夏のあいだ、グリーン・カーテンとして活躍してくれた「カスケード・ホップ」も、いよいよ今年最後の収穫となりました。
最後に収穫したリーフ・ホップ(毬花)は、夏や秋にくらべると、ひとまわり小さなサイズです。
多分、寒さと根っこの活力が低くなってるからだと思います。
カスケードは、アロマ・ホップなので、肝心のそのアロマは???
いままで収穫した中で、イチバン香りが強いリーフ・ホップでした。
でもなぜか、ニンニクのような硫黄系の香りが、とっても強くなってました。とくに硫黄系の肥料をあげてもいなかったんですが、育った土壌の質でしょうか?
カスケード・ホップの香りは「グレープ・フルーツのような柑橘系」と言われています。しかし、このリーフ・ホップは、チキンによくあう「 スダチとスパイシー・ガーリック風味 」といったトコロでした。
「テルペン類」とよばれるホップの香り成分のはじまりは、「光合成で、こさえた炭水化物」だそうです。植物は、夏の高温時期だと、根っこは酸素呼吸が激しくなって糖分を浪費しちゃいますが、、昼と夜の寒暖の温度差が大きくなると、寒さ対策に糖分をためこむようになり、酸素呼吸もおだやかですみます。なので、夏でも寒暖差の大きめな東北などでは、良質なホップや果物が穫れるんだと思いました。
高温多湿ぎみな川崎の住宅街では、ムシムシとした湿度を嫌うアロマ・ホップの栽培は難しいと思っていましたが、日当りのよい場所に地植えにさえできれば、こうして11月のおわりまで、たった1本のホップで、リーフ・ホップ100gほどが、3〜4回も収穫できます。
来年は、もっと収穫できるといいなと思います。
一方で、どんなに日当りと風通しがよい場所でも、プランターで栽培した「センテニアル・ホップ」は、たった一度しか収穫できませんでした。