2010年4月5日月曜日

グリーンゼブラの乱形果パラダイス

エアルームトマトの「 グリーンゼブラ 」です。

オシリが黄色くなったら調理用としてOK、全体が黄色っぽくなったら完熟だそうですが、HPSランプで育てているので色がさっぱりわかりません。

米国のとあるサイトで、エアルーム・トマトの種がいろいろと売られていて、見た目のオモシロさでグリーンゼブラを育ててみようと決めた、いわばジャケ買い状態でした。
グリーンゼブラ独特の色目とガラを食材として楽しむのが一般的なので、生食向きではなく、ドレッシングと和えてサラダのアクセントにしたりトマトソースにして食べるそうです。
つまり甘いトマトではないようです。





フルーツのようにチョー甘いミニトマトの「アイコ」が恋しくなってきたような気がします。アイコは、つるつると長く伸びるツル系トマト品種なので、ものすごく手に負えなくなって、ボサボサになってしまった苦い経験があります。とはいえ培養液を濃くすればするほど甘いトマトがスズナリになってくれて、ご近所さんには「あまい・ウマい」の大人気なミニトマトでした。


あいかわらずの乱形果っぷりです。
いくつのトマトがくっついてしまったのか・・・

それぞれがテニスボールくらいの大きさになってきてしまいました。

これも乱形しほうだい・・・


乱形(果)になる気マンマンの、雌しべがたくさんついてる乱形(花)たちです。

エアルームは固定種なのでF1品種とちがって自家採種できます。一番はげしい乱形果の種は、次回のために忘れずにとっておこうと思います。
冬に暖房など入れずにトマトを育てると、糖の代謝がにぶくなって栄養過多のモンスター花に育ちやすくなるそうです。




じゃあトマトは真夏のほうが、大きくて甘いトマトがスズナリに穫れるようになるのかといえば、残念ながらまったく逆です。トマトは、もともとアンデス高原原産の植物だけあって、日本の雨量の多いムシ暑い夏がものすごく苦手で、とっとと休眠してしまいます。


流通用のトマトには「秋夏トマト」と「冬春トマト」があります。7月ごろからのトマトは、糖度が下がり商品価値が低くなってしまいます。なので真夏のトマトの生産は、涼しく雨量のすくない「高冷地」と指定された地域でしかおこなわれてません。
高冷地でない地域でも、趣味の家庭菜園なら真夏になったって庭やベランダでトマトはつくれますが、気温が30℃以上あると休眠してしまうので、思ったより花が咲いてくれません。


「冬春トマト」は、その反対に冬から春にかけて「ビニールハウス」など施設栽培されているトマトです。このグリーンゼブラも「冬春トマト」ってことになります。冬の方が寒くて空気が乾燥しているので病気も出にくいし、EC値を高くできるので糖度が高いトマトがつくりやすいと言われてます。

そういうわけでトマトにかぎらず、夏野菜やハーブなどの室内栽培は7月〜9月上旬をはずしたほうが病害虫のトラブルも少ないし生長も早いので経済的だし管理もラクだと思います。