2010年4月8日木曜日

発芽したら、ことごとく強い苗に

今年始めて「ヒラタあぶ」が、お目見えです。ジャメスブリタニアの花にひしっと張りついてました。ひさしぶりー!!















「ヒラタあぶ」の幼虫は、アブラムシをたっくさん食べてくれて食害しないし人を刺したりもしません。なのでこのアブは無農薬でガーデニングしたいひとの強い味方です。
プーーンとホバーリングしている蜂のフリしたハエって感じなので、すぐ分かります。














ヒラタあぶお君も出てきたことだし、そろそろ夏野菜の種を蒔きはじめて発芽する頃だと思います。お米の種もみの発芽にもコツがありますが、植物はそれぞれ発芽する温度や光のアリ・ナシなど条件が違います。


温度管理や水分管理など、かいがいしく世話をして種が発芽してくれたら、丈夫で強い苗に育ってほしいと思うのが親ごごろ。どんな植物でも、優秀な苗に育てるコツには共通していることがあります。それは土壌の中でくり広げられる生き物の循環が教えてくれるようです。

冬のあいだ、秋に枯れ落ちた草木や落ち葉を分解してジリジリと増えてきた微生物が、春になって寒さがゆるみ、雨が降るといっきに増えて土の中でひしめき合ってる状態になります。
そこに、秋に落ちた種子が発芽します。でも土の無機窒素は微生物がガシガシ食べてしまっているので、幼い苗は窒素にありつくために必死に根っこを伸ばさなきゃならなくなります。










でも土の中には微生物のおかげで、炭素やミネラル、酵素に有機窒素なんかが豊富にあるので、幼い苗はこまかな根毛をびっしりと張れるし、土奥深くまで元気に根っこをのばせます。根量の多い苗は徒長せず、抵抗力も強いのでよい苗に育ちます。

小さい苗をやさしく踏んだりなでたり低温にあてたりして適度なストレスをあたえると、植物ホルモンのエチレンを分泌するので、茎がぶっとく強くなります。

いまお米を育ててますが、噴霧器で水やりする時に、わざと強めに葉っぱに水をあてるようにしてます。








ただ、葉っぱや茎がちぎれるような致命傷ストレスは、もちろん問題外です。
タネまき・挿し木専用の培養土の成分表をみると、無機窒素がほとんど入ってないのは、そういう理由だからです。