2010年1月6日水曜日

お掃除ついでにCO2添加

年末の大掃除のついでに、かねてから試したかったエコなCO2添加方法を実験してみました。

ココ培地で野菜や果物を育てる場合も水耕栽培と同じ培養液をスプレーや「じょうろ」なんかであげますが、どうしても水受けトレイの溝が排液で茶色く汚れてしまうので歯ブラシなんかでキレイにします。が、メンドクサイので、ついつい放置でした。

年末の大掃除特集で大活躍の「 松居一代さん 」のエコ掃除方法・・
「 重曹 」と「 クエン酸 」を使えば、なんと「 炭酸ガス 」が汚れを浮かせて地球にやさしく簡単にきれいになると知り、「 そりゃあ一石二鳥!! 」とさっそく試してみました。














トレイ上の白いものが「 重曹 」です。
ふつうは重曹に、半量程度のクエン酸粉末を振りかけて水で発泡させ、その後流します。

粉末どうしだとムダが多くもったいないので、クエン酸は水に溶かしてスプレーで少しずつ重曹に振りかけてじわじわと発泡させました。
松居様のおかげで重曹が大流行して安く買えるようになったためバサバサ使えます。しかしクエン酸はまだまだお高目だし、水に溶かせば重曹の半量もいりません。

クエン酸水をスプレーしていくとシュワーっと発泡し炭酸ガスが発生します。














家庭用CO2メーターというものがあったで、炭酸ガスがどのくらい発生するのか試してみましたよ。
クエン酸水散布前です。CO2=980ppmです。














クエン酸水をまいてから・・・あっというまに2230ppmです。














さらにクエン酸水をまき続けたら・・・ Hi 表示に!! このCO2メーターは5000ppmまで計測できます。

室温も2℃上がりました。
プチ地球温暖化です。










クエン酸水は酸性なので、ちょうどスプレーのノズルのお掃除にもなりました。一石三鳥ですね。

「 炭酸ガス=CO2 」は下に溜まるのでファンをまわして葉に吸わせますが、密閉しないと10分くらいで散ってなくなってしまいます。CO2が逃げないように工夫すればもっと長持ちすると思います。水受けトレイには重曹が溶け残ってしまいましたが、翌日にクエン酸水をスプレーした後で計ったら、ちゃんと炭酸ガスがでてました。

炭酸ガスは1500ppm程度が一番ベストだそうです。( 多すぎると植物にも人にも危険!! でも重曹とクエン酸程度なら、よほどのことがないかぎり危険な濃度にはならないと思います )

植物は一日中CO2を欲しがってるわけではなく青色光が多い午前中に太陽を浴びて葉の葉孔が開くと「 CO2吸うぞー 」となります。夜は要りません。なので朝日がのぼってお昼くらいまでのタイミングに1500ppmほどあれば十分なのです。
また、CO2は炭素源なので、吸われた後は水と反応して炭水化物になって葉に蓄えられます。なのでもしも窒素や微量ミネラルが足りないと炭水化物からタンパク質へと合成できなくなります。
ただ水耕栽培では窒素が多すぎるくらいなので、その心配はないと思います。むしろ窒素が残りやすいので作物の味がマズくなったりアクが多く日持ちが悪くなったりすることが多いです。ちょうどいい量のCO2添加は窒素過剰を解消してくれるのでオイシくなるし、とっても意味があると思います。

長日植物と短日植物でも炭酸ガスをあげるタイミングはちょっとちがうそうですよ。長日植物は生長段階がくっきりと分かれていないので、根がしっかりはって肥料をたくさんあげられるようになったらコンスタントにCO2をあげていいそうですが、イチゴなど短日処理で花芽がつくものは、花が見えはじめた「 開花初期 」にあげるのが一番効果があるそうです。

で、カンジンのトレイのお掃除ですが、なかなかきれいになりましたー。