ちょっと前まではパンジーやらチューリップやら、春の花の寄せ植え特集な本がほとんどだったのに、現在のブームは「おウチでプチ農耕ライフ」に変わりつつあるようです。なんて、すばらしい!! まずは各家庭で食糧自給率が少しでもアップしていくと楽しいですね。
ところで日本でいちばん食糧自給率の高い食材は「お米」で100%以上ともいわれてます。せっかく世界一の稲作技術を持つ国に住んでいるんだから、やっぱり「無農薬・有機栽培のお米」が食べたい!!
「お米」は温度や日照時間さえコントロールしてしまえば、一年に何度でも収穫できるし、栽培テクニックも豊富に公開されています・・・とのことで、育ててみない手はありません。
まずは、お米の種子である「種モミ」を探しに探してやっとのことでGETしました。種モミは数キロからの販売なので、なかなか全部は蒔ききれませんがアルミホイルやミラーフィルムで包んで涼しい所に置いておけば保存も効きます。
無農薬の種モミなら、家庭用精米機があれば「つきたてのお米」はもちろん、栄養満点の米ぬかも食べられます。( おっと、モミスリ加工も必要だそうです。 )
今回、水耕栽培で初挑戦するお米は、人気急上昇中の「イセヒカリ」です。
とても強い品種なので台風にも病害虫にも負けない上,コシヒカリのようにオイシいそうです。
神聖な「伊勢神宮神田」で、平成元年にドラマチックな発見をされたレアな新品種です。
偶然にも昨年の春に、お伊勢さんにお参りすることができました。ちょうど2013年の「 伊勢神宮の遷宮 」にむけて「 宇治橋 」の架けかえ工事の真っ最中でした。
伊勢神宮の参道に、
ニギニギしくお店が建ち並ぶ
「おかげ横町」に残されていたカワいい足跡です。
お米とはぜんぜん関係ないんですが・・・
まずは種モミの発芽準備からですが、ちょっとコツがいります。種モミを発芽させるには、たっぷりと吸水させねばいけません。そのうえ種モミには、発芽をじゃまする「アブシジン酸」という植物ホルモンがあるので、これを溶かしてあげる必要もあります。昔は種モミをキレイな川にさらしっぱなしにして、吸水させながら「アブシジン酸」を流してしまえたそうです。
今日の「 イセヒカリ 」の幼苗の様子です。
日本のお米はジャポニカ種で、低温にあたると「発芽したくなる」んだそうです。10℃以上の水温だと、じゅうぶんに吸水してないうちに発芽がはじまっちゃうので、10℃以下の水温のなかで20日以上ひたしてあげると吸水もさせられるし発芽もそろうとのこと。
このイセヒカリの種モミは、ちょうど一ヶ月前の3月5日に吸水作業をはじめました。
種モミは、ばらけないように三角コーナー用ごみ取りネットに入れて、たっぷり水をはったバケツにひたしてブクブクのエアレーションを入れました。エアレーションを入れない場合は、酸欠にならないように毎日水を取りかえてあげればいいそうです。
保冷剤やら凍らせたペットボトルやらをバケツに入れて水温を低くして20日ほど吸水させました。芽がプクッとふくらんできたら、次の加温処理にうつります。
ちなみに、これでは芽を出しすぎです。
今度は30℃くらいのぬるま湯に一日ほど浸して春がキタと錯覚させます。
この時はサーモスタッドで水温を28℃くらいにして、ほぼ一日加温処理しました。
その発芽した種モミをロックウールミニに植えてから、ちょうど2週間くらいです。
やっと、このくらい新芽がのびました。
白カビが発生してバタバタとやられてしまった苗がでてきたので、ファンで風を当ててあげたらカビがおさまり、新芽と根っこが急に動きだした気がします。
ちゃんと収穫までできるのかも分からないのに,すでに「家庭用精米機」をアレコレ物色しはじめています。
捕らぬタヌキのなんとやら・・・です。