2019年8月28日水曜日

pHull Spectrum CMH 315W 新発売です。

最後の熱帯夜がいつだったのか思い出せないほど、涼しい夜がつづきます。「もう秋だなぁ」とシミジミしているのですが、まだまだ暑くなる日はやってくるようです。油断はできません。

さて、ついに発売の日を迎えました。「pHull Spectrum 315 CMH フィクスチャー」のご紹介です。 「フルスペクトラム315CMHフィクスチャー」は、CMH315Wランプ専用のバラストとリフレクター一体型軽量ライト・システムです。
(ご好評いただいておりましたLUMii SOLAR CMHフィクスチャーは、メーカーによる仕様変更のため、今後100VAC非対応となるため取り扱い終了となりました。誠にありがとうございました。)







北米カリフォルニアのグロウライト開発者デザインのジェネリック・プロダクトである「フルスペクトラムCMH」は、従来のCMHフィクスチャーよりも、デザイン性が高いことと、そしてなによりも充実したセーフティー機能により、堅実で安定した動作が最大の特徴です。



青と赤のLED点滅パターンで、デジタル・バラストのコンディションをお知らせ。
突然ランプが消えてしまったり、点灯しない原因を把握できるので、ユーザー自身で電気環境を改善して、安心して使い続けることができます。 電圧不足やエラーの発生時にバラスト保護機能が働いてシャットダウンするので、突然の故障や短寿命も防ぎます。



































さらに・・・








 10000K(紫)は、収穫前のほんの1〜2週間だけに使用するUVAとUVBを強化させたフィニッシャーです。フィトケミカルを増加させる効果がもっとも高く、紫色を感じる10000K(紫) 10000Kは、長期間だらだらと使ってしまうと、植物といえども紫外線ストレス過剰となってしまうため、収穫直前の期間だけに限って、シャープに10000K(イチマンケーと読みます)へと切り替えることがポイントです。







ということで、グロウランプといわれる植物育成専用ランプの中での、現時点でのCMHランプのポジショニングについて、だれしもが当然気になる事かと思いますが・・・北米とヨーロッパ全体のレビューとして、本格的にHPSからCMHへの移行が進んでいます。

その理由としては、もちろん学術的な栽培効果の勝敗もありますが、なによりユーザーの使用感から、CMHを選ぶ農産物生産者(ホビーグロワー、コマーシャルグロワーともに)が増えているからなんですねぇ。


従来の赤色と青色だけを強化したHPSランプから放射される光のほとんどが、じつは植物が光合成で使用しておらずムダになっていたという結果が研究によってわかっています。
つまりHPSランプは、放射される光はもちろん、使用電力もムダが多くなってしまう、ということになります。

一方で、植物育成ランプのなかでもっとも太陽光に近い、近紫外線から赤外線までのフルスペクトラムを放射するCMHランプの光であれば、植物はもっとも光合成が活性化され、免疫システムの強化や、植物ホルモンバランスの最適化による生長促進効果が高いため、使用感としては、CMH315Wのほうが HPS600W(HPS400Wではなく!!!) よりも満足な収穫ができたグロワーが圧倒的に多い、という結果が出ています。

栽培効果だけでなく、発熱量や消費電力、そしてランプの寿命が長いことなど、相対的にコストパフォーマンスもよいと評価するグロワーが多いため、世界的な動向として、HPSユーザーが、CMHランプへ次々に移行しているのが事実です。





2019年8月2日金曜日

長雨で多収穫。カスケードホップ2019

梅雨があけたと思えば猛暑。 猛暑です。おしよせる「まったり休みたい気持ち」をふりはらい、カスケードホップの収穫をすませました。








思えば7月は雨降りばかりで、きちんと観察することもしてませんでしたが、長雨のおかげで例年の毬花よりも、段違いなサイズに肥大したカスケードホップ毬花が収穫できました。










花や果実が実ったら、水やり多めが多収穫の裏ワザ。 カスケードホップの収穫を終えたとき、またしてもこのことを、ブルーベリーに引きつづいてミシミシと実感できました。長雨の間、ブルーベリーには培養液をあまり与えられていなかったので、もっときちんと施肥管理できていたら、さらに良い結果が出たのかもしれません。






カスケードホップのベース肥料は100%オーガニックの「バイオ・キャナ」。「バイオ・キャナ」の生長期用「バイオ・ヴェガ」と 開花期用「バイオ・フローレス」は、各生長段階ごとにたった1本ですべての必須肥料成分をまかなえるだけでなく、暑さで消耗しやすい糖分も豊富に供給できる便利なワンパート肥料です。 有機農法の中でも、もっとも厳格な「バイオ・ダイナミック農法」にも適合し環境に負荷をかけないだけでなく、果実がとにかく甘くおいしくなるうえに、成り疲れ知らずに。 


活力剤は例年とおなじく「タマ・プラントフード」の、発酵によってつくられた開花活力剤「フレバリン」、肥大効果がもっとも高いリン・カリ比率の「タマ・PK」、果実の品質と香りの高さが実感できる「クリスタル・アップ」を与えています。







2019年7月26日金曜日

King Protea リトルプリンスが咲きました。

やっとのことで梅雨明けへのカウントダウンを迎えた気分です。
晴れてみれば、まぁ暑い! 動いても暑い、休んでても暑い。「カビめ! 死んでまえ!!!」と、ばかりに 多くのオタクのベランダにはシーツやお布団が風になびいておりました。雨降りがつづき、乾ききらなかった洗濯物が たった数時間でカラッと乾いていく快感をかみしめている今週でした。


さて、キング・プロテアの花がやっと開きました。年を越したプロテアが、開花までこぎつけられたのは、生まれてはじめてのことです。




















今月のはじめは、まだツボミがこんな状態でした。




















今年の春に、3つのツボミが見えはじめ、油断したすきにツボミのひとつを青虫に食われ、長雨にあたりすぎて、ふたつ目のツボミが腐ってしまいました。青虫はともかく、長雨の時は、雨があたらないように軒下に入れておくべきでした。
























ということで、キング・プロテアは、微生物の発酵資材と米ぬかでグングンよく育ち、ツボミがまた固いうちはマメに水やりした方がよく育ち、エプソムソルトを月に一度以上与えた方がよく育ち、リン酸とカリウムは、水溶性PK肥料を薄めに希釈して葉面スプレーなしたほうが開花促進になる、ということを学べた気がします。

今回ツボミがつかなかった横枝からも、べつのツボミが出てきそうなので、これからもキング・プロテアの様子をネットリ、ベットリと見守りたいと思います。






長雨が「 吉 」とでたブルーベリー。ラビットアイ品種ながら、非常にでかい果実が実りました。

2019年7月19日金曜日

梅雨の季節の実り

あまりにもジメジメ雨降りな毎日がつづきすぎて、お日様が恋しい今日この頃です。

かといって、中途ハンパに陽がさせば、ベットリと重たい空気に包まれ不快感がマックスなので、お肌がパリパリに乾燥するほど乾いた空気と、真っ青に晴れた空がひろがる国に逃げ出したい気分です。

そんななか、アジサイ「アムステルダム」は、梅雨の季節をたのしんでいるようすです。鮮やかな赤色が退色し、シックな秋色に変わりつつあります。










ほんの1週間ほど目を離したすきに、培養液をきちんとあたえていなかった枝豆の葉っぱが黄変してしまいました。 雨の日が続きすぎたせいで、いらぬフラッシング処理となってしまったようです。 しかもカメムシとバッタに葉っぱを食われすぎてボロボロに。くやしいので茹でて食べてみましたが、風味が強くおいしかったです。










黄色くなった枝豆の葉っぱをワシワシとムシっていると、カメムシとバッタがホワイトセージへと避難していきました。 もうそろそろ時期的に、害虫ハンターのカマキリが登場してくれるはず。待ち遠しいです。









この時期にしては涼しい日が続いたおかげで、パクチーがグングン育っています。 パクチーはカメムシくさいといわれますが 毎年夏から秋にかけて、家の中に迷い込んだカメムシをガシッと素手でつかんで外に放り出すということを何度もくり返しても、そんな時のヤツラは匂いを出すこともなく、カメムシの強烈な匂いがどんなものか知らずにいます。








春に満開となったルッコラからこぼれ落ちたタネから、立派に育ったど根性ルッコラ。梅雨の晴れ間をねらってザクザクと雑草を抜いていると、ふとゴマのようなよい香りがすので、ルッコラの存在に気がつきます。









早生の品種は6月中にほぼほぼ完熟してしまい、ことごとく鳥に食われてなくなったブルーベリーでしたが、今月に入って、ようやく熟してきたサザンハイブッシュがたわわに実っています。







今年プランターに植えたチヌークホップの根茎から、ようやく毛花がつきはじめました。









一方、地植えのカスケード・ホップのほうは、地上3メートルから上で、ものすごく大きな毬花が実っています。








水はけのよい環境を好むとされているホップですが、雨がふればふるほど、毬花がどんどん大きくなります。 生長期は乾かし気味、開花期は水やり多め、という鉄則は、ほとんどの植物において収穫量を増やす鉄則だと感じます。 









挿し木で増やしたバラたちも、スクスクと育っています。





2019年7月11日木曜日

季節の花

昨日はひさしぶりに日差しがあたりました。とはいえ、「梅雨のあいまの快晴」とまでのお天気ではありませんでした。

さて、そんな雨降りつづきの7月ですが、季節は確実に夏に向かっています。ブッドレアの花が咲きはじめました。





「バタフライ・ブッシュ」という名をもつほど、蜂や蝶たちにとって貴重な蜜源植物です。 咲き進むにつれ花房が小さくなっていので、こんなに大きな花房は咲きはじめしか見ることができません。紫とピンクの2種類がありますが、紫の方が生育が旺盛で、毎年春には、こぼれた種から発芽し、気がつくと小さなプランターを占領していることも、珍しくありません。







雨がつづくと アカシデの木の根元に出現する白い泡。キノコの菌糸かと思ってましたが、正解は「樹幹流〜じゅかんりゅう〜」だそうです。木の幹をつたって流れる雨水に、表皮のいろいろな成分が溶けこむことで、泡立つんだそうです。











イヌシデの木にくくりつけた「セッコクラン」が、いつのまにか 幹をぐるっと囲むように根っこを伸ばしていました。来年こそ、香りよく咲くといいなと思います。







地植えした「カドタ」というイチジクです。たいした手入れをしていませんが、毎年たくさんの果実(花ですが)をつけてくれます。






地植えの最大のメリットは、なんといっても真夏に水やりする手間が、ほとんど必要のないことと、勝手によく育つ感がハンパない、ということにつきます。 一方のデメリットは、プランター栽培のような濃厚な甘みが どうしてもだせないことと、せっかく食べ頃になっても まっさきに鳥に食われることです。






地植えのチヌーク・ホップは、パーゴラいっぱいに葉を広げています。これから、古い葉っぱの葉欠き作業と、弱いツルの間引きに追われる日々がスタートします。 ほんの2、3日うっかりサボっただけで、黄色くなりはじめた古い葉っぱが「コナカイガラムシ」だらけになってしまうからです。






風通しの悪い住宅地では 地植えしても枯れる、小さなポットにしても枯れる「ホワイト・セージ」。今シーズンは50Lサイズの布製ポットにデ〜ンッッッと植えてみました。50Lもあれば、毎日水やりしなくてもよいと考えたからです。真夏日の水やりを避ければ、枯れ腐ってしまうリスクをかなり防げると期待しています。






この50Lサイズの布製ポットに植えると、水やりの手間がほとんどいらずラクなので、味をしめて「大玉品種の桃の木」を植えてみました。果実が収穫できるようになるまでは、あと2年必要です。





昨年の秋に植えた「エリンジューム・ビッグブルー」は、そろそろ花終わりです。地植えした同品種は、バークと腐葉土をよく混ぜ込んでから植えて、その後も定期的に固形肥料をしっかり施肥していますが、さっぱり咲く気配がありません。 エリンジュームのような宿根草も、根っこが張りやすい、フカフカとした栄養豊かな培養土のほうがよく育つことがよくわかりました。






雨降りがつづくと、よく咲くクチナシの花も、そろそろ終わり。 太陽がよく似合うヒマワリへとバトンタッチです。





2019年7月2日火曜日

キングプロテアの開花と室内栽培パプリカの収穫

梅雨らしいお天気がつづきます。 庭木への水やりをサボれる うれしさの反面、日々乾ききらない洗濯物と、そのストレスが日ごとにたまっていきます。

春に見えはじめたキング・プロテア「リトル・プリンス」のツボミが 次第に大きくなって来ました。1年間枯らすことなく大きく育ったことだけでも感動なのですが、花が咲くまでに至れた理由は、ひとえに過去に枯れ殺してきたプロテアたちの犠牲あってです。







開花に欠かせないPK肥料ですが、キングプロテアの根域にはNGなので、葉面スプレーで与えています。 去年の10月から、月に一度ほどのペーズで拡大培養してかたまりになったバグ・フロスタを ゴルフボール2つか3つほど、培土の表面におき腐葉土やバークをかぶせ、週に一度ほどは、家庭用精米機で出る米ぬかを 葉っぱや表土にパラパラかけています。
キング・プロテアをはじめブルーベリーなど酸性土が好きな植物には、粉末の硫黄をひとつまみ表土に置いています。雨降りが多いシーズンは月に一回ほど、それ以外は3ヶ月に一度ほどですが、いちいち培養液のpH値を弱酸性に調整する手間が省けるので便利です。







2年前に地植えしたCHINOOK HOPです。先週1度目の収穫ができました。 半日陰な条件ながら、毎年秋になると大量の落ち葉がつもって、土がフカフカになる場所に地植えしているので生長がとても早いです。








前回ご紹介した「アフリカン・ローズ」の挿し木苗が発根したので、1リットル程度のポットに植えかえました。  切りバラの枝を挿し木にしたのが5月24日。その後、発根したのが一ヶ月たらずの先週のことです。 成功率の低いバラの挿し木枝が、こんなに早く発根したのは、初めてのことです。







つるバラ「ラレーヌ・ヴィクトリア」の挿し木苗も、グングン育っています。 ノイバラなど日本の環境にあったバラを台木にして接木苗にしないと 立派なバラには育ちにくいと思うのですが、ノイバラを育てるスペースもないことですし、しばらくは鉢植えのまま育てていきます。







さて、そろそろ終わりが見えて来た室内栽培のパプリカです。グロウランプや栽培システムなどの栽培環境を変えたときに 育ち方や果実にどう影響をあたえるのかを把握するために、ミニトマトもパプリカもずっと同じ品種を育てています。









CMH315WGoGro自動底面吸水のコンビネーションで育てていますが、とにかく果実がでかくなります。 パプリカなど夏野菜に分類される植物は、気温が25℃以上になる5月以降になれば勝手に育って大きくなるのですが、今年は例年になく、大きな果実が実っています。