2011年10月7日金曜日

「ココ培地」生長期での水やりタイミング

あかねっ娘の葉っぱの色が、やっと薄くなってきてくれました。

チッ素が多くて葉っぱの色が深緑色でしたが、

新しく出てきた葉っぱの色は、明るい緑色をしています。
肥料レシピを開花期に切りかえつつ、乾かし気味にキープしたかいがあったなぁと思います。











品質がしっかりした細かめココ培地での水耕栽培(養液栽培)は、保水性と保肥性に富んでいる反面、水やりのしすぎがNGになります。とくに根っこをいっぱい増やしたい生長期には、いつもじめじめした状態にしていては、あんまし良いことがありません。
(水耕栽培用には、繊維質のゴワゴワしたざっくりしたココ培地もありますが、そっちは保水性と保肥性がないので、ほぼ毎日培養液をかけ流したりします。)


このあかねっ娘のココ培地は、表面が乾いてきて、持ってみると軽いので、そろそろ水やりのタイミンクです。一方で、この乾き具合では、ココ培地の中では空気が多くなってるので根っこは酸素をGETできて、伸びやすい状態でもあります。














ハイドロ・システムでの水耕栽培と、ココ培地やポッティング・ミックス培地での養液栽培での生長のしかたの大きな違いは、この辺かなと思います。

ココなど有機培地だと、培養液をあげたばかりの時と、乾いた時では、根っこのまわりにある養分・水分・空気の量が変化してくので、ココ培地がすこし乾き気味になってきたときから、根っこは酸素をGETしながら生長がさかんになったりします。

とくに花芽をつけていく時は、植物は体力が必要で、そのためにも根っこには酸素がたくさん必要になるので、いつもいつもココ培地がジメジメと湿っていては病気害虫がでやすくなるし、生長の速さがウリのココ培地なのに、生長が遅くなったりもします。

左は、おととい培養液をあげたばかりのココ培地で、右は乾いてきたココ培地です。











じゅうぶん湿っている状態の

ココ培地の重さは、

5号鉢(1.5Lポット)で、

だいたい1Kg弱でした。


これは乾いてきたココ培地です。

1.5Lの同じサイズのポットで、

重さは700g弱になりました。

いまは開花処理している時期なので、この乾き気味の状態を半日〜1日キープさせたいと思います。





根っこに酸素を吸わせれば、溜まってるチッ素も流転されやすくなるので、花芽もつきやすくなります。

今後、花が咲いて実がついて、ポットいっぱいに根っこが張ったら、もっともっとヒンパンに培養液をあげて、乾かし気味にはキープさせないほうがベターです。


簡潔にいうと、ココ培地は乾き具合で空気の量が調整できるので・・・


根っこを伸ばしたいときや根っこが伸び悩んでいたり、コバエなんかがでてきちゃったら培地の養分がちゃんと吸えてなくてたまっちゃってる時なので、ココ培地は乾かし気味にキープ。


根っこがポットいっぱいに張ったら、肥料をよく吸うので、ほぼ毎日くらいに、こまめに培養液をあげてOKでっす。


・・・と、いうことで、ココ培地のおもしろいところは、ハイドロ・システムとちがって培養液をあげた直後と乾いてきた時とでは、植物の生長にメリハリというか、リズムがあるので、肥料/水分/空気それぞれの役割が目に見えて理解できたりするということもあったりします。

なにより、ココ培地は、カンタンでスピーディーに元気でおいしく育つ、ということが最大のポイントかなと思います・・・