2010年6月28日月曜日

水耕栽培でも酵素は大活躍!

エアレーション式システムの水耕栽培「イセヒカリ」は、ずいぶんと大きくなってます。

ちょ〜っとグラグラしてきちゃいましたが、

元気です。














週に一度、培養液をとりかえてまして、ちょうど一週間目の培養液タンク内の様子です。
フワフワしたチリのようなカスが底にたまってます。これは、ロックウールや培養液のなかの古くなった根っことか、老廃物が分解されたカスです。

このオリみたいなもの、

わかりますか?







トマトでも、イチゴでも、ある程度そだつと、枯死しはじめる茶色い根っこがでてきます。
土壌のなかでは枯死した根っこは、自然の好循環作用で微生物が分解して食べてくれます。

このサイクルが早いと、植物は新鮮な白い根っこが張りやすくなるので、肥料とか水とか空気とかを常にたくさん取り込めて、免疫力が強くなって元気でモリモリ育ちます。







ココなんかの有機培地でも微生物資材を培養液にまぜてあげてると、土壌とおなじサイクルが早めにできあがり、根っこの張りがもっとよくなります。

でも、培養液だけで育てるエアレーション式とか循環式とかのハイドロ・システムでは、定期的に培養液を変えてしまうので、微生物の働きはなかなか速効性がでにくいようです。









なので、有機活力剤のなかには、かならず「酵素」がはいっているものがあます。
「酵素」には、古い根っこを分解するモノもあります。

そもそも「酵素」っていうのは、ワタシたちのカラダの中ではすでに唾液の中にもあって、ゴハンをず〜っと噛んでいると甘くなる・・・公園でお暮らしだったドナタかがおっしゃってた、いわゆる「アジの向こう側」につれてってくれるのも酵素です。

生乳がチーズになるのも、パンがふっくらおいしく焼き上がるのも、トウモロコシや大豆がバイオエタノールになるのも、ぜ〜んぶ「酵素力」です。詳しくは、もう書ききれないほどに、エンドレスなおハナシになるので、バッサリといきますが、植物も人間も食べたものを消化するための「酵素」は、もともと自分で作れるんですが、年齢を重ねたり、栄養がかたよると作るチカラがよわって酵素が減ってっちゃいます。














培養液だけの水耕栽培では、根っこのまわりの微生物に活躍がすぐには期待できないし、どうしても「チッ素過多」になりやすいので、あえて有機成分の「酵素資材」を与えてあげると、植物は自分で酵素をこしらえる手間がはぶけるので、ラクできて元気になっちゃうっていうことなんです。しかも「酵素」はタンパク質だったりするので、吸収されると体液よりもはやく移動できちゃうので、養分とか空気とか水分をいっしょに急行便で運んでってくれたりもします。

ただただ、酵素は有機成分なんで、培養液のなかでは4〜5日くらいで分解されちゃうことが多いようです。水の中では無機肥料よりも「持ち」が悪いので、やっぱし培養液は一週間に一度ぜんぶ取りかえてあげるのがベストですよね。

それと、「酵素」はある程度の温度がないと、あんまし動いてくれません。

どうりで、冬から春になって寒さがゆるむと、申し合わせたかのように、いっせいに発芽したり芽吹いたりするわけですよね。適温になって酵素が動きだすから、植物も動きだすってことのようです。

「酵素」って、スゴいですよねー。