2010年7月6日火曜日

「種」のイマドキな工夫、いろいろ

ひとまず収穫を終えた「エアロ・ガーデン」のレタスをかたづけました。

オキシドールをちょっとだけ混ぜた水道水を

ぐるぐるまわしてシステムをキレイにします。

ばい菌の多い夏にひと工夫です。











次に育てるのも、やっぱりレタスです。
お昼にちょっとづつチギッては味わうのがなんともゼイタクな気分です。フランス原産の「パリグリーン」というレタス。「Paris」とかけてるのかと思ったら、食感が「パリパリ」だからだそうです。

ぜったい「Paris」とかけてますよね〜。

ベタなダジャレほど、ニヤケてしまうのは

昭和生まれだからでしょうか?











今日の本題は、この「種」です。
最近の種は、ほとんどが薬剤などでコーティングしてあります。もちろん発芽促進のためなんですが、もともとは生産者さんのために発芽率をよくするために開発された技術だそうです。














発芽促進処理にはイロイロな技術があるようで・・・

皮が硬くて発芽しにくいホウレンソウなどは、あらかじめ皮を取りのぞいた「ネーキッド種子」や、

水を吸わせて発芽しやすくしてある「プライミング種子」や、

ばい菌に弱い種類の種には「フィルムコート種子」といって薬剤をすでにコーティング剤にまぜてあるものなど。

最近では、赤・緑・青などカラフルなホウレンソウやソラマメの種も売られてます。ホームガーデニング用にと、ホウレンソウやらの種をGETして、袋から出してみて極彩色の種にビ・ツ・ク・リというヒトも多いと思います。
もちろん天然色ではなくて発芽を促進する効果のある「キトサン」に色をつけてコーティングしてあるんだそうです。
そして、もちろん処理してある種そのものは食用ではないので、たべられませんし、スプラウト用にも向きません。

ちなみに種子の寿命ですが、トマト・ナス・スイカで5年程度

ダイコン・カブ・キュウリ・カボチャなどで3年程度

ネギ・タマネギ・ニンジンなどは1年で発芽率がさがってしまうそうです。ひとまず蒔く予定やスペースがしばらくない時には、遮光作用のあるアルミホイルやミラーフィルムにくるんで冷凍庫にしまっておくのがベストなようです。

紫外線と酸素は、「お肌」だけでなく「種」にも大敵なんですねー。

そして「自家採種」ができるのが魅力の固定種、エアルーム種のヤサイたちですが、種類によっては採種直後は発芽抑制物質の作用が大きくて、一定期間おかないと発芽しにくいヤサイもあるそうです。それもこれも、「種が地面に落ちてから、しばらくは冬だからさ、芽が出たら死んじゃう〜」という工夫なんでしょうか。

あせらずにベストな季節をじっくり待つ・・・便利な時代には、ついつい忘れがちだったりします。