2009年11月27日金曜日

イチゴのココ栽培 生育障害

生育障害を起こしていたジャンボイチゴは、先日植えかえをしてから少しずつ持ちなおしてきてます。このイチゴは、最初に植えてあった培養土からココ培地へと植えかえた時、試験的に根をばっさり切ってみたものです。
茎の部分が赤くなっています。葉の中心も赤黒くにじんだようになっていました。茎の赤い色素は「アントシアニン」です。
養液のみの水耕栽培で育てているジャンボイチゴです。上のイチゴと一緒にGETしたものです。こちらはハイドロシステムへ植えかえた時に根を切りませんでした。根元のクラウンが大きく肥りとても健康です。
もう花房も2房ついてます。
並べてみるとずいぶんと差が出ているのが一目瞭然です。
通常ならばアントシアニンが出ない部位に出て葉や茎が赤くなる症状は、室内栽培で真冬に夏野菜を育てていると出くわすことがあります。
それは典型的な「低温障害」の症状で室温や培養液の温度が低すぎると葉が赤く変色します。生長がストップしたり極端に遅くなります。室温と水温を暖かくしてあげれば改善します。
いま店頭で買えるイチゴの苗は来年の春からの収穫用です。
室内栽培だと今年買ったイチゴの苗でも、光や温度・湿度、肥料の配合比率を開花期(生殖生長)のサイクルに合わせられるので年内から「自宅でイチゴ狩り」も実現可能です。
今回は、買ったイチゴをすぐに開花期へ入れたので、根を切ったのが原因で体内の栄養バランスが崩れてしまったようです。