新月から満月の3〜4日前までにまいた種は発芽率がよく、ゆっくり発芽して根量がおおくガッシリとして徒長しづらくなってくれるんだそうです。
クX暑かった今年の夏もそろそろ秋の風が吹いてきて、室内であらたにホビーグロウをはじめるのにも、ヨサげな季節です。
ところで、養液栽培/水耕栽培の培地って、思ったよりもイロイロあるんですが、その特徴を知っておくと、さらに楽しくラクチンにヤサイやハーブを育てられるかもしれません。
分かる範囲内で、いろんな培地の特徴をピックアップしてみます。
その1 : Water/水質
「水耕栽培/養液栽培」というくらいですから、まずなんといっても「水」にはじまり「水」に終わるってことになると思うんですが、以前も触れたように日本の水道水はホントに水質がよくて恵まれています。 日本の水道水は、軟水でムダな塩基も少なくEC値もpH値も理想的です。(ただ、蛇口までの水道管が古かったりで問題があれば、そうとも言い切れません。)
ハナシはそれますが、日本の水道水のスバらしさの恩恵として、日々の洗顔時に水道水の流水で30回ほど肌をパッティングをするとニキビやシミ、シワまでキレイになっちゃう!! というカンタン・お得な美容法もあるくらいです。な・な・なんと、あの永遠のアイドル松田聖子ちゃんが昔から実践されてる美容法だということで、聖子ちゃんは水道水パッティングを100回してるんだそうです。ちなみにこの美容法、海外の水道水では塩基がありすぎてNGだそうです。
あと、井戸水や河川などの水を使うことの多い水耕栽培の生産現場では、使用する水の水質検査をして溶け込んでる成分を分析して、成分を引いたり足したりして培養液をつくってたりしますので、家庭用複合肥料を使う場合は、やっぱし水道水が無難です。また、水は外気の温度からモロに影響されます。水温が15℃以下に冷たくなると根っこがダメージを受けて徒長しやすくなるし30℃以上になると酸欠になったりします。18℃〜22℃ほどがノー・プロブレムなんですが、そういう面からも秋は水温管理がラクですね。
その2 : coco media ( ココ培地 / ココヤシ培地 / ヤシガラ培地 )
乾燥・圧縮されたものは、使う前に水道水でしっかり洗い流した方が根っこの活着がいいです。水耕栽培用のココ培地は大丈夫だと思いますが、ココをつけた水のEC値が0.5以上とかになっちゃう場合は、よくよくよくよく洗い流した方がヨサゲです。土にミックスする目的の安〜いココブリックは水耕栽培には向いてないみたいです。根っこが伸びてくれません。
再利用する際は、水耕栽培で使える微生物資材や酵素の活力剤を通常の2〜4倍くらいの希釈液で洗い流したり数日つけておくと、効率よくリフレッシュできます。ココ培地で水耕栽培を楽しむ方法は、手で培養液をあげたりドリップシステムが向いてます。
左側の細かなココ培地は、ココ繊維とかコココイヤーとか呼ばれていて、ヤシガラの表皮をのぞいた内側の部分を細か〜くしたものです。
スリランカやインドで生産されていて、pH値は中性 / 再利用可能 / 保肥性と含気性は中くらいで保水性が高いです。(湿りすぎに注意なので、単独でつかうよりもパーライトやハイドロボールを30%〜50%ミックスするといいです)
右側のざっくりめのココ培地にはところどころに四角いココチップが入ってます。ヤシガラの表皮を含むカラをカットしたものです。再利用ができてpH値は中性で保肥性も中くらいと、ココ繊維と同じですが、大きくちがうのは含気性が高く保水性がとっても低いことです。有機質でスキマが多いので、有益菌のナイスなタマリ場にもなります。
なので、右側のココ培地みたいに、ココ繊維とまぜてお互いの余分なところや足りないところを補って使うと理想的な培地になります。注意することは、ココ繊維もココチップも、使っていくうちにカリウムがジワジワと溶けだしてくるので、植物がだんだんとカリウム過剰を起こしやすくなります。そのため月に一度は、水で洗い流さねばなりません。カルシウム不足になりやすいので、ココ培地の専用肥料がない時はカル・マグ入りの活力剤をあげたほうが過不足症状などのトラブルが防げます。
あと、水やりしているうちにポットの底の方ではココ培地が圧縮されていき、底の方がどうしても水分過剰になりやすいので、ポットの底にはあらかじめハイドロボールを敷いて、排水性を確保した方がいいようです。
湿りすぎないよう、乾きすぎないよう、水分管理するのがポイントのようです。
使うまえには、よくよく洗い流さないと水中ポンプのチューブがつまったり培養液がニゴッたりしてしまいます。
ハイドロボールで水耕栽培を楽しむ方法はドリップシステム、エアロポニックスが向いてます。
主に欧州で生産されてますが、今は世界中で生産されてもいるそうです。
粒の大きさにバリエーションがありますが、夏ヤサイなど根っこがいっぱい張る植物には8〜16mmの大きめがよいそうです。
水耕栽培で使える培地、まだまだ続きます〜・・・