- CANNA COCO培地を使った栽培では、水やりは液体肥料を希釈した培養液を与えます。フラッシングの必要がない限り、水だけを与えることは避けてください。毎回、ポットの底からしっかり排水させます。(排水率20%以上 = 培地量の40%以上の培養液を与える)
- 培養液を与える量が少な過ぎて、排水量が不十分だと、肥料焼けなど生育トラブルが起こりやすくなってしまうので、しっかり排水させてください。
- 受け皿にたまった排水は、ためたままにはせず捨ててください。
2025年3月12日水曜日
CANNA COCO培地 水やり管理〜 開花期〜
2025年2月28日金曜日
CANNA ROOTPLUGS→ロックウールポット→循環ハイドロ・システムに植えるステップ
前回は、CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をロックウール・ポットに植えました。
ロックウール・ポットに挿し木苗を植えた前回の様子
- まずは前準備です。
循環式ハイドロポニック・システム GEMINI にセットする培地 Aqua クレイペブルス (内底あり=10L 内底なし=18L)を水で洗い流します。洗濯ネットに入れて水道水で洗い流すとあつかいが楽です。目安はある程度水が透明になるまでです。
初めて使うAqua クレイペブルス やハイドロトンなどもロックウールと同じく、プレ・ソーキングが必要です。その方法はこちら
たのしく復習!? “The Basics of Hydroponics〜 培地編 その2
再利用のAqua クレイペブルス を使う場合は、ハイドロ・システムにセットした状態で、CANNA FLUSHの希釈液でフラッシングすることもできます。CANNA FLUSH 40ml : 水10Lの割合の希釈液に培地を24時間浸し、翌日に希釈液と同量の水道水でよく洗い流せばOKです。
ただ、基本的に循環式ハイドロポニック・システムは、根っこと培養液が接する時間が少なく、AerosをはじめとしたDWCシステムほど培養液のpHやECが大きく変動しないので、あまり神経質にならなくて良いシステムです。 - 培養液をドリップする時間をセットします。
循環式ハイドロポニック・システムでは、循環ポンプをONにして培養液をドリップさせる時間をフロウ・タイム、循環ポンプがOFFになり培養液がドリップしていない時間をドライ・タイム、などとよびます。循環式ハイドロポニック・システム GEMINI に植えたあと、根が十分に伸びるまでは1日に1回(10分程度)フロウ・タイムを昼間におこないます。これで十分です。まだ根が発達していない苗は、ドライ・タイム(培養液がドリップされていない時間)に根が生長します。苗が大きく生長するにつれてフロウ・タイム回数を増やします。
デジタル・タイマーで循環ポンプを作動させれば、培養液をドリップさせる「フロウ・タイム」と培養液をドリップさせない「ドライ・タイム」のコントロールが簡単です。
2025年2月19日水曜日
CANNA ROOTPLUGSは ロックウールポットへの定植も簡単!
CANNAルート・プラグで発根させたトマトの挿し木をロックウール・ポットに定植するステップを紹介します。
エアロス(DWC)や、ジェミニ(再循環式)など既製品をはじめ、フラッド&ドレイン・システムなどDIYハイドロポニック・システムでの栽培のスタートにも最適です。 また、挿し木の段階で発根する根が多ければ多いほど早く大きく生長するので、結果的にたくさん収穫できる苗に育つだけでなく、時間とコストを節約できます。なので、一本でも根が多く出る挿し木培地を選ぶことは、ものすごく重要なのです。
CANNAルート・プラグのサイズはロックウールポットGrodan DELTA 6.5G のホールにピッタリサイズでなので移植した時に活着がスムーズです。
ロックウールに挿し木苗を定植する場合、その1日前に前準備がはじまるのでバックリとした手順を紹介します。
- すべてのロックウールはアルカリ性なので、使う前にプレ・ソーキングが必要です。もしそのまま使うと、とくにDWCシステムで培養液のpH値が上がりすぎてクヨクヨ悩むことになります。悩みやトラブルを防ぐためにも、使用する1日前にロックウールを水道水で洗い流してからpH5.5に調整した水に一晩浸しておきます。さらに詳しい情報はこちら
- ロックウール・ポットのプレ・ソーキングをすませて成分調整ができた翌日以降、まず培養液を用意します。CANNA Start(幼苗専用肥料)とCANNA Rhizotonic(根の有機活力剤)を希釈した培養液をロックウール・ポット全体にいきわたらせます。
- あらかじめ CANNAルート・プラグで発根したトマトの挿し木苗を差し込みました。
- 定植直後の挿し木苗はかならず弱光、湿度高めの環境で管理し、翌日に葉がピンとして元気であれば幼苗期間に適した光の強さで管理します。
数日後、CANNAルート・プラグからロックウール・ポットに根が伸び出して無事活着しました。
ロックウール・ポットの表面に根が張っていることが確認できます。
ロックウール・ポットの底からも、根がしっかりと伸び出しています。
CANNAルート・プラグは、不活性な無機培地であるロックウールとも相性がよく、今回のようにロックウール・ポットに定植した後にすばやく活着し、根の生長が早いうえに扱いやすくカンタンなステップですみます。
ロックウール・ポットの苗をハイドロポニック・システムで育てていく場合、ハイドロ・システム専用に開発された肥料CANNA Aqua Vega やDutch Formula がおすすめです。
2025年2月17日月曜日
2025年2月7日金曜日
CANNA CALMAG AGENT のレビュー
日本の水道水にカルシウムとマグネシウムをプラスしてハイドロポニックスに最適なノーマル・ウォーターにしてくれるCANNA カル・マグ エージェント。
CANNAのベース肥料は、EC 値 0.4(mS/cm) の水道水を使用する前提で肥料成分を配合しているため、日本の水道水でつくった培養液はカルシウムとマグネシウムが欠乏しやすくなるだけでなくpH 値も変わりやすくなります。とくに日本の軟水で「CANNA COCO 栽培」や「CANNA TERRA培土栽培」をおこなうと起こりやすいこの問題は、CANNA カル・マグ エージェントで解決できます。
今回は、実際にCANNA カル・マグ エージェントで水道水をノーマル・ウォーターにしてみました。その後ノーマル・ウォーターにした水道水で培養液をつくってみたとき、24時間後、そして48時間後に培養液のpH値がどう変化していったのかを紹介します。
CANNA カル・マグ エージェントを使用する分量や、どのくらい培養液のpHを下げたら翌日ちょうどよくなるのか、などの参考にしてみてください。
1. まず水道水のEC値を測定してみると 0.18(mS/cm) でした。
2. EC値 0.18の水道水1Lに、CANNA カル・マグ エージェント を0.5ml (2,000倍希釈)加えたところ、EC値が 0.36にあがりました。
CANNA COCO A/B 肥料 と CANNA CALMAG AGENT での培養液のつくりかた
1. 水温20℃前後の水道水に、まずCANNA COCO Aパートを入れよく混ぜてから、CANNA COCO Bパートを入れてよく混ぜます。(AパートとBパートの原液どうしを直接混ぜないでください)。今回は、水道水1Lに対して CANNA COCO A/B 各パート 2.5mlずつ加えました。ということでCANNA カル・マグ エージェント を加えた直後はpH値がいったん下がりますが、 24〜48時間かけてpH値が上がりますので、次のことに注意してください。
- 培養液に CANNA カル・マグ エージェントを加えた直後は、pH値を上げすぎないようにしてださい。または上がる範囲を考慮して調整してください。本来は、翌日から翌々日にpHを測ってみて調整するのがベストです。
- 日本の軟水でCANNA TERRA FLORES肥料の培養液をつくると、pH値が5.0より下がりすぎる問題も、上記の手順で解決できます。
- ここまでの手順のように、水道水→肥料→活力剤を入れる→CANNA カル・マグ エージェントを入れる、の各段階でpHとECを測定していくと確実です。
最後に、水道水のpH値やEC値は、測定する機器、地域、水温、浄水フィルターの有無で変化しますので参考程度にしてください。測定器や分量は家庭用の簡易的なものを使っていますし、それで十分ですので、数値に対してあまりガッチガチに気にすぎないことをお勧めします。
2025年1月31日金曜日
CANNA カル・マグ エージェント〜Ca:Mg=3:1の正しい比率〜
日本の軟水にベスト・チョイスな CANNA CalMag Agent がリリースされました。
カルシウム:マグネシウムが3:1の正しい比率になっているので、CANNA COCO栽培でカル・マグをきちんと補いながらカリウム不足を起こさせない大きな効果があります。
日本の水道水の平均硬度は EC 値 0.2 であり、ハイドロポニックス(養液栽培)においては 「超」がつく軟水です。軟水でのハイドロポニック栽培には 大きなメリット と 小さなデメリット があります。
軟水のメリット
最大のメリットは、水道水に含まれる塩類が少ないため 浄水にかかるコストが低い こと、そして 培養液に必須の肥料成分をより多く加えられる ことです。
例えば、トマト、キュウリ、ピーマン、ナスなどの 夏野菜の平均 EC 値は 2.0 前後 ですが、この値には 水の EC 値も含まれます。そのため、軟水を使用すると、より高濃度の肥料を加えることができるため、硬水よりも有利 です。そして炭酸塩があまり含まれていない軟水はpH値をコントロールしやすいので、培養液のメンテナンスにpH調整剤をたくさん使う必要もありません。
軟水のデメリット
軟水を使用したハイドロポニック栽培のデメリットは、すべて 重炭酸カルシウム(Ca(HCO₃)₂) と 重炭酸マグネシウム(Mg(HCO₃)₂) の含有量が少ないことに起因します。COCO 栽培をはじめ、ピートモスをベースとしたポッティングミックス培土のTERRA 栽培、さらに DWCシステムをはじめとしたハイドロポニック栽培 では、酸欠、高温、寒冷地でのLED栽培などのネガティブな栽培環境要因から、植物にカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)の不足が起こりやすく、また 培養液の pH 値が変動しやすくなる 傾向があります。
CANNAカル・マグ エージェントを使うメリット
とくに軟水を使った COCO 栽培では、肥料をたくさん与え過ぎなくても植物に花が咲いて実がなり肥大が進むと、根酸の分泌が増えるにつれカリウムの吸収量が増えるので培地のpH値が下がりすぎる傾向がありますが、CANNA CalMag Agentは、培地のバッファー効果があるので肥料の吸収バランスを整えます。CANNA CalMag Agentで培地にカル・マグを補うのがおすすめです。
またTERRA 栽培では、ノーマル・ウォーターを使う前提で作られているTERRA FLORESを日本の軟水に希釈するとpH値が下がり過ぎてしまうことがあります。CANNA CalMag Agentで硬度を補って、この問題を解決することができます。
CANNA CalMag Agentは、軟水である日本の水道水を使ったすべての栽培におすすめです。