がつけば、増えているキング・プロテアも冬じたくを終えました。アッパレなことに、今年の秋に順調に育っていた一株を枯らしてしまったおかげで、「ゼッタイにしてはいけない! キング・プロテアのお約束」がひとつ増えました。
























そ・れ・は! 「土の酸度を下げるためにイオウ粉をつかったら、決して石灰資材を与えてはいけない!」です。考えてみればあたりまえ、イオウと石灰がひっついたら、プロテアの根が苦手とする石こう(硫酸カルシウム)になってしまうからですね!!! 枯らしてやっと理解できた NGルールが、またひとつ身につきました。




ここまでして、お気に入りの植物どもをついつい育ててしまう理由を考えるにつけ、きっとヒトが植物を選ぶのではなく、植物がヒトを選んでいるのでしょう。

「オマエ、ワシらの種を育てよ! 増やせよ! そして広げよ!」

かの有名な、植物による人間の洗脳工作です。





来年の春も、テントウムシなどの益虫に庭の花々を守ってもらうために、今月から虫たちの越冬ハウスを設置しました・・・が、暖かな室内に取り込んだエアプランツやアガベたちの植木鉢からテントウムシがワラワラと這い出して部屋のカベづたいに歩いているのを目にしますので、どうやら設置するタイミングが遅すぎたようです。

2019年11月25日月曜日

フルスペクトルCMH315Wでの秋冬栽培と秋の寄せ植え




さて、その「フルスペクトラムCMH315W」で育てているミニトマトです。 ランプから苗のトップまで、今は80cmほど離しています。







エアロポット17Lへ定植しました。ここからだいたい7日〜14日後、ポットが軽くなって水やりのタイミングがきたら、自動底面給水システム「GoGro」へセットすることになります。


















一方で、イチゴ苗「あかねっ娘」は、ハダニが発生したので消毒しました。 市販のハダニ用農薬と、55℃くらいの温湯防除を交互で2度ほどくり返して、ようやく改善しました。
























さて、いよいよ本格的にビオラの流通がはじまった11月。ヘタの横好きではありますが、毎年お世話になった方への年末ごあいさつがわりの寄せ植えをこしらえました。



































バラは、ゆっくりときく緩効性肥料の方がトラブルなく育つのですが、葉数が少ないけどついたツボミを咲かせたいときや、冬眠前に葉数を増やして根を充実させたい秋の季節などに、ハイドポニック用の液体肥料を薄めに希釈して与えると、週ごとに葉数が増えてきて、かなり回復します。


2019年5月22日水曜日

今年のカスケードホップ根茎の様子

毎年お配りするホップ根茎は、そのコンディションを確認するために いくつかを栽培テストしています。

今年株分けたカスケード根茎のうち、ひときわ小さかったホップ根茎をポットに植えてみましたが、ホップ強いです。シュートがいくつも伸びて、しっかりしたツルに生長しました。







ホップ根茎を鉢植えや地植えにした時点で、腐ってしまった・・・というお声を 非常によく聞きます。 北米の代表的なホップの産地であり、年間を通して雨量が少ないヤキマバレーと、春に雨がとても多い日本を比較すると 東京はヤキマの約7倍の雨量があります。 そのため 日本でホップ根茎をスタートさせるには、ちょっとコツが必要なようです。
























失敗なくホップを大きく育てるポイントは :

  • 根茎は、いきなり定植せず、まずは 1L 程度のポットでツルと根っこを伸ばします。 この時に、一度水やりをじゅうぶんにおこないます。根茎からすでに白いシュートがいくつか伸びている場合は、シュートを土から出して植えてあげると 芽が腐らずに伸びやすくなるようです。 


  • ポットに植えた後、土の表面が乾かないかぎり、水やりはNGです。ホップの根茎からは、根っこよりもシュートが先に生長します。シュートがツルになって葉っぱが展開しても、まだ根っこが伸びていないことが多いので、この時に水やりをしすぎると根茎が腐ります。 
    もしも5月に夏日が続き、ポットが軽くなったら水やりをしますが、基本的には定植できる大きさに生長するまでは、1〜2回しか水やりの必要はありません。


  • 定植する場所の土が硬いと、根っこが伸びにくく、ツルが細くなり花が少なくなります。 地植えの場合は、30cmほど穴をほり、ココ培地やピートモス、腐葉土や堆肥などの有機繊維質で根っこが伸びやすい園芸用土を敷いてからホップの苗を定植してください。 地植えや大きなプランターに定植した時にたっぷりと水やりをしたら、少なくても2週間は水やりを控えます。 梅雨に入りましたら、水やりはほとんど必要ありません。 真夏は、夕方にたっぷり水やりをします。


  • 太いツルには、大きな花がつきます。太いツルの先端は ゼッタイに折らないでください。 追ってしまうと、脇芽がツルとなって上に伸びだすまで、エラく時間がかかり、花がでるまで時間がかかってしまいます。 とくにグリーンカーテンにしたい場合は、折らないよう気をつけてください。 


  • ホップは肥料ぐいです。液体、固形を問わず NPK=1:1:1比率の肥料を少しずつ、しかしマメに施肥してください。 毛花がではじめたら、リンとカリを含む肥料を少しずつ与えると、花が大きくたくさんつきます。


  • 根元に近い葉っぱは、ハダニや虫に食われやすいです。農薬を使いたくない場合は、55℃ 〜 60℃の温水で葉っぱの虫を落としてから、カキガラ石灰など炭酸石灰を葉っぱに直接かけてください。雨が降る前日におこなうと、効果的です。
    アブラムシが大量に着いてしまった時は、バグ・フロスタを葉っぱにかけたところ、翌日すっかりいなくなりました。








今年のカスケードホップ根茎も テスト栽培でりっぱな苗に育ちましたが、困ったことに植える場所がまったくありません。

そこで先月 すでに根茎をご希望いただいた方にご都合を伺って、引き取っていただけました。よろこんで引き取っていただいて、本当にありがとうございました。「大切に育てます」という  ひとこと が なによりのはげみです。