オランダの施設栽培では、いろんな培地やシステムを駆使した「 水耕栽培 / 養液土耕 / ロックウール栽培 / ココやピートモスなんかの養液有機培地栽培 」のひっくるめて「 養液栽培による植物工場 」が、とってもとってもおサカンなことは、ウスボンヤリと理解してました。
が、とある専門雑誌によると、ガラスでできた「Glass house」と呼ばれるグリーンハウスでは、な・な・なんと、たった10a(一辺が10mの四角形)の面積で100tのトマトが収穫されてるそうです。
日本でおなじ面積のトマトの生産量は、その10%未満の8tだとのことなので、数字で現実を突きつけられると、それはそれはベックリです。
そもそもそもそも、オランダの国面積は日本の九州とほぼ同じ大きさで、その内の200万haが農地なんですが半分は牧草地だそうです。
で、ガラスハウスなどの施設栽培の総面積は、農地全体の0.5%程度で、だいたい1万haだそうです。日本で例えると、東京都内の農地面積がだいたい8,000ha弱だそうなので、四捨五入すれば東京都内の農地の面積とだいたい同じってことになります。
それはそうなのですが、オランダの施設栽培の生産量は、オランダの農業全体の生産量のうち、なんと40%で70億ユーロを占めるそうなんですねー。そのうちトマト、キュウリ、パプリカは世界一の輸出量をホコるんだそうです。
もちろん、国による農業支援対策が充実してるので施設栽培の技術は世界一ですし、テクニックも世界一なうえに、日本だと手が出ないお高い植物工場用の設備も、なるべくリーズナブルに生産できるようになってたりと投資のリスクが少ないとか、利益が安定してたりとか、コツコツと努力を積み重ねてきた結果としか、いいようがありません。
じゃあ、その驚異の生産量をほこるオランダの施設栽培技術って具体的にはどんなすんごいワザがあるんでしょーねー。
つづきは、また来週〜