2010年6月16日水曜日

水耕栽培 de キッチンカルチャー

毎日キッチンに立つ主婦の方のみならず、だれしもが一度はトライしたことがあるんではないでしょうか?

ひとつぶで二度オイシイ、ネギやスプラウトの「水耕栽培」。
ワタシもダイズのスプラウトで「二期作水耕」、やってます。














今朝になって新芽がバシバシのびてました。

ところで、窓ごしのような弱い光で植物をそだてていると、

こんなふうに光に向かってビヨヨ〜ンとアタマが曲がっていきます。

これは植物ホルモンのひとつ「オーキシン」のはたらき、というのは有名なおハナシです。







オーキシンは葉っぱでつくられて根っこに送られるホルモンで、植物のトップを光に向かわせたり、根っこの先端が水のある方に向かう時なんかにクニュッと先端を曲げさせるはたらきをしてます。

そして、根っこに一定の量のオーキシンがたまると「発根」がはじまります。新しい根っこは、養分とか酸素とか水分とかをイッパイ吸収する働き者なので、コンスタントに発根させるには新しい元気な葉っぱをたくさんキープするとよいそうです。オーキシンには、咲いた花を着果させたり、実った果実の味をよくする効果もおおきいそうです。















ところで、ホントの意味の「キッチンカルチャー」っていうのはキッチンで水耕栽培をすることではないことは、バイオに詳しい人ならよく知ってると思います。

「キッチンカルチャー」とは・・・「ティッシュカルチャー」つまり植物の組織培養の造語です。組織培養にはいろんな専用器具が必要となるんですが、専用器具を圧力鍋とか電子レンジとかキッチンにあるもので代用しちゃおう!ということです。

植物のちっちゃな新芽や茎や葉っぱの破片から、一人前の植物を再生させウィルスフリーの安全な植物を無数にふやせるのが組織培養ですが、その組織培養にも「オーキシン」が不可欠な存在です。

でもこのティッシュカルチャー、植物片から一人前の植物体になるまで、年単位の時間がかかるようです。