「 無農薬、有機栽培の野菜はちょっと割高だから、おウチで育ててしまえ!! 」と水耕栽培や室内栽培などのホビーガーデニングを始められた方は多いのではないでしょうか?
水耕栽培なら、はじめてヤサイをそだてるヒトでも
面倒な肥料の比率なんかを気にしなくても
いがいとカンタンに育てられるので
人気がありますよね。
でもでもずーっと同じトコロで室内栽培などしていると、意外と同じ病気や害虫になやまされたりしませんか?
コイツは循環システムのイチゴにへばりついてる「アブラムシ」と「オンシツコナジラミ」です。春になるとイチゴにでます。ちなみに葉っぱの上にクモの糸みたいな薄いベール状のものがかかったら、それはクモではなくて「ハダニ」です。ウチには、こいつもたまに出ます。
イチゴの新芽には「アブラムシ」です。
アブラムシが多くなってくると、
だいたいコナジラミもやってきます。
相性がいいんでしょうか?
これはマンゴーの木なんですが、主幹の表面がマダラになってしまったのは、去年の夏にアザミウマとハダニとホコリダニによってたかってやられたせいです。
節目にある白っぽいものは、
「アオバハゴロモ」の幼虫がいたところです。
数年前、ウチのミカンの木に大量発生したヤツを、
仕事場まで持ってきてしまったようです。
害虫や病気がでると1秒でもはやく、なんとかしようと焦ってしまいますが、無農薬でガンバルと決めた以上、アイツらにやられやすくなる原因を知れば、農薬を使わなくても最小限の被害でなんとかできるかもしれません。
その原因とは、「窒素がたまりすぎちゃって、ヒトでいえばメタボ状態」ということです。
植物にとって「窒素」はいちばん食べたいゴハンなので、ガシガシと吸いますが、吸った窒素が余ってしまうと「硝酸」や「亜硝酸」に変えてから葉っぱに大切に溜め込みます。
「硝酸」や「亜硝酸」がたっくさん葉っぱに溜まりすぎるのが植物メタボの状態で、葉っぱが薄くなってしまいます。
病気や害虫は「硝酸」や「亜硝酸」が大好物なので、それを溜めこんだ葉っぱが柔らかくなってるんですから、まるでハラペコな時に「格安食べ放題の焼き肉屋さん」を偶然見つけちゃった的な感覚かもしれません。
とくに窒素成分が吸収しやすい水耕栽培だと、メタボになりやすいみたいで、一度虫や病気が出ると手がつけられなくなることもあります。
この葉っぱに溜め込んだ「硝酸」や「亜硝酸」をどんどんタンパク質へと合成していく
「窒素固定」という代謝をぐんぐん進めてあげれば病気や害虫がつきにくくなります。もし、病気や害虫がついてしまってもリカバリーがすぐできるので、被害がたいしたことなくてすむんですが、、そのコツって、なんなんでしょう・・・