2011年8月26日金曜日

グリーン・カーテンが、もっとも引かれた夏

電力不足最大の危機が訪れた今年の夏、節電対策に「ゴーヤのグリーン・カーテン」をトライされたご家庭では、ディナータイムには、お子たちから「え〜! またゴーヤ???」という声が、そろそろ聞こえてくるような気がします。















なかばわざと、うっかり収穫時期を見逃して、


こんな風に登熟しすぎて破裂しちまった黄色いゴーヤの実も、あちらこちらで見かけるようになってきました。

ゴーヤにしてみたら「種子を落とすという最終任務成功」ということになるのかな、と思います。






ゴーヤの実から放たれたタネたちを包むベタベタの赤い表皮は、ご存知の通りフルーツのように、それはそれは甘くてオイシいので、アリンコたちのスイーツに。















後から後からおわりなく咲くゴーヤの雄花にも、いろんな昆虫たちが蜜をめあてにやってきてくれます。収穫する楽しみも格別ですが、毎日昆虫たちにアイサツする楽しみもふえますよね。


















これは窓辺のグリーン・カーテン、プランター栽培のホップ「CHINOOK/チヌーク」です。
ホップは宿根草なので、植えて一年目に実ったホップ・コーンは収穫量/サイズ/アロマともに、あまり期待できないとのことですが、それでも地獄のような西日をしっかり遮ってくれました。















そんなグリーン・カーテンをつたって、トイレの窓から入ってきてしまった「カマキリ」。


暑い日だったので、トイレのひんやりとした日陰を求めて入ってくる虫たちをねらっているようです。

夕方陽がおちた後は、しっかり窓の外の寝床へともどっていきました。







さて、来週の月曜日、29日は新月となります。新月をはさんだ前後一週間は、吸収よりも排出する機能が高まるそうです。デトックス効果が高くてキズのなおりが早く、動物であれば外科手術やダイエット、植物であれば挿し木や植えかえに向いてるんだそうです。




2011年8月24日水曜日

雑草というなかれ

それにしても、つつましくも奥深い植物のパワーに心を動かされる出来事が多々あり、一生かかっても植物のすごさは知り尽くせないんだろうな、と思うことがしばしばです。




今朝も、ちょっとベックリなことが、ふたっつほどありました。
仕事場の敷地内に、ついついゲリラ・ガーデニングしてしまった「イチゴの苗」です。














ふさふさとしたランナー(子苗)もきちっと伸ばし、イチゴの実まで実らせていました。
室内の養液栽培でイチゴを育んできた私としては、

「じゃあ、実をつけるために頑張った、あの手間ひまは無駄だったのかい???」
と、一瞬深く落ち込みますが、言い訳をさせていただくと・・・




このゲリラ・イチゴの苗が植えられた環境のように、ひとつのプラントが根を伸ばせるテリトリーが広ければ広いほど、生長や生殖には有利になります。
とはいえ、養液栽培のようにふんだんな水と肥料にありつけなければ、糖度も低く小さな実しかつかないようですし、住宅密集地でのアーバン・ガーデニングでは、そうそう場所も広くはとれないのが、なんとも悩みどころです。

















と、いうことで今年も夏の暑さをすぎたら、懲りずにイチゴの室内栽培を再開しようと思います。



そして、最近あっちにこっちにたくさん生えてきた「雑草」。
夏の大人気花卉「ポーチュラカ」によく似た葉っぱをしています。残念ながら「ポーチュラカ」ではありませんでした。

これは「スベリヒユ」という植物でした。
そしてなんと学名は「Portulaca oleracea L」やっぱポーチュラカの親戚でした。
(ちなみに花卉のほうのポーチュラカは、花スベリヒユともいうそうで、この雑草スベリヒユとは親戚というより兄弟ですね。)



そしてなんとベックリ!!!


カンペキな雑草だと思っていた「スベリヒユ」は、食べれるんです! 食べられているんです! れっきとした食材だったんです!!! 欧州では。

このスベリヒユには、抗酸化成分の「グルタチオン」と、頭をよくして中性脂肪も溶かしてくださる中高年の強い味方「オメガ-3-脂肪酸」が豊富に含まれてるんだそうです。今の季節、そのへんにワラワラ生えてきてくれる「スベリヒユ」には、こんな隠されたパワーが秘められていたんですね〜!!!

ちなみに欧米では、かなり食材としての認識がポピュラーなようで、詳しくは「スベリヒユ レシピ」で検索すると、洋風/和風/エスニック風・・・とさまざまざまな調理方法が見つかるかと思います。

・・・ということで、またまたまたまたまた改めて植物のパワーに触れることができた本日でした。




2011年8月22日月曜日

Brew Your own 味噌! その2

ところで今年始めの寒いある日に、自家製米みそづくりに、しれっと初挑戦していました。
http://desktopfarmer.blogspot.com/2011/01/brew-your-own-miso.html

この時もふれましたが、味噌を熟成してくれる有用菌は、紫外線と酸素が苦手なんだそうです。今回わたしが使ってるガラス瓶は、若干もってのほかです。

キッチリとフタがしまって光を通さない

昔懐かしい茶色い漬け物カメのほうがベターでベストです。













そして、仕込んでから半年もすぎた現在。米味噌の熟成具合をチェックしてみると・・・
熟成を示す深みのある色へと変化しています。

3月くらいまでは、ただただ塩辛く色もほとんど変化しませんでしたが、夏の暑さとともに味噌の熟成がグングンとすすんでいたようです。

フタをあけると、「ポンッ」と軽く炭酸ガスとともに、あま〜く香ばしい香りが・・・




なめてみると、甘くて ウマミもしっかりしていて、おいしかったです。もう一人前のおミソです。


紫外線と酸素、破壊的な高温さえ避けて保管すれば、殺菌処理していないミソには、賞味期限はありません。
ただ、ひたすら熟成がすすみ、プレミアム度が増していくだけなんだそうです。
これが「発酵」と「腐敗」の違いなんだなぁと納得です。






関東では、先週末から暑さが一転、秋のような涼しさがやってきました。このタイミングで、体調を崩す人も少なくないと思います。
自家製ミソには家族を守ってくれる、おウチにすむ常在菌も入るし、仕込みは力仕事ですが、あとは菌まかせで置いとくだけで場所もとりませんから、小さなお子さんがいるご家庭でトライされてみることを、ゼヒお勧めします。
私がトライしたミソならば、とっても簡単です。

手作り米みそセット
http://item.rakuten.co.jp/taiyo-shizen/792248_1/
作り方
http://www.rakuten.co.jp/taiyo-shizen/721060/739454/


発酵食品には、加工食品で圧倒的に不足している酵素・アミノ酸・ビタミン・抗酸化成分・抗がん成分などなど、数えきれないメリットがあります。

お料理が苦手な女性や、食育系男子を目指している男性に、ゼヒおすすめの料理家の方がこちらです。日本料理の奥深さとともに、日本語の豊かさと美しさにも、触れることができます。
「辰巳芳子さんオフィシャルサイト」
http://www.tatsumiyoshiko.com/

アマゾンの辰巳芳子さん著書一覧
http://www.amazon.co.jp/辰巳-芳子/e/B004L1SC0E/ref=ep_sprkl_at_B004L1SC0E?pf_rd_p=97771389&pf_rd_s=auto-sparkle&pf_rd_t=301&pf_rd_i=辰巳芳子&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=1MZKAJ80ZQJDERK3KR7Q

かれこれ20年も前、一応料理はできてもすべて自己流だったので、なんとなく自信がもてなかった時に出会った本は、いまでも愛読書となっています。






















辰巳先生がでで〜んと表紙を飾ってらっさる、このクロワッサンの特集号は、アマゾンでは売り切れですが、コンビニや書店ではGETできるチャンスありです。ちなみに以前紹介した「塩麹」のつくりかたも紹介してくれていました。
http://www.amazon.co.jp/クロワッサン-2011年-4-10号-雑誌/dp/B004QIWX9I/ref=sr_1_10?ie=UTF8&qid=1313979695&sr=8-10

ということで、辰巳さんの本を読むと、
人も植物も滋養の高い栄養をとることが、
病気や悪い菌にまけずに健康に生きる/育つ秘訣だと、しみじみと思ってしまうのです・・・




2011年8月19日金曜日

夏だ! ビールだ! オクトーバーフェスト!!!

「あつ〜い〜! あつすぎる〜!!!」と、うっかり夏バテしているスキに、「芝オクトーバーフェスト2011」が昨日からはじまりました!!!

http://oktober-fest.jp/shiba2011/
http://www.oktober-fest.jp/index.html











出店ビール一覧はこちらです。
http://oktober-fest.jp/shiba2011/beer_list.html
ラガーにエール、大人テイストのポーターまで、もう目移りしそうな品揃えです。私が大好きな酵母のコクミがたまらないヴァイツェンは、便秘でお悩みの女性にちょ〜おススメです。(翌日トイレでびっくり!)


「オクトーバーフェスト」は、もともとは独国ミュンヘンで開催されるお祭りだそうで、市内6つのブリュワリーが、こぞって自慢のビール屋台を出店する世界一のビール祭りなんだそうです。わっしょ〜い!!!

ここ日本でも、ドイツとの国交記念に日比谷公園でオクトーバーフェストが始まったそうですが、年を重ねるごとに開催地がふえ、今年からはストリート・ムーヴメントの発信地、代々木公園でも開催され始めました。ビールの出荷量は年々減少しているとのことですが、本物ビールのニーズは高まってきてるようですね。

日比谷オクトーバーフェストの会場の様子をみると、そりゃあもう陽気なビール好きたちが「飲めや! 踊れや!」の大騒ぎです。ちなみに只今開催中の「芝オクトーバーフェスト」は、夜遅く22:00まで開催してくれているので、お仕事帰りにもうっかりと立ち寄れるかと思います。




今週末は雨降りになりそうですが、空いてるかもしれない・・・ということで是非いってみようと思ってます。

このブログのテーマ「植物」から、完全にはなれてしまいそうなので、言い訳がてらに うちのホップたちの様子をのせておきます。

・・・ということで、

イッヒ・リーベン・ドヒッチランド!!!
(ドイツ大好き!!!)

2011年8月10日水曜日

グリーン・カーテン ホップ v.s.ゴーヤ

グリーンカーテンのホップと、ゴーヤ。

夏も盛りになった今、

ゴーヤが圧倒的な繁殖力で

ホップを圧倒し始めました。













左側のささやかなのがホップのツルで、右側のワッサワッサと葉っぱが茂ってるのがゴーヤです。ゴーヤのツルのほうが高く高くのびてきてます。














8月に入ってからのゴーヤの生長いちじるさは、ハンパなかったです。やはり南国生まれだけあって暑さ本番になってからが、強いですねぇ〜。

















強い朝日にあたると葉っぱが一時的に萎れます。こんな状態の時だと、葉っぱに隠れてるゴーヤの実を見つけやすいので、炎天下での収穫作業&ついでにちょっとツルを間引きました。あっという間に汗だくに・・・
















そして今朝の収穫!!! だんだんと実が伸びてくれるようになりました。
最近GETしたトラッグでゴーヤを収穫してみると、オサレで優雅なガーデニングライフを楽しむ主婦という気分にひたれます。せめて気分だけでも・・・
英国王室がお気に入りのガーデングッズとして有名で、世田谷ニコタマダムにも大人気? のガーデン・トラッグですが、私がGETしたトラッグは米国のハンドメイドです。


















1ドルが300円台があたりまえだった昭和世代にとっては、もうミラクルなほどドル安となってる現在、数年来ず〜っと欲しくてたまらなかったガーデン・トラッグをついついご購入です。ちなみに今回は、大(約)50cm+小(約)38cmサイズの2個セット$118+日本までの送料が$38弱で、Total $156ほどで、オンラインで注文してからたった一週間ほどで届きました。材質はオレゴン月桂樹だそうです。
対応がとても丁寧なお店さんなので、ペイパルで購入すれば安心かと思いますが英語のみです。梱包がとても丁寧なので輸送中の破損は少ないとは思いますが、「イメージと違う」などで返品となると、どんな対応をしてくれるのかは知らないので、欲しい方は自力でドーゾ!

BARBER'S BASKETS
http://shoponline.barbersbaskets.com/trug.aspx

米国といえば、食べ物から服まで、なんでもかんでもファスト・プロダクトばかりがお得意な国かと思ってましたが、このトラッグはホントにホントに丁寧に作られています。お国がどんなにかわろうとも、腕一本で勝負してらっさる職人さんの仕事はたしかです。















ということで、このカスケードホップも、1972年の米国でブリードされたということで米国つながりでシメたいと思います。

ホップ・コーンはまだあまり香りませんが、大きくなるにつれ、これからアロマが出てくることを期待しています。




2011年8月8日月曜日

補光栽培はじめました。

イチゴのランナーたちは、スクスクとのびる気を見せています。イチゴのランナーたちは、培土に着地させておくと、とたんに根っこを出します。

発根を促す効果がおおきな植物ホルモンは「オーキシン」なんですが、オーキシンは主に細胞分裂が活発な「根っこの先端」と「茎頂部/けいちょうぶ=トップ」で作られています。
ランナーが培地に触れたとたん根っこが出せるのも、やっぱしオーキシンがたくさん作られている部分だからでしょうか?











それにしても、ここ最近曇り空ばかりで、日照時間がすくないのでランナーの生長が遅いのが悩みのタネです・・・ということで、曇りの日限定で蛍光灯タイプのグロウランプで補光栽培をスタートさせました。
今年の関東の夏はとにかく天候不順だし、地震や原発事故が、もしかしたら秋からのヤサイの苗の出荷数にも少なからず影響するかもしれないと、ちょっと心配してます。

毎年当たり前のように買えていた農作物や苗が、思うようには手に入らないかもしれないので、今年はホームグロウンのイチゴ苗たちを大切に育てます。




西日対策に植えた方のホップたちです。

チヌークとセンテニアルという種類ですが、裏の地植えホップたちと比べると、根っこのテリトリーが広い地植えのホップたちのほうが生長も花の大きさも盛大です。












いつぞやのカマキリ・・・こんなに立派に生長しました!















つい二ヶ月前は、こんなにチビッコだったのに、感慨深いものがあります。
















後ろ向きでも、こちらをガン見できるカマキリの目って、ほんとにハイパーだと思います。















カマキリがホップでばかり狩りをしてるせいで、現在ペピーノは「バッタ牧場」と化しています。

チョ〜至近距離でレンズを向けても、余裕しゃくしゃくで葉っぱをしゃくしゃく!

カマキリはバッタが大好物なはず・・・すぐ隣のプランターに、カマキリのごちそうがたっぷりいることをはやく気づいてほしいものです。


ペピーノの葉っぱを食べやがってるのは、バッタだけじゃありません。


てんとう虫ヅラして、葉っぱを食害しやがる「テントウムシダマシ」まで、ノコノコお出ましです。










屋外の無農薬栽培のプラントたちには、虫がつきやすく悩みのタネが次から次へとつきませんがカマキリにアシナガバチ・・・蜜を吸いにくるアブや蝶、ときには鳥までも集まってきて、小さな小さな世界ができあがっていくのが、とても楽しくもあります。

2011年8月4日木曜日

ど根性ヤマブドウ。石のうえにも3年

雑草の中でも手こずらされるのは「ヤブガラシ」で、ほんの2〜3日、見て見ぬフリをしようものなら、生垣の表面があっという間に「ヤブガラシ」に占領されている始末です。

ちなみにヤブガラシの名誉のために補足をすこし・・・
ノッパラに生い茂るヤブガラシの葉や花を観察するとチョウチョやイモムシが群がってるので、滋養がありそうだなと思ってましたが、生薬として利用されていて、解毒作用や鎮痛作用などの薬効があるそうです。

3年前に、塀のわずかなスキマの土から勝手に生えてきたヤブガラシとおぼしきツル性植物、問答無用で抜きつづけていましたが、わずかに残った根元の茎が木質化してシッカリしてきたので「この茎の様子は、一年草じゃないよな」と今年ようやく気がつきました。
近所のノッパラに勝手に生えてる雑草たちから察するに、恐らく「エビヅル」というヤマブドウの一種ではないかと思いました。

エビヅルの実は食用OKです。となればゲンキンなものでトレリスをセットしてツルを伸ばしてみました。
・・・が「世の中、そうウマい話は転がってないよな・・・」って感じです。


エビヅルをはじめ山ブドウは雌雄異株があたりまえだそうで、このコがもしもオスならば、花粉をまき散らすだけで実はつきません。

そのうえ、予想以上に繁殖力がつよく、となりのイヌツゲの木をおおい始めてしまいました。
どこまで伸びてしまうのか、もう予想がつきません。後悔先に立たず・・・








曇り空ばかりの今年の夏ですが、このムクゲの花びらは、曇った日の方が透明感がでてとてもキレイに見えます。











椿の実です。
今年はどこのオタクでも庭木がよく咲いていた当たり年のように思うのですが、ウチの椿もよく咲きました。

髪にとってもGoodな椿油は、この実を砕いて蒸して絞って水分をとばしてできるそうです。
自分で精製できたらいいんですが、さすがに大変そうです。






「雑草に占領された放置プランター」ではありません。
これは「モチアワ」です。
生まれて始めて「粟」を育ててますが、ものすごく雑草ぽいです。
でも丈夫でたくましくって、ものすごく元気な生命力を感じます。

秋にはこの粟で自家製雑穀米をつくるぞ!!!









今年は思いのほか柿がたくさん実りました。残飯をミミズに食べさせてコンポストにしては、柿の根元にいけてますが、それが効いたんでしょうか・・・