ふと気がつけば室内田植え水耕栽培の「イセヒカリ」たちは、昨日の7月1日で、種モミ発芽からちょうど100日目でした。
発芽したのは、3月25日で、そして100日目の昨日、とうとう2つのプラントから「出穂(=しゅっすい)」しました〜!!
ほんとに安心しました。実はずーっと、気をもんでいたからです。「まさか、バカ苗じゃあないだろうなー」と。
やたらスクスク伸びてくれて「やっぱ水耕栽培は生長がはやいなー」とほくそ笑みながら「こんなに草丈が伸びるのはバカ苗病かもしれない」と心配で仕方なかったからです。
「稲バカ苗病」というに感染すると、ウイルスのせいで生長ホルモンの「ジベレリン」がノンストップ状態になって、草丈ばかりがグングン伸びて穂がでないという、なんとも思わせぶりで残酷な病気です。でもこの病気のおかげで「ジベレリン」がはじめて発見されたという歴史があります。
バカ苗にかかると、やたら丈が伸びて、葉色が黄色っぽくなるそうです。チッ素ひかえめで育てているので、どちらにも当てはまり、ずーっとビクビクしていた次第です。
でも、よかったー!
あー、よかったー!
かわいいかわいい穂がでてきましたー!
そして一番最初に出穂したのはロックウール培地のイセヒカリたちです。
短日処理してから、じょじょにEC値をあげていって、今は1.6くらいにしてます。
3パートの水耕栽培用肥料ダッチ・フォーミュラの
開花レシピ + PK肥料と、もちろん有機活力剤もあげてます。
そしてこっちは、ココ培地の「イセヒカリ」たちです。
ロックウール培地のイネに比べると、シュッとしてます。
根っこの量が多いからか、まったく倒れる気配がありません。
ぶっとくなった茎を光にすかしてみると、穂らしきシルエットが見えます。
さらに、白い節のところに、三角の白いとんがったの葉っぱみたいなのがでてくると出穂(しゅすい)間近の合図のようです。
ココ培地のひとつのイネからも、出穂がはじまりました!!
穂の出方が「芒(ススキ)」に似てます。ススキもイネ科です。筒状の茎を割ってベロ〜ンと花穂がでてきます。
ちなみにココ培地のほうは2パートの「Shiva A + B」という水耕栽培用肥料をあげてます。こちらはカルシウムがたくさん入ってるのでpH値が大きく狂わない分、チッ素量が調整できないので、チッ素に敏感なイチゴとかバラよりは、肥料グイのお米とかトマトとかの夏野菜に向いてます。
ひとまず、「花穂=かすい」が出てきてくれてホントにひと安心です・・・
ところで、ダッチ・フォーミュラもShivaも、「 アンモニア態チッ素 」は、ほんの少しかまったく入ってません。「 硝酸態チッ素 」がほとんどです。
お米は、「 アンモニア態作物 」なので「 硝酸態チッ素 」では育たないというのが定説なんですが、一部の研究熱心な方は「 米だって硝酸態チッ素をやったほうが根傷みも少なくてゼッタイよく育つ 」とおっしゃってました。どうやらホントかもしれません。
またひとつ脳内マニュアルに、新事実が加わりました。めでたし、めでたし・・・