ハヤり・スタりのサイクルが速いのは、残念ながら園芸業界も同じようで花卉は毎年人気のカラーや花姿が変わります。特にシーズンもので一年草のビオラは、ガーデニングブームの昨今ではその回転が速いように思います。
そんな時流にもまったく揺るがない素晴らしい品種を生みだし続ける生産者さんのひとつが、見元園芸さんだと思います。まるで宝石のような色合いのビオラ達は芸術です。
じっくりと時間をかけて品種づくりをしているからでしょうか、毎年同じ品種を育てても、色合いにムラがなく丈夫で真冬でもたくさん花をつけます。ちょっと無理をしたF1品種が量産されるなかで、見元さんのビオラ達は際立っています。
見知らぬ方から「種ができたらちょうだいね」と頼まれることもありました。結局実現しませんでしたが、翌年偶然とれた種を蒔いて咲かせたら、色も花の形もほとんど崩れませんでした。